夏の中断期間を挟んで、中18日でJ1リーグが再開される。
昨年はバイエルン、一昨年はPSGと親善試合があったが、今年は開催なし。
海外クラブは数多く来日しているので、今年はあえて外したものと思われる。
J1リーグでは、6勝10分8敗の勝ち点28で14位。
降格圏18位とは勝ち点4差となっている。
高井幸大は、U-23代表でパリ・オリンピックに出場した。
8月2日のスペイン戦で敗退し、すでに日本に戻ってきている。
フランスからの長距離移動を含む中4日なので、今日はメンバー外となった。
中断期間中、いくつかの移籍が発表された。
7月30日、DFセサル・アイダル(44)が期限付き移籍で加入。
8月1日には、GK上福元直人が湘南(J1)へ完全移籍。
GKは当面、ソンリョン、早坂、安藤の3人体制となる。
先発は、柏戦(J1 #24)から1人だけ変わる。
新たに大島が先発して、山本がベンチ外となる。
ベンチには、新たにGK早坂、車屋、遠野が入る。
GK上福元(湘南に完全移籍)と田邉がベンチ外となった。
神戸は、J1リーグ12勝6分6敗の4位。
今シーズンの対戦は、1勝1敗。
どちらも国立競技場で開催され、どちらもウノゼロだった。
240217神戸0-1川崎(FFSC)★
240616神戸1-0川崎(J1 #18)
■1st half
神戸はプレスを強く仕掛けることなく、自陣深くで待ち構える。
2CB山川哲史(4)とマテウス・トゥーレル(3)を中心に、ゴール前を固めた。
2ボランチの川崎は、余裕を持って組み立てる。
家長に頼ることなく、多くの選手が絡みながら神戸を押し込んだ。
サイドを使うだけでなく、PA内への縦パスも多く狙った。
その中でも大島は、類まれな技術で他の選手とは違ったプレーを見せる。
8分、三浦の左クロスを山田新が落とし、脇坂がシュート。
直後のCKの戻りを、大島がミドルシュート。
神戸は広いスペースを使ってカウンターを仕掛ける。
大迫勇也(10)の個の力を活かそうとしたが、チャンスは作れない。
45分、大迫のスルーパスで飯野七聖(2)が突破を狙う。
大南が対応したが、倒れ込んだ飯野に2枚目のイエローが提示された。
■2nd half
川崎が10人となった神戸を攻め立てる。
1人少ない神戸は中盤を埋め切れず、大島と橘田が自由にプレーする。
51分、RSB菊池流帆(81)のクリアを脇坂が拾う。
寄せてきた2人をフェイントでかわしてシュートするが、GK前川黛也(1)がセーブ。
56分、大島の縦パスを受けた山田新のシュートも、GK前川が触った。
そして57分、脇坂の左CK。
ファーサイドに流れたボールを家長がヘッドで強く押し込んで、先制した。
神戸は1点差であれば、勝ち点を得る望みは残っていた。
しかし、63分、トゥーレルが副審にボールを蹴って、乱暴行為によりレッドカード。
2人も少なくなっては、なすすべはなかった。
71分、85分と山田新がゴールを決め、試合は終わった。
■summary
神戸は大迫へのロングボールで前進を狙った。
ただ、自陣深くからのカウンターなので、サポートする人数が足りない。
供給されるボールも質は高くなく、川崎の2CBに封じられた。
それでも、大迫の個の力でゴールを奪えていれば、勝つチャンスはあったかもしれない。
45分、飯野七聖(2)が2枚目のイエローカード。
飯野は大南よりも先に入っていたが、転んだことがシミュレーションと判定された。
ただ、転倒したのはPA外であり、明らかにPK狙いでなかったので、厳しい判定だった。
川崎は前半を良い内容で終え、後半3ゴールで完勝した。
とはいえ、いずれのゴールも退場者が出てからものとなった。
仮に退場者が出ていなければ、前半の拮抗した展開が続いていたはずで、残念だった。
大島僚太は、復帰後最長の78分間プレー。
神戸が寄せてこなかったこともあるが、自由自在にパスを繰り出した。
橘田が上手くフォローして、脇坂や家長がビルドアップのため下がる必要はなかった。
そのために神戸の最終ラインは押し上げることができず、川崎の時間帯が続いた。
引き続き、無理のない範囲でプレーを続けてほしい。
次は中3日でFC東京戦(J1 #26)。
良い内容を継続しながら、結果を出してほしい。
■goal
57家長昭博(41) 71,85山田新(20)
■judge
ソンリョン(1) 6.0 プレー機会は少なかったが、安定していた。59分、ルーズボールをクリア。
VW際(31) 6.0 3分、ミドル。スローインも強みとなった。77分のシュートで、足を攣って交代。
大南拓磨(3) 6.5 多くのシュートやクロスをブロックした。90+3分、カウンターで攻め上がる。
佐々木旭(5) 6.5 20分、飯野のカウンターを止めてイエロー。身体のぶつけ合いで大迫を封じた。
三浦颯太(13) 6.5 1アシスト。28分、シュート。マルシーニョと役割分担しつつサイドを攻めた。
橘田健人(8) 6.0 22分、45+3分にミドル。大島の脇を固めてサポートする。78分からRSBへ。
大島僚太(10) 6.5 空間も時間もあって、完璧な技術で観客を魅了した。8分、45+4分にミドル。
脇坂泰斗(14) 6.5 1アシスト。8分、ターンからシュート。17分、20分、42分には戻って奪取。
家長昭博(41) 6.5 1ゴール。62分、三浦の左クロスをヘッド。22分、VW際のパスから右クロス。
山田新(20) 7.0 数的有利を活かして2ゴール。19分、VW際のスローインから強引にシュート。
マルシーニョ(23) 6.0 31分、突破から飯野に1枚目のイエローを与える。菊池流帆を抜けず。
■sub
78(10)遠野大弥(17) 5.5 トップ下で出場。83分、橘田の縦パスを受けて山田新へラストパス。
78(31)瀬古樹(16) 5.5 右ボランチ。点差もあったのでゆったりプレー。90分、右CKを蹴る。
78(23)山内日向汰(26) 5.5 左FW。82分、左の遠野へパス。90+5分、三浦のパスからミドル。
86(41)小林悠(11) 5.5 右FW。89分、橘田のスルーパスをPA内で受ける。90分、右クロス。
90+1(5)車屋紳太郎(7) 5.5 左CB。90+1分、ジェアン・パトリッキ(26)と競ってFKを与える。
■bench
早坂勇希(22) 瀬川祐輔(30)
■coach
鬼木達 6.0 数的有利を活かして大勝に導く。2点目の後は、もっと早く交代させたかった。
■referee
笠原寛貴 4.5 妥当な範囲内だが、2人の退場者を出した。特に飯野の2枚目は、厳しすぎた。
225,900views
AT+4+6