2024/06/15

240612川崎2-0ソニー仙台(天皇杯 R64)

川崎2-0ソニー仙台(U等々力, 19:00KO, 7,000人)

名古屋戦(J1 #17)から中9日。
 代表ウィークの水曜日、今年の天皇杯初戦を迎える。
 代表活動にはU-23に高井幸大、U-19に神田奏真が参加している。


川崎は思い切ったターンオーバーはせず、見慣れた主力(準主力)を起用する。
ただ、先発は名古屋戦から5人を変えている。
 新たに瀬川、佐々木、山本、山田新、マルシーニョが先発する。

先発から外れた遠野、ゴミス、山内はベンチスタート。
 高井は代表で不在、名古屋戦で負傷交代したジェジエウはベンチ外。

ベンチには、負傷明けの宮城天が入った。


ソニー仙台は、JFLで3勝3分5敗の12位(JFLは16チーム)。
 日曜日にJFL第11節ラインメール青森戦があり、中2日の日程。

川崎とは、2018年の天皇杯で同じ2回戦で対戦した。
 180606川崎3-2ソニー仙台(天皇杯 R64)

6年前にゴールを決めた2人のうち、藤原元輝(10)は現在も在籍しているが、今日はベンチ外。
 もう1人の三浦祐希は、現在、コバルトーレ女川(東北1部)に所属している。
 GK瀧本雄太は2019年から所属チームなし、DF田中龍志郎は2022年に引退した。

■1st half
ソニー仙台は、大きく蹴ることなくGK佐川雅寛(1)からつなぐ。
 ゴールキックは、2CB長江皓亮(4)と塩﨑悠司(3)がGK佐川を挟み、3人が並んだ。
 この3人からSBに渡す意図は感じられたが、川崎の厳しいプレスに苦しんだ。

川崎は、アンカー瀬古樹が起点となる。
 ワンタッチパスが多く、ソニー仙台は寄せることができない。
 右サイドの家長に渡せば、瀬川と脇坂が絡んで押し込んだ。

8分、マルシーニョがCBに詰めてバックパスを奪う。
 PA内で受けた山田新のシュートは、ブロックされた。

19分、ソニー仙台は信太英駿(11)がミドルシュート。
 21分に平田健人(5)、25分に布方叶夢(15)がシュート。
 この時間帯は、川崎のプレスを突破してゴールに迫っていた。

川崎は優勢ながらも決定機を作れなかったが、39分。
 瀬古樹が、右側で浮いていた脇坂に斜めのパスを出す。
 脇坂の右クロスをマルシーニョが折り返して、山田新がゴール。
 前半のうちに1点リードすることができた。

■2nd half
後半も川崎がソニー仙台を押し込んでいった。
マルシーニョがPAで待ち構える形からチャンスを作る。
 52分、瀬古樹の右クロスをヘッド。
 54分、PA内左からターンしてシュート。

58分、駆け出したマルシーニョへ佐々木旭がロングフィード。
 マルシーニョは最終ラインの裏でトラップし、ゴールを決めた。

2点差となって、ゆっくりと川崎はプレーする。
ソニー仙台のシュートは少なく、単発だった。
 77分、左クロスをRSB後藤裕二(2)がヘッド。
 83分、吉森恭兵(7)が左クロスを秋元佑太(18)に入れる。
 86分、秋元のシュートはGKソンリョンがキャッチ。

■summary
ソニー仙台は、ビルドアップにこだわり続ける。
 包囲を抜け出すことができれば、川崎陣内まで運ぶことができた。
 ただ、川崎のプレスで次々とボールを奪われる。
 特に後半は押し上げることもできず、守備の時間が長くなった。

6年前のような速攻主体の方が、可能性はあったと思われる。
 それでも、自らのスタイルで立ち向かう姿は素晴らしかった。


川崎は主力を起用して、勝利することができた。
 2点リードしてからも交代は遅めで、安全運転に徹したといえる。

とはいえ、天皇杯2回戦はターンオーバーの貴重な機会。
 U-18から昇格した由井航太のデビューを期待したが、叶わなかった。

次は中3日で、アウェイ神戸戦(J1 #18)。
 アウェイといっても国立競技場開催なので、移動距離は短い。
 悪くないプレーを見せてほしい。

■goal
39山田新(20) 58マルシーニョ(23) 

■judge
ソンリョン(1) 5.5 プレー機会はほとんどなかった。86分、ミドルシュートをキャッチ。
瀬川祐輔(30) 6.0 家長の近くでプレー。56分、中山雅斗(6)に股抜きされたが、自らカバー。
大南拓磨(3) 6.0 RCB。14分、右サイドを上がるがクロス失敗。66分、瀬古樹のFKをヘッド。
佐々木旭(5) 6.0 LCB。1アシスト。23分、パスカット。85分、田邉のロングパスで駆け上がる。
橘田健人(8) 6.0 LSB。出る判断に迷いながらも、インターセプトを繰り返す。83分からRSB。
瀬古樹(16) 6.5 隠れず動いてボールを引き取る。ミドルパスで守備陣形のギャップを突いた。
脇坂泰斗(14) 6.0 19分、ミドルをブロック。64分、中央で奪ってミドル。76分、自陣でクリア。
山本悠樹(77) 5.5 軽いタッチでパスをつないだ。23分、42分、53分とマルシーニョに出した。
家長昭博(41) 6.5 5分、CKをボレー。圧倒的なボールキープから、クロスを多く入れていった。
山田新(20) 6.0 先制ゴール。8分の決定機はゴールできなかった。13分、脇坂の左CKをヘッド。
マルシーニョ(23) 7.0 1ゴール1アシスト。52分、54分にシュート。プレスでボールを奪った。

■sub
65(23)山内日向汰(26) 5.5 78分、ドリブルを仕掛ける。81分、橘田のパスから左クロス。
70(41)遠野大弥(17) 5.5 79分、山内のクロスに走り込む。82分にループ、85分にはミドル。
83(77)ヒカルド(6) 5.5 87分、宮城へロングパス。90+2分、自陣でのパス選択はリスク大。
83(30)田邉秀斗(15) 5.5 LSB。84分、左クロスをクリア。85分、佐々木旭へのロングパス。
83(14)宮城天(24) 5.0 左FWでの復帰戦。85分、87分のシュートはDFにブロックされた。

■bench
上福元直人(99) ゴミス(18) 

■coach
鬼木達 6.0 結果を求めて結果を出した。2点差となっても選手交代は遅かった。

■referee
西村雄一 6.0 少し川崎有利なジャッジとなったが、ベテランらしく貫禄があった。

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AT+1+3