7ゴールが乱れ飛んだ福島ユナイテッドFC戦(天皇杯 R64)から中2日。
代表ウィークが終わって、隣町に赴いてアウェイ横浜FC戦。
フル代表の高井、U-20代表を途中離脱した大関、神田が戻ってきた。
同じU-20代表の土屋は引き続き代表に参加し、この試合まで不在となる。
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先発は、福島戦から8人が変わる。
新たにGK山口、佐々木旭、高井、丸山、山本、大島、伊藤達哉、脇坂が先発する。
続けて先発するのは、三浦、マルシーニョ、山田新の3人。
外れる8人のうちアイダルと山内はベンチ外、残りの6人はベンチに回る。
ベンチには、U-20代表を途中離脱した大関が入る。
なお、神田もU-20代表から戻ってきたが、ベンチ外。
GK安藤と、福島戦でプロデビューを飾った野田が外れる。
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横浜FCは、J1リーグで5勝4分10敗の17位。
代表ウィークに、C大阪とYLCプレーオフ・ラウンド(R16)を戦った。
アウェイの第1戦は1-4で落としたが、ホームの第2戦で延長に持ち込み、4-0で大逆転。
天皇杯2回戦は次週水曜日(予備日)の予定で、YLC第2戦から中5日。
三ツ沢では横浜FM(J1)が11日に天皇杯を開催したため、予備日開催になったと思われる。
2011-16年に川崎に在籍した福森晃斗(5)は、3バックの左で先発。
2015-17年に在籍の中野嘉大(14)はベンチ外。
ちょうど1月前だった等々力では、川崎が勝っている。
250514川崎2-1横浜FC(J1 #14)
■1st half
横浜FCは、川崎のビルドアップの阻害に成功する。
特に2ボランチ山本と大島を自由にしなかった。
序盤、川崎はフリーだったRSB佐々木旭から組み立てる。
2分、3分、5分と斜めにロングパスを入れて、前進できた。
ただ、横浜FCはひるまず、左ウィング新保海鈴(48)を押し上げて対策する。
縦に運ぶ手段を探せないまま、ボールに寄せられてGK山口に戻していく。
マルシーニョへのロングボールも、雨に濡れたピッチでは難しかった。
30分を過ぎると、川崎の運動量が落ちてくる。
43分、ハイラインの裏を抜け出され、山根永遠(8)がシュート。
両チームともにシュートは少なく、静かな前半だった。
■2nd half
後半に入ると、風上に立った横浜FCが優勢となった。
雨脚も強くなり、水を含んだピッチはさらに難しい状況となる。
48分、福森の左クロスを、PA内右からユーリ・ララ(4)が頭で折り返す。
中央からの駒井善成(6)のシュートは、少し浮いてバーに弾かれた。
51分、53分、57分には、鈴木武蔵(7)が遠目からシュートを狙う。
川崎はセカンドボールを拾えずに、押し下げられる。
ロングボールを蹴り出すだけの時間が続いたが、58分。
GK山口のキックのセカンドを、山本がハーフライン付近で拾う。
山本はバイタルまでするすると運び、ゴール右にミドルを決めた。
得点後の61分、河原創を投入して、横浜FCの勢いを削ぐ。
69分、山本のインターセプトから、家長がフリーでシュート。
75分には橘田が入って、逃げ切りを視野に入れる。
雨は土砂降りとなって、視界も遮られていく。
77分、福森の右CKを室井彗佑(33)がヘッドするが、バーを直撃した。
■summary
横浜FCは、1月前の対戦よりも格段に良い内容だった。
自陣深くに引き籠らず、ラインを高く保ってプレスを仕掛ける。
両ウィングを高く押し出すことができ、5バックにならなかった。
川崎にビルドアップを許さず、ロングボールを蹴らせて回収する。
後半、失点するまでは圧倒していただけに、先にゴールを奪いたかった。
福森晃斗は、一緒に川崎に加入した大島僚太とともに先発。
3バックの左から、いつもどおりの精緻なキックで攻撃を牽引した。
もう1人の同期、谷尾昂也(東邦チタニウム:関東1部)も含め、長く活躍してほしい。
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川崎は、大島と山本の2ボランチが機能しなかった。
動かずに止まってパスを待つことが多く、ピッチ状態もあって良さが出なかった。
中盤でルーズボールを拾えず、守備の時間帯が長くなった。
バーに2度当てられたが、それでも粘り強く守って勝利した。
ゴールは、山本悠樹が個人技で奪ったもの。
ハーフラインから持ち運ぶと、マルシーニョや山田新が左右に流れる。
ラストパスの狙いを見せ続けて、最後は自らが中央を突破していった。
次は中6日でホーム神戸戦(J1 #21)。
アウェイでは完敗したが、巻き返してほしい。
■goal
58山本悠樹(6)
■judge
山口瑠伊(98) 6.0 雨の中、クロスボールを着実にキャッチする。77分、右CKに出たが触れず。
佐々木旭(5) 6.5 12分、1人抜いてロングシュート。序盤フリーだったが、すぐに対策された。
高井幸大(2) 6.5 51分に鈴木武蔵、52分に駒井のシュートをブロック。組み立てには苦労した。
丸山祐市(35) 6.5 多くのクロスやシュートを止める。27分、鈴木武蔵が首に腕を回して倒す。
三浦颯太(13) 6.0 88分、村田透馬(20)の左クロスをクリア。低めの位置で攻撃を待ち構える。
山本悠樹(6) 7.5 シュートまで至る過程も完璧なゴール。45+2分、マルシーニョへスルーパス。
大島僚太(10) 5.5 43分、山根永遠のシュートをブロック。51分、パスミスから決定機を与える。
伊藤達哉(17) 5.5 59分、右からシュート。濡れたピッチの影響もあってボールタッチが流れた。
脇坂泰斗(14) 5.5 49分、50分、79分にマルシーニョへパス。上下に動いたが改善しなかった。
マルシーニョ(23) 5.5 42分、戻ってカット。45+2分、PAまで独走するが、シュートはできず。
山田新(20) 5.5 29分、カットインからミドル。64分、伊藤のパスをボレー。ポストで奮闘する。
■sub
61(10)河原創(19) 6.0 右ボランチに入り、ボールを追い回して引き締める。87分、パスミス。
67(20)小林悠(11) 5.5 ポストプレーは孤立して競り勝てず。プレスを仕掛け全体を引き上げる。
67(17)家長昭博(41) 6.0 69分、右足シュート。福森晃斗を離すことなく、時間を与えなかった。
75(8)橘田健人(8) 5.5 89分、ルーズボールを拾う。河原創と一緒にバイタルを守り切った。
■bench
ソンリョン(1) 田邉秀斗(15) 車屋紳太郎(7) 大関友翔(16) 宮城天(24)
■coach
長谷部茂利 6.0 劣勢の時間が続き、2ボランチを交代させてほしかったが、その山本が決勝ゴール。交代枠を残す。
■referee
上田益也 6.0 バランスの良いジャッジ。20分の山根永遠のイエローは、厳しすぎる。
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AT+3+4