2024/07/03

240629川崎1-1広島(J1 #21)

川崎1-1広島(U等々力, 19:00KO, 22,393人)

水曜日の湘南戦(J1 #20)から中2日。
 6月終盤で暑さも増す中、詰まった日程で広島戦を迎える。


先発は、湘南戦から3人を変更する。
 新たにジェジエウ、瀬古樹、遠野が先発する。
 外れた大南とヒカルドはベンチ、山内はベンチ外となった。

ベンチには、新たにゴミスが入り、田邉が外れた。
 家長は、湘南戦から2試合続けて欠場する。


広島は、J1リーグで8勝9分3敗の5位。
 ドローが多いが、ここまで3敗はJ1リーグ最少。
 川崎と同じ中2日だが、6月の4週すべての水曜日に試合が組まれた。
 6月9試合目(9連戦)となり、6月6試合目の川崎より日程は厳しい。

6月、川村拓夢(8)がFCレッドブル・ザルツブルク(AUS)、野津田岳人(7)がPGパトゥム・ユナイテッド(THA)に移籍した。

2か月前のアウェイでの対戦は、ドローだった。
 240428広島2-2川崎(J1 #10)

■1st half
広島は強めのプレスを仕掛けてくる。
 3トップが寄せて、さらに後方から加勢する形で、川崎の2CBに迫る。
 4分、GKソンリョンから高井へのパスをFW大橋祐紀(77)がカット。
 FWドウグラス・ヴィエイラ(9)が決定機を迎えたが、シュートは橘田がブロック。

川崎はいろいろなパターンを駆使してプレスを抜ける。
 瀬古樹がCB/SB間に落ちてきて、パスコースを増やす。
 さらに高井、VW際、佐々木旭がドリブルで持ち上がった。

中盤までボールを運んでからは、縦パスを中心として早く攻める。
 サイドに渡ると、時間をかけずにシンプルにクロスを入れる。

23分、佐々木旭の左クロスからの連続攻撃。
 右で遠野が拾って、瀬古樹がカットインから左足ミドル。
 東俊希(24)に当たったボールはGK大迫敬介(1)が弾いたが、マルシーニョが押し込んだ。

25分にも山田新との2人のカウンターから、マルシーニョがミドル。

■2nd half
後半になって、1点を追う広島が押し込んでくる。
 サイドからGK/CB間に早いクロスを入れ、ゴールを狙う。
 48分に加藤陸次樹(51)、70分に大橋、78分にピエロス・ソティリウ(20)がクロスに飛び込んだ。

川崎はブロックを組んで耐えながら、時間を進めていく。
 62分に小林悠、65分に宮城天と続けて入れて、交代回数は残り1回。
 82分に大南と大島を入れて、3バック2トップにして逃げ切りを図る。

ただ、大島は負傷明けでスプリントは控え気味で、守備の貢献度は高くない。
 86分、フリーの状況からロングボールを蹴り出し、時間を作れなかった。

広島に押し込まれ続けて、88分、満田誠(11)が同点ゴール。
 ジェジエウがミドルをブロックしたが、GKソンリョンの逆を突いて失点した。

交代枠を使い果たした中、ロスタイムにはジェジエウを前線に上げる。
 90+4分、VW際の右クロスを小林悠がボレーしたが、入らなかった。

■summary
広島は、体力的な差もあって、押される時間が長くなった。
 失点後は反撃に出るものの、川崎のブロックを崩せなかった。
 しかし、88分の満田の一撃でドローに持ち込み、悪くない結果となった。

ミヒャエル・スキッベ監督は、選手を固定しがちな傾向がある。
 9連戦、さらに中2日なのに、先発はドウグラス・ヴィエイラ1人しか変えなかった。
 さすがに運動量は少な目で、ある程度ターンオーバーすべきと思われる。


川崎は前半から押し込む時間も長く、良い内容だった。
 遅攻だけでなく、早くシュートやクロスに持ち込む意識が高かった。
 5位広島を相手に、互角以上に戦うことができた。

82分の交代策は、疑問が残る。
 大南を入れて3バックとして逃げ切りを図りつつ、同時に大島を投入。
 しかし、復帰直後の大島は、守りに入るのであれば選ぶべきでなかった。
 ベンチに残したゴミスやヒカルドであれば、高さもあるので守りやすかったと思われる。

新潟戦(J1 #19)から3戦連続のドロー。
 勝ててはいないが、チーム状況は上向いている。
 次のアウェイ磐田戦(J1 #22)では、勝ち点3を獲得したい。

■goal
23マルシーニョ(23) 
88満田誠(11)

■judge
ソンリョン(1) 5.5 4分、高井へのパスミスから決定機を招く。70分、78分にシュートを止める。
VW際(31) 6.0 48分、加藤のシュートをカット。90+4分、小林へ右クロス。ドリブルも効果的。
ジェジエウ(4) 6.0 35分、大橋のヘッドを止める。78分、ゴール前でクリア。90+5分、前線へ。
高井幸大(2) 6.0 広島の縦パスを積極的に前に出てインターセプト。40分、大橋に抜け出される。
佐々木旭(5) 6.5 14分、ミドル。左サイドを上がってクロスを入れる。90分、宮城へヒールパス。
橘田健人(8) 5.5 5分、ドウグラスの決定機をブロック。89分、ドロップボール再開で気を抜く。
瀬古樹(16) 6.5 23分、ミドルでゴールを生む。ボール近くに寄せていってパスコースを作った。
脇坂泰斗(14) 6.0 6分にドリブル、18分にトラップから前進。44分、満田にボール奪取される。
遠野大弥(17) 5.5 28分、山田新に当ててミドル。78分、疲れているはずだが鋭くプレスに出る。
山田新(20) 5.5 中野就斗(15)とマッチアップ。36分、脇坂のロングボールをキープし、FK獲得。
マルシーニョ(23) 6.5 1ゴール。25分、ミドル。55分、浮き球で塩谷司(33)を抜いてドリブル。

■sub
62(20)小林悠(11) 6.0 71分、ミドル。90+4分、右クロスをボレー。90+8分にもシュート。
65(23)宮城天(24) 5.5 左FW。67分、インターセプトから左クロス。90分、FKを獲得する。
82(14)大南拓磨(3) 5.5 3バックの右に入って中央を固める。プレー機会は少なかった。
82(17)大島僚太(10) 5.0 86分、フリーなのに大きく蹴った。90+8分、相手をかわしてパス。

■bench
上福元直人(99) ヒカルド(6) ゴミス(18) 

■coach
鬼木達 5.0 3バックで守りに入るなら、大島を選択すべきでなかった。62分と65分に1人ずつ続けての交代で選択肢を狭めた。

■referee
今村義朗 4.5 あいまいな基準が混乱を招く。自らの感情をコントロールできなかった。

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AT+3+7