2024/06/18

240616神戸1-0川崎(J1 #18)

神戸1-0川崎(国立競技場, 14:00KO, 49,541人)

天皇杯初戦のソニー仙台戦(天皇杯 R64)から中3日。
 アウェイ神戸戦は、国立競技場で開催される。
 陽射しはかなり強く、14時キックオフなので厳しい気候となった。

代表ウィークが終わって、U-23代表から復帰した高井が先発する。
 U-19代表の神田奏真は、14日にフランスで試合があった。


先発は、ソニー仙台戦から5人を変更する。
 新たにジェジエウ、高井、遠野、ゴミス、山内が先発する。
 ソニー仙台戦でCBだった大南と佐々木旭は、どちらもSBで出場する。
 瀬川、瀬古樹、山田新、マルシーニョがベンチへ、山本はベンチ外となった。

ベンチからは、宮城天が外れている。


ヴィッセル神戸は、J1リーグ9勝3分5敗で4位。
 水曜日に天皇杯富山戦があったので、川崎と同じく中3日の日程。

川崎から移籍した宮代大聖(9)はベンチスタート。
 2013-19年に所属したGK新井章太(21)はベンチ外。

同じ国立競技場でのスーパーカップは、川崎が勝っている。
 240217神戸0-1川崎(FFSC)★

■1st half
神戸は大迫勇也(10)へのロングボールを軸に攻める。
 大迫は、ジェジエウや高井を相手にしながらボールを収める。
 川崎のCBを引き出してから、サイドに流すことでチャンスとなった。

22分、佐々木大樹(22)の右クロスを大迫がボレー。
23分、カウンターから山口蛍(96)がGK1対1となってシュート。
31分、酒井高徳(24)の右クロスを井出遥也(18)がシュート。

神戸が決定機を量産したあと、川崎は少し盛り返す。
家長が左サイドに出張して、パスを細かく回す。
 ただ、シュートは少なく、34分、山内がミドルを狙ったくらいだった。

43分、中央で競り勝った大迫が、右でフリーとなった酒井に渡す。
 酒井のシュートを、武藤嘉紀(11)がコースを変えてゴールが決まった。

■2nd half
ゼ・ヒカルドを投入して、橘田との2ボランチに移行する。
 ただ、ビルドアップは改善せず、ゴールに迫れないことは変わらない。

59分、脇坂の左CKで最大の決定機を作った。
 ファーでフリーの家長がヘッドしたが、ゴール右に外れた。

神戸はシンプルな攻撃からチャンスを作っていく。
 69分、大迫の左クロスを武藤がシュート。
 90+1分には大迫と井手口陽介(7)が続けて決定機を迎えた。

■summary
神戸は、本拠地から遠く離れた国立競技場で開催した。
 ゴール裏は川崎の方が埋まったが、5万人弱の観客を集めた。
 国立はアクセスもスムーズでありがたいが、関西遠征が1つなくなるので、残念でもある。

宮代大聖はベンチスタートで、67分から出場。
 井出とポジションを争っているが、活躍を期待したい。


川崎は厳しい気候もあって、あまり走れなかった。
 神戸も主力が30代だが、最後までプレスを緩めることがなかった。

アンカー橘田へのパスコースを神戸が消していた。
 脇坂が下りて加勢すると、前線との距離が離れてしまう。
 山内か遠野が中継したかったが、スペースに立てなかった。

ハーフタイムで、ゼ・ヒカルドを投入した。
 鬼木監督は、「ミスをしても堂々とやれる選手が必要」と判断したとのこと。
 ヒカルドは素晴らしいパスもあったが、安易な判断によるミスも相変わらず目立った。
 プラスの効果は少なく、瀬古樹を優先すべきだったと考える。

見るべきものは少なかったが、1失点にとどめた。
 勝ち点を得るチャンスを最後まで残すことはできていた。
 しかし、パワープレーを仕掛けることもなく、無策なまま試合を終えた。

次は、中5日でアウェイ新潟戦(J1 #19)。
 4枚目のイエローをもらった橘田が出場停止となる。
 今シーズンの折り返しとなるが、少しでも内容を上向かせたい。

■goal
43武藤嘉紀(11)

■judge
ソンリョン(1) 7.0 23分の山口、49分の大迫と決定的なシュートを止める。キックは今一つ。
大南拓磨(3) 5.5 31分、58分、68分に右クロス。LCBに回って、81分に大迫の独走を遅らせる。
ジェジエウ(4) 5.5 大迫に勝ち切れなかった。11分、大南へ縦パス。足を攣らせて早めの交代。
高井幸大(2) 5.0 パスコース少なく、ビルドアップでミスを繰り返す。前に出る守備は効いた。
佐々木旭(5) 5.0 前半、神戸のサイド攻略を許した。後半、多くの左クロス。71分にはミドル。
橘田健人(8) 5.0 早く寄せられる。6分、囲まれつつ山内へパス。14分、カバーしてイエロー。
脇坂泰斗(14) 5.0 ドリブルで剥がして前進できれば、チャンスを作れた。37分、ループパス。
遠野大弥(17) 4.5 アンカーから遠く、スペースに立てなかった。50分、左サイドをドリブル。
家長昭博(41) 5.0 59分、左CKをヘッド。左サイドに出張してパス交換するが、崩せなかった。
ゴミス(18) 4.5 動き出しが少なく、ボールが届く回数が限られた。58分、シュートブロック。
山内日向汰(26) 5.0 34分、カウンターから思い切ったミドル。ドリブル突破はできなかった。

■sub
HT(26)ヒカルド(6) 4.5 78分、マルシーニョへ縦パス。52分、56分、74分に自陣でロスト。
61(18)山田新(20) 5.0 86分、PA内で流れてパスを受けるもシュートできず。87分、右クロス。
61(17)マルシーニョ(23) 5.5 縦への推進力は見せてくれた。78分、左クロスはクリアされる。
72(4)瀬古樹(16) 5.5 79分、縦パスでCK獲得。90+3分、ミドル。90+4分、アーリークロス。
80(41)瀬川祐輔(30) 5.5 85分、神戸CKをクリア。89分、佐々木旭の左クロスを右で折り返す。

■bench
上福元直人(99) 田邉秀斗(15) 

■coach
鬼木達 4.5 攻撃の糸口をつかめないまま敗戦。交代策も機能しなかった。

■referee
ダミアン・シルヴェストジャク(POL) 6.5 感情をまったく出さない毅然としたジャッジ。

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AT+4+5