鹿島戦(J1 #35)に良いところなく敗れて中3日。
ALCEグループリーグの第4戦目は、火曜日の夜のホームゲーム。
ここまで1勝2分の成績で、12チーム中10位となっている。
マルシーニョは、前節上海申花戦(ACLE GL #3)の退場により2試合の出場停止。
この上海海港戦と、次節ブリーラム・ユナイテッド戦(ACLE GL #5)に出場できない。
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先発は、鹿島戦から5人を変える。
新たにVW際、丸山、遠野、瀬川、エリソンが先発する。
外れた河原と山田新の2人はベンチスタート。
高井、負傷の脇坂、出場停止のマルシーニョの3人はベンチ外となった。
ベンチには、負傷離脱からジェジエウが復帰する。
神田もプロで初めてのメンバー入りを果たした。
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上海海港は、2023シーズンの中国超級リーグで優勝し、ACLEに出場。
3日前に最終節が行われた2024シーズンも連覇して、中2日の日程。
監督は、2023年まで横浜Fマリノス監督だったケヴィン・マスカット。
かつてのチーム名は上海上港だったが、2021年から上海海港と改めた。
川崎とは、2019年のACLグループリーグ以来の対戦となる。
190306上海上港1-0川崎(ACL GL #1)
190507川崎2-2上海上港(ACL GL #5)
2018年にもACLで対戦していて、1分1敗だった。
通算では2分2敗で、川崎は勝ったことがない。
■1st half
2トップの川崎は、家長を左ウィングで起用する。
右ウィングに遠野が入り、瀬川とエリソンが2トップ。
瀬川を筆頭として、精力的なプレスで上海海港からボールを奪う。
抜け出されるリスクをコントロールしながら、相手に寄せていった。
左ウィングでサイドラインを背負った家長も、大きな穴を作らない。
12分、佐々木旭の大きなサイドチェンジから、三浦が縦にドリブルする。
PA深くからのクロスはDFがクリアするが、そのボールは家長のもとへ。
家長は右足ダイレクトで、先制ゴールを決めた。
続いて13分、山本の縦パスをもらった橘田が、エリソンへラストパス。
エリソンのシュートは、GKイエン・ジュンリン(1)が辛くも弾く。
しかし、転がったボールに駆け込んだ瀬川がゴールに沈めた。
上海海港は上手く組み立てられない。
プレスで追い込まれて、蹴らされてはボールを回収される。
1トップのグスタボ(9)は動き出しが少なく、パスを受けられない。
33分、山本のロングボールから、エリソンがPA内でキープする。
味方の押し上げを待ち、マイナスのラストパスをVW際が決めた。
■2nd half
上海海港はハーフタイムに3人を交代する。
川崎のプレスは少しずつ緩くなり、サイドからクロスを入れられる。
54分、CKからのオスカル(8)の左クロスを、ワン・シェンチャオ(4)がヘッド。
67分、ヤン・シーユエン(20)の右クロスを、マティアス・バルガス(10)がヘッド。
81分、バルガスの右クロスを、ウィリアン・ポッピ(30)がヘッド。
3本のヘッドは、それぞれゴール前でフリーとなる形だったが、枠を外した。
83分、オスカルの置くようなパスからバルガスのミドルが決まり、1点を失う。
86分、90分と家長が立て続けに2枚のイエローで退場するが、そのまま終わった。
■summary
上海海港は、中2日で海外移動もあったためか、動きが鈍かった。
オスカルが下がって組み立てに参加しても、効果は薄かった。
前半のうちに3失点したことで、勝機は少なくなった。
後半、巻き返したが、83分までゴールできなかった。
残念な結果となったが、日程を考えれば仕方ない敗戦といえる。
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川崎は2トップに瀬川とエリソンを起用した。
前からのプレスで上海海港を封じて、速攻を仕掛ける。
左ウィングに入った家長も、ゆっくりボールを保持することは少なかった。
しっかりコンセプトをチームで共有し、勝利することができた。
奇しくも、良いところがなかった鹿島戦と、まったく逆の展開となった。
前半に3ゴールを決めて、後半終了間際に1ゴールを失う。
見事に鬼木達監督がチームを立て直してみせた。
次は、中3日でアウェイ京都戦(J1 #36)。
簡単な日程ではないが、悪くない内容を継続してほしい。
■goal
12家長昭博(41) 13瀬川祐輔(30) 33VW際(31)
83マティアス・バルガス(10)
■judge
ソンリョン(1) 6.0 安定したキャッチを続ける。62分、オスカルの左クロスを飛び出してパンチ。
VW際(31) 6.5 1ゴール。上下に動き続ける。6分、囲まれてロスト。27分、スルーパスを狙う。
佐々木旭(5) 6.0 軽く持ち上がってからパスを供給した。83分、失点の場面で足を攣って交代。
丸山祐市(35) 6.0 ラインを押し上げ、粘り強くクリアを続けた。41分、57分にインターセプト。
三浦颯太(13) 6.5 左サイドをスピードで切り裂き、クロスを入れる。中に運んで縦パスを狙う。
橘田健人(8) 6.5 バックパス少なく、前を選ぶ。9分、ミドル。カウンターを猛ダッシュで防ぐ。
山本悠樹(77) 6.0 11分、瀬川へヒールパス。33分、エリソンへパス。交代直前にパスミス連発。
遠野大弥(17) 6.0 攻守ともに効いた。59分、ロングシュート。77分、オスカルからボール奪取。
家長昭博(41) 5.5 先制ゴール。遅攻もなくはなかったが、早めに攻めた。2枚のイエローで退場。
瀬川祐輔(30) 7.0 1ゴール。鋭いスプリントを続けてプレスを先導。32分、39分にもシュート。
エリソン(9) 6.0 1アシスト。13分のシュートで瀬川のゴールを呼ぶ。ハイボールを競り合った。
■sub
64(77)大島僚太(10) 5.5 70分、瀬川へ美しいスルーパス。セットプレーはショートを多く選択。
64(9)山田新(20) 5.5 強くプレスに出れなかった。終盤、相手ゴールの近くで時間を費やす。
79(30)小林悠(11) 6.0 87分、家長のクロスをヘッドも左ポスト。88分、GKパントをトラップ。
79(17)山内日向汰(26) 5.5 87分、小林悠のシュートの戻りをミドル。90+5分、パスカット。
85(5)ジェジエウ(4) 6.0 1人で広い範囲をカバー。89分、90+6分に力強く大きなクリア。
■bench
山口瑠伊(98) 早坂勇希(22) 田邉秀斗(15) 河原創(19) 由井航太(34) 宮城天(24) 神田奏真(32)
■coach
鬼木達 6.5 プレスで奪ってからの速攻スタイルで勝利に導く。由井か神田を使いたかった。
■referee
サルマン・ファラヒ(QAT) 6.0 悪くないジャッジ。イエロー6枚は出しすぎだが、家長への2枚は妥当。
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AT+3+7