ホーム最終戦の広島戦(J1 #37)から中5日。
車屋紳太郎と安藤駿介の引退セレモニー、ソンリョンとジェジエウの退団挨拶の余韻が残る。
シーズン最終戦は、アウェイでの浦和戦。
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先発は広島戦から2人変更する。
新たにウレモヴィッチと家長昭博が入る。
引退する車屋紳太郎はベンチ外、伊藤達哉は累積警告で出場停止。
ベンチには新たに三浦颯太、土屋櫂大、名願斗哉、ロマニッチが入る。
三浦は、10月8日のYLC柏戦(YLC SF #1)での左ハムストリング肉離れから復帰する。
引退するGK安藤駿介は、最後の公式戦となる。
特別指定の山市秀翔は、2戦続けてのベンチ入り。
GKソンリョンと神橋が外れた。
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浦和はJ1リーグ15勝11分11敗の8位。
7位の川崎と勝ち点1差で、勝てば順位が入れ替わる。
契約満了が発表されたマリウス・ホイブラーテン(5)とチアゴ・サンタナ(12)はともに先発する。
今シーズンの対戦は、川崎の1勝(延長)2分。
250521川崎2-2浦和(J1 #13)
250903浦和1-1川崎(YLC QF #1)
250907川崎3-2浦和(YLC QF #2)
■1st half
川崎は良さをまったく出せない。
浦和のプレスはそれほど強くないのに、パスコースを作れない。
特に山本悠樹がきっちり塞がれて、2CBからの進路が限定された。
精度の低いロングボールを蹴らされて、回収される。
チャンスらしきものはごくわずかで、サイドからクロスを入れたくらい。
浦和は広くピッチを使う。
2ボランチのサミュエル・グスタフソン(11)と安居海渡(25)を経由して、サイドに展開する。
チアゴ・サンタナのポストプレーも効いて、広島戦の流れを繰り返すような前半だった。
多くの決定機を作られながら、44分。
グスタフソンが中央を持ち上がり、右サイドに預けてから戻りをシュート。
GK山口は身体で面を作れず、ニアを抜かれて先制ゴールを許した。
■2nd half
ハーフタイムで3人を交代する。
機能しなかった前半を踏まえた采配だが、チームは改善されない。
三浦が試みるドリブルは有効だったが、多くは続けられない。
ロストしてもプレスバックできず、スペースを浦和に突かれる。
河原創が1人で果敢にボールに寄せるが、背後のカバーが足りない。
空いた中盤に抜け出されると、そのまま前進を止められない。
大関やロマニッチがプレスに出ても、個人頼みでチームはバラバラだった。
2点目と4点目は突破された右サイドからのラストパスをフリーで蹴り込まれる。
3点目は左CKをGK山口が空振りして、根本健太(28)がゴール。
野田裕人と名願斗哉の投入で、わずかな見どころは作ってくれた。
■summary
浦和は広島と同じような戦術を選択して、川崎を翻弄した。
4ゴールが少なく感じるほどの完勝となった。
川崎の状態が悪かったことを差し引いても、ピンチらしいピンチもなかった。
退団するチアゴ・サンタナは65分、ホイブラーテンは82分に交代する。
すでに勝負は決していたこともあり、暖かく見送られてピッチを離れた。
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川崎は広島戦も良くなかったが、さらに内容は悪くなった。
伊藤達哉が出場停止で、ほとんど攻撃する手段がなかった。
プレスに出てもボールは奪えず、間延びしたスペースにパスを通される。
イーブンボールへの動き出しも浦和より明らかに遅かった。
消化試合で仕方ない面もあるが、たとえ負けても観客に何かは見せてほしい。
長谷部監督の求心力も気になるところ。
就任1年目を終える時期になって、チームは崩壊している。
選手たちは統一感なく迷走し、現実的な方針が提示されていないとも思われる。
立て直しはかなり厳しいと思われるが、その手腕を見守るしかない。
GK山口瑠伊は、1点目でサミュエルソンに対して壁を作れず。
3点目はCKに飛び出すが、パンチングを空振りして失点。
チームを救うことができず、残念な結果となった。
浦和に抜かれて、3年連続でJ1リーグ8位。
広島戦に続く惨敗で、希望を見出しにくい中、シーズンが終わった。
■goal
44サミュエル・グスタフソン(11) 54チアゴ・サンタナ(12) 58根本健太(28) 77イサーク・キーセ・テリン(99)
■judge
山口瑠伊(98) 4.0 1失点目と3失点目に大きく関与する。37分、安居海渡のミドルを弾き出す。
VW際(31) 5.0 17分、右クロス。40分、CKの戻りをミドル。コンディションが悪そうだった。
ジェジエウ(4) 5.0 26分、ラストパスをカット。後半、集中力を切らしてパスミスを連発する。
ウレモヴィッチ(22) 4.5 31分、致命的ロスト。3点目は根本に振り切られる。72分、イエロー。
佐々木旭(5) 5.0 LSB、RSB、RCBと巡り回った。13分、35分に左クロス。46分、右クロス。
河原創(19) 5.5 序盤は浦和を止めたが、その後はカバー少なく抜け出される。40分、ミドル。
山本悠樹(6) 5.0 縦パスを狙うがミスが多く、相手に渡す。29分、30分に自陣でボールカット。
家長昭博(41) 5.0 4分、左へ出張。8分、19分にポストプレー。劣勢の中、良さを出せなかった。
脇坂泰斗(14) 5.0 35分、シュート。40分、セカンドを回収して右クロス。後半は右ウィングへ。
マルシーニョ(23) 5.5 45+2分、抜け出すがイエローで止められる。71分、ロマニッチへ落とす。
エリソン(9) 5.0 35分、佐々木旭の左クロスをシュート。ロングボールは受け止められなかった。
■sub
HT(9)ロマニッチ(91) 5.5 1トップ。劣勢を挽回はできなかったが、71分、89分にシュート。
HT(41)大関友翔(16) 5.5 トップ下、次いでボランチに入る。勢い良くプレス。89分、ドリブル。
HT(31)三浦颯太(13) 5.0 LSB。ドリブルで持ち出す。54分、イーブンボールに競り負けて失点。
65(4)野田裕人(30) 5.5 RSB。86分、持ち上がって右クロス。90分、右サイドで1対1の守備。
76(19)名願斗哉(29) 5.0 右ウィング。J1リーグ初出場。ロストもあったが、第1歩を踏み出す。
■bench
安藤駿介(21) 土屋櫂大(39) 山市秀翔(34) 神田奏真(38)
■coach
長谷部茂利 4.5 交代策は妥当だったが、先発陣も含めてまったく結果が出なかった。
■referee
小屋幸栄 6.5 エキサイトすることなく、落ち着いた態度のジャッジ。完璧だった。
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AT+2+5















































