2025/10/18

251012柏4-1川崎(YLC SF #2)

柏4-1川崎(三協フロンテア柏スタジアム, 16:00KO, 14,093人)

YBCルヴァンカップ準決勝、柏との第1戦(YLC SF #1)から中3日。
 舞台を日立台に移しての第2戦は、日曜日の16時キックオフ。
 第1戦は川崎が3-1で勝ち、第2戦で柏が2点差で勝利すれば、延長戦となる。

大関友翔と神田奏真は、U-20ワールドカップに出場。
 8日(木)のラウンド16で、フランスに敗れて帰国しているが、この試合はベンチ外。


後半キックオフ。

第1戦からの先発の変更は1人だけ。
 負傷した三浦颯太が外れて、LSBに田邉秀斗が入る。

ベンチには土屋櫂大と野田裕人が入り、負傷の大島僚太が外れた。


後半キックオフ。

柏レイソルは、先発を4人変更。
 三丸拡(2)、戸嶋祥郎(28)、出場停止空けの中川敦瑛(39)、特別指定の山之内佑成(32)が入る。

■1st half
川崎が4分、早速先制する。
 伊藤達哉の右クロスからの混戦でマルシーニョが競り、脇坂泰斗がゴール。
 2戦合計で3点差となった。

柏はいつものようにショートパスをつないで反撃する。
 川崎を押し込んでゴールに迫っていく。
26分、小泉佳穂(8)のスルーパスで、山之内が右サイドを抜け出す。
 ダイレクトの右クロスに、垣田裕暉がニアに飛び込んでゴール。

川崎はカウンターから反撃を狙ったが、柏の時間が長くなる。
 45+4分にジエゴ(3)、45+6分に中川がミドル。

■2nd half
ハーフタイムで、柏は3人を交代する。
 体力差を活かしながら、さらに攻勢に出てきた。

55分、小屋松知哉(14)のラストパスで細谷真大が2CBの間を割る。
 抜け出した細谷をウレモヴィッチが倒してレッドカード。

数的不利となり、神橋と土屋を投入して3バックに移行。
 マルシーニョと伊藤達哉が交代するが、山本悠樹がエリソンにロングパスを入れる。
 エリソンは前線の人数が足りない中でも奮闘して、FKやスローインを獲得する。
 ただ、脇坂も1列下りて3ボランチ5バックとなり、サンドバック状態となっていく。

73分、仲間隼斗(19)にゴールを許すと、山本悠樹を交代させる。
 橘田健人を入れてさらに守備偏重となるが、まったく前進できなくなる。
 柏はCKやスローインも素早くリスタートして、川崎に息を付く暇を与えない。
 細谷真大が77分、90+2分にゴールを決め、柏が2戦合計で逆転した。

■summary
柏は数的優位を活かして決勝に進出した。
 第1戦の結果を受けて、攻撃的なスタイルでゴールを目指す。
 先発4人を入れ替え、ハーフタイムには2戦ともに3人を交代する。
 川崎よりも選手層が厚く、体力的にも優位に立つことができた。

仮に退場がなければ、結果的に逆転できなかったかもしれない。
 だとしても、逆転を目指してベストを尽くしたリカルド・ロドリゲス監督には共感できる。

最も素晴らしかったのは細谷真大。
 ウレモヴィッチを退場させて、力強く圧巻の2ゴール。
 特に90+2分の決勝ゴールは、佐々木旭にマークされながら奪ってみせた。

細谷は、2023年の天皇杯決勝(2023 天皇杯 Final)では、大南拓磨のチャージに耐えて進撃した。
 倒れていればDOGSOだったが、それでもゴールを目指す姿勢は感動的だった。
 広島との決勝戦で、自らの力でタイトルを勝ち取ってもらいたい。


川崎はウレモヴィッチが退場して一気に暗転した。
 采配も迷走し、3バック、さらに山本悠樹の交代と失敗が続いて逆転を許した。
 ゴール前に張り付いたまま、長時間逃げ切るのは現実的でなかった。
 敗退は仕方ないが、消極的な采配に終始したことは残念だった。

2017年のACL準々決勝浦和戦とまったく同じ展開となった。
 等々力での第1戦(2017 ACL QF #1)を3-1で勝利して、アウェイ第2戦(2017 ACL QF #2)
 1-1の同点から車屋紳太郎が退場して、浦和が3得点して逆転した。
 8年ぶりの最低の試合となったが、それでも止まらずに突き進んでほしい。

次は中5日でホーム清水戦(J1 #34)。
 大関と神田が戻ってくるが、ロマニッチとウレモヴィッチが出場停止となる。
 結果を求める成績ではないので、神橋を始め若手を登用してほしい。

■goal
26垣田裕暉(18) 73仲間隼斗(19) 77,90+2細谷真大(9) 
4脇坂泰斗(14) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 11分に小泉、35分にジエゴ、71分に細谷(2本)の決定的シュートをセーブ。
VW際(31) 5.5 13分、伊藤のパスをミドル。45+3分、クリア後に足裏で小屋松を蹴りイエロー。
ウレモヴィッチ(22) 3.5 48分、細谷にシュートを許す。55分、細谷の抜け出しを手で倒し退場。
佐々木旭(5) 5.5 3バックの中央で神橋と土屋をサポート。90+2分、細谷の決勝ゴールを許した。
田邉秀斗(15) 5.5 クロスや縦パスで良さを出せなかったが、長く続く守備では破綻しなかった。
河原創(19) 6.0 スペースを埋めるために文字通り奔走し続けた。78分、小泉に寄せてFKを獲得。
山本悠樹(6) 6.0 10人となっても生命線となるパスを出し続ける。交代させたことも敗因の1つ。
伊藤達哉(17) 6.0 4分、右サイドから仕掛けてのクロスで先制ゴールの起点に。18分、シュート。
脇坂泰斗(14) 6.0 1ゴール。数的不利では3ボランチに入る。71分、中川のシュートをブロック。
マルシーニョ(23) 5.5 混戦から脇坂のゴールを生む。少ないサポートでもスプリントは効いた。
エリソン(9) 6.0 10分、左からシュート。単独で仕掛けて62分にFK、65分にスローインを獲得。

■sub
59(17)土屋櫂大(39) 5.0 3バック右。75分、クリアミス。余裕なく、落ち着いてプレーできず。
59(23)神橋良汰(27) 5.5 3バック左。大きく蹴ってクリアする。77分、細谷に剥がされて失点。
74(6)橘田健人(8) 5.5 中盤を引き締めようとするが限界があった。90分、シュートブロック。
74(9)ロマニッチ(91) 5.0 76分、遅延行為でイエロー。87分、GKのパントを競ってFK獲得。
83(15)家長昭博(41) 5.0 同点で投入されるが、貢献できなかった。90分、左クロスをクリア。

■bench
安藤駿介(21) 野田裕人(30) 小林悠(11) 宮城天(24) 

■coach
長谷部茂利 3.0 3バック採用、山本悠樹の交代、家長の投入など采配ミスを繰り返し、敗退を招いた。

■referee
今村義朗 5.5 VW際のイエロー、ウレモヴィッチの退場は妥当な判定。ボール近くに立ちすぎた。

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2025/10/11

251008川崎3-1柏(YLC SF #1)

川崎3-1柏(U等々力, 19:00KO, 19,505人)

2戦連続のドローとなったアウェイ京都戦(J1 #34)から中3日。
 10月の代表ウィークに入り、YBCルヴァンカップ準決勝が開催される。
 柏とのホーム&アウェイの準決勝第1戦は、水曜日の等々力で。

準々決勝から出場したYLCは、浦和に勝って準決勝に進出した。
 250903浦和1-1川崎(YLC QF #1)
 250907川崎3-2浦和(YLC QF #2)

川崎、柏ともにフル代表には選出されていない。
 細谷真大(9)は、9月の代表ウィーク2試合に招集されたが、出場なし。
 このためYLC準々決勝を欠場したが、今回は見送られた。

U-20代表には、大関と神田を派遣している。


先発は、京都戦から1人だけ変更。
 出場停止だった山本悠樹が先発し、橘田健人がベンチに回る。

ベンチには、新たに大島が入り、土屋と名願が外れる。
 大島は、7月10日の右ヒラメ筋肉離れからの復帰となった。


柏レイソルは、YLCの1stラウンド1回戦から出場して、準決勝に進出。
 沼津(J3)、福島(J3)、山口(J2)、東京V(J1)、横浜FM(J1)に勝ってきた。
 J1リーグは16勝12分5敗の3位で、川崎と同じ中3日の日程。

中川敦瑛(39)は、準々決勝2試合ともにイエローを受け、累積警告で出場停止。

2016年に川崎でプレーした原川力(40)は、ボランチで先発。
 6月に川崎から移籍した瀬川祐輔(20)は、ベンチ外。

J1リーグの対戦は、10日前の等々力で終わり、2分だった。
 250222柏1-1川崎(J1 #2)
 250928川崎4-4柏(J1 #32)

■1st half
3分、LSB三浦が左ハムストリングを負傷する。
 いきなり田邉と交代して、交代枠を使うこととなった。

川崎は速攻主体で攻め込んでいく。
10分、佐々木旭のロングパスからマルシーニョが左サイドで作って、山本悠樹に渡す。
 左45度からの山本悠樹のミドルは、山田雄士(6)に当たってゴールに吸い込まれた。

23分、山本の左CKからの波状攻撃。
 クリアをVW際が拾うと、トラップが流れて原川に寄せられたが、強烈なミドルを決めた。

2点差となっても、川崎のチャンスが続いた。
 30分、脇坂のラストパスから、エリソンがフリーでシュート。
 44分、佐々木旭のロングパスでマルシーニョが持ち込んでシュート。
  さらに続けてエリソンもシュートする。

柏は前線に5人を並べるが、今日は後方との距離が遠く、上手く運べない。
 川崎はハイラインを敷かずに、ミドルブロックを構える。
 10日前のJ1リーグ戦と異なり、PA内に潜り込めず、ミドルも難しかった。

■2nd half
ハーフタイム、柏が3人を一気に交代する。
 投入された右ウィングの山之内佑成(32)が、馬場晴也(88)や仲間隼斗(19)と組んで仕掛ける。
 左の小屋松知哉(14)も機能するようになって、サイドチェンジを使いながら攻め立てる。

運動量が落ちた川崎は、プレスに出ていけなくなる。
 河原創がカバーする範囲が広くなって、押し上げられない。
 クリアしてもほとんど柏が拾って、我慢する時間帯が続いた。

51分、山田の左クロスを垣田裕暉(18)がヘッド。
 54分、犬飼智也(13)のミドルをVW際が触って、GKソンリョンが弾く。
 59分、馬場とのワンツーパスから山之内が右クロス。
62分、山田の右クロスをGKソンリョンがパンチング。
 さらに左から小屋松が折り返し、小泉佳穂(8)が頭でゴール。1点差となる。

川崎は75分、3人を交代。
 2ボランチに大島と橘田を投入して、中盤を引き締める。
82分、大島のボールカットから、ロマニッチ、宮城天とつないで伊藤達哉がゴール。
 ただ、このプレーで大島が負傷して、ピッチを去る。
 交代枠は残っておらず、10人となり、脇坂がボランチに入る。
   数的不利となるが、橘田が何度も修正して穴を埋めて、反撃を抑えた。

■summary
柏は10日前のJ1リーグ戦ほど攻撃の迫力はなかった。
 垣田のポストでCBを引き出すプレーも上手くいかない。
 インサイドハーフ小泉と仲間が最終ラインの背後を狙うが、カバーされた。

2点リードされた後半、3人交代によって巻き返した。
 リカルド・ロドリゲス監督の手腕は見事だったが、1得点にとどまった。
 ただ、第1戦での2点差は、悲観するべき結果ではない。
 ホーム日立台での第2戦の逆襲が期待される。


川崎は前半、山本とVW際のミドルで2得点。
 30分のエリソンの決定機も決めたかったが、GK小島亨介(25)が止めた。
 後半は劣勢となるが、ベンチは選手交代に慎重だった。
 三浦の負傷で交代枠を1つ使ってはいたが、橘田を早く投入しても良かったと思われる。

次は中3日でアウェイでの第2戦(YLC SF #2)。
 単にリードを守るだけでなく、攻めながら決勝に進みたい。

■goal
10山本悠樹(6) 23VW際(31) 85伊藤達哉(17) 
62小泉佳穂(8) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 51分、垣田のヘッドをキャッチ。54分、左CKからの犬飼のミドルをパンチ。
VW際(31) 6.5 23分、強烈なミドルで追加点を奪う。83分、ボレー。小屋松をしっかり抑えた。
ウレモヴィッチ(22) 7.0 32分、小屋松を背後から手で倒してイエロー。垣田のポストを封じる。
佐々木旭(5) 6.5 厳しく寄せられても慌てず。10分、29分、44分にマルシーニョへロングパス。
三浦颯太(13) 5.5 3分、縦に走るが急に動きを止めて交代する。左ハムストリングを負傷したか。
河原創(19) 6.5 強く鋭いプレスで柏を追い込んだ。45+7分、60分、73分にシュートブロック。
山本悠樹(6) 7.0 1ゴール。守備の意表を突くパスで攻撃を多彩に牽引する。ドリブルも効いた。
伊藤達哉(17) 6.0 あまり攻撃に絡めていなかったが1ゴール。39分、河原創のヘッドをシュート。
脇坂泰斗(14) 6.5 流麗なトラップからのパスで前線を走らせる。30分、エリソンへラストパス。
マルシーニョ(23) 6.5 1アシスト。44分、左を走ってシュート。50分、PA内のエリソンへパス。
エリソン(9) 6.0 30分、GK1対1の決定機は外す。41分、44分にシュート。45+3分、左クロス。

■sub
6(13)田邉秀斗(15) 6.0 突然の出場でも落ち着いていた。柏の右サイドの仕掛けにじっくり対応。
61(9)ロマニッチ(91) 6.0 80分、82分に脇坂の縦パスを引き出した。ハイボールに競り勝った。
75(19)橘田健人(8) 6.5 河原創の後を受け引き締め直す。特に10人となってから献身的に活躍。
75(23)宮城天(24) 6.0 1アシスト。82分、84分にカット。82分、脇坂からの戻りをシュート。 
75(6)大島僚太(10) 5.5 85分、パスカットで負傷。その後も3分間ほどプレーするが続行不可能。

■bench
安藤駿介(21) 神橋良汰(27) 家長昭博(41) 小林悠(11) 

■coach
長谷部茂利 6.0 三浦と大島の2つのアクシデントがありながらも勝利に導く。田邉の起用が的確だった。

■referee
山本雄大 6.0 コンタクトを流しすぎる時間帯もあったが、悪くなかった。

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2025/10/08

251004京都1-1川崎(J1 #33)

京都1-1川崎(サンガスタジアム by KYOCERA, 19:00KO, 19,265人)

4-4の壮絶なドローとなったホーム柏戦(J1 #32)から中5日。
 1リーグ第33節は、アウェイでの京都戦。
 朝から雨が断続的に続き、試合中も降ったが、スタジアムへの往復は止んでいてくれた。
 10月第1週となり、昼開催も多くなっているが、サンガスタジアムは19時キックオフ。

山本悠樹は、累積警告で出場停止。
 逆に柏戦で出場停止だったエリソンが復帰する。

U-20代表で、大関と神田は引き続き不在。


先発は、柏戦から3人が変わる。
 新たにGKソンリョン、橘田健人、エリソンが起用される。
 GK山口はベンチ外、山本悠樹は出場停止、ロマニッチはベンチに回る。

ベンチには、新たにGK安藤と名願斗哉が入り、野田が外れる。


京都サンガは、J1リーグ17勝8分7敗の3位。
 U-20代表には、FW平賀大空(31)が招集されている。

等々力では、京都が勝った。
 250301川崎0-1京都(J1 #4)

■1st half
川崎は縦に早く運んでゴールを目指す。
8分、三浦のパスカットから、マルシーニョがロングパス。
 伊藤達哉から預けられたエリソンは、あえてシュートせず。
 戻された伊藤達哉は1度ターンして、コースを狙って先制ゴールを決めた。

川崎はボールを握られながら、カウンターを狙う。
 28分、30分に伊藤達哉がシュートする。

京都は押し込んで、25分、26分に奥川雅也(29)へ縦パスを入れる。
そして38分。
 奥川が縦に流れてパスを引き出し、最後は須貝英大(22)が押し込んだ。

■2nd half
京都はバランスを保ちながら攻め、川崎の速攻に備える。
 その反面、ポジションを固定したままなので、圧力は弱まった。

川崎はカウンターを仕掛けても、複数人で囲まれて孤立する。
 前半のようにはシュートできず、お互いに間合いを探る。

京都は49分のFK、55分のロングスローで川崎の油断を突く。
 守備の準備が整っていないうちに、リスタートした。
59分、三浦の正面からのFKは、GK太田岳志(26)が弾く。

74分、家長とロマニッチを投入する。
 家長はいつものように遅攻志向。
 79分にはバイタルでシュートせず、右サイドに運ぶが、結局崩せなかった。

ロマニッチは上村主審から再三注意を受けながら、強いチャージを続ける。
 84分、88分に連続してイエローを提示されて退場した。
 2枚目は少し厳しかったものの妥当なジャッジで、空気を読めなかった。

数的不利となって、お互いに攻め合う。
 京都は90+2分、原大智(14)の右クロスを長沢駿(88)がシュート。
 川崎も90+5分、橘田の浮いた縦パスを、脇坂がダイレクトでボレー。

■summary
京都は前半、劣勢が続きながらも1失点に留めた。
 ボールを長く持って押し込むが、ブロックの内側に入り込めない。
 最終ラインまでが高く上がっていて、不意にロストすると厳しくなる。
 マルシーニョやエリソンの速攻に対応し切れず、多くのシュートを浴びた。

サンガスタジアムでは4度目の観戦で、初のナイトゲーム。
 2022年、京都がJ1に昇格して以降、3年間はすべて14時キックオフだった。
 夜でも照明が明るく観戦しやすいスタジアムで、1万9千人が入場した。
 帰りのJR嵯峨野線も夜なので観光客が少なく、混雑は激しくなかった。


川崎は多くのシュートを放ちながらも1得点のみ。
 悪くない内容だったが、勝てなかった。

山本悠樹の出場停止もあって、交代は3選手だけ。
 最初の交代は74分で、先発陣は長めにプレーした。
 YLC準決勝を控えているので、なるべく負荷を落とすべきだった。

次は中3日で、YBCルヴァンカップ準決勝第1戦のホーム柏戦(YLC SF #1)。
 本来ならターンオーバーしたいが、現在の選手層では難しい。
 それでも、神橋やロマニッチを起用してほしい。

■goal
38須貝英大(22)
8伊藤達哉(17) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 難しい場面は少なかった。山口より反応は遅く感じるが、安定したプレー。
VW際(31) 6.0 7分、マルシーニョへ右クロス。サイドを綻びなく守りながら、攻め上がった。
ウレモヴィッチ(22) 6.5 高さも足元もある原大智を抑え込んだ。読みを利かせてピンチを防ぐ。
佐々木旭(5) 6.0 奥川の裏抜けから失点する。プレスを受けてもドリブルで動かしつつ前進した。
三浦颯太(13) 6.0 スペースに駆け上がる。40分、59分にボレー。61分、正面のFKを直接狙う。
河原創(19) 6.0 ブロックの周縁を固める。26分、伊藤の左クロスに飛び込む。87分、ミドル。
橘田健人(8) 6.0 24分、45分にミドルシュート。71分、決定機をブロック。78分、イエロー。
伊藤達哉(17) 7.0 今日も決定力を発揮して先制ゴール。6分、28分、30分、83分にシュート。
脇坂泰斗(14) 6.5 前線にパスを供給する。45分にシュート。90+5分、橘田の縦パスをボレー。
マルシーニョ(23) 6.0 7分、ボレー。ロングパスをスペースで受け、縦にドリブルで突き進む。
エリソン(9) 6.0 1アシスト。48分、マルシーニョのパスをシュート。単独でプレスを仕掛ける。

■sub
74(23)家長昭博(41) 5.5 速攻から遅攻に切り替える。79分、シュートせず外に運んでキープ。
74(9)ロマニッチ(91) 3.5 再三の注意にも関わらず、84分、88分の連続イエローで退場。
85(17)宮城天(24) 5.5 左ウィング。投入直後、数的不利に。87分、河原創のパスをボレー。

■bench
安藤駿介(21) 神橋良汰(27) 田邉秀斗(15) 土屋櫂大(39) 名願斗哉(29) 小林悠(11)

■coach
長谷部茂利 6.0 悪くない内容だったが、選手交代は3人だけで、時間も遅かった。

■referee
上村篤史 5.5 ロマニッチへの2枚のイエローは妥当。後半、6枚のイエローを提示。

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2025/09/30

250928川崎4-4柏(J1 #32)

川崎4-4柏(U等々力, 19:00KO, 21,652人)

祝日火曜日の湘南戦(J1 #31)から中4日。
 中2日→中4日の変則的な日程で、日曜日の夜、等々力での柏戦。

エリソンは、累積警告でこの試合は出場停止。
U-20WCのため、引き続き大関と神田は不在。


先発は、湘南戦から1人が変わる。
 新たにロマニッチが先発して、出場停止のエリソンが外れる。

ベンチには、新たに野田が入った。


柏レイソルは、J1リーグ15勝11分5敗の4位。
 YBCルヴァンカップでは準決勝に勝ち上がり、川崎と対戦する予定。
 川崎と同じく中2日→中4日の日程。

6月7日に川崎から柏に移籍した瀬川祐輔(20)は、ベンチ外。
 2016年に川崎でプレーした原川力(40)は、ベンチスタート。

2月のアウェイは、ドローだった。
 250222柏1-1川崎(J1 #2)

■1st half
あっさりと6分、川崎が先制する。
 脇坂が古賀太陽(4)にプレスを掛けると、ゴール前を横断する古賀のパスが弱くなる。
 伊藤達哉が奪うと、杉岡大暉(26)が引っ掛けてPK判定。
 このPKをロマニッチが決めて来日初ゴール。

柏は、FW垣田裕暉(18)を中央に、ジエゴ(3)と小屋松知哉(24)を大外に配する。
 小泉佳穂(8)と仲間隼斗(19)のインサイドハーフ2人が、川崎4バックの間に入り込む。
 ショートパスにダイレクトを交え、複数のパスコースを作りながら前進する。
 川崎は翻弄されて、数的不利の修復が間に合わず、決定機を作られる。
 河原創が最終ラインをカバーすると、空いたバイタルを簡単に突破された。

9分、中川敦瑛(39)の縦パスを垣田がフリックし、仲間がシュート。
15分、山田のスルーパスを受けた垣田がGK1対1から同点ゴール。
 ウレモヴィッチが垣田を離したが、佐々木旭に受け渡せずパスを通された。

同点となってから落ち着いた展開となるが、39分。
 柏が左サイドの混戦を突破して、右のジエゴにミドルを決められる。
 VW際が抜かれて人数が足りない状況を正確に攻略された。

リードされた川崎は、プレスに追われて低い位置でロストを繰り返す。
 41分、42分、45+3分に柏に決定機を作られる。

45+5分、柏の右ショートコーナー。
 中央に戻したボールをマルシーニョが奪ってドリブルをスタート。
 VW際の右クロスを受けた伊藤達哉が、DF2人を剥がして同点ゴールを決めた。

■2nd half
お互いに決定機を多く作るオープンな展開となる。

51分、右サイドから組み立てて、山本の縦パスをマルシーニョがヒールでフリック。
 脇坂がトラップで左に運び、身体を回転させながらファーに突き刺し、1点をリード。

53分、垣田のヘッドは、GK山口が止める。
63分、マルシーニョのラストパスをロマニッチがシュート。

66分、柏はPA深くまで入り込んでから小屋松が戻し、中川がミドル。
 美しい弾道を描くゴールで、3度目の同点となる。

79分、宮城天とのパス交換から、三浦が右クロス。
 ロマニッチがゴール前で押し込んで、3度目のリード。
90分、空いたバイタルから三丸拡(2)がミドルを決める。
 目まぐるしくスコアが動いたゲームは、4-4のドローに終わった。

■summary
柏は整備された組織的なサッカーを繰り広げた。
 ショートパス主体で、フリーランを交えながら川崎を左右に揺さぶる。
 後半、中川と三丸のミドル2発はどちらもゴラッソ。
   川崎を前半から走らせ続け、甘くなったバイタルから狙ったもの。

守備では4失点。
 カウンターから速攻を浴びるともろさを露呈した。
 攻撃を優先するスタイルで、3バックや2ボランチが揃わずに失点を重ねた。

細谷真大(9)は、ベンチスタートが続く。
 リカルド・ロドリゲス監督の戦術を体現する垣田が起用されている。
 新たな道を選び、環境を変えるべき時期が近いかもしれない。

2月のアウェイと同じく、見応えのある素晴らしい内容だった。
 2週間後、YBCルヴァンカップ準決勝での再戦がとても楽しみ。


川崎は4失点しつつも4得点。
 柏の前半の出来を考えれば、ドローは上々の結果ともいえる。
 ただ、3度リードしたことを踏まえれば、勝ち切りたかった。

ロマニッチは2度目の先発で、初ゴールを含む2得点。
 パントキックを収めてチームを前進させ、緩急を付けたプレスも効いた。
 エリソン(出場停止)不在を忘れられるほどの活躍だった。

次は中5日で、アウェイ京都戦(J1 #33)。
 山本悠樹がイエロー4枚の累積で出場停止。
 柏に続いての上位対戦となるが、勝ちたいところ。

■goal
7PK,79ロマニッチ(91) 45+5伊藤達哉(17) 51脇坂泰斗(14) 
15垣田裕暉(18) 39ジエゴ(3) 66中川敦瑛(39) 90三丸拡(2) 

■judge
山口瑠伊(98) 6.5 9分の仲間の1対1、53分の垣田のヘッドをセーブ。49分、異議でイエロー。
VW際(31) 6.0 1アシスト。9分、90+2分にサイドを突破される。42分、柏の決定機をカット。
ウレモヴィッチ(22) 6.0 15分、垣田を離してしまって失点。PA内に入り込まれても厳しく守る。
佐々木旭(5) 5.5 何度も左右のスライドを強いられ、混乱を直せず。77分、縦パスをロスト。
三浦颯太(13) 6.5 マッチアップするジエゴへの対応を続ける。45分、パスミス。1アシスト。
河原創(19) 6.0 柏の休むことのないパス回しに走り回り、かなり疲弊した。28分、ボレー。
山本悠樹(6) 6.0 多彩なパス。22分、44分に低い位置でロスト。57分、遅延行為でイエロー。
伊藤達哉(17) 7.0 PKを獲得し、さらに劣勢を吹き飛ばす1ゴール。21分、48分にシュート。
脇坂泰斗(14) 7.0 身体を鋭く回転させて1ゴール。20分、正面からシュート。34分、イエロー。
マルシーニョ(23) 7.0 ヒールで1アシスト。46分、シュート。63分、ロマニッチへラストパス。
ロマニッチ(91) 7.5 2ゴール。50分、ヘッド。63分にも決定機。パントキックに競り勝った。

■sub
67(19)橘田健人(8) 5.5 膨大なタスクの中、ボールカットを繰り返す。90分、三丸に寄せ切れず。
74(23)宮城天(24) 6.0 左ウィング。79分、左ポケットの三浦へパス。82分、89分にシュート。
74(17)家長昭博(41) 5.5 右ウィング。82分、84分に三丸より先に身体を入れてFKを獲得する。
80(91)小林悠(11) 5.0 90+7分、GK山口のパントキックで、落下点近くに行かなかった。

■bench
ソンリョン(1) 神橋良汰(27) 田邉秀斗(15) 野田裕人(30) 土屋櫂大(39) 

■coach
長谷部茂利 6.0 柏の攻撃を止めることはできなかったが、4ゴールでドロー。交代枠を1つ残す。

■referee
長峯滉希 6.0 妥当なジャッジを続ける。イエロー5枚は出しすぎ。

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AT+6+8

2025/09/28

250923湘南1-2川崎(J1 #31)

湘南1-2川崎(レモンガススタジアム平塚, 19:00KO, 12,769人)

ウノゼロで敗れたFC東京戦(J1 #30)から中2日。
 秋分の日の火曜日に、アウェイ湘南戦が開催される。

祝日の火曜日開催については理解できる。
 ただ、前節は土曜日開催のため中2日で、体力的に難しい日程。
 可能であれば金曜日開催と組み合わせ、中3日を確保してほしい。

引き続き、U-20代表のため大関と神田は不在。


先発は、FC東京戦から1人だけ変わる。
 新たに脇坂泰斗が先発して、ロマニッチがベンチに回る。

ベンチもロマニッチと脇坂の入れ替わりだけ。


湘南ベルマーレは、J1リーグ6勝7分17敗で19位。
 アウェイ名古屋戦(J1 #30)から中2日で、日程は川崎と同じ。
 U-20代表に石井久継(77)が招集されて、不在となっている。

川崎から期限付き移籍中のゼ・ヒカルド(6)は、契約上出場できない。
 2018-19年に所属した鈴木雄斗(37)は、右ウィングで先発。
 2017-20年所属のGKポープ・ウィリアム(1)は、ベンチスタート。
 2023-24年所属のGK上福元直人は、アキレス腱断裂で、選手登録を抹消されている。

等々力では、川崎が勝った。
 250402川崎2-0湘南(J1 #8)

■1st half
湘南は鬼のようなプレスを仕掛ける。
 川崎がボールを動かすたびに、素早く詰めて自由を奪う。
 12分までに5本のCKを蹴るなど、川崎を押し込んだ。

川崎の反撃は、単発の個人技から。
 14分、山本のクリアボールを拾ったエリソンが、ドリブルで前進。
 1人で舘幸希(4)と大岩一貴(22)を引き連れてシュート。

20分が過ぎて、湘南のプレスが弱まると押し上げていく。
 27分、三浦の左クロスをエリソンが脇坂に落とす。
そして28分。山本のスルーパスで駆け上がった三浦が左クロス。
 脇坂が頭でコースを打ち抜いて、あっさり先制する。
その後も川崎が攻めていった。
 38分、伊藤達哉が2本のミドル。
 44分、エリソンの落としをVW際がミドル。

■2nd half
56分、脇坂が右FKを入れると、鈴木章斗(10)が頭上に手を掲げてハンド。
 鈴木は山本に抱えられてバランスを崩し、その反動で手が上がった。
 山本のファウルとも考えられるが、VARを経ても判定は変わらず、PKが与えられる。
 エリソンのPKは右ポストに当たり、さらにエリソンが跳ね返りを2度シュートしたが決まらなかった。

66分、河原創がPA内でボールに手で触れるが、判定はノーハンド。
 池田昌生(18)が至近でタッチしたボールが当たったとの判断と思われる。
 しかし、56分の鈴木章斗のハンドPKがあっただけに、理解されにくい判定だった。

1点差のまま、80分。
 三浦が縦パスをインターセプトすると、豪快に駆け上がって左クロス。
 小林悠が折り返して、伊藤達哉のシュートはブロックされる。
 しかし、再度小林悠が右クロスを入れ、伊藤達哉が今度はゴールを決めた。

2点差となり、残り時間は短かったが、湘南が息を吹き返す。
 82分、池田昌生の左FKをファーの舘幸希が頭で合わせ、すぐ1点を返す。
 さらに畳み掛けて、89分に鈴木章斗がミドル。90+5分にルイス・フェリッピ(27)がヘッド。
 川崎は90+1分から3バックを組んで、辛くも逃げ切った。

■summary
湘南は序盤、強烈なプレスで主導権を握った。
 多くのCKを獲得できたが、決定機までは至らなかった。
 プレスは長く続けられず、2失点目を喫した80分まで攻撃は停滞した。
 序盤ではなく、別のタイミングでプレスに出る方法も良かったかもしれない。

82分のゴールのあと、川崎を押し込んだ。
 ルイス・フェリッピがポストプレーを成功させてCBを引き出す。
 もう一歩守備を崩すことができれば、同点ゴールの可能性もあった。


川崎は優勢な状況を長く保ち、2ゴールで勝利した。
 序盤、そして終盤は湘南に主導権を握られたが、GK山口が脅かされる場面は少なかった。
 最後は神橋を投入して、3バックを組んで逃げ切った。
 中2日だったが、湘南に走り負けることなくプレーできた。

次は、中4日で柏戦(J1 #32)。
 エリソンが累積警告で出場停止となる。
 J1リーグ4位の上位対戦となるが、勝利したい。

■goal
83舘幸希(4) 
28脇坂泰斗(14) 80伊藤達哉(17) 

■judge
山口瑠伊(98) 6.0 18分、松本大弥(66)のミドルをセーブ。プレー機会はあまり多くなかった。
VW際(31) 6.0 26分にCKから、44分にエリソンの戻しをミドル。69分、遅延行為でイエロー。
ウレモヴィッチ(22) 6.5 背後のスペースをきっちりケア。前に出るべき局面で果敢に出ていく。
佐々木旭(5) 6.0 31分、左CKをヘッド。67分、左クロスをクリア。最後は3バック中央に入る。
三浦颯太(13) 6.5 1アシスト。2点目も起点となるインターセプト。75分、左クロスをクリア。
河原創(19) 6.0 83分の失点では舘幸希を逃してしまった。いつものように走り回って貢献した。
山本悠樹(6) 7.0 32分、トラップからターンして抜け出す。華麗なパスワークに目を見張った。
伊藤達哉(17) 6.5 連続2本目のシュートで1ゴール。38分、45+3分、54分、74分にシュート。
脇坂泰斗(14) 6.5 1ゴール。56分、FKで偶発的ながらもPK獲得。90+2分、正面から直接FK。
マルシーニョ(23) 5.5 10分、シュート。48分、エリソンのクロスに飛び込む。走力を活かした。
エリソン(9) 6.0 14分、単独でシュート。61分、右ポストに当ててPKを失敗。70分、イエロー。

■sub
62(23)宮城天(24) 5.5 75分、競り勝って三浦へパス。89分、藤井智也(50)を倒しFKを与える。
78(9)小林悠(11) 5.5 1アシスト。90+6分にスローイン、90+7分にCKを獲得。動きは少なめ。
90+1(31)神橋良汰(27) 6.0 90+11分、右クロスをカット。90+12分、ロングボールをクリア。
90+1(17)田邉秀斗(15) 5.5 90+6分、クリアボールを小林悠に渡す。90+12分、クロスを処理。
90+1(6)橘田健人(8) 5.5 河原創とペアで、広い範囲を走り回る。90+9分、左クロスをクリア。

■bench
ソンリョン(1) 土屋櫂大(39) 家長昭博(41) ロマニッチ(91) 

■coach
長谷部茂利 6.5 中2日ながら選手のコンディションを見極めて勝利。選手交代は遅め。

■referee
小屋幸栄 5.5 難しいハンドPK判定が続き、その後は冷静さを欠いた。

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2025/09/23

250920川崎0-1FC東京(J1 #30)

川崎0-1FC東京(U等々力, 19:00KO, 22,338人)

J1リーグ3連勝となったアウェイ横浜FM戦(J1 #29)から中6日。
 ホーム等々力にFC東京を迎えて、第46回多摩川クラシコ。

U-20ワールドカップのため、大関友翔と神田奏真がしばらく不在となる。


先発は、横浜FM戦から2人が変わる。
 新たに河原創と初先発のラザル・ロマニッチが入る。
 橘田健人と脇坂泰斗はベンチに回った。

ベンチには、家長昭博が入る。
 家長は、8月9日の福岡戦(J1 #25)を最後に出場がなかった。
 U-20代表に派遣された大関が外れた。


FC東京は、J1リーグ9勝7分13敗の14位。
 3連休の月曜日開催だった東京V戦(J1 #29)に勝利して中4日。

チームトップ7得点のFWマルセロ・ヒアン(19)は、累積警告で出場停止。

川崎U-18出身の仲川輝人(39)、U-15出身の高宇洋(8)はともに先発。
 2021-22年に川崎に在籍した塚川孝輝(35)は、6月10日、水戸(J2)へ期限付移籍した。

味の素スタジアムでは、川崎が勝った。
 250329FC東京0-3川崎(J1 #7)

■1st half
序盤、川崎が押していく。
 8分、山本の右クロスをロマニッチがヘッド。
 10分、山本の右FKをエリソンがヘッド。

FC東京は、コンパクトなブロックを組んで守る。
 LCBアレクサンダー・ショルツ(24)から組み立てる。
 LSB長友佑都(5)、RSB安斎颯馬(7)が両サイドを突いていく。

川崎はプレスに出るが、ロマニッチとエリソンが重なりがち。
 GKキム・スンギュ(81)を追い込んでもLCBショルツへのコースを消し切れない。
 VW際や三浦が無理に出ていって、空けた背後を使われた。

20分を過ぎてから、FC東京が決定機を量産する。
 22分、仲川のパスから遠藤渓太(22)がミドル。

そして26分、左サイドのマルコス・ギリェルメ(40)に展開して、クロスを入れる。
 長倉幹樹(26)が折り返し、遠藤渓太がヘッドで押し込んだ。

29分、高宇洋が安斎颯馬を右サイドに走らせて、ギリェルメがゴールに蹴り込む。
 しかし、VARでオフサイド判定となり、ゴールは取り消された。
37分、安斎の右からのシュートをGK山口が弾き、さらに仲川がフリーでシュート。

■2nd half
ハーフタイムで、ロマニッチに代えて脇坂を投入する。
 2トップからいつもの1トップとして、プレスを強めていく。
 51分にエリソン、53分、57分にVW際がミドル。
 68分、山本のスルーパスで抜け出したマルシーニョがシュート。
 74分、VW際のパスから伊藤達哉がシュート。

1点リードしているFC東京は、人数を掛けずに速攻を狙った。
 58分、ギリェルメがシュート。
 63分、長倉幹樹がウレモヴィッチを剥がしてシュート。

ロスタイム、ウレモヴィッチを上げて小林悠との2トップに。
 橘田がRCB、脇坂がボランチへと1列ずつ下がる。
90+3分、三浦の左クロスをショルツがウレモヴィッチと競り合う。
 転がったボールを脇坂が押し込むが、VARでオフサイド判定となった。
90+10分、三浦の左クロスを小林悠がヘッドするが、GKキム・スンギュがセーブ。

■summary
FC東京は前半、大きな決定機をいくつも作り出す。
 川崎のプレスを呼び込み、空いたサイドのスペースを使う。
 1得点が物足りないほどだったが、後半、川崎にゴールに迫られながらも逃げ切った。

CBショルツは、ゴール前を固めながら、一手に組み立てを引き受ける。
 LSB長友は、伊藤達哉をケアしながら、タイミング良く攻め上がる。
 GKキム・スンギュも10分、90+10分と素晴らしいセーブを見せた。
 前節東京V戦からの良い流れを継続して、多摩川クラシコも勝利した。


調子を上げていた川崎は、残念な敗戦となった。
 コンディションが理由と思われるが、脇坂が先発から外れる。
 U-20代表で大関も不在で、ロマニッチがエリソンと2トップを組んだ。
 ただ、プレスは2トップと後方とでタイミングが合わず、スペースを空けがち。
 スライドが遅れ始めた20分以降、FC東京に攻められる難しい時間が続いた。

マルシーニョは、安斎颯馬に抑え込まれる。
 伊藤達哉も序盤は良かったが、長友佑都とショルツに対応される。
 ロマニッチがバイタルでボールを引き出すなど、2トップの良さも出た。
 しかし、プレスの機能不全の影響は大きく、マイナス面が目立った。

次は中2日で、アウェイ湘南戦(J1 #31)。
 体力的な難しさはあるが、悪くはない試合を見せてほしい。

■goal
23遠藤渓太(22)

■judge
山口瑠伊(98) 6.0 失点は止めるのは難しかった。63分、長倉幹樹の1対1シュートをストップ。
VW際(31) 5.5 23分、遠藤渓太をフリーに。53分、57分にはミドル。74分、伊藤達哉へパス。
ウレモヴィッチ(22) 6.5 少人数での守備となっても強味を発揮。ロスタイム、前線に上がった。
佐々木旭(5) 5.5 23分、前に出たが潰せず、戻り切れなかった。55分、68分にカウンター対応。
三浦颯太(13) 6.0 左クロスは精度を欠いていたが、ロスタイムに2度チャンスを作る。CK担当。
河原創(19) 6.0 26分、ミドル。56分、ドリブルで中央を突破。空きがちなスペースを埋める。
山本悠樹(6) 6.0 創造的なパスを出し続ける。28分、50分にパスカット。68分、スルーパス。
伊藤達哉(17) 5.5 11分、49分、74分にシュート。ドリブルも効いたが、守備は穴を空けがち。
マルシーニョ(23) 5.5 安斎颯馬に抑えられる。45+1分、68分にシュート。75分、イエロー。
ロマニッチ(91) 5.5 8分、山本の右クロスをヘッド。33分、ドリブルで持ち上がってミドル。
エリソン(9) 5.5 10分、山本の右FKをヘッド。51分、ミドル。脇坂が入ってプレスが機能した。

■sub
HT(91)脇坂泰斗(14) 6.0 前半と見違えるようにプレスも攻撃も改善させた。58分、シュート。
79(23)宮城天(24) 5.5 82分、90+2分に左クロス。89分、三浦を左ポケットに走らせるパス。
79(19)橘田健人(8) 6.0 86分、87分にボールカット。ロスタイムのRCBでも、十分なプレー。
79(17)家長昭博(41) 5.0 右ウィング。90+8分、シュート。復帰戦だが、本調子でなかった。
84(9)小林悠(11) 6.0 86分、脇坂とのワンツー。90+10分、三浦の左クロスを完璧なヘッド。

■bench
ソンリョン(1) 神橋良汰(27) 田邉秀斗(15) 土屋櫂大(39) 

■coach
長谷部茂利 4.5 2トップのプレスを構築できず。主力を長く引っ張り、中2日の湘南戦に懸念が残る。

■referee
ファイサル・アルバラウィ(KSA) 6.5 落ち着いて妥当なジャッジを続ける。
(イブラヒム・アルダヒル第2副審は、2つのゴールのオフサイドを見逃し、VARが介入。(アルバラウィ主審の採点対象外))

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2025/09/16

250913横浜FM0-3川崎(J1 #29)

横浜FM0-3川崎(日産スタジアム, 19:00KO, 41,221人)

2戦合計でYLC準決勝に勝ち上がったホーム浦和戦(YLC QF #2)から中5日。
 代表ウィークが終わって、J1リーグが再開される。

U-22代表の活動を終え、土屋櫂大が復帰する。

大関と神田は、U-20ワールドカップ代表に選出された。
 この試合を終えると、最長で10月19日(日)の決勝戦まで派遣される。
 グループリーグで敗退した場合は、10月3日(金)までとなる。


先発は、浦和とのYLC準々決勝第2戦から1人だけ変更。
 新たに橘田健人が入り、河原創がベンチに回る。
 余裕ある日程となり、先発を固定できるようになった。

ベンチには、U-22代表帰りの土屋が入り、野田が外れる。


横浜Fマリノスは、J1リーグで6勝7分15敗の17位。
 代表ウィークにYLC準々決勝で柏と対戦して、中5日。
 延長戦となった川崎と異なり、90分で第2戦を終えている。

4月にスティーブ・ホランド監督、6月にパトリック・キスノーボ監督を解任。
 今季3人目の大島秀夫監督が就任し、ようやく17位と降格圏から浮上した。

2020-24年に川崎に所属した遠野大弥は、6月に右アキレス腱を断裂し、長期離脱中。
 2019-23年に所属の山村和也は、9月2日にウロンゴン・ウルブスFC(AUS)に移籍した。

等々力では、ドローだった。
 250409川崎3-3横浜FM(J1 #5)

■1st half
4分、いきなり川崎が先制する。
 LCB角田涼太朗(22)が高く上がったLSB鈴木冬一(25)へパスを出す。
 VW際がこのパスをインターセプトして、ダイレクトで縦パスを入れる。
 必死に戻った渡辺皓太(6)の逆を取って、伊藤達哉が左足でゴール。

マリノスは、GK朴一圭(19)からショートパスをつなぐ。
 ボランチ喜田拓也(8)が展開を担うが、前線の動き出しは少なく、停滞した。

リードを奪った川崎がさらに攻め立てる。
17分、山本のスルーパスで抜け出した脇坂がラストパス。
 マルシーニョがフリーでシュートするが、GK朴一圭が残した足でカットする。
19分、伊藤達哉のラストパスからエリソンが右足シュート。
42分に山本がループシュート、44分に伊藤達哉がドリブルシュート。
 速攻から多くのチャンスを作るが、追加点は奪えなかった。

■2nd half
後半も川崎ペースは変わらない。
 50分、山本のラストパスから脇坂がシュートする。
マリノスは51分、角田のロングボールから植中朝日(14)がシュート。
 ようやく川崎の守備を崩す場面を作ることができた。

56分、川崎の勝利が決定的となった。
 ジョルディ・クルークス(37)が右CKを蹴り、ゴール前から最後尾の喜田にバックパス。
 喜田が少し時間を掛けたところを、素早く山本が寄せてカットする。
 独走からのエリソンのシュートは、GK朴一圭が見事なセーブ。
 しかし、弾いたボールに走り込んだ山本を、鈴木冬一が背後から倒してPK判定。
 さらにVARの結果、鈴木冬一にはレッドカードが提示された。
 エリソンがこのPKを決めて2点差となった。

■summary
マリノスの4分の失点は、角田涼太朗のパスミスから。
 パスミスのあと、戻る角田はスピードを緩めてしまう。
 結果的に間に合わなかったが、ミスを挽回する姿勢は見せてほしい。

川崎に速攻を仕掛けられると、陣形を整えられず決定機を作られる。
 GK朴一圭の奮闘がなければ、もっと大差になったかもしれない。

61分には数的不利かつ2点ビハインドとなった。
 その後、GK朴一圭と2CBは前にパスを出さず、3人でボールを回し続ける。
 バランスを崩すと追加失点のリスクは大きく、攻め急ぐことを避けた。
 ゴール裏からは、消極的な自チームにブーイングが向けられた。


川崎は4分、好調の伊藤達哉が先制ゴール。
 GK山口のプレー機会が少なく感じるほど、マリノスの反撃を封じた。
 優勢を維持したまま、数的有利かつ追加点が入り、余裕ある展開となった。
 5人を途中交代したが、マリノス側に脳震盪交代があって、あと1人交代できた。
 神橋あるいは土屋を起用しても良かったかもしれない。

次は中6日でFC東京戦(J1 #30)。
 無失点を続けながら、勝利したい。

■goal
4伊藤達哉(17) 62PKエリソン(9) 90+8宮城天(24) 

■judge
山口瑠伊(98) 5.5 いつもより仕事は多くなかった。67分、宮市亮(23)のシュートをキャッチ。
VW際(31) 6.5 インターセプトからダイレクトで1アシスト。13分にボレー。右サイドを封鎖。
ウレモヴィッチ(22) 6.5 安定感のある守備を続ける。51分、裏へのロングボールをクリア失敗。
佐々木旭(5) 6.5 42分、ラストパスをカット。26分と90+7分、機を見てドリブルで上がった。
三浦颯太(13) 6.0 33分、喜田のスルーパスをカット。左クロスの精度はあまり高くなかった。
橘田健人(8) 6.5 54分、脇坂のFKをフリックしてシュート。機動力を活かしつつ中盤を締めた。
山本悠樹(6) 7.0 17分、脇坂へのスルーパス。42分、ループ。56分、PK奪取し、退場を呼ぶ。 
伊藤達哉(17) 7.0 4分、先制ゴール。44分、シュート。19分、40分、43分にエリソンへパス。
脇坂泰斗(14) 6.5 10分、クイックFKに油断なく対応。50分、DFを剥がしてフリーでシュート。
マルシーニョ(23) 6.0 攻撃力を発揮。12分、16分にシュート。17分の決定機はGKが止める。
エリソン(9) 6.5 ゴール前の2CB間でパスを呼び込む。19分、56分にシュート。PKで1ゴール。

■sub
72(23)宮城天(24) 6.0 90+8分、ゴール前を完全に割り裂いて1ゴール。90+10分、シュート。
72(9)ロマニッチ(91) 5.5 81分、ロングボールを受ける。90+5分、ボール奪取からドリブル。
80(14)大関友翔(16) 5.5 82分、シュート。90+8分、宮城天の外周を走って、コースを生んだ。
80(6)河原創(19) 6.0 橘田と2ボランチを組む。マリノスの反撃を許さず、しっかりとクローズ。
90+4(17)田邉秀斗(15) 6.0 右ウィング。90+7分、ボールカット。90+10分、フリーでヘッド。 

■bench
ソンリョン(1) 神橋良汰(27) 土屋櫂大(39) 小林悠(11) 

■coach
長谷部茂利 6.0 マリノスの攻撃を封じながら、速攻からゴールを重ねて着実に勝利した。

■referee
大橋侑祐 6.5 両チームにとって違和感の少ないジャッジ。PKは妥当。鈴木冬一のイエローをVARでレッドに変更。

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2025/09/10

250907川崎3-2浦和(YLC QF #2)

川崎3-2浦和(U等々力, 19:00KO, 23,214人)

YBCルヴァンカップ準々決勝、浦和戦の第1戦(YLC QF #1)から中3日。
 舞台を等々力に移しての第2戦は、日曜日の19時キックオフ。
 第1戦は1-1のドローで、第2戦の結果で準決勝進出チームが決まる。

YLCは、2023年大会からアウェイゴールルールが撤廃された。
 この第2戦が90分間でドローの場合、ゴール数に関わらず延長戦に入る。
 川崎は2021年(浦和)、2022年(C大阪)と2年連続アウェイゴール数で敗退。
 相性が良くなかったので、撤廃されたことは悪くない。

土屋櫂大は、U-22代表に招集されて第1戦に続いて不在。


先発は、第1戦から4人が変わる。
 新たにVW際、山本悠樹、伊藤達哉、エリソンが先発する。
 橘田健人、宮城天はベンチへ、ジェジエウ、神田奏真はベンチ外となる。

ベンチには、新たに大関友翔と小林悠が入る。
 仙台からの復帰後、3試合ベンチ入りを続けていた名願斗哉は外れた。


浦和は、先発8人を変更する。
 LCBマリウス・ホイブラーテン(5)、LSB長沼洋一(88)、ボランチ松本泰志(6)の3人が連続先発。
 5連戦の5戦目となる厳しい日程で、川崎よりも大きくターンオーバーしている。

■1st half
浦和は2CBダニーロ・ボザ(3)とホイブラーテンからパスをつなぐ。
 中盤に渡す狙いはあっても、プレスで詰まるとロングボールを蹴った。
 ロングボールの精度は高くなく、川崎に回収される。

川崎もパントキックを使って、エリソンがホイブラーテンを背負って収める。
 浦和のプレスは緩く、2CBから2ボランチや両SBに届けて前進していく。

15分、GK西川周作(1)の横パスを受けたダニーロ・ボザに脇坂が寄せる。
 脇坂がボールを奪うと、ダニーロ・ボザが背後から倒してPKを獲得。
 長いVARを経て、エリソンがPKを決めて先制する。

その後は両チームとも静かな展開が続く。
 川崎はゴール前まで押し込んで、前半だけでCK6本を蹴った。

■2nd half
浦和は、中島翔哉(10)と柴戸海(22)を投入する。
 1点を追い掛けて、中島にボールを集めて川崎を押し込む。
 55分、56分と中島が続けてミドルシュート。
 56分、中島が直接ゴールを狙う左CKを蹴った。

川崎は時間を使いながら、エリソンへロングボールを入れる。
 60分、エリソンがホイブラーテンに競り勝って、ドリブルからシュート。
 71分、脇坂の正面からのFKは、左ポストを叩いた。

浦和のペースが落ち着いたように見えた74分。
 金子拓郎(77)の右クロスを、イサーク・キーセ・テリン(99)が足を伸ばして同点ゴール。
 川崎の陣形は整っていたが、ウレモヴィッチよりも先にテリンが反応した。

同点となって、第1戦でもゴールした2人が競演する。
まず88分、山本からピッチ中央で伊藤達哉がボールを受け取る。
 細かいドリブルから鋭くシュートを放つと、柴戸海(22)に当たってゴール。
続いて90分、中島翔哉が同点ゴール。
 正面からのFKを、ゴールバーの内側に当てながら決めた。
 どちらも目を見張るような素晴らしいゴラッソで、延長戦に突入する。

■extra time
延長に入ると、川崎がラッシュを掛ける。
 93分、伊藤のパスをPA内で受けた大関がシュート。
続いて94分、ロマニッチがGK西川にプレスして、宮城天がパスカット。
 大関がGK1対1からシュートするが、GK西川が止める。
 しかし、このボールを拾った伊藤達哉が縦に進むと、関根貴大(14)が倒してPKを獲得。
 宮城天がPKを決めて、この試合3度目のリードを奪った。

浦和はゴール前のテリンにロングボールを放り込む。
川崎は107分、神橋を投入して3バックに移行し、クリアを続ける。
 最後はCBダニーロ・ボザも前線に上がって、圧力を強めた。
 112分と120分に関根、116分に大久保がシュートするが、逃げ切った。

■summary
浦和はGK西川周作の両脇に2CBが立ち、ビルドアップを始める。
 ショートパスで前進を狙ったが、プレスに追い込まれて蹴り出すことも多かった。
 ロングボールの精度は低く、第1戦のようなチャンスは作れなかった。

GK西川周作からのビルドアップで、2つのPKを与えることとなった。
 15分にはエリソン、94分にはロマニッチが、GK西川に厳しく寄せた。
 西川はもっと早く蹴っても良かったかもしれないが、難しいところ。

中島翔哉は、後半から投入されて攻撃を牽引した。
 リードを許した直後の90分には、直接FKを決めて延長戦に持ち込む。
 今季J1リーグ出場は9試合だけだが、第1戦から続けて良いプレーを見せた。


川崎は、好調の伊藤達哉を活かしながら、準決勝に勝ち上がった。
 ようやく選手が揃って、延長戦に入っても選手交代を繰り返すことができた。
 YBCルヴァンカップ準決勝では、柏レイソルと対戦する。

神橋良汰は、公式戦3試合目の出場。
 名古屋戦(J1 #27)は、丸山祐市の負傷による緊急出場。
 YLCアウェイ浦和戦(YLC QF #1)も、ジェジエウの負傷によるものだった。
 この日は戦術的な起用で、1点リードを守り切るために、3バックの中央に入った。
 浦和のクロスボールを安全に跳ね返し、ベンチの起用に応えた。

次は中5日で、横浜FM戦(J1 #29)。
 120分間の激闘からしっかりと回復して、勝利したい。

■goal
18PKエリソン(9) 88伊藤達哉(17) 96PK宮城天(24) 
74イサーク・キーセ・テリン(99) 90中島翔哉(10)

■judge
山口瑠伊(98) 7.0 57分、中島の直接ゴールを狙う左CKを弾く。120分、関根のヘッドをセーブ。
VW際(31) 6.0 48分、90+5分に右クロス。対峙する松尾佑介(24)を始め、右サイドを抑えた。
ウレモヴィッチ(22) 6.5 辛抱強くクリアを続ける。テリンに遅れゴールを許す。異議でイエロー。
佐々木旭(5) 7.0 62分、92分にシュートブロック。81分、三浦を抜き去った金子拓郎を止める。
三浦颯太(13) 6.0 90+7分、大関へ絶妙なラストパス。120+4分、PAまで持ち運んでシュート。
河原創(19) 6.5 縦横に走り続けて空いたスペースを埋める。56分、中島のシュートをブロック。
山本悠樹(6) 6.5 32分、62分にドリブルで中央突破。1アシスト。多くの選択肢から攻撃を差配。
伊藤達哉(17) 7.5 圧倒的な1ゴール。53分、90+4分にシュート。94分、縦に仕掛けてPK獲得。
脇坂泰斗(14) 6.0 15分、ダニーロ・ボザから奪ってPK獲得。71分、FKを左ポストに当てる。
マルシーニョ(23) 6.0 24分、シュート。34分、山本の縦パスからゴール前までドリブルで独走。
エリソン(9) 6.0 1ゴール。20分、長沼洋一に競り勝ってシュート。29分、ロングシュート。

■sub
58(23)宮城天(24) 6.0 1ゴール。78分、シュート。86分、パントキックをロマニッチへ落とす。
75(9)ロマニッチ(91) 6.0 94分、GK西川へのプレスでボール奪取。シュートはなかった。
75(14)大関友翔(16) 5.5 90+7分、94分に決定的なシュート。93分、101分にもシュート。
85(19)橘田健人(8) 6.0 中島をぴったりとマーク。99分、ピッチ中央の競り合いに勝ち切る。
exHT(17)田邉秀斗(15) 6.0 左ウィング。111分、GKのパントをヘッド。112分、CKをクリア。
107(24)神橋良汰(27) 6.5 3バック中央でクリアを続ける。112分、関根のシュートをブロック。
119(16)小林悠(11) 5.5 右ウィング。終了間際の時間帯で、守備に注力。ボールは触らず。

■bench
ソンリョン(1) 野田裕人(30) 

■coach
長谷部茂利 6.5 延長戦も見据えた選手交代で、勝利を手繰り寄せる。途中出場2人を途中交代。

■referee
荒木友輔 6.5 2度のPK判定はどちらも妥当。頭部接触があると、直ちにメディカルを呼んだ。

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AT+7+13+1+4

2025/09/05

250903浦和1-1川崎(YLC QF #1)

浦和1-1川崎(埼玉スタジアム, 19:30KO, 19,767人)

8ゴールが乱れ飛んだ町田戦(J1 #28)から中2日。
 9月第1週の代表ウィークに入って、YBCルヴァンカップ(YLC)が開催される。
 ACLE2024-25に参加したため、YLCは準々決勝から出場する。

浦和との準々決勝第1戦は、埼玉スタジアムでのアウェイ戦。
 水曜日19時30分のキックオフで、仕事帰りにはありがたい。
 その反面、試合が終わったあと、余裕がなくなるのは仕方ないところ。
 風が強く吹いていて、猛暑日が続く中ではやや低めの気温。

土屋櫂大は、U-22代表のU-23アジアカップ予選に参加して不在。


先発は、町田戦から4人が変わる。
 新たにジェジエウ、宮城天、マルシーニョ、神田奏真が先発する。
  町田戦で途中出場した4人が、そのまま先発することとなる。
 VW際、山本、伊藤達哉はベンチへ、エリソンはベンチ外となった。

ベンチには、新たに田邉とロマニッチが入る。
 U22代表に参加する土屋が外れている。


浦和は、FIFAクラブワールドカップに出場し、YLCは川崎と同じく準々決勝から。
 J1リーグは、13勝8分7敗で7位となっている。

川崎と同じく中2日だが、前週水曜日に天皇杯もあって5連戦の4戦目。
 日曜日の新潟戦(J1 #28)から先発9人と川崎より大きく変えた。

等々力でのJ1リーグは、ドローだった。
 250521川崎2-2浦和(J1 #13)

■1st half
序盤、川崎はプレスを軽妙に潜り抜けて前進する。
16分、脇坂が左CKを蹴ると、GK牲川歩見(16)が触れない。
 宮城天が戻して神田が右からシュート、さらに橘田がミドル。

浦和は、GK牲川と2CBからしっかり組み立てる。
 ただ、有効だったのは風上を活かしたロングパス。
22分、RSB関根貴大(14)がプレスを受けながらロングキック。
 中島翔哉(10)がCBウレモヴィッチの背後に走り、きれいなトラップから先制ゴール。
35分、チアゴ・サンタナ(12)が右に流れながら抜け出すが、GK山口がシュートセーブ。

川崎はプレスを抜け出せなくなって、押し込まれた。
 ロングボールも風で戻されて、神田までは届かなかった。

■2nd half
後半、1点ビハインドの川崎が風上に立つ。
 ロングキックが伸びるようになり、押し上げていく。

浦和は、少人数の速攻から決定機を作った。
 57分、中島がドリブルからミドル。
 ここから3連続CKを挟んで、61分には関根がミドル。
 76分、左サイドからのカウンターで松尾佑介(24)シュート。
 79分、足を痛めたジェジエウが置き去りになり、マテウス・サヴィオ(8)がラストパス。

CBダニーロ・ボザ(3)を中心に守るが、ロスタイムに川崎の猛攻を受ける。
 90+5分、ロマニッチのラストパスから伊藤達哉にゴールを割られた。

■summary
浦和はロングボールや速攻に活路を見出した。
 川崎のプレスを自陣に呼び込み、一気に前線に狙う。
 中島翔哉の先制ゴールのように、ハイラインの裏を使った。
 作った決定機の数を考えれば、もう1点決めたかったところ。

川崎よりタイトな日程にあって、大きくターンオーバーした。
 ロスタイムに失点したので印象は良くないが、結果は悪くない。


川崎は内容を考えれば、上出来のドロー。
 ロマニッチや神橋を投入し、圧力を強めながら最後に同点ゴールを奪った。

伊藤達哉は4戦連続ゴール。
 90+1分、PA内左で受けてシュートするが、ブロックされる。
 90+5分に同じ形を作ると、今度はコースを打ち抜いて見せた。

ジェジエウは前に出ても奪い切れず、ゴール前を空けがち。
 正しい判断ができていないので、不安が残るパフォーマンスだった。
マルシーニョと三浦の左サイドも機能不全だった。
 山本ベンチスタートの影響もあったが、2人の距離が遠く、深さを取れなかった。

次は中3日、等々力で浦和との第2戦(YLC QF #2)。
 選手は足りないが、ベストの布陣で勝ち上がってほしい。

■goal
22中島翔哉(10)
90+5伊藤達哉(17)

■judge
山口瑠伊(98) 7.0 35分のチアゴ・サンタナ、76分の松尾佑介のGK1対1の決定機をストップ。
佐々木旭(5) 7.0 RSBで先発し、LCB、RCBに動く。90+5分、PA中央のロマニッチへ横パス。
ジェジエウ(4) 5.0 前に出ても潰せず、ピンチを招いた。79分、スプリントを止めて負傷交代。
ウレモヴィッチ(22) 5.5 浦和のラストパスを読んで止める。右サイドに対角のパスを入れた。
三浦颯太(13) 5.0 左クロスは味方に合わず。攻め上がりはタイミングを逸して機能しなかった。
河原創(19) 6.0 15分、PA内で脇坂へヒールで落とす。42分、柴戸海(22)のミドルをブロック。
橘田健人(8) 6.0 16分と85分にミドル。73分から左右ウィングへ。78分、クロス性のシュート。
宮城天(24) 5.5 右ウィング。33分、速攻からミドル。後半の左ウィングでは、疲労が濃かった。
脇坂泰斗(14) 5.5 滑らかにパスをつなぐ。15分、PA内のチャンスでシュートできず。CKを担当。
マルシーニョ(23) 5.0 13分、自陣に戻って奪取。43分、ミスパス。良さを出せず、前半で交代。
神田奏真(38) 5.5 序盤はポストプレーを成功させるが、徐々に消える。16分、CKからシュート。

■sub
HT(23)伊藤達哉(17) 7.0 見慣れた決定力で同点ゴール。47分、54分、90+1分にシュート。
61(24)ロマニッチ(91) 6.0 1アシスト。力強く速いプレスを仕掛ける。ポストプレーで貢献。
73(38)山本悠樹(6) 6.5 ループパスで浦和をゴール前に押し込む。87分、90+5分にミドル。
73(22)VW際(31) 6.0 松尾佑介をケアしながら精力的に攻めた。74分、90+3分に右クロス。
81(4)神橋良汰(27) 6.0 2度目の公式戦もLCBで緊急出場。高い位置から丁寧にパスを散らした。

■bench
ソンリョン(1) 田邉秀斗(15) 野田裕人(30) 名願斗哉(29) 

■coach
長谷部茂利 6.5 最終ライン3人を交代しながら、伊藤達哉の投入でドローで終えた。

■referee
御厨貴文 6.5 穏当なジャッジを続ける。選手が倒れ込むと、すぐに止めて治療に入った。

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AT+5+8

2025/08/31

250831川崎5-3町田(J1 #28)

川崎5-3町田(U等々力, 19:00KO, 22,270人)

数的有利を活かして勝利したアウェイ名古屋戦(J1 #27)から中7日。
 ホーム等々力に戻ってきて、日曜日の町田戦。
 8月最後の日だが、猛暑日が続いている。

名古屋戦で出場停止だったウレモヴィッチとマルシーニョが戻る。


先発は、名古屋戦から2人変わる。
 RCBにウレモヴィッチ、トップ下に脇坂が入る。
 佐々木旭はLCBに移り、8月の4試合で最終ライン4ポジションすべてで先発することとなった。
 名古屋戦で負傷した丸山、そして大関がベンチ外となる。

ベンチには、新たにジェジエウ、マルシーニョ、宮城天が入る。
 外れるのは、GK安藤、特別指定の持山、家長の3人。
 ようやくGK2人体制が終わって、FPが揃った。


町田ゼルビアは、J1リーグ15勝5分8敗で暫定3位。
 水曜日に天皇杯準々決勝を戦って、中3日の日程。
 ALCE2025-26に出場するための前倒し開催もあり、5連戦の5試合目。
 CB岡村大八(50)は、累積警告で出場停止。

2018-20年に川崎に所属した下田北斗(18)は、ボランチで先発する。

アウェイでは、ドローだった。
 250406町田2-2川崎(J1 #9)

■1st half
町田は、左サイドの相馬勇紀(7)にボールを預ける。
 3分、相馬の左クロスを望月ヘンリー海輝(6)がヘッド。
 右サイドの望月に向けて、3バック左の中山雄太(19)が対角のロングボールを入れる。

川崎はボールを持って全体を押し上げる。
 14分、脇坂がヘッドで縦に流して、エリソンが昌子源(3)に競り勝ってシュート。
 20分、伊藤達哉がドリブルから電光石火のシュート。
  ごく小さなモーションで、GK守田達弥(13)のニアサイドを抜いて先制する。

町田は28分、あっさり同点とする。
 GK守田のロングキックを起点に、相馬の左クロスをナ・サンホ(10)が同点ゴール。
 直前、副審がオフサイドの旗を上げたが、福島主審は笛を吹かずに流した。
 川崎はセルフジャッジで動きを緩め、ポジションを整えることができなかった。
36分、町田の正面からのFK。
 下田北斗が美しい軌道を描くゴールを決めて、逆転する。

川崎は45+4分、山本がふわっと縦にラストパス。
 昌子源の背後を取ったエリソンがヘッドで打ち抜き、2-2の同点で前半を終える。

■2nd half
町田は引き続き、左サイドの相馬にボールを集める。
 相馬は50分と53分に左クロス、52分と64分にミドルを狙った。
 VW際に加えて、河原創がサポートして対応するが、それでも相馬は止められない。

川崎はマルシーニョのスプリントを活かしてゴールを目指す。
 57分、河原創のループパスからエリソンがシュート。
  続く脇坂の左CKを、ファーの伊藤達哉がシュート。
 65分、エリソンがドリブルでDF3人を引き連れてラストパス。
  ガラ空きとなったゴール前で、宮城天がGK守田に当てながら押し込んだ。

町田も71分、相馬の左クロスを藤尾翔太(9)がわずかに触って2度目の同点ゴール。
 相馬のクロスは、GKもDFも触れない絶妙なコースで、ゴール枠内に飛んでいた。

そして78分、再びエリソンが単独でドリブル突破。
 町田を完全に混乱させて味方に預けて、脇坂のラストパスをゴール。

町田は疲労もあって、なかなか反撃に出てこれない。
 そんな中にあっても90+6分、相馬の右CKから連続して決定機を作る。
 オ・セフン(90)のシュートは、GK山口が止めてジェジエウがクリア。
 白崎凌兵(20)のミドルはバー、ミッチェル・デューク(15)のシュートは佐々木旭が身体で止めた。

90+10分、マルシーニョが望月を抜き去って、脇坂からのリターンパスを押し込んだ。

■summary
町田は、厳しい日程もあって5失点を喫した。
 昌子源は、エリソンを抑えることができなかった。
 早いタイミングで対応すべきだったが、放置したまま失点を重ねた。

攻撃は左から相馬勇紀が仕掛けて、右は望月へロングボールを入れる。
 同じパターンを繰り返して、相馬が1点目と3点目を生んだ。

下田北斗は、美しすぎるFKを沈めた。
 川崎を2020年までで離れて、3度目の等々力帰還。
 正確なミドルパスの配球も健在で、いつもどおりの活躍を見せた。


川崎は、体力差を利用しながら勝ち切った。
 エリソンが2ゴール1アシスト、伊藤達哉が1ゴール。
 最近の2人の決定力があれば、難しい試合になることはない。
 ただ、相馬の圧力を止めきれず、下田北斗の超絶FKもあって終盤までもつれた。

ベンチのGKが1人となり、途中交代も4人行った。
 大関や家長が欠場したが、FPが足りない状況は解消に向かっている。

ウレモヴィッチは、75分までプレー。
 手を使いがちなところは気になったが、まずまずだった。

次は、中2日でYBCルヴァンカップ準々決勝アウェイ浦和戦(YLC QF #1)。
 厳しい日程なので、可能な範囲でターンオーバーしたい。

■goal
20伊藤達哉(17) 45+4,78エリソン(9) 65宮城天(24) 90+10マルシーニョ(23) 
28ナ・サンホ(10) 36下田北斗(18) 71藤尾翔太(9) 

■judge
山口瑠伊(98) 6.5 52分、相馬のミドルを弾き出す。クロスを安定して処理。パントも良かった。
VW際(31) 6.0 相馬と対峙する厳しいタスクを続ける。90+1分、足を攣って1トップに動いた。
ウレモヴィッチ(22) 5.5 75分までRCBでプレー。40分、ロングシュート。右足のパスは弱め。
佐々木旭(5) 6.0 7分、35分に持ち上がってロストする。47分、マルシーニョへロングフィード。
三浦颯太(13) 5.5 28分、相馬のクロスを触れずに失点。望月へのロングボールを競り合った。
河原創(19) 6.5 果てることのない運動量でチームを大きく支える。57分、63分にループパス。
山本悠樹(6) 6.5 1アシスト。16分、45+3分にエリソンへパス。80分、90+1分にボールカット。
伊藤達哉(17) 7.0 1ゴール。ドリブルで素早く縦に運んでいく。55分、スプリントで足を痛める。
脇坂泰斗(14) 6.5 2アシスト。中盤で前を向いてのパスで味方を走らせる。セットプレーを担当。
橘田健人(8) 5.5 右WG。名古屋戦ほど良さは出せなかった。38分、ボール奪取。44分、ミドル。
エリソン(9) 8.0 2ゴール1アシスト。12分、14分、57分にシュート。昌子源を手玉に取った。

■sub
HT(8)マルシーニョ(23) 6.5 スプリントで抜け出した。1ゴール後、シャツを脱いでイエロー。
60(17)宮城天(24) 6.0 右ウィング。GKに当てながらも1ゴール。86分、脇坂のFKをシュート。
75(22)ジェジエウ(4) 6.5 パワープレイ対応のため投入される。広範囲で豪快にヘディングする。
80(9)神田奏真(38) 5.5 1トップ。プレスでコースを消していく。ボールタッチは少なかった。

■bench
ソンリョン(1) 神橋良汰(27) 土屋櫂大(39) 野田裕人(30) 名願斗哉(29) 

■coach
長谷部茂利 6.5 失点は減らないが、大量5ゴールで勝利。マルシーニョの後半投入は効果大。

■referee
福島孝一郎 6.5 イエロー提示を抑制しつつ、的確にコントロール。

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AT+8+14

2025/08/28

250823名古屋3-4川崎(J1 #27)

名古屋3-4川崎(豊田スタジアム, 19:00KO, 40,055人)

選手が揃わず、ドローで終わったアウェイ新潟戦(J1 #26)から中6日。
 アウェイ連戦となる豊田スタジアムでの名古屋戦。

8月20日、名願斗哉(29)が、育成型期限付き移籍契約を解除して、仙台(J2)から復帰。

ウレモヴィッチ(2試合出場停止)、マルシーニョ(累積警告)が出場停止。
 新潟戦は出場停止だったVW際は、戻ってくる。


先発は、新潟戦から3人が変わる。
 出場停止明けのVW際、河原創、大関が先発する。
 佐々木旭がRSBからRCBに、橘田がボランチから右ウィングに回る。
 マルシーニョは累積警告で出場停止、ジェジエウ、脇坂はベンチ外。

ベンチには、レンタルバックの名願斗哉と特別指定の持山匡佑が新たに入る。
 持山は、7月18日に来季加入内定が発表され、初のメンバー入り。
 新潟戦と同じくベンチにGK2人で、FPが足りない状況が続く。


名古屋グランパスは、J1リーグ7勝7分12敗の16位。
 川崎と同じ中6日の日程。

J1リーグ開幕節は、川崎が勝っている。
 250215川崎4-0名古屋(J1 #1)

■1st half
立ち上がりから川崎が攻める。
 大関がプレスを先導して、名古屋をロングキックに追い込んで回収する。
7分、大関がエリソンへ左から横パスを入れる。
 エリソンがDFを引き付けて、伊藤達哉がファーに沈める先制ゴール。
18分には早くも追加点。
 山本の華麗なスルーパスから、エリソンが右足でニアを抜いた。

名古屋は22分、ユンカーが神橋を抜いて決定機を迎えるが、GK山口がセーブ。
 続けて木村勇大(22)がシュートするが、山本がゴールライン上でクリア。

飲水タイムを挟み、名古屋が反撃に出る。
 中盤のルーズボールを拾いながら優勢となった。
32分、稲垣祥(15)が左からクロスを入れる。
 ファーに飛び込んだ森壮一朗(44)がゴールに押し込んだ。
さらに45+3分、森島司(14)の左クロスを森が戻し、原輝綺(70)が同点ゴールを決めた。

■2nd half
51分、ロングボールを処理する神橋の頭に、ユンカーのスパイクが入る。
 流血した神橋はしばらく起き上がれず、ユンカーにレッドカード。

数的優位となった川崎は、長くボールを保持する。
 名古屋はラインを下げて耐えながら、カウンターを狙った。
79分、投入直後の永井謙佑(18)が縦ポンで抜け出す。
 GK山口がシュートを弾き、徳元悠平(55)が押し込んだがオフサイド。

80分、川崎も神橋がロングボールを狙う。
 徳元が上手く処理できず、エリソンが右からゴールを決めた。

再びリードしたが、すぐに名古屋が同点ゴール。
 82分、GKピサノ・アレックス幸冬堀尾(35)のロングボールで永井が駆け抜ける。
 最終ラインは置き去りにされ、ラストパスを和泉竜司(7)が押し込んだ。

川崎は勝ち越しを狙って攻勢に出る。
 84分と90+4分にエリソン、90分に山本、90+2分に伊藤がシュート。
そして90+5分、右CKの流れから山本の右クロス。
 伊藤達哉が左で受けて、森、椎橋慧也(8)、原の3人を次々と剥がして決勝ゴール。

■summary
名古屋は簡単に2失点しながら、巻き返して前半のうちに追い付いた。
 後半に期待を持てる展開だったが、ユンカーの退場で防戦を強いられる。

数的不利でも、永井謙佑の走力は圧倒的だった。
 77分にピッチに入ると、79分、82分にスプリントで決定機を作る。
 もっと早いタイミングで投入しても良かったかもしれない。


川崎は立ち上がりの攻勢から2点リードする。
 しかし、丸山祐市の負傷交代もあって、前半のうちに2失点。
 後半、数的優位になっても圧倒することはできなかった。
 名古屋に反撃を許しながらも、ロスタイムに決勝ゴールを奪う。

神橋良汰は、緊急出場でプロデビューを果たした。
 大卒新人ながらここまで出番がなく、4学年下の土屋と野田が先にデビューした。
 重要な場面で起用されると、流血しながらも敢然とヘディングを繰り返し、最終ラインを支えた。

特別指定の持山匡佑は、FPが足りない状況でデビュー。
 中央大学の協力が必要だが、しばらくチームに帯同してほしい。

交代出場は、神橋、神田、持山の3人だけ。
 新潟戦に続いて起用されなかった家長は、コンディション不良と思われる。

次は中7日でホーム町田戦(J1 #28)。
 ウレモヴィッチ、マルシーニョの出場停止が終わる。
 離脱が相次ぐ状況だが、悪くない試合を見せてほしい。

■goal
32森壮一朗(44) 45+3原輝綺(70) 81和泉竜司(7)
7,90+5伊藤達哉(17) 18,80エリソン(9) 

■judge
山口瑠伊(98) 7.0 22分にユンカー、79分永井の決定機を止める。1失点目はニアを抜かれる。
VW際(31) 6.0 31分、右ポケットへのパスで伊藤を走らせる。76分、77分に続けてミドル。
佐々木旭(5) 6.5 神橋良汰を支えながらRCBで奮闘。26分、58分にエリソンへロングパス。
丸山祐市(35) 5.5 9分、ユンカーのミドル対応で、右ひざ負傷。担架に乗ってピッチを後に。
三浦颯太(13) 5.5 1失点目は森に競り負け、2失点目もアシストを許す。クロスを多く入れる。
河原創(19) 6.0 30分、稲垣のミドルをブロック。89分、永井をタックルで止めてイエロー。
山本悠樹(6) 6.5 18分、CB間を割る華麗なスルーパスで1アシスト。64分、90分にシュート。
伊藤達哉(17) 7.5 2ゴール。ユニフォームを脱いでイエロー。21分、45+6分、73分にシュート。
大関友翔(16) 5.5 プレスを牽引する。47分、シュート。囲まれて狭い状況ではキープできず。
橘田健人(8) 6.5 慣れない左ウィング。DFを背負ってポストプレー。当然、守備は申し分ない。
エリソン(9) 7.5 2ゴール1アシスト。強く蹴るだけから成長する。45+4分、ダイブでイエロー。 

■sub
12(35)神橋良汰(27) 6.0 デビュー戦。1アシスト。額から流血しながらも闘志溢れるプレー。
77(16)神田奏真(38) 5.5 85分、三浦の左クロスに飛び込む。90+4分、エリソンへ落とす。
90+3(8)持山匡佑(36) 5.5 特別指定でデビュー戦。左ウィング。90+4分、ドリブルで運ぶ。

■bench
ソンリョン(1) 安藤駿介(21) 野田裕人(30) 土屋櫂大(39) 名願斗哉(29) 家長昭博(41) 

■coach
長谷部茂利 6.0 手元に残された選手が少ない中、上手く組み合わせた。

■referee
椎野大地 6.0 大きなミスなくジャッジを続ける。ユンカーのレッドは妥当。

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AT+7+10

2025/08/20

250816新潟1-1川崎(J1 #26)

新潟1-1川崎(デンカビッグスワンスタジアム, 19:00KO, 26,493人)

2人の退場者を出して大敗した福岡戦(J1 #25)から中6日。
 お盆の真っ只中の土曜日、アウェイ新潟戦。

福岡戦でレッドカードを受けたウレモヴィッチは、2試合の出場停止。
 イエロー2枚で退場したVW際とともに、この新潟戦に出場できない。


先発は、福岡戦から2人が変わる。
 新たにジェジエウと三浦が先発し、佐々木旭がLSBからRSBに動く。
 出場停止のウレモヴィッチとVW際が外れた。

ベンチには、新たにGKソンリョン、野田、土屋、神橋が入る。
 野田は、J1リーグ初のベンチ入りとなった。
 田邉、ロマニッチ、小林悠の3人がベンチから外れる。

安藤、ソンリョンとGK2人がベンチに入る。
 ベンチ入り11人で通常GK2人のACLE(ACL)を除けば、異例の措置。
 GK複数ベンチ入りは、2022年の浦和戦(2022 J1 #23)でのGK3人ベンチ入り以来。


アルビレックス新潟は、J1リーグ4勝7分14敗で20位。
 前週の3連休、月曜日にC大阪戦(J1 #25)が組まれ、日程は中4日。

6月23日に就任した入江徹監督は、J1リーグ5敗、天皇杯1敗の成績。
 勝ち点は1つもなく、就任時の暫定18位から最下位20位となった。
 チームとしては、樹森大介前監督の最後の試合から、公式戦7連敗中。

入江徹監督の初戦だった2か月前の等々力では、川崎が勝った。
 250625川崎3-1新潟(J1 #15)

■1st half
新潟は立ち上がり、FWブーダ(65)にボールを当てて攻める。
 7分、佐々木旭との競り合いを制した小原基樹(14)が、左サイドから中へ展開。
 ジェジエウが右に引き出され、フリーの白井永地(8)がミドルを決めた。
先制後も11分、12分、19分にブーダがシュート。
 GK山口を中心に凌いだが、決定的な場面を簡単に作られる。

川崎はビルドアップを少しずつ改善して盛り返す。
 橘田が2CBからボールを引き出すことで、前進していく。
17分、三浦の左クロスをGK田代琉我(21)がキャッチミス。
 詰めたマルシーニョがゴールに流し込もうとするが、外した。
40分、山本の右CKから、エリソンがバーに当てる。

45+1分、山本の左CKを伊藤達哉がファーで受ける。
 少し動かして藤原奏哉(25)の足を拡げ、同点ゴールを決めた。

■2nd half
後半、新潟はプレスを受けてロングボールを蹴らされる。
 川崎は高い位置を保ちながら回収して、仕掛けていった。
50分、マルシーニョとのワンツーから伊藤達哉がシュート。
 続いて脇坂のラストパスをエリソンがシュート。
62分、橘田の縦パスをPA内で脇坂が落として、エリソンがシュート。

新潟は散発ながらもカウンターで反撃を試みる。
 68分、脇坂から奪ってブーダがシュート。
 90+3分には島村拓弥(28)がシュート。

川崎が押し込む展開が続くが、ゴールはなかった。

■summary
新潟は序盤、川崎をしっかり崩して、決定機を量産した。
 FWブーダが再三訪れたチャンスを決めていれば、勝利できたと思われる。

前半の中盤あたりから勢いは落ち、後半、川崎に押し込まれる。
 それでもブロックを敷いて耐え切り、勝ち点1を獲得した。
 J1リーグ残留に向けて厳しい状況が続くが、個人的には今後も新潟遠征を続けたい。


川崎は立ち上がりの劣勢が、最後まで響いた。
 滑るピッチの影響も大きかったが、1対1の仕掛けで崩された。
 GK山口のビッグセーブがなければ、大敗していたと思われる。

出場停止が2人いたこともあるが、選手が揃わない状況だった。
 稼働できるフィールドプレイヤーだけでベンチは埋まらず、GKが2人入る。
 ベンチ入りした家長昭博も、ハーフタイムの練習を回避していた。
 体調不良者が何人かいるとのことだが、選手交代の選択肢は限られた。

次は中6日でアウェイ名古屋戦(J1 #27)。
 マルシーニョが累積警告4枚で出場停止となる。
 引き続き選手が足りないかもしれないが、ベストを尽くしたい。

■goal
7白井永地(8)
45+1伊藤達哉(17) 

■judge
山口瑠伊(98) 7.0 12分、68分のブーダの決定機を間一髪で弾き出す。69分、右クロスをパンチ。
佐々木旭(5) 5.0 7分、小原基樹の突破を許して失点を招く。16分にも橋本健人に抜け出される。
ジェジエウ(4) 5.5 12分、18分、68分にブーダに抜かれる。10分、90+3分にシュートを防ぐ。
丸山祐市(35) 6.0 失点シーンはマークに迷っていた。80分、ボールカットから前線に飛び込む。
三浦颯太(13) 6.0 17分、左クロスをGK前に落とす。41分、数的不利のカウンターを上手く守る。
橘田健人(8) 6.5 2CBのパスを引き出し、前を向いてビルドアップ。14分、62分に脇坂へ縦パス。
山本悠樹(6) 6.5 21分、2人に挟まれながらターンで前進。85分、イエロー。90+7分、ミドル。
伊藤達哉(17) 6.5 1ゴール。50分、78分にシュート。49分、80分に右クロス。プレスも効く。
脇坂泰斗(14) 5.5 45+2分、エリソンの落としをミドル。68分、パスを受けるも囲まれロスト。
マルシーニョ(23) 6.0 17分、GK田代のキャッチミスに詰めてシュート。45+4分、イエロー。
エリソン(9) 6.5 40分のヘッドはバー。50分、62分のシュートは舩木翔(77)にブロックされる。

■sub
63(23)大関友翔(16) 5.5 トップ下。プレスを仕掛けていく。76分、スローインを受けFK獲得。
77(8)河原創(19) 6.0 78分、クリアボールを拾ってエリソンへスルーパス。90+5分、ボレー。
87(9)神田奏真(38) 5.5 87分、ポストプレー。90+4分、ロングボールの競り合いでFKを獲得。
87(17)野田裕人(30) 5.5 右ウィング。90分、山本のロングパスをPA内で受けるがカットされる。

■bench
ソンリョン(1) 安藤駿介(21) 神橋良汰(27) 土屋櫂大(39) 家長昭博(41) 

■coach
長谷部茂利 6.0 稼働できる選手で合理的に采配する。未来を見据えて神田と野田を起用。

■referee
上村篤史 5.5 試合への影響は少なかったが、時間帯によって基準が大きく変化した。
 (熊谷幸剛第1副審のオフサイド判定はかなり厳しかった。(上村主審の採点の対象外))

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2025/08/12

250809川崎2-5福岡(J1 #25)

川崎2-5福岡(U等々力, 19:00KO, 22,062人)

逆転負けを喫したG大阪戦(J1 #24)から中19日。
 2週間のサマーブレークを終えて、ホーム等々力での福岡戦。

7月22日、山内日向汰が、仙台(J2)へ期限付き移籍。
 30日、GK中川真が、期限付き移籍を解除して、福島(J3)へ復帰した。
 高井、アイダル、山田新に加えて、夏の移籍期間に5人がチームを去ったこととなる。
 (6月の特別移籍期間にもヴェロンと瀬川が移籍している。)

8月2日、フィリップ・ウレモヴィッチ(22)とラザル・ロマニッチ(91)の加入が発表された。


先発は、G大阪戦から3人が変わる。
 新たに新加入のウレモヴィッチ、橘田、エリソンが先発する。
 佐々木旭がCBからLSBに回って、三浦はベンチ外。
 河原と小林悠はベンチに入った。

ベンチには、新たに田邉とロマニッチが入る。
 土屋、神橋、宮城天が外れた。


アビスパ福岡は、J1リーグ8勝8分8敗の11位。
 6日(水)、天皇杯鹿島戦(天皇杯 R16)で延長120分プレーして、敗退。
 鹿島、川崎と遠征が続く中2日の日程。

2016-19年に川崎に所属した奈良竜樹(3)は、昨年6月の左膝靭帯手術から復帰。
 3バックの中央で先発し、キャプテンマークを巻く。

2月のアウェイは、川崎が勝った。
 250226福岡1-2川崎(J1 #3)

■1st half
1分、2分にエリソンがシュートすると、4分に先制点。
 マルシーニョが左で溜めて戻し、橘田がバイタルからミドルを決めた。

幸先良く川崎がリードしたが、11分に暗転。
 ウレモヴィッチが、1トップ碓井聖生(27)のポストプレーに付いていく。
 逆を突かれて碓井に抜け出されると、レイトタックルを足首へ見舞う。
 清水主審は最初にイエローを提示したが、VARでレッドカードと訂正された。

数的有利となって、福岡が反撃に出る。
 19分、名古新太郎(14)のミドルをGK山口が弾くと、CKが3本続く。
 23分、藤本一輝(22)に抜け出されたVW際が、背後から倒してFKを与える。
 名古新太郎が直接FKでニアを狙い、エリソンがクリアできず同点ゴール。

飲水タイムを経て、29分。
 ショートカウンターから山本がエリソンの前にループパスを落とす。
 上島拓巳(5)が滑り込んでシュートを防ぐが、エリソンが先に起きてゴール。
 GK小畑裕馬(24)も至近距離まで寄せてきたが、ニアを抜かれた。

福岡は再びセットプレーで同点ゴール。
 35分、名古新太郎の左CKを上島が合わせ、またエリソンに当たって2度目の同点ゴール。

45+7分、川崎の右CKを福岡がクリアする。
 紺野和也(8)が速攻を仕掛けると、VW際が背後から手で止める。
 23分に続いて2枚目のイエローが提示され、2人目の退場となった。

■2nd half
2人少ない状況となって、川崎はなすすべなく耐えるだけ。
 50分の重見柾斗(6)、56分の碓井、59分の松岡大起(88)とミドルを狙われる。
 まともに守ることはできず、時間を空費することが最優先となった。

67分、藤本の縦への突破を橘田が身体を当てて止める。
 清水主審はノーファウルと判定したが、VARで再び訂正されてPKとなった。
 このPKでリードを許すと、これ以上粘れず、立て続けに失点を重ねた。

■summary
福岡は日程的な不利もあって、序盤は押し込まれた。
 15分に1人多くなってからも、川崎にカウンターを浴びる。
 それでも、2人多くなれば当然だが圧倒して、勝利した。

藤本一輝の左からの仕掛けは、素晴らしかった。
 23分、VW際に1枚目のイエローを与えて、このFKで同点ゴールが生まれる。
 67分には橘田からPKを奪取して、逆転ゴールをもたらした。


川崎は複数回の自滅を繰り返して大敗した。
 ウレモヴィッチのレッドは、必要のない局面でのレイトタックル。
 獲得したばかりのCBだが、不安を感じさせるデビューとなった。

VW際は、藤本一輝の仕掛けに翻弄される。
 45+7分には紺野和也を背後から手で倒し、2人目の退場となった。
 2024年の名古屋戦(2024 J1 #31)でもイエロー2枚を短時間で受けた。
 今日も冷静さを欠いてしまい、敗戦に導いた。

次は中6日でアウェイ新潟戦(J1 #26)。
 勝てなくとも、退場者を出さないでほしい。

■goal
4橘田健人(8) 29エリソン(9)
24,73PK名古新太郎(14) 36上島拓巳(5) 85碓井聖生(27) 88紺野和也(8)

■judge
山口瑠伊(98) 6.0 5点目はニアを抜かれる。19分に名古、83分に橋本悠(47)のミドルを弾く。
VW際(31) 3.0 23分、45+7分と2枚のイエローで退場。藤本一輝に喰い付きすぎて抜かれた。
ウレモヴィッチ(22) 3.0 11分、碓井聖生へ足裏でレイトタックル。早くもピッチから去った。
丸山祐市(35) 6.0 数的不利でも凌ぎ続ける。終盤、リードを許すとさすがに崩れてしまった。
佐々木旭(5) 6.0 37分、左クロス。エリソンへミドルパスを届ける。破綻なく紺野を抑える。
橘田健人(8) 6.5 1ゴール。45+5分、ミドル。68分、藤本を倒してPKを与え、異議でイエロー。
山本悠樹(6) 6.5 2分、脇坂へスルーパス。1アシスト。63分、笛の後にシュートしてイエロー。
伊藤達哉(17) 5.5 4分、VW際の縦パスを落とす。7分、名古へファウル。17分、戦術的な交代。
脇坂泰斗(14) 5.5 2分、エリソンへラストパス。9人の後半はボランチ。74分のFKは直接GKへ。
マルシーニョ(23) 6.0 1アシスト。59分、松岡のミドルをブロック。良く走って守りでも貢献。
エリソン(9) 6.0 1分、2分、6分にシュート。1ゴール。24分、36分にはクリアし切れずに失点。

■sub
17(17)ジェジエウ(4) 6.0 緊急出場。20分、CKをクリア。守備のほころびを最小限にとどめる。
72(9)ロマニッチ(91) 5.5 GKからのパントを競り合う。81分、佐々木旭の縦パスを受け止める。
72(6)河原創(19) 5.5 広大なバイタルを1人で埋めるべく奮闘するが、あまりにも過重だった。
78(14)大関友翔(16) 5.5 80分、佐々木旭へのパスを奪われる。81分、2人に囲まれてロスト。
78(41)家長昭博(41) 5.5 投入直後は比較的走っていた。90+4分、松岡を倒してイエロー。

■bench
安藤駿介(21) 田邉秀斗(15) 小林悠(11) 神田奏真(38) 

■coach
長谷部茂利 5.5 采配にミスはなく、ベストを尽くした。ウレモヴィッチの先発起用は当たらず。

■referee
清水勇人 5.5 VW際の2枚のイエローは妥当。15分のレッドと67分のPKは、VARに助けられる。

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2025/07/27

250720G大阪2-1川崎(J1 #24)

G大阪2-1川崎(パナソニックスタジアム吹田, 19:00KO, 31,898人)

天皇杯相模原戦(天皇杯 R32)にPK戦で敗れてから中3日。
 J1リーグ第24節、アウェイG大阪戦は3連休の中日に開催される。


先発は、天皇杯相模原戦から3人変わる。
 新たに佐々木旭、河原創、伊藤達哉が先発する。
 橘田と家長はベンチに回り、ジェジエウはベンチ外。

ベンチには、新たに神橋、宮城天、エリソンが入る。
 エリソンは、5月21日の浦和戦(J1 #13)で負った右膝内側側副靱帯損傷から復帰。
 神橋は、加入後初のメンバー入りを果たした。
 車屋、山内がベンチ外となった。


ガンバ大阪は、J1リーグ9勝4分10敗の暫定10位。
 天皇杯3回戦は山形(J2)と対戦して、延長PK戦で敗退。
 120分間プレーしてから中3日は、川崎と同じ日程。

安部柊斗(13)は、天皇杯山形戦で退場したため出場停止。

等々力では、ドローだった。
 250525川崎2-2G大阪(J1 #18)

■1st half
ガンバがスタートから攻勢に出る。
 川崎のプレスの逆を突いて、ネタ・ラヴィ(6)や宇佐美貴史(7)につなぐ。
 左サイドの黒川圭介(4)と倉田秋(10)が、マークを剥がしながら前進する。

ただ、先制したのは川崎だった。
 9分、山本がボール奪取して小林悠に渡す。
 小林悠は伊藤達哉に預けて走り込むと、完璧なトラップからGK1対1を制した。

川崎は引き続きカウンターを狙う。
 29分、伊藤達哉のラストパスを小林悠がシュート。
 三浦弦太(5)が触って勢いを削ぎ、GK一森純(22)がキャッチした。

ガンバは長く保持しながらも、崩せない状況が続く。
しかし45+3分、シンプルに攻略する。
 宇佐美が入れた右クロスを、ウェルトン(97)が触って軌道を変える。
 佐々木旭がクリアし切れず、足元に転がって倉田秋が同点ゴール。

■2nd half
後半もガンバがボールを持つ展開となる。
57分、鈴木徳真(16)がウェルトンに縦パスを入れる。
 縦パスを追って宇佐美がダッシュするが、河原創の動き出しが遅れてしまう。
 ウェルトンのラストパスを宇佐美がスルーして、デニス・ヒュメット(23)がボレーを決める。
 佐々木旭が宇佐美へ、VW際がヒュメットへスライドするが、間に合わなかった。

1点を追って川崎も攻めていく。
 80分、大関のパスからエリソンがシュート。
 81分、山本の左CKを家長がヘッドするが、右ポストに当たる。
 87分、宮城天が左から巻くようにミドルを狙うが、GK一森が弾き出した。

■summary
ガンバは序盤、ゴールに迫るが、9分の失点後はブロック内側に入れなくなる。
 ボランチのネタ・ラヴィや鈴木徳真が2CB間に落ちても、パスコースを探せない。
 攻めあぐねる中、前半のうちに同点ゴールが生まれたことが勝因となった。

57分に逆転してからは、バランスを保ちながら川崎を迎え撃つ。
 縦に早く仕掛け、64分と67分に宇佐美、67分に山下諒也(17)が決定機を迎える。
 GK一森純、2CB三浦弦太と中谷進之介(20)がゴール前を固めて、逃げ切った。


川崎はボールを持たれつつ、ブロックを組んで守った。
 9分、カウンターから先制ゴールを決めて、ガンバの反撃を抑え込む。
 上手くコントロールできていただけに、前半ロスタイムの失点が厳しかった。
 57分の決勝ゴールも速攻に対応しきれず、ゴール前で数的不利に陥った。

高井幸大、山田新と現役日本代表2人がチームを離れた。
 この日はRCBに佐々木旭が入り、エリソンも負傷から復帰して45分間プレー。
 2人とも悪くなかったが、当たり前だがチーム力を維持するのは難しい。
 2021年の夏も、田中碧と三笘薫が移籍した後、苦しみながらJ1リーグを制覇した。
 4年前とは選手層は大きく異なるが、その時点のベストを粘り強く尽くすしかない。

サマーブレークを挟み、次は中19日で福岡戦(J1 #25)。
 時間はあるので、攻守両面で少しでも改善してほしい。

■goal
45+3倉田秋(10) 57デニス・ヒュメット(23)
9小林悠(11) 

■judge
山口瑠伊(98) 6.0 43分、ヒュメットのシュートをキャッチ。67分、山下諒也との1対1をセーブ。
VW際(31) 6.0 中へのドリブルでプレスを剥がす。2失点はカバーが間に合わず。62分、ボレー。
佐々木旭(5) 5.0 39分、バックパスをミスしてCKを与える。45+3分、強くはクリアできず失点。
丸山祐市(35) 5.0 64分、宇佐美のシュートをブロック。67分、無理な縦パスから決定機を招く。
三浦颯太(13) 5.5 前半、ウェルトンの仕掛けに対応する。後半、高い位置からクロスを入れた。
河原創(19) 5.0 ボールを追い続ける。57分、戻りが遅く、宇佐美に置き去りにされ失点に関与。
山本悠樹(6) 6.0 中盤で奪取してロングパスで速攻を狙う。53分、59分にエリソンへラストパス。
伊藤達哉(17) 6.5 1アシスト。29分、小林悠へ決定的なラストパス。LSB黒川圭介の突破を許す。
脇坂泰斗(14) 5.5 速攻でパスの中継点となる。47分、山本のループをシュートするが当たらず。
マルシーニョ(23) 5.5 押し込まれる展開で、走力を活かせず。49分、エリソンへラストパス。
小林悠(11) 6.5 完璧なトラップから1ゴール。29分の決定機も決めたかった。前半のみで交代。

■sub
HT(11)エリソン(9) 6.0 シンプルな動きから、49分、53分、59分、80分、88分にシュート。
71(23)宮城天(24) 5.5 71分の仕掛けはゴールラインを割る。87分、左から巻くようなミドル。
71(17)家長昭博(41) 5.5 81分、山本の左CKを頭で合わせたが右ポスト。90+4分、右クロス。
78(19)橘田健人(8) 5.5 84分、家長のロストを即時奪回。87分、パスコースを探せずにロスト。
78(14)大関友翔(16) 5.5 80分、エリソンへ縦パス。79分、83分に果敢に仕掛けたがロスト。

■bench
安藤駿介(21) 神橋良汰(27) 土屋櫂大(39) 神田奏真(38) 

■coach
長谷部茂利 5.0 攻勢に耐え切れずに2失点して逆転負け。反撃も機能しなかった。

■referee
中村太 6.5 観客にも分かりやすく、均衡のとれたジャッジを続ける。

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2025/07/19

250716川崎0(1PK3)0相模原(天皇杯 R32)

川崎0(1PK3)0相模原(U等々力, 19:00KO, 8,661人)

逆転で勝利したホーム鹿島戦(J1 #23)から中10日。
 少し日程が空いて、水曜日に天皇杯3回戦ラウンド32が開催される。

天皇杯は、3回戦から下位カテゴリチームの会場が優先される。
 しかし、SC相模原(J3)のホームでなく、U等々力での開催となった。

7月8日(火)、高井幸大(2)がトッテナム・ホットスパーFC(ENG)へ完全移籍。
 13日(日)、セサル・アイダル(44)も海外クラブへの移籍手続きのため、チームを離脱。
 当日16日(水)になって、山田新(20)がチームを離脱することも発表された。

東アジアE-1選手権の日本代表に、山田新と大関友翔が招集された。
 前日15日(火)に韓国戦があったが、2人ともに出場機会はなかった。


先発は、鹿島戦から4人が変わる。
 新たにジェジエウ、橘田、マルシーニョ、小林悠の4人が先発する。
 河原創、伊藤達哉はベンチ、高井と山田新は海外移籍のためチームを離れる。

ベンチには、新たに車屋、土屋、山内が入り、宮城天が外れた。
 前日まで日本代表で韓国にいた大関友翔も、ベンチに入る。


SC相模原は、J3リーグ4勝9分7敗の16位。
 12日のホーム福島戦(J3 #20)から中3日の日程。

天皇杯は神奈川県予選決勝から登場して、YSCC横浜(JFL)に勝って本大会に出場。
 1回戦で水戸(J2)、2回戦で磐田(J2)と上位カテゴリに勝利して3回戦に進出。

川崎とは、初めての対戦となる。

■1st half
相模原は、5バック3ボランチながらラインは高め。
ミドルブロックを敷きながら、序盤にペースを掴んだ。
 14分、高木彰人(14)が縦にドリブルしてミドル。
 19分、河野諒祐(7)が左から巻くようなミドル。

川崎は2CBがプレスに晒されて、ロングボールを蹴らされる。
 組織的に崩すことができず、個の力で打開を図る展開となる。
 家長が右サイドでキープすることで、なんとか押し上げていく。
 VW際と三浦がクロスを入れるが、小林悠は受け皿になりきれない。

■2nd half
後半になると、川崎が押し込んでいく。
 相模原のプレスは弱まり、山本が前を向いてパスを繰り出した。
 58分、家長が右からクロス気味のシュート。

相模原は守備を固めつつ、数は少ないがシンプルに攻める。
 51分、河野諒祐の左クロスを、ファーの前田泰良がシュート。
 59分、GKバウマン(45)のロングキックから、高木彰人がボレー。
 75分、ラファエル・フルタード(9)が横に持ち出してシュート。

終盤、川崎がさらに攻勢を強める。
 80分、脇坂、続けて伊藤達哉がシュート。
 81分、山本の右クロスをマルシーニョがヘッド。
 88分、神田が落として、脇坂がフリーでシュート。
 ゴールに迫ることはできたが、決められなかった。

■extra time
延長に入ると、両チームの動きは落ち着いた。
相模原は91分と93分に杉本蓮(24)がシュートする。

間延びしながらも、川崎がチャンスを作る。
 98分、三浦の左クロスから混戦となって、大関がシュート。
 102分、脇坂が右からカットインして左足シュート。
 110分、佐々木旭のアーリークロスを神田がヘッド。

115分、VW際が足を攣って土屋と交代し、交代枠を使い切る。
119分には丸山が足を痛めてピッチを外れる。
 短い時間だが10人となり、土屋、佐々木旭、三浦の3バックとなった。

■penalty shootout
PK戦は川崎ゴール裏に向かって、相模原の先攻となった。
 川崎が3人連続失敗して、失敗2人の相模原が勝利した。

相模原 〇武藤雄樹(11) ×ピトリック(3) 〇竹内崇人(17) ×加藤大育(2) 〇高野遼(16)
川崎 ×河原創(19) ×山本悠樹(6) ×神田奏真(38) ○大関友翔(16)

■summary
相模原は、前半に優勢となる時間も作りながら、PK戦で勝利。
 後半から延長にかけ、川崎に押し込まれたが粘り強く守った。

GKバウマンは、63分の脇坂、98分の大関のシュートをセーブ。
 PK戦でも3人目の神田を止めて、勝利に大きく貢献した。

天皇杯4回戦ラウンド16は、秋田(J2)と対戦する。
 会場は、湘南(J1)ホームのレモンガススタジアム平塚と発表された。
 川崎との3回戦に続いて、相模原ギオンスタジアムでプレーできない。
 来年以降の天皇杯は、できればホームスタジアムを確保してほしい。


川崎はボールを持って優勢に進めていても、決定機は少なかった。
 ゴール前のブロックを崩し切れず、得点の可能性は高くなかった。
 相模原に決定機を許していたので、90分間での敗退もありえたと思われる。
 PK戦では3人連続で外し、天皇杯は2年連続で3回戦敗退となった。

CKを9本獲得したが、57分の家長のショートコーナー以外は山本が蹴った。
 1本か2本、脇坂や三浦を交えても、目先が変わったかもしれない。

次は中3日でアウェイG大阪戦(J1 #24)。
 G大阪も天皇杯3回戦で120分間プレーしてPK戦で敗退している。
 暑熱の中、お互いに体力的な厳しさはあるが、良い内容を見せてほしい。

■goal


■judge
山口瑠伊(98) 6.0 19分、河野諒祐のミドルをパンチング。プレー機会はあまり多くなかった。
VW際(31) 6.0 17分、23分に小林悠へ右クロス。60分、ボレー。左内転筋を負傷して交代。
ジェジエウ(4) 5.5 8分、縦パス。豪快なプレーは少なかったが、着実に守る。前半のみで交代。
丸山祐市(35) 5.5 前に出ても競り勝てず。75分、決定機をブロック。119分、ピッチを外れる。
三浦颯太(13) 6.0 マルシーニョと組んで多くの左クロスを入れる。96分、ミドルをブロック。
橘田健人(8) 6.0 攻撃に比重を置くチームを裏で支えた。83分、中盤を1人で駆け回って守る。
山本悠樹(6) 6.5 自由自在に縦パスを狙い続ける。8本のCKを担当。63分のFKは壁に当たった。
家長昭博(41) 6.0 厳しい状況でも右サイドでキープして、クロスを入れる。58分、シュート。
脇坂泰斗(14) 6.0 63分、80分、88分、102分にシュート。83分から左右のウィングに入った。
マルシーニョ(23) 6.0 左サイドで仕掛ける。72分、シュート。81分、山本の右クロスをヘッド。
小林悠(11) 5.5 23分、VW際の右クロスをトラップから反転シュート。ハイボールは収められず。

■sub
HT(4)佐々木旭(5) 6.0 長谷部体制で初のRCB。ビルドアップで貢献。110分、神田へ右クロス。
64(41)伊藤達哉(17) 5.5 80分、シュート。1対2で対応されて、仕掛けるスペースを消された。
64(11)神田奏真(38) 6.0 88分、左クロス。90+1分、110分にクロスをヘッド。ポストも活躍。
83(23)大関友翔(16) 5.5 98分、PA内の混戦からシュート。116分、ボレー。動きは少なかった。
90+5(8)河原創(19) 5.5 104分、神田へ縦パス。105分、2CBの背後を狙われたパスをカバー。
115(31)土屋櫂大(39) 5.5 RSBで緊急出場。慎重にプレーを続ける。120+2分、ボールカット。

■bench
安藤駿介(21) 車屋紳太郎(7) 山内日向汰(26) 

■coach
長谷部茂利 5.5 休養十分ながら相模原を圧倒できず。120分間のプレーして敗退となった。

■referee
飯田淳平 6.5 納得感ある明快なジャッジを続ける。イエローを自制して92分の1枚にとどめる。

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AT+1+5+0+3

2025/07/07

250705川崎2-1鹿島(J1 #23)

川崎2-1鹿島(U等々力, 19:00KO, 23,675人)

残念ながら敗れた東京V戦(J1 #22)から中5日。
 J1リーグ第23節は、ホーム等々力に鹿島を迎える。

東京V戦翌日の6月30日(月)、高井幸大のチーム離脱が発表された。
 海外クラブへの移籍のため、この鹿島戦が最後のプレーとなる。

7月3日(木)、東アジアE-1選手権の日本代表が発表。
 川崎からは、初代表となる山田新と大関友翔が選ばれている。


先発は、東京V戦から5人と大きく変わる。
 新たにVW際、河原創、山本、家長、山田新が先発する。
 佐々木旭、橘田、マルシーニョ、神田がベンチへ、大島はベンチ外。
  マルシーニョは東京V戦で負傷交代したが、離脱せずベンチに入った。

ベンチには、新たに小林悠が入る。


鹿島は、J1リーグ13勝2分7敗で1位。
 シーズン当初から好調を保っているが、直近2連敗中。
 中6日で、川崎より1日だけ日程が空いている。

前川崎監督の鬼木達が、等々力で初めてアウェイの指揮を執る。
 2017-22年に川崎に所属していた知念慶(13)は、ボランチで先発。

国立競技場では、ホームの鹿島が勝った。
 250511鹿島2-1川崎(J1 #16)

■1st half
鹿島のプレスは強くなく、2CB高井と丸山がパスを散らす。
 8分に伊藤達哉が、9分に三浦が左クロスを入れる。

10分、高井が大きなミスをしてしまう。
 鈴木優磨(40)に決定機をプレゼントしたが、GK1対1のシュートは外れた。

鹿島はロングボールを蹴り込んでくる。
25分、LCBキム・テヒョン(3)のロングボールで、松村優太(27)が抜け出す。
 ファーのレオ・セアラ(9)が蹴り込んで、あっさりと先制した。
 三浦は松村の動きを把握しきれず、背後を突破された。
32分、GK早川友基(1)のパントでレオ・セアラが抜け出し、鈴木がシュート。
37分、知念慶の右クロスを小川諒也(7)がヘッドするが、バーに当たる。

リードを許した川崎は、終盤に押し込む。
 38分、VW際の右クロスを山田新がヘッド。
 44分、山本の左クロスから脇坂がシュート。
GK早川が2つの決定機を防いだが、45+4分。
 山本の左CKから、伊藤達哉が浮いたボールを合わせて同点ゴール。

■2nd half
ハーフタイムで、ジェジエウとマルシーニョを投入する。
51分、そのジェジエウが、抜け出した松村を背後から手で押し倒す。
 DOGSOでレッドカードが提示されるが、VARにより松村のオフサイドと判定。
 レッドカードは取り消されたが、投入直後の軽率なプレーだった。

鹿島はロングボールだけでなく、パスをつなごうとする。
 しかし川崎のプレスは鋭く、抜け出せずに捕まってしまう。
55分、山本が鈴木からボールを奪って、家長が右クロス。
58分、マルシーニョが知念のトラップを攫って、山本がループパス。
 家長の右クロスをマルシーニョが蹴り込んで、逆転に成功する。

鹿島の運動量はがっくりと落ち、間延びしてしまう。
 ぽっかり空いた中盤のスペースで、川崎がボールを動かした。
 家長を筆頭に時間を消費しながら、危な気なく逃げ切った。

■summary
鹿島の2FWレオ・セアラと鈴木優磨のプレスは弱め。
 1人がボールに寄せていっても、もう1人は動き出さない。
 プレスを逃れられると、2度追いすることなく諦めた。
 川崎のパスコースを消すことができず、前進を許した。

前半、25分の先制ゴールを含め、いくつかの決定機を作った。
 ただ、後半になるとチャンスを作れず、選手交代も奏功しなかった。
 試合後、鬼木達監督は「同じ課題が続いている」とコメント。
 改善する方策を探す必要があるが、簡単ではないと思われる。


川崎は前半、ロングボール処理に後手を踏んで1失点。
 スタートから良い攻撃を続け、攻め込んでロスタイムに同点に追い付いた。

後半からは、丸山に代えてジェジエウを投入する。
 ジェジエウはDOGSOで退場しかけるなど、怪しい判断もあった。
 それでも2CBを組む高井とともに、ロングボールを跳ね返した。

高井幸大は、この鹿島戦を最後にヨーロッパに旅立つ。
 2023年にU-18からトップチームに昇格して2年半。
 同じU-18昇格組の板倉滉(4年)、三好康児(4年半)、田中碧(4年半)より早いタイミング。
 U-20/U23代表、フル代表4試合も経ながら、急速に成長を遂げた。
 世界を代表するCBとなって、いつの日かこのクラブに戻ってきてほしい。
(2025年7月8日(火) 公式発表 トッテナム・ホットスパーFC(ENG)へ完全移籍)

東アジアE-1選手権のため、J1リーグは中断される。
次は中10日で、天皇杯相模原戦(天皇杯 R32)。
 この間に休養を取りながら、さらに戦術も調整してほしい。

■goal
45+4伊藤達哉(17) 58マルシーニョ(23) 
25レオ・セアラ(9) 

■judge
山口瑠伊(98) 5.5 90+7分、鈴木のヘッドを弾いて止めてキャッチ。プレー機会は少なかった。
VW際(31) 6.0 38分、山田新への右クロス。86分、ミドル。家長を走らせるパスを出し続ける。
高井幸大(2) 5.0 10分、ミスパスで決定機を与えたが、立て直した。32分、シュートブロック。
丸山祐市(35) 5.5 背後を縦パスで狙われて、32分にレオ・セアラに抜け出される。前半で交代。
三浦颯太(13) 5.0 9分、山田新へ左クロス。25分、ロングボールと松村の位置を見誤って失点。
河原創(19) 6.0 14分、ヘッド。45分と79分にシュート。中盤でイーブンボールを競り続ける。
山本悠樹(6) 7.0 44分、脇坂へラストパス。58分、家長へ華麗なループパス。素晴らしかった。
家長昭博(41) 6.5 1アシスト。後半、右サイドでキープして時間を使う。80分、遅延でイエロー。
脇坂泰斗(14) 6.0 6分、ボレー。44分、山田新の落としをシュート。84分、ドリブルでCK獲得。
伊藤達哉(17) 6.5 8分、強い左クロス。右足首を痛めながら同点ゴールを決めたが、前半で退く。
山田新(20) 6.0 9分、38分にヘッド。31分にミドル。ハイボールに競り勝って、力強くキープ。

■sub
HT(17)マルシーニョ(23) 7.0 自らボール奪取して決勝ゴールを決める。66分、77分にヘッド。
HT(35)ジェジエウ(4) 5.5 51分、DOGSO未遂。85分、ヘッド。ロングボールに上手く対応。
78(6)橘田健人(8) 6.0 89分、90+1分、90+4分にルーズボールに競り勝つ。逃げ切りに貢献。
84(13)佐々木旭(5) 6.0 三浦に代わってLSBに入る。86分、左サイドで仕掛けた。
90+3(41)宮城天(24) 6.0 右ウィング。90+4分、90+6分に右サイドでキープする。

■bench
安藤駿介(21) 大関友翔(16) 小林悠(11) 神田奏真(38) 

■coach
長谷部茂利 6.5 ジェジエウの投入でロングボールを封じる。紙一重だったが、勝利に導く。

■referee
荒木友輔 6.0 荒れ気味だったが上手くコントロール。接触後に倒れた姿でファウルと判定しがち。

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AT+7+7