ここまで2連勝して迎えるACLグループステージ第3戦。
福岡戦(J1 #30)から中3日、アウェイでのBGパトゥム・ユナイテッドFC戦。
先発は、福岡戦から1人だけ変更する。
左IHに新たに遠野が入り、瀬古樹がベンチスタートとなる。
ベンチには、ジェジエウが入った。
3月4日の湘南戦(J1 #3)での左膝外側半月板負傷から復帰する。
シミッチがベンチ外となり、コンディションが懸念される。
ACLは外国人枠5+アジア枠1なので、外国人枠のため外れた訳ではない。
BGパトゥム・ユナイテッドFCは、4回目のACL出場。
2022–23年のタイ・リーグ1で2位となって出場権を得た。
今年6月に川崎から移籍したチャナティップ・ソングラシン(18)が先発する。
昨年のアジアツアーで同じBGスタジアム(ACLではパトゥム・ターニー・スタジアム)で対戦した。
221112パトゥム1-3川崎(PSM)
■1st half
暑さもあって、パトゥムのプレスは強くなかった。
中盤あたりまで川崎が進むと、パトゥムはゴール前に撤退して5バックで固める。
川崎はダミアンがPA内に張ることで、5バックのラインを固定する。
アンカー1人のパトゥムが空けがちだったバイタルを使っていく。
9分、ドリブルで抜け出した脇坂のパスから、遠野がフリーでミドル。
14分、ダミアンがポストで家長に流し、遠野へラストパス。
遠野はダイレクトでのハーフボレーを豪快に決めてみせた。
パトゥムは川崎の動きが落ちてくると、速攻から反撃する。
30分、ダニロ・アウベス(7)がフリーでミドル。
32分、チャナのフリックから、イゴール・セルゲエフ(11)がシュート。
そして45+1分、チャナパット・ブアパン(55)が右からアーリークロス。
セルゲエフが大南を外してヘッドで沈め、同点に追い付いた。
■2nd half
後半は、川崎が地力を活かして巻き返した。
52分、登里がマルシーニョへスルーパス。
マルシーニョの左クロスをダミアンが落とし、脇坂がミドル。
この跳ね返りを橘田の強烈なミドルで、再びリードした。
GKチャチャイ・ブットプロム(1)の正面だったが、弾き出せなかった。
68分、パトゥムのCKから、山村が大きくクリアする。
マルシーニョが駆け寄って拾うと、長距離ドリブルからDF2人を抜いてゴールを決めた。
2点差となったパトゥムは、勢いを失う。
川崎のパス回しを追うことができなくなった。
77分、脇坂の右CKを大南がヘッドで4点目を決める。
PKで1点を失い、試合を終えた。
■summary
パトゥムは縦に早く攻撃してきた。
ポストプレイヤーが縦パスを受けて斜めに落とす三角形のパスを多用する。
チャナ、ピティワット・スクジッタマクーン(38)、フレディー・アルバレス(14)が細かくパスを繋ぐ。
ミハイロ・ペトロヴィッチ監督が好むアタックで、チャナが馴染みやすいと思われる。
5バックの守備は、それほど堅くなかった。
ダミアンやゴミスのポストプレーを止められず、ラインを上げられない。
攻撃的な選手を多く揃えたこともあり、川崎の中盤に自由なビルドアップを許した。
川崎は2失点したものの、得点を重ねて快勝した。
ACLは3連勝となり、グループステージ突破が見えてきた。
ただ、大南が左足を負傷して、長期離脱も考えられる。
ジェジエウが復帰したものの、DF陣が揃わない状況が続いている。
タイから帰国して、次は中4日で柏戦(J1 #31)。
12月9日の天皇杯決勝でも対戦する柏は、J1リーグ残留争い中。
負傷者を出さないように、無理させず、ターンオーバーしたい。
■goal
45+1イゴール・セルゲエフ(11) 82PKビクトル・カルドソ(5)
14遠野大弥(17) 52橘田健人(8) 68マルシーニョ(23) 77大南拓磨(3)
■judge
ソンリョン(1) 6.5 79分、謎判定でPKを与える。87分、ビクトルのヘッドを間一髪で掻き出す。
山根視来(13) 6.0 37分、バイタルからミドル。サイドで攻勢に晒されて、負担は大きかった。
大南拓磨(3) 6.5 45+1分、セルゲエフのゴールを許す。1ゴール。87分、左足を負傷して交代。
山村和也(31) 6.5 プレスを外したビルドアップで余裕を生む。2分、44分にシュートブロック。
登里享平(2) 6.0 52分、マルシーニョへスルーパス。ゆったりと保持して、リズムを作り出す。
橘田健人(8) 6.5 冴え渡るミドルで決勝ゴール。9分、中央でのロストでカウンターを許した。
脇坂泰斗(14) 7.0 ドリブルとトラップで中盤を切り裂いた。29分、シュート。CKで1アシスト。
遠野大弥(17) 6.5 14分、先制ゴール。9分にもミドル。縦に動いてスペースでパスを引き出す。
家長昭博(41) 6.5 1アシスト。まったりした試合の流れに乗っていた。50分、66分にシュート。
ダミアン(9) 6.0 安定したポストプレーで周囲を使いこなす。60分、ロングシュートを狙った。
マルシーニョ(23) 6.5 68分、単独の長距離ドリブルからゴール。12分にもドリブル突破を図る。
■sub
HT(17)瀬古樹(16) 6.5 縦に早くパスを入れる。守りでもガツガツと当たり、チームを活性化。
70(23)宮代大聖(33) 5.5 左FW。88分、GKのパントからドリブル。ロスタイムに時間を使う。
70(9)ゴミス(18) 5.5 1トップに入る。少し下がって顔を見せることで、縦パスを受けた。
89(3)ジェジエウ(4) 5.5 ピッチに入る前にイエロー。90分、チャナへのタックルでFKを与える。
90+2(41)高井幸大(29) 5.5 ピッチに入る前にイエロー。3バックの中央で、ヘッドで跳ね返す。
■bench
上福元直人(99) 早坂勇希(22) 田邉秀斗(15) 大関友翔(28) 瀬川祐輔(30) 小林悠(11) 山田新(20)
■coach
鬼木達 6.5 先発起用した遠野が先制ゴール。ハーフタイムでの瀬古樹への交代も的確だった。
■referee
ムード・ボニーアディファード(IRN) 3.0 正当なジャッジが多かったが、79分のPK判定、交代時のジェジエウ、高井へのイエローと終盤になって謎の判定を連発する。
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AT+2+6