2025/05/20

250518川崎2-0C大阪(J1 #17)

川崎2-0C大阪(U等々力, 15:00KO, 22,070人)

幸運にも恵まれて勝利した横浜FC戦(J1 #14)から中3日。
 J1リーグ5連戦の3戦目、等々力4連戦の2戦目となるC大阪戦。
 日曜日の等々力は曇り空。直射日光はないが、蒸し暑くなった。


先発は、横浜FC戦から3人が変わる。
 新たに丸山、河原創、マルシーニョが先発する。
 アイダル、橘田、伊藤達哉はベンチに回った。

先発/ベンチの入れ替えはあっても、20人のメンバーは変わらない。


セレッソ大阪は、J1リーグ6勝4分6敗で暫定7位(第17節開始前)。
 2021年8月から指揮を執った小菊昭雄監督が2024年限りで退任した。
 2025シーズンから、新監督にアーサー・パパスを迎えている。
 ミッドウィークに試合がなく、中6日の日程。
 2009-23年に川崎に所属した登里享平(6)は、ベンチスタート。

2024年の対戦は、セレッソの1勝1分だった。
 240413C大阪1-0川崎(J1 #8)
 240714川崎1-1C大阪(J1 #23)

■1st half
スタートは川崎が押し込んでボールを握った。
 ただ、疲労もあって動き出しは少なく、セレッソのブロックを崩せない。

セレッソは、10分を過ぎると左サイドから攻めてくる。
 高橋仁胡(22)が10分、12分、17分に左クロスを入れる。
 ルーカス・フェルナンデス(77)と高橋の2人の仕掛けに、VW際は対応に苦しむ。

25分にルーカス・フェルナンデス、30分にラファエル・ハットン(9)がシュート。
 どちらのシュートも丸山にブロックされたが、ゴールに迫った。

川崎は前半の終わり間際にスピードを上げ、チャンスを作る。
 39分、プレスバックのこぼれ球を拾って山田新が反転シュート。
 43分、山本の右CKを、山田新がヘッド。

■2nd half
川崎は山本を中心に、河原創や脇坂が絡んで組み立てる。
 セレッソは寄せるポイントを絞り切れず、前進を許した。
52分、佐々木旭の左クロスを脇坂がヘッド。
 至近距離のシュートだったが、GK福井光輝(1)が片手で弾いた。
54分、山本のスルーパスから山田新がシュートするが、これもGK福井が止める。

57分、セレッソは北野颯太(38)と中島元彦(13)を投入して巻き返しを図る。
 59分、その中島の縦パスを、北野が胸トラップしてボレー。
 60分には高橋仁胡がシュート。

川崎も選手交代しながらプレスを強めていく。
そして85分、橘田健人がボールカット。
 VW際、大関と縦に渡し、瀬川がスルーパス。
 抜け出したエリソンがGK福井の股を抜いて先制ゴールを決めた。

88分、佐々木旭のスローインを丸山が大きくパントキック。
 エリソンがCB畠中槙之輔(44)の前に出て、GK福井の頭上をヘッドで抜いた。 

■summary
セレッソは、日程に余裕があったが、あまり活かせなかった。
 5バックで守って走らされる時間が長く、体力的に厳しくなる。
 香川真司(8)がボールを持てば前線が走り出したが、パスは届かなかった。

GK福井光輝は、43分と54分の山田新、52分の脇坂の決定的なシュートを止める。
 結果的に2失点したが、最後の砦として君臨した。

3バックから4バックに変更した直後の88分、2失点目を喫する。
 1点を追うための采配で仕方ないが、守備の混乱を川崎に突かれた。


川崎はエリソンが2ゴール、瀬川祐輔が1アシストと活躍。
 伊藤達哉、大関を含めて途中出場組がプレスに走り回り、終盤に攻勢に出る。
 特に橘田健人は短いプレー時間の中で、何度もボール奪取を繰り返した。
 守備の時間を削って、攻撃の回数を増やし、勝利に導いた。

山本悠樹は、3戦連続でのフル出場。
 低めで受ければボールを散らし、高めで受ければラストパスを狙う。
 セレッソのハイラインの背後へのロングボールも効果的だった。
 河原と橘田の2人が揃っていても、簡単に外せない選手となっている。

次は、中2日でホーム浦和戦(J1 #13)。
 5連戦の4戦目となる厳しい日程なので、多くの選手を入れ替えたい。

■goal
85,88エリソン(9) 

■judge
山口瑠伊(98) 6.0 48分、ハットンのシュートをキャッチ。60分、高井と重なってパンチミス。
VW際(31) 6.0 ルーカス・フェルナンデスと高橋仁胡の2人に対応。34分、83分に右クロス。
高井幸大(2) 6.5 36分、右CKをヘッド。右サイドのVW際をカバー。52分、縦パスをカット。
丸山祐市(35) 7.0 1アシスト。14分、カウンターをカット。クロスやシュートを身体で止める。
佐々木旭(5) 6.0 52分、脇坂への完璧すぎる左クロス。53分、上門知樹(7)を止めてイエロー。
河原創(19) 6.0 10分、GK山口が弾いたボールをPA内クリア。47分、高橋仁胡のパスをカット。
山本悠樹(6) 7.0 54分、山田新へスルーパス。62分、ミドル。長短のパスを効果的に繰り出す。
家長昭博(41) 5.5 4分、ミドル。出張すると右のバランスが崩れがち。体力的にも難しかった。
脇坂泰斗(14) 6.0 42分、左クロスでCK獲得。52分、決定的ヘッド。61分から右ウィングへ。
マルシーニョ(23) 6.0 4分、ボレー。51分、バイタルに戻ってパスカット。54分、シュート。
山田新(20) 6.0 39分、58分にシュート。43分、右CKをヘッド。54分、スルーパスから決定機。

■sub
61(23)大関友翔(16) 6.0 68分、ルーズボールを拾ってシュート。85分、瀬川の足元へ縦パス。
61(41)伊藤達哉(17) 6.0 左ウィングに入る。90+6分、パスミスを奪い、ドリブルしてFK獲得。
67(20)エリソン(9) 7.0 2ゴール。90+6分、強引なシュートは瀬川に当てる。プレスも効いた。
80(19)橘田健人(8) 7.0 ボール奪取を重ね、先制ゴールの起点に。84分、右クロスをクリア。
80(14)瀬川祐輔(18) 6.5 優しいスルーパスで1アシスト。80分、VW際の縦パスから右クロス。

■bench
ソンリョン(1) 田邉秀斗(15) アイダル(44) 神田奏真(38) 

■coach
長谷部茂利 6.5 先発させた選手には身体の重さを感じたが、交代選手の活躍で勝利を得た。

■referee
大橋侑祐 6.5 軽い接触ではファウルを取らず、それでも荒れることなく進行した。

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AT+1+7