新潟0-0川崎(デンカビッグスワンスタジアム)
ヤマザキナビスコカップ鳥栖戦(YNC GL #5)から中2日。
アウェイが続き、鳥栖から川崎、そして新潟に移動。
ビッグスワンでは、前月のYNC新潟戦(YNC GL #3)で、0-5で大勝している。
前週のJ1リーグ神戸戦(J1 #12)から、U23代表の大島とケガの奈良が外れる。
先発に入るのは、CB谷口、ボランチ森谷。
中2日のYNC鳥栖戦から続けて先発するのは、車屋、エドゥアルド、谷口、森谷の4人。
ネット、小林は短い時間ながらも鳥栖戦で途中出場している。
新潟はJ1リーグでは12位。
G大阪、浦和とスコアレスドローが続いている。
水曜日のYNCでは、柏に勝利した。
■1st half
試合開始から川崎の時間帯が続く。
新潟のプレスをワンタッチパスで抜けていく。
密集した右サイドをエウシーニョ、小林に中村が絡み、崩していった。
小林は7分にポストに当てるなど、多くの決定機を迎えるが決められない。
新潟はラインを下げずにプレスを続ける。
15分を過ぎると、川崎のパスに慣れてくる。
PAへの侵入が少なくなり、シュートを打たせない。
パスをカットすると、素早いカウンターを仕掛ける。
スペースを広く使いながらチャンスを作っていた。
■2nd half
後半も新潟はコンパクトな陣形を保つ。
川崎はボールを持てるが、アイデアが乏しく崩し切ることができない。
ただ、ボールを失ってからのプレスは早く、何度も攻撃を繰り返した。
新潟は前半と同じくカウンター主体。
MFレオ・シルバ(8)のボール奪取から縦に攻め込む。
後半途中で森谷を右サイドに出して、中村をボランチに入れる。
攻撃は良くなったが、バイタルの守備が緩くなる。
新潟のカウンターを中盤で止めることができなくなった。
時間が進むと新潟が大きな決定機を作るが、ソンリョンが立ちはだかった。
69分のDF舞行龍ジェームズ(4)、90分のMF伊藤優汰(17)のシュートをスーパーセーブ。
さらに87分、FW指宿洋史(11)との1対1ではコースを消してミスを誘った。
■summary
ボールを持って攻撃する時間が長かったが、ゴールは入らなかった。
特に小林は再三チャンスがあったが、神戸戦に続いて決められなかった。
大島不在の中、森谷がボランチに入った。
YNC鳥栖戦で森谷はフル出場しているため、動きが少なかった。
この試合で起用するなら、鳥栖戦は途中交代させておくべきだった。
新潟は最後までしっかり走って、バイタルを締めていた。
GK守田達弥(21)もシュートをはじき、無失点に貢献。
組織的な守備からカウンターを仕掛けた。
レオ・シルバを中心に決定機をたくさん作るが、ソンリョンが踏みとどまる。
勝ち点1を得ることができた。
決定機の質と量でいえば、新潟が上回っていた。
スコアレスドローだったのは、両チームの守備が良かったから。
暫定首位は守ったが、ACLがあるため浦和は今節試合なし。
浦和より2試合消化が多く、勝ち点差は2。
前節は浦和が新潟とドローで、勝ち点差を詰めることができたが、同じように新潟とドロー。
勝ち点差は元に戻った。
次は水曜日、中3日のYNCの仙台戦。
YNCはグループリーグ突破の可能性はほとんどない。
最終ラインも含め、フレッシュな顔触れを揃えたい。
■goal
■judge
ソンリョン(1) 7.5 セットプレーとカウンターからの決定機を何度も止めた。
エウシーニョ(18) 6.5 細かいタッチのドリブルでプレスを抜ける。クロスの精度は低かった。
谷口彰悟(5) 6.0 クリアミスもあったが、カウンターを食い止めた。73分、森谷へスルーパス。
エドゥアルド(23) 6.0 ピンチを招くこともあったが、安定して守った。18分、CKをヘッドでシュート。
車屋紳太郎(20) 5.5 左サイドから高い位置取りで攻撃参加したが、徐々に封じられる。
ネット(21) 6.0 ボールを受ける動きと献身的な守備が光った。パスミスもあり。
森谷賢太郎(19) 5.5 動きが少なく、ポジションの修正が遅かった。前後半1本ずつミドルシュート。
中村憲剛(14) 5.5 ロングボールが思うように通らなかった。後半、ボランチに入ったがバイタルを空けた。
小林悠(11) 6.5 素晴らしいトラップを見せたが、神戸戦と同じようにゴールが決まらなかった。
登里享平(2) 5.5 7分、小林へスルーパス。中央に絞ってもスペースは埋められていた。
大久保嘉人(13) 6.0 9分、オーバーヘッドシュート。守備でもよく走ってボールホルダーを追いかけた。
■sub
70(2)中野嘉大(22) 6.0 低くて速いクロスをゴール前に供給。今シーズンで一番良かったか。
80(19)田坂祐介(6) 5.5 ロングボールが行き交う展開となっていて、活躍できなかった。
■bench
新井章太(30) 武岡優斗(17) 橋本晃司(7) 長谷川竜也(16) 三好康児(26)
■coach
風間八宏 5.5 ゴールは生まれず。中途半端なターンオーバーの結果、勝ち点を失った。3枚目の交代枠を余らせた。
■referee
荒木友輔 5.5 悪くないジャッジ。イエローの基準では少しばらつきが見られた。