2024/09/04

240901札幌2-0川崎(J1 #29)

札幌2-0川崎(大和ハウスプレミストドーム, 14:00KO, 21,022人)

雷雨のため前半のみで中止となった浦和戦(J1 #28)から中7日。
 (浦和戦の前半のみの観戦記は、遅れましたが書きました)
アウェイ札幌戦は、新たに命名権が導入された札幌ドームで開催される。
 8月1日からの4年契約で、大和ハウスプレミストドームと呼称されることとなった。
 接近する台風10号が心配だったが、西日本側の進路となって影響なく開催された。

8月31日、瀬古樹がストーク・シティFC(ENG)に完全移籍することが発表された。


先発は、浦和戦から1人だけ変更する。
 出場停止明けの高井が復帰して、車屋がベンチに回る。

ベンチには、新たに山内が入る。
 田邉とアイダルが外れている。


札幌は、J1リーグ5勝7分16敗の20位。
 最下位だが、J1リーグ2連勝中で残留圏に近づいている。

等々力では、川崎が勝った。
 240511川崎3-0札幌(J1 #13)

■1st half
札幌は、マンマークで全線から寄せてくる。
 川崎が前進すると、すかさず5バックに移行して、ゴール前を固める。

川崎の最終ラインはビルドアップに少し苦しんだで。
ただ、中盤には比較的スペースがあり、ここを使って前進する。
 5分、脇坂の左CKを家長がヘッド。
 10分、大島のボール奪取から、脇坂がミドル。
 39分、マルシーニョがPA中央からシュート。
 41分、大島のパスを受けた山田新がシュート。

札幌は鈴木武蔵(7)へロングボールを蹴り込むが、精度は低かった。
 8分、菅大輝(4)の左クロスを近藤友喜(33)がシュート。
 31分、スパチョーク(19)がカウンターを仕掛けるが、高井がカットする。

■2nd half
後半も川崎が押し込むが、大きなチャンスを作れない。
逆に札幌がカウンターからチャンスを作った。
 50分、ループパスで抜け出したスパチョークがシュート。
 54分、鈴木武蔵が決定的なシュートを放つが、GKソンリョンが弾いた。

59分、札幌は3人を交代することで、緩み始めたマンマークを再び引き締める。
ただ、ここから川崎が続けて決定機を作った。
 66分、大島のミドルパスをVW際が落とし、家長がシュート。
 67分、左ポケットからの遠野のクロスを、家長がシュート。

71分、三浦のパスミスから札幌がショートカウンター。
 高尾瑠(2)のラストパスを、青木亮太(11)がきれいに流し込んで先制する。
 ミスパスをカバーするためVW際は前に出ていて、青木がPA左側でフリーとなっていた。
続いて80分、佐々木旭がトラップミスでボールを失う。
 青木の右クロスをPA中央で鈴木武蔵が完璧に合わせて、2点目を奪った。

■summary
札幌は押される展開ながら、勝負どころで2ゴールを決めた。
 前半、ボランチ大﨑玲央(25)が、柔らかいパスで組み立てを担う。
 守備局面に移行すると、大﨑が間延びしたスペースを埋めた。

前線の選手は、マンマークで鋭いプレスを繰り返した。
 冷房の効いた札幌ドームでも、体力的に厳しい戦術だったと思われる。
 それでも、終盤には青木と鈴木武蔵がゴールすることができた。

局面での1対1の対決も、見応えがあった。
 右サイドから近藤友喜が仕掛け、三浦颯太が守る。
 鈴木武蔵へのハイボールに対して、佐々木旭が競り合う。
 山田新の力強い突破を、岡村大八(50)が止める。
 それぞれが互角に戦い、劣勢とならなかったことも勝因の1つとなった。


川崎は多くのシュートを放ったが、完全に崩し切った場面は少なかった。
 66分と67分の家長のシュートは決定的だったが、決まられなかった。

71分に失点を喫したあと、次の選手交代は8分後の79分となった。
 山田新が岡村に抑えられていたので、もっと早くエリソンを入れても良かったと思われる。

大島僚太をフル出場させることとなった。
 負傷明けで初めてだが、2点差でリードを許す状況で無理させるべきでない。
 また、最後はパワープレイを仕掛けたため、大島が活きる状況でもなかった。

河原創は、ロスタイムを含めて10分強のデビュー戦となった。
 プレー時間は短かったが、豊富な運動量で守備面での貢献が大きかった。
 2ボランチで、大島や脇坂、山本のようなパサーと組むと面白いと思われる。

残念ながら、札幌に負ける結果となった。
 7月末からの3連勝で少し離れることができた残留争いに、再び接近している。

次は中2日でYBCルヴァンカップ準々決勝甲府戦(YLC QF #1)。
 残されたタイトル獲得の可能性に向けて、結果を出したい。
 なお、フル代表に選出された高井幸大は、出場することができない。

■goal
71青木亮太(11) 80鈴木武蔵(7)

■judge
ソンリョン(1) 7.0 2失点は仕方なし。54分の鈴木武蔵、76分の岡村のシュートを間一髪セーブ。
VW際(31) 5.5 細かなタッチでプレスを抜ける。57分にシュート。66分、家長へラストパス。
高井幸大(2) 5.5 31分、スパチョークの独走をきれいに止める。80分、ジャンプ空振りで失点。
佐々木旭(5) 5.0 鈴木武蔵とハイボールを競り続ける。80分、トラップミスが失点につながる。
三浦颯太(13) 4.5 単純なパスミスが目立ち、リズムを失わせた。近藤友喜の仕掛けを防いだ。
橘田健人(8) 5.5 22分、33分にロングシュート。味方のミスをすぐにカバー。79分からRSB。
大島僚太(10) 5.5 フル出場。29分、44分に珍しいミス。16分、66分に素晴らしいミドルパス。
脇坂泰斗(14) 5.5 10分、21分、22分にミドル。84分の直接FKなどセットプレーも良かった。
家長昭博(41) 6.0 66分、67分に決定的なシュート。相手に囲まれた状況でもパスをつないだ。
山田新(20) 5.5 岡村と激しく競る。41分、大島のパスからシュート。61分、シュート空振り。
マルシーニョ(23) 5.5 味方と絡み攻める。39分、50分にシュート。58分、脇坂のFKをヘッド。

■sub
64(23)遠野大弥(17) 5.5 67分、82分に左クロス。82分、山田新の落としからFKを獲得。
79(31)エリソン(9) 6.0 イーブンボールを回収する。82分、ヘッド。90+4分、シュート。
79(41)小林悠(11) 5.0 目立った活躍はなかった。86分、右サイドで2人に囲まれつつキープ。
85(14)河原創(19) 5.5 デビュー戦。守備では相手に鋭く寄せていった。87分、パスミス。
85(85)山内日向汰(26) 5.5 90分、タイトな状況でロスト。90+3分、左サイドでFK獲得。

■bench
山口瑠伊(98) 車屋紳太郎(7)

■coach
鬼木達 4.5 優勢な状況でリードできず。失点後の選手交代が遅く、巻き返せなかった。

■referee
小屋幸栄 6.5 素晴らしいジャッジを続ける。接触プレーのファウルの判断が一貫していた。

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AT+2+6