2024/07/21

240720柏2-3川崎(J1 #24)

柏2-3川崎(三協フロンテア柏スタジアム, 19:00KO, 12,853人)

J1リーグ5戦連続ドローとなったC大阪戦(J1 #23)から中5日。
 アウェイの柏レイソル戦は、夏の2週間の中断前、最後のゲームとなる。

梅雨が空けた日中はかなり暑く、キックオフの19時でも熱波が残った。
 遠くで雷が鳴り始め、後半になって豪雨に見舞われた。

高井幸大は、U-23代表でオリンピックに出場するため、この試合から不在となる。


先発は、C大阪戦から4人を変える。
 新たに大南、三浦、山本、家長が先発する。
 三浦は、4月3日の横浜FM戦(J1 #6)での左膝外側半月板損傷から復帰する。
 瀬古樹と大島がベンチへ、エリソンとU-23代表参加の高井はベンチ外となった。

ベンチには、新たに田邉と山内が入り、ヒカルドと遠野が外れた。


柏レイソルは、J1リーグ7勝8分8敗の13位。
 順位は14位川崎の1つだけ上だが、勝ち点4差と少し差がある。
 U-23代表に細谷真大(19)と関根大輝(32)を派遣している。

等々力での対戦は、ドローだった。
 240525川崎1-1柏(J1 #16)

■1st half
川崎がスタートからいきなり攻勢に出た。
 4分、三浦が縦に仕掛けて左クロスを入れて、山田新が先制ゴールを決める。
10分には追加点を奪う。
 じっくり押し込んでから、橘田が右サイドの家長に流す。
 家長の右クロスを山田新が頭で合わせ、早くも2点目が入った。

良い形でリードしたものの、柏はすぐに1点を返す。
12分、マテウス・サヴィオ(10)がFKを蹴り、ジエゴ(3)の折り返しを白井永地(33)がゴール。
 サヴィオのキックは正確で、CKでもFKでも味方に合わせてチャンスを作った。

川崎は序盤の攻勢を再現できない。
 柏のプレスを受けて、スムーズには前進できなくなった。

柏もしばらく停滞していたが、ロスタイムに決定機を作る。
 45+1分、サヴィオへのロングボールから、木下康介(15)がシュート。

■2nd half
後半は、柏が攻める展開となった。
 59分の片山瑛一(16)、61分のジオゴのシュートは、いずれもGKソンリョンが防ぐ。
そして、67分に同点に追い付いた。
 サヴィオのCKが跳ね返り、山田雄士(6)の右クロスを垣田裕暉(18)がヘッドで叩き込んだ。

同点となってから、川崎が盛り返す。
 71分に大島と瀬古樹を入れて、攻撃に比重を置く。
79分、瀬古樹のラストパスをマルシーニョがシュート。
 GK松本健太(46)が止めて転がったボールを、瀬川がシュート。
 さらにGK松本が止めたものの、最後は脇坂が押し込んだ。

90分、小屋松知哉(14)が浮かせたボールを、LSBに移った橘田が肘でブロックする。
 VARによってハンドと判定されて、柏にPKが与えられた。
 90+4分、サヴィオのPKをGKソンリョンが止めた。

■summary
柏は、マテウス・サヴィオが攻撃を牽引していた。
 12分の1点目の起点となったFKなど、プレースキックが正確だった。
 厳しくVW際にマークされても、フリーにすると決定的なパスを出す。
 ボールを受けるためにときに下がってしまうが、できれば前線に残りたい。

サヴィオはロスタイムにPKを失敗し、落ち込んでいた。
 しかし、それまでの大きな貢献を考えれば、非難することはできない。


川崎は、5戦連続ドローから抜け出す久しぶりの勝利となった。
 薄氷を踏むような展開となったが、紙一重で逃げ切った。

先発2ボランチの山本と橘田も上手く機能した。
 70分から瀬古樹と大島に2ボランチを入れ替えても、バランスは保てた。
 三浦の復帰とともに、選手起用の選択肢が増えてきた。

中断期間を挟んで、次は中18日で神戸戦(J1 #25)。
 しっかり休んで、内容を高めていきたい。

■goal
12白井永地(33) 67垣田裕暉(18) 
4,10山田新(20) 79脇坂泰斗(14) 

■judge
ソンリョン(1) 7.5 90+4分、PKストップで勝利を呼ぶ。45+1分、木下のシュートを止める。
VW際(31) 6.0 サヴィオを抑え込む。ファウルも多くなり、74分にイエロー。42分、右クロス。
大南拓磨(3) 6.0 広い範囲を素早くケア。78分、CKをヘッド。79分、縦パスを瀬古樹に入れる。
佐々木旭(5) 6.5 ボールを動かしながらプレスを抜け出す。35分、木下のシュートをブロック。
三浦颯太(13) 6.5 復帰戦でいきなりの1アシスト。10分にはシュート。スローインも良かった。
橘田健人(8) 6.0 ボランチで先発して、70分からLSBに回った。90分、ハンドでPKを与える。
脇坂泰斗(14) 6.5 決勝ゴール。受けるために下がりつつ、前線にパスを入れる。左CKを担当。
山本悠樹(77) 6.0 少しミスはあったが、丁寧にパスを届ける。右CKを担当。9分、左クロス。
家長昭博(41) 6.0 1アシスト。アンカーを含め、いろいろな位置に出没。50分、PA内ドリブル。
山田新(20) 7.5 いずれもワンタッチで2ゴール。9分にもヘッド。ポストプレーで踏ん張った。
マルシーニョ(23) 6.0 スペースはなかったが、仕掛けは効いていた。79分、フリーでシュート。

■sub
64(41)小林悠(11) 5.5 右FWに入る。74分、右クロス。90+12分、瀬川と粘ってCKを獲得。
70(20)瀬川祐輔(30) 6.0 1トップ。79分、GK松本に詰めてシュート。ロスタイムに時間を消費。
70(77)瀬古樹(16) 6.0 74分、ボール奪取から右クロス。90+9分、上手く奪うがファウル判定。
70(13)大島僚太(10) 6.0 73分に脇坂、76分にマルシーニョ、90+8分に山内にパスを入れる。
81(23)山内日向汰(26) 5.5 88分、中央から持ち上がるが、最後にパスミス。90+7分、FK獲得。

■bench
上福元直人(99) 田邉秀斗(15) 

■coach
鬼木達 6.5 久しぶりの勝利を3ゴールでもたらした。選手起用も完璧だった。

■referee
中村太 6.0 接触プレーに対し、妥当なジャッジを続ける。脇坂のゴールはVARがオフサイドを見逃した。

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AT+2+12