2016/05/30

160529川崎1-0磐田(J1 #14)

川崎1-0磐田(等々力)

前週の新潟戦(J1 #13)はスコアレスドロー。
暫定首位のままだが、2試合消化が少ない浦和と勝ち点2差。
なので、浦和が2勝することを考えれば実質で勝ち点4差の2位。
試合数が同じ鹿島も、勝ち点1差に迫ってきている。

先発は新潟戦とまったく同じ。
水曜日の仙台戦(YNC GL #6)は、新潟戦の先発11人全員がベンチかベンチ外。

サブは、新潟戦から2人変更。
仙台戦で2ゴールと活躍した大塚とケガから復帰した井川が入る。
そして長谷川と橋本がベンチ外となった。
なお、U23代表の大島と原川は、この試合まで離脱している。

J2で2シーズンを過ごした磐田との対戦は2013年以来。
ここまで5勝5分4敗の7位で、健闘している昇格シーズン。
第7節から欠場していた元イングランド代表FWジェイ(8)が復帰して先発。

6月第1週の代表ウィークは、ソンリョンが韓国代表に招集。
日本代表には小林と初代表の大島が招集された。
磐田からはMF小林祐希(4)が初代表。

■1st half
両チームともコンパクトな陣形を保つ。
磐田はセカンドボールを拾って川崎よりボールを長く持てていた。
バイタルからサイドまで展開するが、PA近くには入れなかった。

川崎の最終ラインはプレスが来ても落ち着いていた。
ボールはボランチまで入るものの、その先がなかなかつなげない。
前線へのパスコースが切られ、サイドにもスペースがなかった。
FWの動き出しに向かって長いパスを出すが、オフサイドが多い。

2ボランチが森谷とネット、トップ下が中村でスタート。
パスがつながらないとみて、15分すぎには中村とネットの2ボランチに変更。
右サイドに移った森谷は、早くも38分に大塚と交代となった。

どちらのチームにも決定機は多くなく、前半は互角。

■2nd half
後半、川崎がボールを長く持って押し込む。
大塚が顔を出してボランチからのパスを受けて、スペースを広げる。
ネットが前にボールをつなぎ、中村がロングパスを供給する。

エウシーニョが右サイドで何度もフリーになって、小林とのパス交換で崩す。
登里と車屋の左サイドも含め、サイドから中央へのショートパスでPAに入り込んだ。

磐田の攻撃はFWアダイウトン(15)やジェイが中心のカウンター。
いい形でボールを奪えても、攻める人数が足りずにすぐに囲まれた。

川崎が決定機を多く作り出してもゴールがない中、88分。
左サイドから中に切れ込んだ中野が、右サイドの大久保に展開。
大久保のパスに走り込んだエウシーニョが右から早いクロスを入れると、DF小川大貴(24)がOG。
背後に小林が迫り、小川にとって選択肢がない状況で、仕方がなかった。

■summary
川崎はPA近くでショートパスをつないで攻めた。
シュートはブロックされていたが、最後にゴールが生まれた。
守備ではボランチが前掛かりとなる中、谷口とエドゥアルドがカウンターを防いだ。
新潟戦よりもいいゲームをすることができた。

磐田はそれほどプレスを掛けてこなかった。
引いて守って中央を固めたが、サイド攻撃で体力を奪われた。
前半はコンパクトに保てていたが、後半は間延びして一方的に攻撃された。
攻撃はカウンターだけで、シュートも少なく迫力はなかった。
スコアレスでの勝ち点1を狙ったが、最後に失点してしまった。

勝ち点3を積み重ね、ドローだった浦和と勝ち点4差となった。
2試合消化が少ない浦和との実質での勝ち点差を少し詰めることができた。
鹿島は勝利したため、勝ち点1差のまま2位で追走されている。

代表ウィークに開催されるYNC第7節は試合がない。
2週間空いて、大島と原川がU23代表から戻ってくる。
J1リーグの1stステージは残り3試合。
ベストを尽くして勝ち点を積んでいきたい。

■goal
88OwnGoal

■judge
チョン・ソンリョン(1) 6.0 プレー機会が少なかった。56分、小林祐希のミドルをパンチング。
エウシーニョ(18) 6.5 右サイドからえぐって好機を演出した。最後にOGを誘う早いクロス。
谷口彰悟(5) 6.5 43分、59分とセットプレーから惜しいヘッド。守備もパス出しも良かった。
エドゥアルド(23) 6.0 12分、ジェイを倒してイエロー。早い時間のイエローだったが、守り切った。
車屋紳太郎(20) 6.0 スペースなく窮屈だったが、突破するとPAに迫ってチャンスを作った。
エドゥアルド・ネット(21) 6.5 パスを受けて縦を鋭く狙う。球離れが早く、守備も効いていた。
森谷賢太郎(19) 5.5 位置取り悪くボールに絡めず。右サイドに移って38分で交代。
中村憲剛(14) 6.5 トップ下ではマークがきつかったが、ボランチで自由を得てロングボールを繰り出した。
小林悠(11) 6.5 ゴールは決められなかったが、ポストプレーで違いを見せ、右サイドから崩した。
登里享平(2) 6.0 前半はボールに触れなかったが、後半、攻撃で徐々に良さを出した。
大久保嘉人(13) 6.0 7分にGK八田直樹(1)との1対1を決められず。何度もシュートを放った。

■sub
38(19)大塚翔平(27) 6.5 磐田の選手の間に立ってボールをもらう。移籍後J1リーグ初出場だったが、周囲と調和した。
84(2)中野嘉大(22) 6.0 短い時間だったが、ドリブルで守備を引き連れて混乱させた。
90+4(27)武岡優斗(17) 5.5 終了間際に投入され、相手ボールを追い回した。

■bench
新井章太(30) 井川祐輔(4) 狩野健太(25) 三好康児(26)

■coach
風間八宏 6.5 大塚の投入でゲームを動かした。ただ、最後の交代は大塚ではなく小林か大久保とすべき。

■referee
木村博之 5.5 川崎1枚、磐田3枚のイエローは厳しすぎた。80分、線審が磐田のバックパスをオフサイドと判定。