2024/08/12

240811FC東京0-3川崎(J1 #26)

FC東京0-3川崎(味の素スタジアム, 19:00KO, 37,452人)

退場者が2人出たこともあって勝った神戸戦(J1 #25)から中3日。
 味の素スタジアムで、第44回多摩川クラシコが開催される。

キックオフ直前、"FIREWORKS NIGHT"として花火が打ち上げられた。
 ピッチサイドでも派手に打ち上げて、キックオフ後10分あたりまでピッチに煙が充満した。
 盛り上げるための企画であるはずが、観戦を阻害する結果となった。
 来週のFC東京-東京V戦(J1 #27)でも開催するようなので、改善してほしい。

8月9日、U-18の2年生GK、松澤成音(40)が第2種登録された。
 湘南(J1)に移籍したGK上福元直人の補充と思われる。
 夏の移籍期間は8月21日までなので、今後、GKの獲得があるかもしれない。


先発は、神戸戦から1人が変わる。
 U-23代表から戻った高井が先発して、大南がベンチ外となる。

ベンチの7人は、神戸戦と変わらない。


FC東京は、J1リーグで10勝7分8敗の7位。
 川崎U-18出身の仲川輝人(39)、川崎U-15出身の高宇洋(8)が先発する。
 かつて川崎に在籍した原川力(40)は、ベンチスタート。

等々力では、川崎が勝っている。
 240330川崎3-0FC東京(J1 #5)

■1st half
FC東京は、RSB白井康介(99)を軸として、右サイドから仕掛ける。
 仲川輝人(39)やディエゴ・オリヴェイラ(9)が右に寄って、数的有利を作り出す。
 5分、高宇洋(8)の右クロスをファーの遠藤渓太(22)がシュート。
 12分、橘田が触ったボールがディエゴに流れて決定機となったが、GKソンリョンがセーブ。

序盤の攻勢が落ち着くと、FC東京のビルドアップは川崎の網に引っかかる。
 14分、高のパスを橘田がカットし、川崎が長くボールを動かす。
 大島がPA内のマルシーニョに優しいパスを届けて、RCB土肥幹太(32)を引き出す。
 マルシーニョが土肥を転がしてからクロスを入れると、下がりながら山田新がヘッドで決めた。

20分、先制点と同じように長くボールを持って、FC東京を押し込む。
 最後にVW際が右クロスを入れ、2CBの間で山田新が再びヘッドを決めた。

2点をリードした川崎は、ゆったりモードに移行する。
 無理に早くゴールを目指すことなく、じっくり時間を使っていく。
 大島を中心に、橘田や脇坂、そして家長が絡みながらボールを動かした。

FC東京は引き続き速攻を狙う。
 25分、仲川のスルーパスがディエゴに通ったが、高井がカットした。

■2nd half
FC東京は荒木遼太郎(71)を投入して、巻き返しを図る。
 ただ、全体的にボールを受ける動きが少なくなり、パスコースを探せない。
 ビルドアップで詰まってしまい、GK野澤大志ブランドン(41)にバックパスする場面が増えた。

川崎はセットプレーでチャンスを作る。
 64分、脇坂の左CKを遠野がヘッドすると、ゴールバーに当たった。
 73分、三浦の左FKに抜け出した高井がきれいなヘッドでゴール。

3点リードを許したFC東京が仕掛けるが、ゴールできなかった。

■summary
FC東京はクイックな攻撃を仕掛けた。
 人数を掛けた右サイドを突破して、ファーの遠藤を狙う。
 ただ、中央でボールを待つ人数は少なく、ゴールを割ることはできなかった。
 プレースピードが速すぎて、ピンポイントで合わせることは難しかった。

2CBは、19歳の土肥幹太(32)と22歳の岡哲平(30)のU-18出身の2人が組んだ。
 1トップの山田新に2ゴールを許して、ビルドアップも苦しんだ。
 厳しい結果となってしまったが、今後の成長を期待したい。


川崎は、今日も大島僚太の存在感が大きく、3ゴールで勝利した。
 神戸戦とは異なって、家長が下がってビルドアップに参加した。
 橘田と脇坂とパス交換しながら、余裕を持って中盤でフリーの選手を作り出す。
 20分で2点リードしたこともあって、FC東京の選手を走らせながら時間を使った。

12分と25分のディエゴ、84分の遠藤など、いくつかの決定機は作られた。
 しかし、GKソンリョンの好セーブなどもあり、無失点で終えることができた。

73分に大島とVW際が交代してからは、ビルドアップが停滞した。
 瀬古樹がCB脇まで下がったことで、前線と離れてしまった。
 カウンターは狙いやすくはなったが、この時間帯のプレーは課題といえる。

次は中5日で横浜FM戦(J1 #27)。
 強さを引き続き発揮して、勝利したい。

■goal
15,20山田新(20) 72高井幸大(2) 

■judge
ソンリョン(1) 7.5 12分のディエゴ、84分の遠藤、88分の白井の決定機をセーブ。鉄壁だった。
VW際(31) 6.5 回り込むドリブルでプレスを抜け出す。1アシスト。家長とのコンビも良かった。
高井幸大(2) 6.5 1ゴール。25分、ディエゴの決定機をカット。ドリブルでの持ち出しも効果的。
佐々木旭(5) 6.5 自信を持って守り切る。9分、25分にロスト。77分、CKから1人抜いてクロス。
三浦颯太(13) 6.5 自ら獲得したFKを蹴って1アシスト。縦に突破を仕掛ける。25分、ロスト。
橘田健人(8) 6.0 フェイントを交えてボールを回す。14分、高のパスカット。72分からRSBへ。
大島僚太(10) 7.0 立ち位置で守備を惑わす。39分、クロスをクリア。45+4分、ターンで抜く。
脇坂泰斗(14) 6.0 8分、ターンで抜け出して山田新へスルーパス。20分、山田新を走らせるパス。
家長昭博(41) 5.5 6分と7分に徳元悠平(43)に抜かれる。67分、ショートCKを相手に渡すミス。
山田新(20) 7.0 体幹の強さを遺憾なく発揮し、圧巻の3戦連続2ゴール。ポストプレーも収めた。
マルシーニョ(23) 6.0 1アシスト。カウンターも冴える。55分、三浦のパスをシュートも空振り。

■sub
57(23)遠野大弥(17) 6.0 61分、左で仕掛けてCK獲得。64分、脇坂のCKを合わせバーに当てる。
73(31)瀬川祐輔(30) 5.5 勢いあるプレスで奪取するが、ロストも散見。90+4分にシュート。
73(10)瀬古樹(16) 5.5 CB脇の低めの位置で組み立てる。76分、カウンターからシュート。
84(41)小林悠(11) 5.5 90+1分、瀬古樹のスルーパスを受けられず。90+4分、瀬川へ右クロス。
84(20)山内日向汰(26) 5.5 左サイドで縦にドリブルを仕掛けた。90+5分、シュート。

■bench
早坂勇希(22) 車屋紳太郎(7) 

■coach
鬼木達 6.0 山田新の2ゴールで勝利に導いた。交代策も完璧だった。

■referee
西村雄一 6.5 バランスの良いジャッジを続ける。安定していた。

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AT+4+5