辛くも勝利したJ1リーグ鳥栖戦(J1 #30)から中4日。
大会が変わり、ACLEの開幕節は、アウェイで蔚山と対戦する。
AFCチャンピオンズ・リーグ(ACL)は、2024-25シーズンから3階層の大会に再編された。
ACLエリート(ACLE)、ACL2、AFCチャレンジリーグ(ACGL)の3つ。
日本からはACLEに3チーム、ACL2に1チームが参加する。
川崎は2023年の天皇杯優勝によって、ACLEに出場する。
ACLEは、東西地区各12チームずつ24チームが出場。
リーグステージは、地区内8チームと1試合ずつ対戦(3チーム(同一国を含む)とは対戦なし)する。
8試合のうち、4試合がホーム、4試合がアウェイとなる。
地区内の12チームで、リーグステージ上位8チームがトーナメントに進出する。
先発は、鳥栖戦から5人を変更する。
高井、三浦、瀬川、小林悠、マルシーニョが新たに先発する。
アイダル、大島、家長、エリソン、遠野はベンチに回る。
ACLEは、12人までベンチ入り可能。
新たにGK早坂、丸山、山内、由井航太、山本が入った。
由井航太は、U-18からの昇格後、初めてのメンバー入り。
U-18時代、去年のアウェイ蔚山現代戦でもベンチ入り(出場なし)しているので、トップチームで2度目のメンバー入りとなる。
蔚山HD FCは、2023シーズンのKリーグを制覇し、ACLEに出場。
今年、オーナー企業の社名変更に伴い、蔚山現代FCから蔚山HD FCに改名した。
7月に前監督の洪明甫が韓国代表監督に就任し、金判坤が新監督に就いた。
通算成績は、川崎の2勝5分(うちPK戦1敗)4敗。
昨シーズンのACLでの対戦は、川崎の1勝1分だった。
231003川崎1-0蔚山現代(ACL GL #2)
231212蔚山現代2-2川崎(ACL GL #6)
■1st half
蔚山は6分、右からキム・ミンジュン(26)がミドル。
18分、イ・ミョンジェ(13)の左クロスを、キム・ミンジュンがヘッド。
いくつかチャンスはあったものの単発で、主導権を握れない。
川崎は、小林悠と脇坂が2CBに向かってプレスに出る。
蔚山が苦し紛れに抜け出そうとするところで、ボール奪取を狙った。
11分、FKの戻りを、河原がボレー。
18分、中央から小林悠がミドル。
36分、脇坂のFKを、高井がヘッド。
劣悪なピッチだったので、少し浮かせたパスを活用する。
26分、橘田、脇坂、マルシーニョ、小林悠とつなぐ。
44分、佐々木旭のパスを橘田がターンで運び、マルシーニョへ。
ボールが転がらず、ロストすることもあったが、ピッチに上手く対応していた。
■2nd half
後半も川崎がペースを握った。
51分、53分とマルシーニョが左からクロスを入れる。
続く54分、さらにマルシーニョにボールが届く。
今度は中央にカットインすると、ゴール右隅に美しくミドルを突き刺した。
69分、プレスを先導してきた小林悠と脇坂を交代させる。
すると蔚山は自由を取り戻し、同点を目指して反撃に出た。
83分、コ・サンボム(7)がミドル。
85分、ギオルギ・アラビーゼ(9)がFKを直接狙う。
90+4分、ヤゴ・カリエロ(99)がミドル。
90+5分、アラビーゼがシュート。
ゴールに近づいたが、GKソンリョンの壁は破れなかった。
■summary
蔚山は前半、2CBからのパスコースを作れず、前に進めなかった。
ボランチと両SBのどちらも受けられず、川崎に囲まれる。
ロングボールを蹴っても、身長を活かす高井に競り負けた。
早めに修正すべきだったが、後半遅くまで改善できなかった。
スタジアムのピッチは、厳しい状態だった。
2021年のACLでは、PK戦でキックの軸足が滑って外すシーンがあったが、そのときよりも悪かった。
210914蔚山現代0(3PK2)0川崎(ACL R16)
今夏、等々力のピッチもあまり良くないので、蔚山も気候が難しいのかもしれない。
川崎は、アウェイでのACLE初戦に勝利した。
難しいピッチだったが、ホームで慣れているはずの蔚山より適切に対応していた。
特にマルシーニョは、このピッチでもドリブルを仕掛け、決勝ゴールを奪った。
エリソンと山田新をベンチに置いて、小林悠を先発させた采配が的中。
小林悠にゴールはなかったが、蔚山のビルドアップを徹底的に封じた。
脇坂と2人で蔚山の2CBに向き合って、タイミングを見計らって寄せていく。
連動して背後の選手も動き出し、蔚山の縦パスを狙った。
終盤、蔚山に攻め込まれたが、無失点で抑えた。
GKソンリョンのセーブもあったが、DF陣のシュートブロックも光った。
次は中3日でアウェイ名古屋戦(J1 #31)。
難しい日程だが、勝ち点を確保したい。
■goal
54マルシーニョ(23)
■judge
ソンリョン(1) 6.5 85分、アラビーゼのFKをキャッチ。90+4分、ヤゴのミドルを弾き出す。
VW際(31) 6.0 17分、ドリブルもピッチ悪くロスト。自陣を空けすぎず、リスクを抑えた。
高井幸大(2) 6.0 相手FWへのロングボールを難なく処理した。90+4分、ヘディングミス。
佐々木旭(5) 7.0 27分、55分に縦パスをインターセプト。高さで負けず、ロングパスを狙う。
三浦颯太(13) 6.0 37分、CKの戻りをシュート。71分、蔚山のシュート2本を連続ブロック。
河原創(19) 6.5 11分、ボレー。31分、脇坂へ縦パス。50分、ルーズボールを競り勝った。
橘田健人(8) 6.0 44分、マルシーニョへスルーパス。多くのセカンドボールを中盤で拾う。
脇坂泰斗(14) 6.0 31分、バイタルからループ。57分、中央でフリーだったがシュートせず。
瀬川祐輔(30) 6.0 34分、ドリブルして倒されてFKを獲得。28分、46分、57分に右クロス。
小林悠(11) 6.5 プレスを先導する。18分、ミドル。62分、GKに寄せていき身体に当てる。
マルシーニョ(23) 6.5 54分に決勝ゴール。51分、53分にも左クロス。この時間帯に輝いた。
■sub
69(11)山田新(20) 5.0 プレスは効かず、時間も稼げず。87分、スローインをPA内まで追った。
69(14)遠野大弥(17) 5.5 78分、79分にボールカット。84分、バイタルでFKを与える。
75(30)大島僚太(10) 5.0 トップ下に入る。ピッチ状態が悪く、活躍できず。87分、ロスト。
75(23)家長昭博(41) 5.5 77分、右サイドでキープ。89分、山田新へロングボールを蹴る。
90(31)丸山祐市(35) 5.5 5バックの中央に入る。蔚山に攻め立てられるが、無失点で終えた。
■bench
山口瑠伊(98) 早坂勇希(22) アイダル(44) 山内日向汰(26) 由井航太(34) 山本悠樹(77) エリソン(9)
■coach
鬼木達 6.5 小林悠の1トップ起用で勝利に導いた。大島と家長の投入は奏功しなかった。
■referee
オマル・モハメド・アルアリ(UAE) 6.5 いつものように高いレベルで、落ち着いたジャッジを続ける。
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AT+1+5