2024/09/12

240908甲府1-1川崎(YLC QF #2)

甲府1-1川崎(JITリサイクルインクスタジアム, 18:00KO, 10,273人)

YBCルヴァンカップ準々決勝第1戦(YLC QF #1)から中3日。
 等々力で1点リードして、アウェイ小瀬で第2戦を迎える。

小瀬でのプレーは、2017年8月27日(2017 J1 #24)以来、7年ぶり。
 当時は"山梨中銀スタジアム"だったが、2021年から"JITリサイクルインクスタジアム"となった。

高井幸大は、フル代表招集のため、第1戦に続いて不在。


先発は、第1戦から6人と中規模に入れ替える。
 続けて先発するのは、橘田、アイダル、佐々木旭、河原、脇坂の5人。
 新たにGKソンリョン、三浦、大島、家長、山田新、マルシーニョが先発する。

 GK山口、山本、瀬川、エリソン、遠野がベンチに回り、車屋はベンチ外となった。

前週の札幌戦(J1 #29)の先発と比べると、9人が同じ。
 第1戦でのターンオーバーから、フルメンバーに戻した形となった。
 札幌戦でベンチスタートだったアイダルと河原が先発に入り、ポジションを掴みつつある。

ベンチには新たにVW際、丸山、小林悠が入る。
 丸山は、6月2日から左腓腹筋肉離れで離脱していたが、復帰する。
 GK早坂、田邉、ヒカルド、ゴミスが外れた。


甲府は、第1戦から先発3人を変更。
 新たにヘナト・アウグスト(21)、中山陸(14)、三平和司(9)が先発する。
 1トップには三平が入り、アダイウトン(51)が左サイドに回る。

2020-23年、川崎に所属した神谷凱士(29)はベンチに入った。

■1st half
甲府は、1トップ三平を先頭に、強めにプレスを仕掛ける。
 アダイウトンの1トップだった第1戦よりも、パスコースを制限できていた。
 ボールを回収すると、左サイドのアダイウトンが縦に攻めていく。

川崎は、ビルドアップが少し停滞していた。
 RSB橘田とLSB三浦は、甲府のウィングバックに寄せられて自由が少ない。
 中央から進めていたが、ゴール前は5バックが手厚くて、シュートまで至らない。

24分、佐々木旭が、囲まれた状態の橘田に出して奪われる。
 中山陸が左サイドからカットインしてミドル。
甲府の攻勢が続いて、30分、連続2本目のCK。
 荒木翔(7)が蹴ると、CB孫大河(3)が三浦を振り切ってゴール。
 2戦合計でのスコアは、同点となった。

40分、河原の右クロスに抜け出したマルシーニョがシュート。
 至近距離からだったが、GK渋谷飛翔(88)がストップした。

■2nd half
ハーフタイムから、RSBにVW際を投入する。
 VW際は、細かくドリブルを交えながらプレスを剥がす。
 甲府の動きが落ち始めたこともあり、ビルドアップが改善した。
 49分、50分と山田新がクロスに飛び込んでヘッド。

甲府の攻撃は単発となり、チャンスを作れない。
 67分、三平がPA内でVW際に倒されたが、PKはなかった。

71分、川崎はエリソンを投入して攻勢を強める。
 76分、家長のクロスを、エリソンがフリーでシュート。
 82分、橘田の左クロスを、エリソンがヘッド。

延長が近づいてきた90+3分。
 VW際の右クロスを、抜け出した遠野がヘッドで叩き込んだ。

■summary
甲府は前半、プレスを頑張って2戦合計で同点に追い付いた。
 後半になると運動量が落ち、川崎に主導権を握られる。
 それでも5バックが踏ん張っていたが、ロスタイムに失点した。
 第1戦のビハインドを取り戻すことはできたが、ペース配分が最後に響いた。

2022年の天皇杯で優勝し、ACL出場、YLCシード獲得と続いたサイクルが終了。
 これからJ2リーグの戦いに戻るが、左胸に星は輝き続ける。


川崎は、YBCルヴァンカップで準決勝に進出。
 タイトルの可能性が大きくなったことは、歓迎すべきこと。
 ただ、これからACLEも始まるので、日程は過密となってくる。
 その中で、最大の目標であるJ1リーグ残留を成し遂げる必要がある。

次は中4日で、J1リーグ鳥栖戦(J1 #31)。
 内容は良くなくとも、勝ち点3を獲得したい。

■goal
31孫大河(3)
90+3遠野大弥(17) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 83分、木村卓斗(34)のクロスをパンチング。プレー機会は多くはなかった。
橘田健人(8) 5.5 前半のRSBではバックパスが目立った。後半のLSBでは大島の近くでサポート。
佐々木旭(5) 6.0 プレスを受けながらも組み立てる。57分、アダイウトンの突破を食い止めた。
アイダル(44) 6.0 26分、中山陸のシュートをブロック。パスコースに詰まると大きく蹴り出す。
三浦颯太(13) 4.5 31分、孫大河のマークを外して失点。全体的にミスが多く、前半のみで交代。
河原創(19) 6.5 縦への意識を高く持ちながらプレー。最後まで運動量も保った。90分、ミドル。
大島僚太(10) 6.0 華麗なボールタッチでスタンドを沸かせ続ける。ただ、ゴールには直結せず。
脇坂泰斗(14) 5.5 39分、72分にFKを直接狙う。40分と74分のシュートは、ブロックされる。
家長昭博(41) 6.0 54分、シュート。寄せられた状況でパスを届けられても、難なくキープした。
山田新(20) 5.5 22分、河原の縦パスを受けてシュート。43分、49分、50分にクロスをヘッド。
マルシーニョ(23) 5.5 40分、河原のクロスを決定的なシュート。49分、ドリブルでカウンター。

■sub
HT(13)VW際(31) 6.5 1アシスト。ドリブルでも貢献。67分、ロストして三平にPA内タックル。
71(23)遠野大弥(17) 6.5 首を振って叩き付ける決勝ヘッド。82分、ライン上で止めて左クロス。
71(20)エリソン(9) 5.5 76分、シュート。82分、決定的なヘッド。84分、深すぎるタックル。
80(14)瀬川祐輔(30) 5.5 90分、回転してノールックの右クロス。90+3分にも右クロス。
90+5(10)山本悠樹(77) 5.5 リード後に投入される。プレー機会はほとんどなかった。

■bench
山口瑠伊(98) 丸山祐市(35) 山内日向汰(26) 小林悠(11) 

■coach
鬼木達 6.5 VW際、遠野の投入で準決勝を手繰り寄せた。リード後の山本の投入も的確。

■referee
池内明彦 6.0 ストレスを感じさせないジャッジ。ただ、リスタートの位置は直しすぎ。

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AT+2+6