2024/06/26

240622新潟2-2川崎(J1 #19)

新潟2-2川崎(デンカビッグスワンスタジアム, 18:00KO, 33,885人)

完敗に終わった神戸戦(J1 #18)から中5日。
 J1リーグ前半戦の最後となる、アウェイ新潟戦。
 ここまで5勝5分8敗の14位で、低空飛行が続いている。


先発は、神戸戦から5人を変更する。
 新たに先発するのは、瀬川、瀬古樹、山本、小林悠、マルシーニョ。
 外れた高井はベンチスタート、脇坂、ゴミス、山内はベンチ外となった。
 また、橘田は、イエローカード累積4枚のため出場停止となっている。

 小林悠は、4月28日の広島戦(J1 #10)で負傷交代して以来の復帰となる。

ベンチには、新たにパトリッキ・ヴェロン、宮城天が入った。


新潟は、J1リーグ5勝5分8敗の15位。
 川崎U-18で山内・宮城天と同期の森璃太(24)は、ベンチ外。

2023年の対戦は、新潟の2勝1分(うちPK戦1敗)だった。
 230311新潟1-0川崎(J1 #4)
 230830新潟2(3PK4)2川崎(天皇杯 QF)
 230929川崎2-3新潟(J1 #29)

■1st half
川崎が勢い良くプレスを仕掛けていく。
 遠野とマルシーニョが走り回って、高い位置でボールを奪う。
 そこから早くゴールを目指すことで、チャンスを作った。

15分、左サイドでマルシーニョとパス交換した佐々木旭がクロスを入れる。
さらに17分、同じような形で左サイドを崩した。
 左ポケットから佐々木旭が折り返し、マルシーニョが蹴り込んで先制する。

先制後も、川崎は左サイドから仕掛けていく。
 28分、佐々木旭がインターセプトから運んでいってミドル。
 34分、マルシーニョがRSB藤原奏哉(25)を抜いて左クロス。

新潟は30分を過ぎたあたりから仕掛けていく。
 33分、CKからの舞行龍ジェームズ(5)のシュートは、ライン上で遠野がクリアした。

■2nd half
後半になると、川崎のプレスが緩んでくる。
 新潟は2CBがボランチに預けて、縦に攻めていく。
 川崎が寄せてきた背後のスペースを突いていった。

60分、新潟が右サイドからPAに入れて、奥村仁(30)がシュート。
61分、大南のクリアボールを藤原奏哉(25)が合わせ、同点とされる。

川崎が若干の優位を保ったままのロスタイム。
90+7分、新潟が右スローインからPA内に入っていく。
 舞行龍ジェームズのシュートを、鈴木孝司(9)がヒールで動かして逆転ゴール。

土壇場でリードを許した川崎は、パワープレイに出る。
 前線にジェジエウを上げ、CKではGKソンリョンも上がった。
90+11分、GKソンリョンの長いFK。
 ゴール前の競り合いから宮城天が折り返して、山田新が同点ゴールを決めた。

■summary
新潟はプレスを受けて、上手くビルドアップできなかった。
 それでも安易にロングボールに逃げることなく、2CBからつないだ。
 2ボランチが前を向くことができれば、攻撃の起点となることができた。

2ゴールは、いずれも川崎の守備をしっかりと崩した。
 ペースを握られた時間は長かったが、チャンスを確実に仕留めた。


川崎は、橘田の出場停止もあって、瀬古樹と山本の2ボランチを採用した。
 遠野と小林悠が2トップを組んで、家長とマルシーニョがサイドに立った。

小林悠が統率するプレスが効いていた。
 個人が単独で追うのではなく、チーム全体でボールを追い込んだ。
 複数人で囲んでボール奪取できたことも大きかった。

なによりも、ゴールを目指す姿勢が強く感じられた。
 覇気なく敗戦した神戸戦は残念だったが、新潟戦は見違えた。
 仮に山田新の同点ゴールがなく、負けていたとしても満足できたと思われる。

次は中3日でホーム湘南戦(J1 #20)。
 橘田が出場停止から復帰するが、2ボランチを継続してほしい。

■goal
61藤原奏哉(25) 90+7鈴木孝司(9) 
17マルシーニョ(23) 90+11山田新(20) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 12分、秋山裕紀(6)のミドルを弾く。22分と60分にシュートをキャッチ。
瀬川祐輔(30) 5.5 対峙する谷口海斗(7)に右サイドを崩される。57分、カウンターを止める。
ジェジエウ(4) 6.0 思い切りよく前に飛び出して、ボールを処理する。57分、PA内でカット。
大南拓磨(3) 6.0 安定して守っていた。71分、山本のFKをヘッド。79分、シュートブロック。
佐々木旭(5) 6.5 1アシスト。28分、49分にシュート。多彩なパターンでサイドを攻略する。
山本悠樹(77) 6.0 丁寧にパスをつないだ。43分、ロングシュート。83分、2本の右クロス。
瀬古樹(16) 6.5 CBからボールを引き出して組み立てる。縦や斜めのワンタッチパスで打開した。
家長昭博(41) 5.5 6分、シュート。周囲に頼られる機会が少なく、存在感は発揮できなかった。
マルシーニョ(23) 6.5 佐々木旭とのコンビが冴えて1ゴール。15分、54分、73分にシュート。
遠野大弥(17) 6.0 GKへのプレスから自陣での守備まで走りまくる。多くのミドルを狙った。
小林悠(11) 6.0 プレスを統率する。13分、48分にGKパントをキープ。シュートはなかった。

■sub
66(11)山田新(20) 6.5 1ゴール。70分、73分、90+1分にドリブルで進撃。83分、ヘッド。
79(23)宮城天(24) 6.0 左FWに入る。83分にインターセプト、85分にシュート。1アシスト。
79(41)ヴェロン(28) 5.5 プレスを活性化。83分、山本のクロスをヘッド。90+11分、ミドル。
87(77)ヒカルド(6) 6.0 身長を活かしてハイボールを競る。ミスなくパスをつないだ。
87(30)田邉秀斗(15) 5.5 LSBで出場。90+1分、左クロス。90+5分、ドリブル。

■bench
上福元直人(99) 高井幸大(2) 

■coach
鬼木達 6.0 勝てなかったが、攻める姿勢を見せてくれた。良い内容だった。

■referee
笠原寛貴 6.0 若干川崎に有利な場面もあったが、おおむね適切だった。

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AT+5+16