2015/04/17

150408清水0-2川崎(YNC GL #3)

清水0-2川崎(IAIスタジアム日本平, 19:00KO, 4,859人)

新潟戦(J1 #4)の快勝から中3日、ナビスコカップ第3節。
グループリーグでは名古屋戦(YNC GL #1)を落とし、第2節は試合なし。
ここで負けるとグループリーグの突破が厳しくなってしまう。
対する清水はすでに2敗を喫していて、さらに厳しい状況となっている。

週末のJ1リーグの試合に挟まれた週中のナビスコカップ。
メンバーを変える選択肢もあったが、先発メンバーは新潟戦とまったく同じだった。
清水は、昨年まで川崎に在籍したGK杉山力裕(21)が出場。

■1st half
清水のプレスは4日前の新潟ほど強くはない。
ただ、川崎のパスコースを的確に消していて、ボールを回させない。
清水がペースを握り、縦関係のワンツーパスで攻め込まれシュートを浴びる。
川崎は攻められてもゴールを割らせず、落ち着いて対処していた。

15分過ぎからは、川崎がスペースを作ってパスを入れる。
だんだんと清水を押し込んでいったが、シュートは少なかった。
前半はスコアレスで折り返した。

■2nd half
後半になると、清水のプレスがさらに弱くなっていく。
ボランチの大島がフリーでボールを持つ時間が長くなって、主導権を握る。

54分、ケガで杉本が船山と交代する。
投入された船山は、前線で何度も駆け引きを繰り返した。
ボールを呼び込みながら、チームの攻撃を活性化させた。

61分、左サイドを深くえぐった車屋からの強いクロス。
GK杉山がパンチングで逃れたが、跳ねたボールに詰めた森谷がゴールして先制。

その後も引き続き、清水を押し込む。
76分にはエウシーニョが個人技で2点目。
ドリブルでDFを抜いて、チップキックで杉山をかわすループを決めた。

■summary
シュートの数は少なかったが、清水を圧倒した。
試合内容も良く、さらに結果も出した。
川崎の守備陣は、攻められても慌てずに陣形を立て直す。
ボールを奪ってからは落ち着いてフリーの選手にパスを出した。

清水は試合開始15分ほどは良かった。
しかし、その後はラインが下がってしまい、攻撃も散発となった。

離脱中の小林悠(11)に続く杉本のケガは心配材料。
船山が精力的なフリーランを見せてくれたのは心強いが、これ以上負傷者が重なると厳しい。
今日も選手交代が遅く、主力選手を休ませることができなかった。
5月上旬にかけて日程が詰まってくるので、フレッシュな選手を使いたい。

■goal
61森谷賢太郎(19) 76エウシーニョ(18)

■judge
西部洋平(21) 6.5 プレー機会は少なかったが、12分、枝村匠馬(22)の決定機をストップ。
エウシーニョ(18) 6.5 素晴らしいループで試合を決める。シュートへの意識が高い。
角田誠(3) 6.5 清水のロングボール主体の攻撃にしっかりと対応した。
谷口彰悟(5) 6.5 ボランチへのパスの供給源として、攻撃の起点となっていた。
車屋紳太郎(20) 7.0 左サイドを駆け上がり、GKとDFの間に強いクロスを何度も供給。
大島僚太(16) 6.5 安定したショートパスを繰り返して試合を組み立てた。
中村憲剛(14) 6.0 大島に委ねつつも、要所でのロングボールで清水のラインを下げた。
森谷賢太郎(19) 6.5 精力的に走りまわってボールを受けた。先制の1ゴール。
大久保嘉人(13) 5.5 67分、GKをかわしてからのシュートを吹かす。珍しいミス。 
杉本健勇(9) 5.5 ポストプレーでのロストが多い。54分、太ももをケガして途中交代。
レナト(10) 6.0 切れのあるドリブルを見せてくれる。惜しいミドルやFKもあった。

■sub
54(9)船山貴之(15) 6.5 70分、73分とシュート。ボールを受ける動きが良かった。
89(16)武岡優斗(17) 5.5 右のウイングに入った。
90+2(19)山本真希(6) 5.5 時間が少なく、プレーに関与しなかった。

■bench
新井章太(30) 井川祐輔(4) 小宮山尊信(8) 橋本晃司(7) 

■coach
風間八宏 6.5 良い内容だったが、ケガの杉本を除き、残り2人の交代タイミングが遅い。

■referee
岡宏道 5.5 偏らないジャッジ。ただ、アドバンテージを解消するまでが長く、気になった。