水曜日のアウェイ蔚山戦(ACLE GL #1)に勝利して中3日。
木曜日に帰国したチームは、前日の土曜日に豊田に移動し、日曜日のゲーム。
湿度が高い中、16時と早めのキックオフとなった。
先発は、蔚山戦から4人を変える。
新たに大島、遠野、家長、山田新の4人が先発する。
VW際、脇坂、瀬川、小林悠の4人はベンチに回った。
ベンチ入りは、ACLEの12人からJ1リーグの7人に戻る。
GK早坂、丸山、由井、山本、山内の5人が外れている。
蔚山戦で起用されたのは、丸山のみで、序列に大きな変動はない。
名古屋は、J1リーグ12勝4分14敗の暫定9位。
台風で延期された新潟戦(J1 #29)が水曜日に組まれ、川崎と同じ中3日。
ただし、アウェイ連戦の川崎に対して、名古屋はホーム連戦。
先発の入れ替えはなく、まったく同じ11人が先発する。
等々力では、川崎が勝っている。
240602川崎2-1名古屋(J1 #17)
■1st half
名古屋は永井謙佑(18)を筆頭としたプレスから、カウンターを狙う。
ボールを下げてギャップを作ってから、永井にロングボールを供給する。
川崎はラインを上げたが、オフサイドを取り切れないと抜け出された。
17分、永井のGK1対1は、GKソンリョンがセーブ。
川崎は家長のポジション移動によって、プレスをかわしてボールを持つ。
ただ、34分、あっけない形から先制ゴールを許す。
椎橋慧也(8)のロングボールを永井がトラップすると、副審がフラッグアップ。
川崎はプレーを緩めたが、永井はそのままロングシュート。
副審の判断は採用されることなく、ゴールが認められた。
ロスタイムには、大島が足を痛めて交代する。
■2nd half
川崎は、縦パスやクロスを入れていく。
49分と54分に家長、52分に橘田、54分に三浦がミドルを放つ。
ただ、名古屋の厚いブロックを崩せなかった。
67分、徳元悠平(55)のスローインに虚を突かれ、和泉竜司(7)がゴール。
高井が右サイドに出張っていて、空けたスペースに佐々木旭も引き出される。
ゴール前は無人となっていて、簡単に追加点を与えた。
80分、82分とVW際がイエローを2枚続けて受け、退場した。
■summary
名古屋は徹底して縦ポンからのカウンターを仕掛けた。
永井謙佑は、献身的なプレスとスペースへの走り込みを続ける。
35歳となってもスピードは衰えることなく、1ゴール1アシストで勝利を導いた。
CB三國ケネディエブス(20)は、山田新のポストプレーを抑え込む。
アウェイ等々力では、ミスから失点を招き、ゴミスに対抗できなかった。
しかし、ホーム豊田では、完封勝利に大きく貢献した。
川崎は、連戦が続いたためか集中力を保てず、2失点で敗戦。
中3日で先発4人を入れ替えたといっても、4人とも蔚山戦で途中出場している。
先発を外れた4人はベンチスタートとなったが、全員が途中出場。
固定されたいつものメンバーの高稼働が続き、得るものは少なかった。
34分の永井謙佑のゴールは、赤阪修副審がフラッグアップしてからのプレー。
VARの結果、永井にオフサイドやハンドの反則はなく、副審の誤審だった。
フラッグを見た橘田や高井はプレーを緩め、永井にフリーでシュートを許した。
副審が明確な判断を示した上でのセルフジャッジで、仕方ないものと考える。
VW際は、80分と82分の連続イエローで退場。
イエローのプレー以外でも、強く足元に向かうプレーを繰り返した。
冷静さを欠いた振舞いで、残された選手に負荷を掛けた。
J1リーグ第31節終了時点で、暫定15位。
降格圏18位磐田とは勝ち点5差となっている。
次は中4日でホーム新潟戦(J1 #32)。
残留は不透明だが、すべての試合に勝利が必要な状況ではない。
勝ち点を1つでも積み上げたい。
■goal
34永井謙佑(18) 67和泉竜司(7)
■judge
ソンリョン(1) 6.5 2失点。17分の永井、45+1分の野上結貴(2)、50分の和泉の決定機を止める。
橘田健人(8) 4.5 34分、副審のフラッグで動きを止めて失点。52分、ミドル。家長に頼りすぎ。
高井幸大(2) 4.5 17分と38分に永井の突破を許した。67分、スローインで頭上を通されて失点。
佐々木旭(5) 5.5 ドリブルも交えながら、冷静にビルドアップ。38分、独走する永井を止める。
三浦颯太(13) 5.5 多くの左クロスを入れた。プレスを受けると安易なロングボールが目立った。
河原創(19) 6.0 24分、77分にシュート。6分、17分にボール奪取。PA内に向けた縦パスも狙う。
大島僚太(10) 5.5 的確なパスを繰り出す。21分、22分とミスパス。45+1分、足を痛めて交代。
遠野大弥(17) 5.5 トップ下。PA内外で細かく動き続ける。48分、53分と自陣まで戻ってクリア。
家長昭博(41) 5.5 3分、9分、49分、54分にシュート。44分にヘッド。パスの預け処となった。
山田新(20) 5.0 CB三國を背負いながらポストプレーを試みる。74分、三浦の右クロスをヘッド。
マルシーニョ(23) 5.5 38分、カットインからシュート。63分、3人に囲まれながらもドリブル。
■sub
45+3(10)VW際(31) 3.0 45+4分、メイア・ルアから右クロス。80分、82分のイエローで退場。
64(23)エリソン(9) 6.0 78分、爪先トラップからシュート。90+4分、ターンして強くシュート。
64(17)脇坂泰斗(14) 5.5 トップ下で出場。いろいろな場所に精力的に顔を出す。CKを3本蹴る。
75(41)瀬川祐輔(30) 6.0 89分、脇坂のクロスをオーバーヘッド。VW際の退場でRSBに回った。
75(20)小林悠(11) 5.5 84分、佐々木の縦パスをポスト。89分、エリソンへラストパスを狙う。
■bench
山口瑠伊(98) アイダル(44)
■coach
鬼木達 5.0 集中力が途切れて縦ポン攻撃に2失点。名古屋のブロックも崩せなかった。
■referee
アブドゥルハディ・アルルアイレ(QAT) 6.0 スプリントを繰り返し、ボール近くに立つ。36分、赤阪修副審のフラッグアップを採用せず。VW際の退場は妥当。
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AT+4+6