神戸0-0川崎(ノエビアスタジアム神戸, 19:00KO, 5,079人)
ナビスコカップ予選リーグ第4節。
川崎にとっては3戦目となる。
仙台戦(J1 #6)に競り勝ってから中3日。
次の甲府戦(J1 #7)が中2日で控える中、風間監督にしては珍しく主力を休ませた。
角田、エウシーニョ、中村、レナト、大久保の5名がベンチ。
仙台戦でケガから復帰したばかりの小林はベンチ外となった。
新たに先発したのは、井川、橋本、三好、船山、杉本。
いずれも今シーズン、短いながらも出場機会を得ている。
最終ラインから中盤、前線まで、バランス良く新しい選手を投入した。
対する神戸は、前節新潟戦の先発から変わったのは1名だけ。
FW石津大介(9)が外れて、FWフェフージン(27)が入る。
日程が詰まっているが、フルメンバーで臨んできた。
■1st half
神戸のプレスはそれほど強くはない。
ただ、最終ラインはきっちりと守ってきた。
川崎は細かいパスをつなぐものの、なかなかシュートまでは至らない。
20分過ぎからは、神戸がペースをつかむ。
川崎の守備のラインは押し下げられ、セカンドボールを拾えない。
危ない場面をたくさん作られるが、GK西部が何度も好セーブを見せた。
21分にFW小川慶治朗(13)、39分にFWマルキーニョス(18)とGK1対1を止めてみせた。
24分のフェフージンのシュートがポストに当たるなど、際どく失点を免れる。
■2nd half
後半開始から、トップ下の三好に代えて右サイドにエウシーニョを投入する。
右サイドから森谷を中央に動かして、起点を作ることを狙う。
59分には橋本に代えて中村を投入。
中村はもっと休ませたいところだが、勝利を目指して早目の交代となった。
ここから、ようやく川崎がペースを掴むことができた。
大島が、中村や森谷とのパス交換をスムースに行う。
ただ、前線の2人、船山と杉本にはいいボールが入らなかった。
76分、森谷に代えてレナトを投入。
勝負に出たものの、レナトはそれほど活躍できなかった。
そのままスコアレスでドロー。
■summary
比較的大きなターンオーバーを行ったが勝ち点1を得た。
前半、神戸に多くの決定機を作られていて、内容的には負けに値した。
西部を中心とした守備陣が奮闘してくれて、ドローに持ち込んだ。
新しく出場した選手達は、思っていたよりも良い内容だった。
バックアッパーとして十分な出来で、これからも期待できそう。
ただ、三好は前半のみで交代してしまった。
イエローをもらったため仕方がないものの、もっと長く見たかった。
ナビスコカップの予選リーグは、3試合を終え1勝1敗1分けの勝ち点4。
2位以内もまだまだ可能な位置に付けている。
今年も決勝トーナメントに出場したい。
■goal
■judge
西部洋平(21) 7.5 大きな決定機をことごとく止めてくれる。素晴らしい出来だった。
武岡優斗(17) 6.5 3バックの右で出場。サイドで抜かれることもあったが、よく守った。
井川祐輔(4) 6.5 角田の代役として役割を果たす。69分、ゴール前で奪われ決定機を与える。
谷口彰悟(5) 7.0 派手さはなかったが堅実にプレー。ドリブルでの持ち上がりも見せた。
車屋紳太郎(20) 5.5 中盤からドリブルで仕掛けていったが、効果的ではなかった。
大島僚太(16) 6.0 パスの選択肢が少なく、ボールを持って前を向いても悩んでいた。
橋本晃司(7) 5.5 トリッキーなパスを披露する。ただ、ミドルパスの精度が低かった。
森谷賢太郎(19) 6.0 後半、中央MFに動くと、良いポジション取りでパスを受けた。
三好康児(26) 5.5 イエローをもらい前半のみで交代。特に良くも悪くもなかった。
船山貴之(15) 5.5 スペースを作る動きを飽かずに繰り返す。いい形は作れなかった。
杉本健勇(9) 5.0 ポストプレーが成功せず、相手に囲まれてボールロストが多い。
■sub
46(26)エウシーニョ(18) 5.5 遠目から積極的にシュートを打つが、ゴールは遠かった。
59(7)中村憲剛(14) 6.0 ショートパスで局面を打開。出場時間が少し長くなった。
76(19)レナト(10) 5.5 神戸が引いた時間帯で、スペースがなくドリブルを活かせなかった。
■bench
新井章太(30) 角田誠(3) 大久保嘉人(13) 安柄俊(27)
■coach
風間八宏 7.0 大胆なターンオーバー。それでもドローで勝ち点を得た。
■referee
佐藤隆治 6.5 軽いコンタクトは流しながら、バランス良いレフェリング。