2024/05/24

240519G大阪3-1川崎(J1 #15)

G大阪3-1川崎(パナソニックスタジアム吹田, 16:00KO, 24,754人)

5失点で大敗した鳥栖戦(J1 #14)から中3日。
 アウェイ連戦となる吹田の天候は、雨となった。
 鳥栖からの大きな荷物を抱えながら、雨中を歩くのは厳しい。


先発は、鳥栖戦から4人変更する。
 新たに瀬川、ジェジエウ、脇坂、ゴミスが先発する。
 VW際、高井、瀬古樹、山田新はベンチスタートとなる。

ベンチには、GK早坂が入った。
 GKソンリョン(外国籍枠外)と山内が外れている。


ガンバ大阪は、J1リーグ6勝4分4敗で6位。
 ダニエル・ポヤトス監督が2年目のシーズンを迎える。

2023年の対戦は、ガンバの2勝だった。
 230409G大阪2-0川崎(J1 #7)
 230806川崎3-4G大阪(J1 #22)

■1st half
川崎は、アンカー橘田からスムースに前進して、シュートに至った。
 4分、16分、22分にゴミス、5分、19分に脇坂、22分にマルシーニョ。
 3方向からPA内を狙い続けて、ガンバの守備を翻弄した。

先制点は26分。
 遠野のヒールパスを受けた家長が、ヒールパスのフェイク。
 素早く左足でクロスを上げると、飛び込んだ瀬川がヘッドでゴール。

攻撃の糸口を掴めていなかったガンバは、直後の29分。
 宇佐美貴史(7)のFKがゴール前に上がり、中谷進之介(20)がゴール。

あっさり同点とされたが、その後も川崎が攻め続ける。
 40分にマルシーニョ、43分にゴミスがシュート。

■2nd half
後半になると、川崎はペースを落とした。
 アンカー橘田がFW坂本一彩(13)にマークされて、ビルドアップが詰まる。
 セカンドボールも拾えなくなって、ガンバに押し込まれた。

ガンバはボールを長く握って、攻めていく。
 57分、ウェルトン(97)の左クロスがゴール右を通る。
 59分に鈴木徳真(16)、62分にネタ・ラヴィ(6)がロングシュート。

70分、宇佐美の右CKを、ニアの福岡将太(2)がゴール。
 クリアしようとしたエリソンは、福岡に先に走り込まれた。

81分にはゼ・ヒカルドが致命的なパスミス。
 そのまま運ばれて、最後は倉田秋(10)がゴールを決めた。

■summary
ガンバは前半、押されながらも同点で折り返した。
 GK一森純(22)を中心に1失点にとどめ、セットプレーから1ゴール。
 後半、しっかり巻き返すことで、逆転勝利を飾った。

1点目も2点目も宇佐美のプレースキックから。
 特に1点目は、圧倒されている時間帯だったので、価値は高い。
 長距離のFKだったが、素晴らしい弾道を描き、同点ゴールを生み出した。


川崎は前半、今シーズンでベストの内容だった。
 橘田、脇坂、遠野の中盤が連動して、サイドに出し入れする。
 前からのプレスも効き、ガンバにロングボールを蹴らせて回収した。

ペース配分の結果、後半に残された余力は少なかった。
 ガンバに押される展開となり、2ゴールを許した。
 リードしたまま前半を折り返せなかったことが敗因となった。

ゼ・ヒカルドは、福岡戦(J1 #12)と同じように良くなかった。
 81分、なんでもないパスをダワン(23)に渡して、倉田秋がゴール。
 プレスを受けているわけでもなく、脇坂の位置を確認せずに漫然とパスを出した。
 町田戦(J1 #7)や福岡戦を見ても、現状のヒカルドを考えれば、当然考えられるプレー。
 ベンチに置き続ける鬼木監督の判断ミスといえる。

アウェイで2連敗を喫して、次は中5日で柏戦(J1 #16)。
 結果はともかくとして、悪くない内容を望みたい。

■goal
28中谷進之介(20) 70福岡将太(2) 81倉田秋(10)
26瀬川祐輔(30) 

■judge
上福元直人(99) 5.5 45+3分の宇佐美、59分の鈴木徳真(16)のロングシュートをキャッチ。
瀬川祐輔(30) 6.0 1ゴール。11分、18分に右クロス。負傷交代となったが、素晴らしかった。
ジェジエウ(4) 5.0 28分の失点に対応できず。後半、プレスを受けて、大きく蹴るだけとなった。
大南拓磨(3) 5.5 48分、PA内中央で坂本からカット。59分、宇佐美の右クロスをブロックした。
佐々木旭(5) 5.5 山下諒也(17)と攻防を繰り広げた。62分、ゴミスに1度当ててからシュート。
橘田健人(8) 6.0 26分、シュート。41分、インターセプトから前へ。後半、坂本にマークされる。
脇坂泰斗(14) 5.5 5分、19分にシュート。宇佐美のようにプレースキックでゴールを生みたい。
遠野大弥(17) 5.5 ポケットからクロスを狙う。CKの戻りを43分に右クロス、45+1分にボレー。
家長昭博(41) 6.0 26分、美しい1アシスト。40分、75分、83分にもシュート。左にも出張する。
ゴミス(18) 6.0 4分、16分、22分、43分にシュート。安定したポストプレーで周囲を助けた。
マルシーニョ(23) 6.0 22分、ヘッド。40分、シュート。ラストパスも狙う。両足が攣って交代。

■sub
38(30c)VW際(31) 5.0 預けられる機会が多く、ドリブル突破は難しかった。45分、右クロス。
(c:脳振盪の疑いによる交代)
60(17)瀬古樹(16) 5.0 前に向かうパスを繰り出すが、精度は高くなく、味方に合わなかった。
67(18)エリソン(9) 5.0 70分、前に入られて失点。69分、83分にシュート。90+5分、ヘッド。
67(23)山田新(20) 5.0 押される展開で投入されたが、シュートできず、貢献できなかった。
77(4)高井幸大(2) 5.5 81分の失点前、坂本の決定機をタックルで止める。ロスタイムに前線へ。
77(3)ヒカルド(6) 4.0 81分、安易なパスミスで失点を招く。88分、ミドル。しばらく外すべき。

■bench
早坂勇希(22) 

■coach
鬼木達 4.5 鳥栖戦から立て直したが、結果は出なかった。山内をベンチ外とした判断は疑問。

■referee
飯田淳平 6.5 バランス良く、落ち着いたジャッジを続けた。

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AT+3+7