ドローで終わったアウェイ福岡戦(J1 #12)から中4日。
等々力は青天に恵まれたが、強めの風が吹いていた。
![]() |
先発は、福岡戦から3人を変更する。
新たにジェジエウ、家長、ゴミスが先発する。
CBにジェジエウが入ることで、佐々木旭がLSB、VW際がRSBに回る。
先発から外れる瀬川、山田新はベンチスタート。
エリソンは累積警告4枚による出場停止で、ベンチ外となる。
ベンチには、負傷から復帰するGKソンリョンと、U23代表から戻った高井が入る。
代わりに、GK早坂がベンチ外となった。
![]() |
札幌は、J1リーグ1勝5分6敗の最下位20位。
7シーズン目のミハイロ・ペトロヴィッチ監督だが、結果が出ていない。
2016-21年に川崎に在籍した長谷川竜也(16)は、ベンチスタート。
川崎を離れたあと、2023年の横浜FC戦(2023 J1 #14)で先発していて、2度目の対戦。
2023シーズンの対戦は、川崎の1勝1分だった。
230401札幌3-4川崎(J1 #6)
230826川崎2-2札幌(J1 #25)
■1st half
札幌は2分、ジェジエウの横パスを奪った浅野雄也(18)がロングシュート。
GK上福元はビルドアップのため上がっていたが、シュートは枠を外れた。
GK菅野孝憲(1)と3バックから、しっかりつなぐ。
駒井善成(14)と荒野拓馬(27)が交互に下がり、CBを上げていく。
逆サイド、特に右の近藤友喜(33)にロングボールを入れる。
サイドからはシンプルにゴール前にクロスを入れた。
21分、浅野の左CKを馬場晴也(88)がヘッド。
25分、スパチョーク(19)が左から仕掛けて、鈴木武蔵(7)がシュート。
川崎はマルシーニョの裏抜けと、ゴミスのポストプレーで仕掛ける。
札幌がプレスを頑張っていたので、ボールを運べなかった。
30分、右サイドでパス交換しながら仕掛ける。
ゴミスがPA内で、家泉怜依(15)を背負いながら、遠野のパスを受ける。
遠野と家長が駆け込むことでマークが緩み、ゴミスは自らターンしてゴール。
ゴミスは43分、左ポケットからの遠野のパスを合わせて2点目を決める。
45+3分にはマルシーニョが獲得したPKで、ハットトリックを達成した。
■2nd half
3点リードした川崎は、ラインを上げずにゴール前で待ち受ける。
前掛かりとなった札幌は、川崎を押し込んでいった。
54分、近藤がPA内に入り込んでシュート。
いつもの札幌戦のように、オープンな展開となっていく。
札幌はブロックを組む川崎の外側でボールを回す。
青木亮太(11)は、54分、90+1分、90+2分にミドル。
川崎もカウンターからチャンスを作る。
90分に山田新、90分に山内、90+6分に瀬川がシュート。
両チームに決定的なシーンはあったが、後半にゴールはなかった。
■summary
札幌は前半、CB家泉怜依(15)がゴミスをマークしていた。
しかし、ポストプレーで抑え込まれて、劣勢となった。
30分の1失点目は、ゴミスから家泉は目線を外し、ゴールを許した。
家泉はハーフタイムで岡本大八(50)と交代するが、内容的に仕方なかった。
ただし、家泉1人に任せきりで、加勢しなかったチームの責任ともいえる。
前半、サイドチェンジを多用して、チャンスを作った。
後半になると、川崎が引いたこともあって、押し込んでいく。
結果は出なかったが、それほど悪い内容ではなかった。
![]() |
川崎はゴミスが爆発的な活躍を見せて、勝利した。
浦和戦(J1 #11)でも、CBショルツやホイブラーテンを苦にしなかった。
今日もCB家泉を圧倒して、加入後初ゴールから3得点を挙げた。
昨年8月の加入後ゴールがなく、天皇杯決勝のPK戦でPKをも外したほど。
難しい状況からようやくゴールが生まれ、これからの活躍を期待したい。
スコアほど圧倒できたわけではないが、内容は良くなっている。
ジェジエウの先発復帰で、佐々木旭をSB起用することとなった。
VW際とともに両SBがドリブル突破して、プレスを抜け出していく。
2人の攻め上がりも本職SBらしいタイミングで、攻撃に厚みをもたらした。
大南は、FWキム・ゴンヒ(13)と接触して顔面から出血。
脳振盪の疑いで途中交代したが、長い離脱とはならないことを期待する。
次は中3日でアウェイ鳥栖戦(J1 #14)。
ターンオーバーをしながら良い内容を保って、勝利したい。
■goal
30,43,45+3PKゴミス(18)
■judge
上福元直人(99) 6.5 21分の馬場、54分の近藤、90+2分の青木と、難しいシュートを止める。
VW際(31) 6.5 加入後初めてのフル出場。36分、90分に右クロス。53分、中央からのミドル。
ジェジエウ(4) 6.0 鈴木武蔵、キム・ゴンヒをきっちりと抑えた。2分、橘田へのパスをミス。
大南拓磨(3) 6.5 40分、近藤のGK頭上を越えるループをライン上でクリア。71分、負傷交代。
佐々木旭(5) 6.5 3分、ミドル。早いタイミングで上がって攻撃をサポート。64分、ドリブル。
橘田健人(8) 6.5 5分、83分と瞬時の判断で縦パスを入れた。56分、ゴミスの落としをミドル。
脇坂泰斗(14) 6.0 近い距離で橘田とパス交換。47分、ミドル。80分、CKの流れからシュート。
遠野大弥(17) 7.0 2アシスト。ゴミスの周囲を動き回る。35分、GK菅野から奪ってシュート。
家長昭博(41) 6.0 右サイドのゆっくりした攻撃を差配。45+1分、マルシーニョを走らせるパス。
ゴミス(18) 8.0 加入後初ゴールからハットトリック。強力なポストプレーで攻め上がりを促す。
マルシーニョ(23) 6.5 45+1分、PK奪取。11分、60分に独走。43分、胸トラップからシュート。
■sub
61(18)山田新(20) 6.0 83分、脇坂の右クロスに飛び込む。90分、右ポストを叩くシュート。
75(41)瀬古樹(16) 5.5 81分、右サイドでキープ。ショートパスの中継点として機能していた。
75(3c)高井幸大(2) 5.5 CBに入る。82分、インターセプト。90+3分、左クロスをクリア。
(大南は脳振盪による交代。通常の交代とは別の取扱い。)
75(23)山内日向汰(26) 5.5 左FW。90分、インターセプトからミドル。精力的にプレスする。
88(4)瀬川祐輔(30) 5.5 右FW。90+6分、山田新のパスからGK1対1となり、強烈なシュート。
88(17)ヒカルド(6) 5.5 90+8分、ワンタッチパスを瀬川に送る。目立ったロストはなかった。
■bench
ソンリョン(1)
■coach
鬼木達 6.5 ゴミスの3ゴールで完勝。連戦となるが、交代は少し遅めとなった。
■referee
川俣秀 6.5 違和感のないジャッジ。11分、マルシーニョへのGK菅野のファウルは見逃した。
218,700views
AT+3+8