2024/06/04

240602川崎2-1名古屋(J1 #17)

川崎2-1名古屋(U等々力, 17:00KO, 19,463人)

ドローに終わった柏戦(J1 #16)から中7日。
 日程に余裕があって、ホーム2連戦となる名古屋戦。

キックオフ直前、等々力は強い雨に見舞われた。
 落雷もあったため、10分間延期されてキックオフは17:13となる。
 ただ、ピッチに水溜まりができることはなく、ボールは転がっていた。


先発は、柏戦から3人を変更する。
 新たに高井、瀬古樹、山内が先発する。
 山内は、4月7日の町田戦(J1 #7)以来、2度目のJ1リーグ先発。

マルシーニョはベンチスタート、瀬川はベンチ外となる。
 佐々木旭は、累積警告で出場停止。

ベンチには、新たに田邉、丸山、山本が入った。
 丸山は、3月30日の左大腿二頭筋肉離れからの復帰となる。
 VW際がベンチから外れている。


名古屋は、J1リーグで8勝2分6敗の5位。
 日程は中6日で、川崎より少しだけ詰まっている。

2023年の対戦は、名古屋の2勝だった。
 230415川崎1-2名古屋(J1 #8)
 230701名古屋2-0川崎(J1 #19)

■1st half
6分、川崎がいきなり先制する。
 瀬古樹の右CKに高井が走り込み、ファーに流す。
 待っていた家長のダイビングヘッドが、ゴールに突き刺さった。

名古屋はカウンターを仕掛けていく。
 FWキャスパー・ユンカー(77)と倍井謙(17)に向けてロングボールを蹴る。
9分、倍井の左クロスを稲垣祥(15)が頭で合わせるが、GKソンリョンがセーブ。
 さらに稲垣がシュートするが、ジェジエウがゴールライン上でクリアした。
11分の倍井のシュートも、同じようにジェジエウが防ぐ。

18分、CB三國ケネディエブス(20)のミスから追加点を挙げる。
 三國は足裏でボールを止めようとするが、軸足が滑って転んでしまう。
 すかさず家長が回収して、GKランゲラック(1)をかわして2点目を決めた。

さらに27分、瀬古樹の右CKから、ゴミスが決定機を迎える。
 しかし、GKランゲラックが至近距離からのシュートを止めた。

川崎はプレスを掛けて、名古屋のロングボールを妨げる。
 ゴミスのポストプレーを中心として、上手くボールを運んだ。

■2nd half
後半からRCBジェジエウに代わり、LSBに田邉を入れる。
 大南をRSBからRCBへ、橘田をLSBからRSBへと、最終ラインを組み替えた。

引き続き、川崎がチャンスを作っていく。
 47分、瀬古樹の左クロスからPA内の家長がシュート。
 56分にはプレスでボールを奪うと、脇坂のパスから家長がミドル。
 58分、64分とゴミスが2度ゴールネットを揺らすが、いずれもオフサイドだった。

名古屋は59分、FW山岸祐也(11)と永井謙佑(18)を投入して反撃する。
 60分、永井の左クロスを、山岸がシュート。
 61分、永井のロングシュートがバーを叩く。
 64分、ゴール前の混戦から内田宅哉(34)と森島司(14)が連続シュート。

失点しないまま凌ぐと、少し落ち着くことができた。
しかし、終盤には再び名古屋の時間帯となった。
 89分、山中亮輔(66)の右CKから、ハ・チャンレ(3)がゴール。
 1点差とされ、90+1分と90+2分には永井がシュート。
 際どい場面も多かったが、逃げ切ることができた。

■summary
名古屋は前半、セットプレーとCB三國のミスから2失点。
 山岸と永井の投入で巻き返したが、ゴールは89分と遅くなった。
 60分前後で得点が入っていれば、勝ち点のチャンスは大きかったと思われる。

21分、和泉竜司(7)は、ループパスに戻りながらジャンプ。
 着地の際、右ひざをひねってしまって、負傷交代となった。
 和泉のケガが少しでも軽いものであることを願いたい。
(2024年6月7日(金)、左ハムストリング肉離れと公式発表。全治見込の発表なし。)


川崎は良い時間帯を作りながら、家長の2得点で勝利した。
 この試合では、瀬川とVW際がメンバーから外れている。
 最終ラインが揃わない現状で、2点リードを守ることは簡単ではない。
 名古屋の攻勢を受けたが、なんとか1失点で終えた。

ジェジエウは、倍井のシュートをクリアした11分のプレーで負傷。
 前半、左太ももをずっと気にしながらプレーしていた。
 軽い症状だとは思われるが、早く交代すべきだったかもしれない。

次週は代表ウィークで、J1リーグはお休みとなる。
 中9日で、天皇杯ソニー仙台戦(天皇杯 R64)が組まれる。
 サブメンバーを多く起用しながら、勝利したい。

■goal
6,18家長昭博(41) 
89ハ・チャンレ(3)

■judge
ソンリョン(1) 6.5 9分の稲垣、64分の内田と森島のシュートを止める。失点は飛び出しを逡巡。
大南拓磨(3) 6.0 前半はRSBで精力的にサイドを駆け上がる。後半はRCBでクロス対応を続けた。
ジェジエウ(4) 6.5 9分、11分にゴールライン上でクリア。左太ももを負傷し、前半のみで交代。
高井幸大(2) 6.0 1アシスト。42分、山内にループパスを入れる。ビルドアップに丁寧さを欠く。
橘田健人(8) 6.5 どちらのSBでも自由を与えなかった。85分、カウンターを止めてイエロー。
脇坂泰斗(14) 6.0 瀬古の近くでフォローする。35分、遠野へ縦パス。56分、家長へラストパス。
瀬古樹(16) 6.5 余裕があって正確なパスで組み立てる。ロングパスは通らず。CKも良かった。
遠野大弥(17) 6.0 ハーフスペースで引き出して前を向く。8分、左からミドル。プレスを先導。
家長昭博(41) 7.5 2ゴールで勝利に導く。47分、56分にシュート。守備でも良く相手を追った。
ゴミス(18) 7.0 圧倒的なポストプレーで味方につなぐ。27分に2本、45+4分、53分にシュート。
山内日向汰(26) 6.0 26分、2度切り返し。38分、カットインからミドル。39分、ターンで抜く。

■sub
HT(4)田邉秀斗(15) 5.5 LSBで中山克広(27)と森島の仕掛けに対応。61分と75分にパスミス。
66(26)マルシーニョ(23) 5.5 73分のカウンターはファウルで止められる。82分、ドリブル。
81(17)山本悠樹(77) 5.5 左IHに入る。83分と85分にPA内でパスを受ける。85分、右クロス。
90(18)山田新(20) 5.5 CFで出場。90+7分、CB三國とクリアボールを競り合いFKを獲得。

■bench
上福元直人(99) 丸山祐市(35) エリソン(9) 

■coach
鬼木達 6.5 最終ラインの欠場が相次ぐ中、前半の攻勢で逃げ切った。交代枠を残した。

■referee
御厨貴文 6.0 違和感の少ない安定したジャッジ。73分、マルシーニョを止めた椎橋慧也(8)にイエローを出すべき。

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AT+5+9