川崎4-1新潟(等々力, 15:00KO, 17,643人)
山形とのアウェイ(J1 #3)を落としてから2週間。
代表ウィークのナビスコカップ第2節に試合がなく、しばらく間隔が空いた。
山形戦の先発メンバーから武岡、山本とケガの小林が外れ、杉本、森谷とU22代表に出ていた大島が戻った。
3バックではなく、4バックでのスタートとなった。
■1st half
新潟のフォアチェックが厳しく、川崎はボールを持てない。
ボランチは多少の余裕があったが、トップ下の森谷、そして3トップまでが遠い。
タイトなパスを新潟が奪って、縦パスから速攻を仕掛ける。
押し込まれてCKやFKを多く与えたが、守りは安定していた。
15分すぎ、森谷を右ウィングに張り出し、2トップにすると、ボールが回り出す。
ショートパスを重ねながら相手の足を止める。
美しい攻撃を繰り返して22分。
いったんボールを渡したDF舞行龍ジェームズ(4)のクリアを杉本がブロック。
前に落としてそのままドリブルで持ち込んで、落ち着いてゴール。
相手の大きなミスから試合が動いた。
40分すぎ、新潟に再度ペースを握られるが、最終ラインが粘り、そのまま折り返す。
■2nd half
両チームともにしっかり守って、5分5分の展開となる。
ゴール前での攻防は少ないが、中盤のせめぎ合いに見ごたえがあった。
58分。レナトがハーフライン手前からドリブルを開始。
森谷とのワンツーを挟み、再度ドリブルで中央に切れ込む。
相手DF4枚のチェックを次々と振り切って、ゴール。
芸術的なプレーだった。
大久保が71分、87分と2度のGK1対1を左右に打ち分けて2ゴール。
ただ、83分にFWラファエル・シルバ(10)が中央を突破してゴール。
残念ながら無失点とはいかなかった。
■summary
結果は4対1だったが、内容で新潟を圧倒していたわけではない。
大久保、レナト、杉本の3トップだった開始15分までは、新潟の攻撃が続いた。
後半も互角の状況だったが、川崎が多くのゴールを決めた。
守備はセットプレーも含めて安定してきた。
負傷した小林の不在はしばらく続く。
森谷が良いパフォーマンスを見せ、杉本も移籍後初ゴール。
サブメンバーが活躍することで、楽しいサッカーを続けてほしい。
■goal
22杉本健勇(9) 58レナト(10) 71,87大久保嘉人(13)
83ラファエル・シルバ(10)
■judge
西部洋平(21) 6.5 ハイボールを安定して処理する。4分のFK、90+2分のシュートを防ぐ。
エウシーニョ(18) 5.5 低いポジションで抑え気味にプレー。周囲との連係はまだまだか。
角田誠(3) 6.5 4分と早い時間にイエローをもらった。谷口といいバランスを保った。
谷口彰悟(5) 7.0 シュートブロック、クリアと粘り強く守った。攻撃では起点となる。
車屋紳太郎(20) 6.5 左サイドでプレスを受けても、狭いコースに正確にボールを通した。
大島僚太(16) 7.0 レオ・シルバ(8)に負けないキープ力。パスワークの中心となった。
中村憲剛(14) 6.0 裏へのロングボールを積極的に狙ったが、パスミスも多かった。
森谷賢太郎(19) 6.5 トップ下では活きなかったが、右ウィングで活躍。71分、アシスト。
大久保嘉人(13) 7.0 終盤に2ゴール。GKの両サイドを打ち抜いた。中盤では持ちすぎ。
杉本健勇(9) 6.5 ラッキーな先制点。落ち着いて決めた。ポストプレーもよくなった。
レナト(10) 7.5 58分、4人抜きの圧倒的なゴール。25分、ヒールドリブルで2人を抜いた。
■sub
80(10)小宮山尊信(8) 6.0 左ウィングに入る。スペースを見つけて走り込んだ。
85(19)武岡優斗(17) 6.0 87分、深い位置からボールを運び、大久保の2点目をアシスト。
90+2(13)三好康児(26) 5.5 待望のJ1デビュー。ボんでールに触ったが時間は短かった。
■sub
新井章太(30) 井川祐輔(4) 山本真希(6) 船山貴之(15)
■coach
風間八宏 7.0 3トップから2トップへのシステム変更が実を結んだ。交代は遅い。
■referee
東城穣 6.0 邪魔にならないよいジャッジ。笛は少ないがイエロー4枚は出しすぎ。