川崎2-1仙台(等々力)
2週連続で水曜日開催のヤマザキナビスコカップ。
川崎は第7節の試合がないため、グループリーグ最終戦となる。
YNCは5試合で1勝2分2敗。
勝ち点を大きく落としてきたため、突破の可能性はほとんど残っていない。
土曜日のアウェイ新潟戦(J1 #13)から先発11人全員を変更。
先週の鳥栖戦(YNC GL #5)の先発からは、新井、谷口、エドゥアルド、車屋、森谷が外れている。
新たに安藤、井川、板倉、田坂、大塚が先発する。
板倉はJ3リーグ2試合にJ22選抜として出場したが、川崎では初出場。
安藤も2014シーズンに湘南から復帰してから初出場。
そして大塚は初先発。福岡戦(YNC GL #2)では途中出場している。
仙台はYNCで首位。
第7節にも試合を残しているため、有利な状況。
川崎に7年間(うち3年間は期限付移籍で他チームへ)在籍したMF杉浦恭平(19)が先発する。
■1st half
川崎はパスワークがスムース。
仙台がコースを切っても、サイドに安易に逃げずにボールをつなぐ。
ワンタッチが多く、縦に素早く展開してチャンスを作った。
長谷川と三好がドリブルで突き進み、大塚が中央で2人を支える。
仙台の最終ラインは背走しながらの対応が多く、カウンターが有効だった。
ボランチに入った橋本が低い位置からパスを供給していた。
仙台はFWウイルソン(9)を中心に攻撃を仕掛ける。
多くのCKを獲得し、FKやロングスローも含めセットプレーでチャンスを作る。
30分ごろから、仙台の守備が機能するようになる。
川崎のボールホルダーを早く囲んでボールを奪取していた。
その中で43分。左サイドに流れた橋本が中央の大塚に正確なパス。
大塚はトラップが長くなったが2人のDFに付かれながらもシュート。
GK関憲太郎(21)は反対側に動いてしまい、止めることができなかった。
■2nd half
後半も川崎はボールを奪って早い攻撃を仕掛ける。
48分、三好のスルーパスを大塚が受けてGK関との1対1。
キックフェイントを交えてのループで、落ち着いてゴール。
2点差となったが、川崎は時間を使うことなく次のゴールを目指す。
仙台も川崎も選手交代を行うが、決め手がない。
仙台が押し込みながらも、少しずつ時間が進んでいく。
84分、新潟が押し込んで、DF蜂須賀孝治(4)が右からクロスを入れる。
PA内に戻って守備をしていた中野がハンドの判定。
中野が膝で触ったボールが浮いて手に当たったもので、判定は厳しかった。
FWハモン・ロペス(20)がPKを決める。
89分、ハモン・ロペスのミドルシュートを安藤がパンチングする。
しかし、同点ゴールは生まれなかった。
■summary
サブ組が躍動して、面白いサッカーを見せてくれた。
最終ラインやボランチがサイドに簡単に逃げず、縦に早くゴールを目指した。
詰まった日程でターンオーバーを行いながら結果を出した。
井川がケガから復帰して、64分までプレー。
板倉はフル出場。ボールコントロールが良く、守備でも身長を活かしたプレー。
2ゴールの大塚や橋本など、この試合で活躍した選手をJ1リーグで起用したい。
YNCは2勝2分2敗。暫定でまさかの首位。
第7節の3試合の結果がうまく揃えば、2位でGLを突破できる。
可能性は低く、完全に他力なので、期待しないで結果を待ちたい。
(第7節で2チームに抜かれ3位、GL敗退となった。)
■goal
43,46大塚翔平(27)
85PKハモン・ロペス(20)
■judge
安藤駿介(24) 7.0 38分、56分、89分とビッグセーブを披露。勝利に導いた。
武岡優斗(17) 5.5 そつなく守ったが、スピードが遅く、ボールタッチも荒かった。
井川祐輔(4) 6.5 中央で守備陣を統率した。64分、自らアピールして交代。少し心配。
板倉滉(28) 6.5 ウィルソンに手を焼きながら抑えた。トラップも跳ねず、パスも正確。
橋本晃司(7) 6.5 パス交換の中心として機能した。フリーになる動きが秀逸だった。
狩野健太(25) 6.0 勝っている状況を踏まえ、バランスを崩しすぎずカウンターに備えた。
田坂祐介(6) 6.0 パスコースを作るためサイドに大きく開いた。囲まれてもボールを失わなかった。
中野嘉大(22) 5.5 ハンドでPKを与えた。ドリブルの仕掛けは少なかった。
三好康児(26) 6.0 思い切り良くシュートを放ったが、ゴールは決まらなかった。
大塚翔平(27) 7.5 2ゴール以外にも10分、28分と決定機を迎えた。守備でも走った。
長谷川竜也(16) 6.0 トラップは大きかったがドリブルで前に進む。
■sub
64(4)エドゥアルド(23) 6.0 井川に変わって3バックの真ん中で強く守った。出場時間が長くなった。
75(7)谷口彰悟(5) 6.0 ボランチに入って、素早い判断で逡巡なくパスを出した。
86(16)車屋紳太郎(20) 5.5 本職らしく仙台の右サイドからの攻撃を抑えた。
■bench
高木駿(29) 登里享平(2) 森谷賢太郎(19) 小林悠(11)
■coach
風間八宏 6.5 内容を伴って結果を出した。主力組を休ませることができた。
■referee
バルトシュ・フランコフスキ 5.0 軽い接触をファウルと判定。たびたびプレーを止めた。仙台よりの判定が多かった。