ゴミスのハットトリックで快勝した札幌戦(J1 #13)から中3日。
前週のアウェイ福岡戦(J1 #12)に続いて、再び九州に上陸する。
鳥栖と福岡のような近接したアウェイは、できれば離れた日程にしてほしい。
水曜日のナイターなので、観客は少なめ。
過ごしやすい気候に恵まれて、観戦しやすかった。
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先発は、札幌戦から3人が変わる。
新たに高井、瀬古樹、山田新が先発する。
ジェジエウ、脇坂はベンチスタート、ゴミスはベンチ外となった。
大南は、札幌戦で脳振盪の疑いで途中交代していたが、先発する。
ベンチには、出場停止明けのエリソンが入る。
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サガン鳥栖は、J1リーグ3勝2分8敗の18位。
2013-18年に川崎に在籍した森谷賢太郎(19)は、ベンチ外。
2023年の対戦は、川崎の2勝。いずれもウノゼロだった。
230507川崎1-0鳥栖(J1 #12)
231203鳥栖0-1川崎(J1 #34)
■1st half
序盤は川崎がペースを握った。
アンカー橘田の判断が素晴らしく、次々と前に運ぶ。
13分、瀬古樹の右CKを、ニアに走った高井がヘッドでプロ初ゴール。
15分にも家長のラストパスから遠野がGK1対1となるが、GK朴一圭(71)が止める。
鳥栖は左右のウィングが川崎の最終ラインを広げていった。
26分、菊地泰智(23)が囲まれながら右クロスを入れる。
ボールはファーに流れ、横山歩夢(13)がトラップして流し込み、まずは同点。
37分、富樫敬真(22)のクイック・スローインからマルセロ・ヒアン(99)が右クロス。
ゴール前を横断したボールが横山の足元に届き、2点目の逆転ゴールを決める。
44分には河原創(5)のラストパスから、マルセロ・ヒアンが抜け出してゴール。
あっという間に3失点した川崎は、なんとか一矢報いる。
45+3分、2人に囲まれた山田新が右サイドから突破する。
家長がラストパスに触ると、DF木村誠二(3)に当たってゴールに入った。
■2nd half
1点差で折り返したが、鳥栖がすぐに突き放す。
47分、手塚康平(7)の右CKを木村誠二がヘッド。
GK上福元はキャッチできず、混戦から原田亘(42)に押し込まれた。
リードを2点に戻した鳥栖は、60分から5バックに移行する。
自陣の守りを手厚くして、川崎にボールを持たせた。
川崎は54分のVW際、65分の遠野など、惜しいシュートもあった。
ただ、68分に家長が交代してしまうと、鳥栖のプレスを避けられなくなる。
焦って難しいパスを選んでしまい、簡単にロストを繰り返す。
75分、橘田がPA近くで河原創に襲われて、5点目のゴールを許した。
■summary
鳥栖は前半、チャンス自体は多くなかったが、少ない機会を確実に仕留めた。
先制を許しながらも、瞬く暇もないくらいの短時間で逆転した。
特に3点目の河原創のラストパスは、美しかった。
右サイドに向かう体勢から、反転しながら中央に浮き球を送る。
マルセロ・ヒアンの胸元に完璧に届き、ゴールを生んだ。
河原は75分にも橘田からボールを奪取して、河田篤秀(9)をアシストした。
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川崎は多くの要因が重なって、5失点を重ねた。
1失点目は、クロスボールの処理ミスから。
GK上福元が飛び出しを躊躇し、VW際はボールを眺めたまま横山を離した。
2失点目は、クイック・スローインへの対応が遅れたもの。
8分にもクイックCKからミドルを許していて、油断が目立った。
SB佐々木旭とVW際が上がったまま、守備に移行するとサイドを使われる。
CB高井と大南がボールに出ていく場面が多くなるが、そこで潰し切れない。
誰が中央をカバーするのか明確になっておらず、ゴール前が空いたままとなった。
鬼木監督は58分、3点リードされてジェジエウを投入。
RSBのVW際を交代させるなら、先に瀬川を使うべきだった。
大南のRSBも悪くなかったが、得点を狙う意図を感じさせてほしい。
次は中3日でガンバ大阪戦(J1 #15)。
アウェイが続くが、良いプレーを見せてほしい。
■goal
26,37横山歩夢(13) 44マルセロ・ヒアン(99) 47原田亘(42) 75河田篤秀(9)
13高井幸大(2) 45+3家長昭博(41)
■judge
上福元直人(99) 4.0 1失点目と4失点目は防ぎたい。12分と31分、マルシーニョの決定機を作る。
VW際(31) 4.5 横山歩夢とのマッチアップは押され気味。54分、瀬古樹のラストパスをミドル。
大南拓磨(3) 5.0 LCBでは守備範囲外の失点が多かった。58分からのRSBでクロスを多く入れる。
高井幸大(2) 4.5 プロ初得点。44分、ヒアンを止められず失点。80分、遠野のクロスをヘッド。
佐々木旭(5) 5.0 6分、56分にシュート。背後は高井に任せて攻め上がる。左クロスもまずまず。
橘田健人(8) 4.5 CBやSBから引き出して縦に進んでいく。75分、河原のプレスで奪われて失点。
瀬古樹(16) 5.0 28分、クイックFKで遠野へラストパス。再三の縦パスも、味方には届けられず。
遠野大弥(17) 5.5 15分、GK1対1シュート。28分、65分にシュート。90+4分、GKまでプレス。
家長昭博(41) 6.0 1ゴール。相手を背負ってキープ。15分、遠野へラストパス。68分、ヘッド。
山田新(20) 5.5 45+3分、ドリブル突破から1アシスト。味方からボールをもっと引き出したい。
マルシーニョ(23) 5.5 スプリントを繰り返した。31分に抜け出して決定機。56分、シュート。
■sub
58(23)脇坂泰斗(14) 4.5 70分、自陣でロストして決定機を許す。90+2分、フリーでパスミス。
58(31)ジェジエウ(4) 5.0 78分、プレスを受けてロスト。82分、持ち上がってミドルシュート。
68(16)山内日向汰(26) 5.0 左FWに入った。88分、左ポケットに走り込んだがクロスを出せず。
68(41)エリソン(9) 5.0 90+4分、佐々木旭のパスからシュート。90+1分、脇坂とのパス交換。
78(3)瀬川祐輔(30) 5.0 79分、山内の落としをループシュート。パスミスが多く、停滞させる。
■bench
ソンリョン(1) ヒカルド(6)
■coach
鬼木達 3.5 ゴミスのベンチ外など、選手起用に失敗。混乱するチームを立て直せなかった。
■referee
笠原寛貴 6.0 冷静さを保ち、良いジャッジだった。ボールに2度当たる。
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AT+4+6