AFCチャンピオンズ・リーグ・エリート(ACLE)2024-25は、いよいよアルアハリ・サウジとの決勝戦。
サウジアラビアのジェッダ集中開催となった準々決勝から続く3連戦の最終戦。
アルサッド戦(ACEL QF)、アルナスル戦(ACLE SF)から中2日が続く。
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先発は、アルナスル戦から5人変わる。
佐々木旭、河原創、家長昭博、脇坂泰斗、エリソンが先発する。
この5人は、アルナスル戦でいずれも途中出場している。
外れたVW際、橘田、伊藤達哉、大関、神田の5人は、ベンチに回る。
ベンチには山内が入って、ヴェロンが外れた。
山内は、ジェッダ3連戦で初のベンチ入り。
アルアハリ・サウジFC(KSA)は、ACLEのGL西地区を2位で突破。
アルラーヤン(QAT)、ブリーラム(THA)、アルヒラル(KSA)を破って決勝進出。
ブラジル代表ロベルト・フィルミーノ(10)、アルジェリア代表リヤド・マフレズ(7)が先発する。
ホーム・ジェッダでの日程は、中2日→中3日で、川崎より日程に1日余裕がある。
川崎とは初対戦となる。
■1st half
アルアハリは、個の力を融合させつつ主導権を握った。
無理なパスは少なく、動き出しに合わせて縦パスを入れる。
5分、FWイヴァン・トニー(99)がシュート。
6分、マフレズの右CKから、ジヤド・アルジョハニ(30)がシュート。
川崎はプレスを受けながら、CBから組み立てる。
ブロックを組まれる前にスピードを上げれば、チャンスはあった。
11分、マルシーニョが左から仕掛け、続けて2本のシュート。
アルアハリが優勢となるが、大きなチャンスは多くない。
17分、ガレーノ(13)が縦にドリブルして、トニーがシュート。
18分、CBロジェール・イバニェス(3)がミドル。
上手く守っていた川崎だったが、35分、先制を許す。
佐々木旭がビルドアップで奪われて、ガレーノがゴール右上にゴラッソを決めた。
フィルミーノが山本を引き出して、バイタルでガレーノのスペースを生み出した。
39分、三浦が右ひざを負傷してピッチ外に出る。
数的不利のまま42分、フィルミーノの右クロスをフランク・ケシエ(79)がゴール前で押し込んだ。
三浦がいない右SBには脇坂が入っていたが、そのエリアを崩された。
■2nd half
リードしたアルアハリは強固にブロックを組む。
攻撃でも前に人数を掛けることなく、後方のバランスを保った。
川崎はボールを持てるようになるが、ブロックを崩すまでは至らない。
いつもは預けどころとなる家長も、53分、54分に続けてロストするなど、キープが難しかった。
76分、78分には伊藤達哉が鋭い動きからシュートを狙う。
終盤はさらに押し込んだが、決定機は作れない。
アルアハリはしっかり時間を使い、逃げ切った。
■summary
アルアハリは、ガレーノのゴラッソで先制に成功。
2点リードしてからは、川崎にボールを持たせつつ守り切った。
守備は、アルサッドやアルナスルほどの緩みはなかった。
前線のプレスは強力で、最終ラインと2ボランチの陣形を最後まで保った。
終盤になるとさすがに空いてきたが、リードを活かして慌てることはなかった。
ACLEは外国人枠が撤廃され、際限なくチーム全体の強化が可能となった。
アルアハリは、川崎戦でのサウジアラビア人の起用は先発2人と途中出場2人だけ。
フィルミーノやマフレズといったビッグネームに限らず、多くの外国籍選手を活用した。
外国籍選手は2人だけの出場だった川崎とは対照的で、総合力は高かった。
川崎が勝つ可能性は、あまり大きくはなかった。
ゴールがどこかで1つ決まっていれば、チャンスはあったかもしれない。
とはいえ、決定機もほとんど作れず、2-0のスコアは妥当だった。
日程や開催地の不利もある中で、準優勝は素晴らしい結果となった。
中2日の3連戦で、準決勝アルナスル戦でのターンオーバーは見事だった。
今後のJ1リーグも過密日程が続くが、このような采配を長谷部監督に期待したい。
次は日本に戻って、中7日で鹿島戦(J1 #16)。
ここから5連戦が始まるので、フレッシュな選手を起用してほしい。
■goal
35ガレーノ(13) 42フランク・ケシエ(79)
■judge
山口瑠伊(98) 6.5 5分のトニー、6分のアルジョハニのシュートをセーブ。2失点はチャンスなし。
佐々木旭(5) 6.0 35分のロストから失点。スタートのRSBでも43分からのLSBでも攻守に奮闘。
高井幸大(2) 6.5 65分、PA内でトニーへタックル。広い範囲をカバー。最後は前線に上がった。
丸山祐市(35) 6.5 疲労もあるはずだが、いつもどおり淡々と守り続けた。18分、PA内でカット。
三浦颯太(13) 6.0 10分、32分に左FKを蹴る。39分、ボールを蹴り合って右ひざを負傷し交代。
河原創(19) 6.0 中盤を埋める。57分、佐々木旭へ縦パス。60分、山本の縦パスを受け切れず。
山本悠樹(77) 6.5 11分、18分にマルシーニョを走らせる。50分、58分、60分に縦パスを狙う。
家長昭博(41) 5.5 53分に右サイドで、54分に下がって受けたがロスト。キープは難しかった。
脇坂泰斗(14) 5.5 45+1分、正面からのFKを直接狙う。57分、左クロス。83分、スルーパス。
マルシーニョ(23) 6.0 11分、2本連続シュート。44分の抜け出しは手で止められる。フル出場。
エリソン(9) 5.5 26分、GK山口のパスを受けて縦にドリブル。45+1分、脇坂のFKでフェイク。
■sub
43(13)VW際(31) 6.0 RSBで緊急出場。57分、脇坂のクロスをヘッド。89分、ロングシュート。
HT(9)山田新(20) 5.0 1トップ。52分、63分にスローインを受ける。シュートにまでは至らず。
65(77)大関友翔(16) 6.0 77分にマルシーニョへ、89分に山内へ縦パス。84分からボランチへ。
65(41)伊藤達哉(37) 6.5 76分にミドル、78分にCKからシュート。素早いドリブルが効いた。
84(19)山内日向汰(26) 5.5 トップ下。89分、山田新へ縦パス。90+3分、左サイドでFK獲得。
■bench
ソンリョン(1) 安藤駿介(21) 田邉秀斗(15) アイダル(44) 橘田健人(8) 瀬川祐輔(30) 神田奏真(32)
■coach
長谷部茂利 6.0 先発にベストメンバーを並べ、最後は脇坂と大関の2ボランチなど攻撃的な布陣を敷く。結果は出なかったが、ベストは尽くした。
■referee
アブドゥルラフマン・アルジャシム(QAT) 6.0 後半、やや川崎寄りとはなったが、バランスを保った。
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AT+5+6