2024/07/19

240714川崎1-1C大阪(J1 #23)

川崎1-1C大阪(U等々力, 19:00KO, 20,725人)

天皇杯3回戦敗退となった大分戦(天皇杯 R32)から中3日。
 雨のホーム等々力に、セレッソ大阪を迎える。


先発は、大きくターンオーバーした大分戦から10人変わる。
 続けて先発するのは、山田新1人だけとなった。
 大分戦の前の磐田戦(J1 #22)から見ると先発8人が同じで、フルメンバーに戻した形。


セレッソ大阪は、J1リーグで9勝9分4敗の5位。
 6月に毎熊晟矢がAZアルクマール(NED)へ、7月に清武弘嗣が鳥栖(J1)へ移籍した。
 京都(J1)からFW山﨑凌吾(29)を獲得し、リーグ登録は終わったが、今日はベンチ外。

川崎から移籍したLSB登里享平(6)は、5月12日のG大阪戦(J1 #12)で左ハムストリング負傷。
 しばらく欠場していたが、この川崎戦でベンチに戻ってきた。

日程は、天皇杯甲府(J2)戦から中3日。
 川崎と同じく敗退したが、セレッソは延長120分まで戦っている。

アウェイでの対戦は、セレッソが勝っている。
 240413C大阪1-0川崎(J1 #8)

■1st half
川崎は、2ボランチが良い距離感を保つ。
 瀬古樹がCB脇に1列落ちて組み立てて、大島が中央に立った。
 4バック各人がドリブルを使いながら、セレッソのプレスを抜ける。
 脇坂がビルドアップに参加する必要がなく、前線に残ることができた。

ボールを運んでからは、素早くゴールを目指す。
4分、瀬古樹のロングボールでマルシーニョが抜け出し、脇坂にラストパス。
 ゴール正面でフリーとなった脇坂だったが、GKキム・ジンヒョン(21)がシュートを弾く。

セレッソは、11分、ルーカス・フェルナンデス(77)のFKを田中駿汰(10)が頭で合わせる。
 ただ、ビルドアップは上手くできず、GKやCBがロングキックを蹴らされる。
 FWレオ・セアラ(9)までボールを届けることができず、難しい時間が続いた。

先制ゴールは36分。
 CB佐々木旭が2人を剥がしてから脇坂に縦パスを入れる。
 さらに脇坂のスルーパスで、マルシーニョが抜け出してゴールを決めた。

大島が、駆け出すマルシーニョを狙っていく。
 26分に2度、38分、44分と、ゴールを目指すパスを届けた。

■2nd half
セレッソは、ハーフタイムから柴山昌也(48)を投入する。
 柴山がバイタルのハーフスペースに立って、パスを中継していく。
 59分には3バックに移行して、前に人数を掛けた。

川崎も大島が交代し、前半ほどパスをつなげない。
 セレッソの攻撃を4バックを中心に跳ね返していく。
 ただ、暑さもあって、少しずつ守備にほころびが出る。
 71分、GKソンリョンが飛び出しをミスするが、佐々木旭がカバー。

77分、レオ・セアラのポストプレーに、RCB高井とRSB大南の2人が付いてしまう。
 大南が空けたサイドのカピシャーバ(27)がフリーとなって、クロスを入れる。
 佐々木旭だけが残るゴール前で、ヴィトール・ブエノ(77)が同点ゴールを決めた。

79分、橘田の左クロスを小林悠がゴールしたが、VARで取り消された。
セレッソも攻勢を仕掛けたが、ドローで終わることとなった。

■summary
セレッソは、前半、ほとんど攻撃できなかった。
 3トップのレオ・セアラ、カピシャーバ、ルーカス・フェルナンデスにボールが入らない。
 ロングボールも単に蹴り出すだけとなり、川崎のハイラインの背後に流れた。

後半、柴山昌也を投入することで巻き返し、同点ゴールを生んだ。
 暑さの中、体力的にも厳しかったと思われるが、小菊昭雄監督の采配が奏功した。

GKキム・ジンヒョンは、4分に脇坂、38分にマルシーニョの決定機を止めた。
 1失点したが、勝ち点1の獲得に間違いなく貢献したといえる。


川崎は、J1リーグ5戦連続のドローとなった。
 前半、良い内容でリードを奪いながら、終盤に追い付かれた。

大島僚太は、負傷から復帰して4試合目の出場。
 前半のみだったが、素晴らしいプレーを見せてくれた。
 前を向いて少しでも時間があれば、スペースを突くパスを選択した。
 特に前線のマルシーニョを狙ったパスは、絶品だった。

次は中5日でアウェイ柏戦(J1 #24)。
 夏の2週間の中断前のゲームとなる。
 高井幸大は、パリ・オリンピック代表に招集されて、しばらくは不在。

降格圏の18位から、勝ち点3差の14位。
 ドローを続けていることで、なんとか降格圏に入っていない。
 内容は悪くないだけに、早く結果を出したい。

■goal
36マルシーニョ(23) 
77ヴィトール・ブエノ(77)

■judge
ソンリョン(1) 6.5 11分の田中、87分のカピシャーバを止める。71分、飛び出しの判断を誤る。
VW際(31) 6.0 ドリブルで動かしてつなぐ。カピシャーバを止める。65分、足を攣らせて交代。
高井幸大(2) 6.0 34分、上門知樹(7)の抜け出しを止める。87分、ハイボールの処理をミスする。
佐々木旭(5) 6.5 細かいタッチで持ち上がる。71分、PA内クリア。90+3分に柴山の決定機阻止。
橘田健人(8) 6.5 LSBでルーカス・フェルナンデスを封じた。79分、VARで幻となった左クロス。
大島僚太(10) 6.5 華麗なパスでマルシーニョやVW際を使った。動きは少なくとも価値は高い。
瀬古樹(16) 6.0 大島の背後に控えて、強力にサポートした。8分、35分とボールロストは多め。
脇坂泰斗(14) 6.5 4分に決定機。1アシスト。74分にボレー。前半は下がらず、大島に委ねた。
山田新(20) 5.5 右FW。33分、イエローをもらう。52分、カットからドリブルしてシュート。
エリソン(9) 5.0 CF。18分、VW際のクロスを競る。16分、58分に田中駿汰に無謀なチャージ。
マルシーニョ(23) 6.5 1ゴール。4分、脇坂へラストパス。38分、大島のパスで決定的シュート。

■sub
HT(10)ヒカルド(6) 5.5 ピッチ中央に高さを加え、バランサーとして機能した。76分、ミドル。
58(9)小林悠(11) 6.0 73分、右クロス。79分、橘田のクロスをゴールするも、VARで取り消し。
65(31)大南拓磨(3) 5.5 RSB。サイドを駆け上がる。77分、判断ミスでカピシャーバを自由に。
65(23)家長昭博(41) 5.0 珍しく左FWで出場。見せ場は少なかった。90+2分、自陣でパスミス。
82(20)瀬川祐輔(30) 5.5 右FW。粗さはあっても、攻撃で活躍。90+2分、90+4分に右クロス。

■bench
上福元直人(99) 遠野大弥(17) 

■coach
鬼木達 6.0 前半、大島の躍動で決定機を多く作る。後半、遠野を起用すべきだったか。

■referee
木村博之 5.0 手を使ったものを含めて、接触プレーをあまりにも流しすぎ。

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AT+4+9