2戦連続ドローとなったG大阪戦(J1 #18)から中5日。
少し間隔が空いて、アウェイに赴いての広島戦。
日中は快晴で暑かったが、夕方には過ごしやすくなった。
エディオンピースウイング広島は、新設2年目。
市内中心部に立地する球技専用スタジアムは、チケット完売状態がいまだに続く。
2023年までの広域公園陸上競技場は空席が多く、文字通り景色が変わった。
5月29日、パトリッキ・ヴェロン(28)の今治(J2)への期限付き移籍が発表された。
![]() |
先発は、G大阪戦からの変更は1人だけ。
新たに山田新が先発して、小林悠はベンチに回る。
ベンチには山内日向汰が入り、伊藤達哉が外れた。
![]() |
サンフレッチェ広島は、J1リーグ10勝2分5敗で暫定3位。
5月に入って5連勝中で、日程は川崎と同じ中5日。
2024年の対戦は、2分だった。
240428広島2-2川崎(J1 #10)
240629川崎1-1広島(J1 #21)
■1st half
川崎はパスコースを確保しながら前進する。
VW際や山本のドリブルも、広島のプレスを効果的に剥がした。
中盤のセカンドボールも優勢で、素早いプレスバックから波状攻撃を続ける。
28分、佐々木旭の左クロスを家長が合わせたが、GK大迫敬介(1)がビッグセーブ。
30分、マルシーニョが左から塩谷司(33)を抜いてシュート。
広島は3バックに両ウィングを加えて並び、最終ラインを下げすぎない。
10分、河原創のミスパスから、ジャーメイン良(9)がシュート。
12分、東俊希(24)がミドル。
しかし、序盤を過ぎると押し込まれて、前に運べなくなった。
■2nd half
広島は2人の選手を交代して、ジャーメイン良をシャドーから1トップに上げる。
47分、スローインから加藤陸次樹(51)がシュート。
先制したのは川崎。
50分、山本のスルーパスで家長がPA内右でフリーとなり、山田新へラストパス。
山田新のシュートはブロックされたが、家長が拾ってヒールでVW際へ流す。
VW際の右クロスはGK大迫が触ったものの、マルシーニョがヘッドで押し込んだ。
リードされた広島は、川崎の選手交代後に攻め込んでいく。
川崎はパスカットできなくなり、セカンドボールも拾えない。
71分、73分に前田直輝(41)がシュート。
78分、佐々木翔(19)の左クロスを、ジャーメイン良がヘッド。
決定機を多く作られながらも耐えていたが、86分。
中村草太(39)の左クロスを、荒木隼人(4)が同点ゴール。
同点とされてから、長く圧倒されていた川崎が盛り返す。
89分に大関、90分に橘田がFKを獲得する。
そして90+1分、大関の左CK。
高井がファーで折り返して、佐々木旭が蹴り込んだ。
■summary
広島はヴァレール・ジェルマン(98)が1トップで先発。
ジャーメイン良と加藤陸次樹が2シャドーに入ったが、上手く攻撃できなかった。
後半、ジャーメイン良が1トップとなってから、前後の動き出しが増えて改善した。
塩谷司、荒木隼人、佐々木翔の3バックは、相変わらず強力。
GK大迫敬介も含めて、失点する可能性が少ない布陣を組んでいる。
![]() |
川崎は過密日程が緩和された効果もあって、中盤を支配する。
広島がプレスに来ても、簡単にルートを探すことができた。
ただ、5バックでブロックを組まれてしまうと、そこから崩すのは難しい。
立ったままボールを回すだけでなく、フリーランを増やしたい。
代表ウィークを挟み、次は中10日で天皇杯福島戦(天皇杯 R64)。
フル代表に高井、U-20代表に大関、神田、土屋、U-20Jリーグ選抜に野田が選出された。
負傷交代したVW際も含め、最終ラインの稼働人数に不安はあるが、勝ち上がりたい。
■goal
86荒木隼人(4)
50マルシーニョ(23) 90+1佐々木旭(5)
■judge
山口瑠伊(98) 7.5 10分、12分、47分、63分、69分、73分とシュートセーブ。勝利に導いた。
VW際(31) 6.5 50分、右クロスで先制ゴールを呼ぶ。58分、ミドル。右太もも裏を痛めて交代。
高井幸大(2) 7.0 ゴール前でクリアやカットを続ける。90+1分、大関のCKをヘッドで折り返す。
丸山祐市(35) 6.0 78分、クロスに飛んだが触れずに決定機を許す。ジャーメイン良と競り合う。
佐々木旭(5) 7.5 決勝ゴール。28分、家長へクロス。RSBに回った90分、ドリブルで縦に進む。
河原創(19) 5.5 10分、バックパスをミス。18分、19分に山田新へ縦パス。89分、FKを蹴った。
山本悠樹(6) 6.5 9分、ボレー。50分、家長へラストパス。縦パスを狙い、多くのパスカット。
家長昭博(41) 6.5 28分、76分にシュート。75分、異議でイエロー。90+4分、自陣でFK獲得。
脇坂泰斗(14) 6.0 27分、PA内でターン。60分、フリーでシュート。64分、小林悠へスルーパス。
マルシーニョ(23) 6.5 先制ゴール。9分、60分にラストパス。30分、塩谷司を抜いてシュート。
山田新(20) 6.0 ポストもまずまず。50分、53分にシュート。64分の交代直前はかなり良かった。
■sub
64(20)小林悠(11) 5.0 64分、脇坂のラストパスをシュートできず。ボールを収められなかった。
66(15)田邉秀斗(15) 4.5 最初はRSBで、LSBに回る。サイドを突破される。ロストも多かった。
79(14)大関友翔(16) 6.0 86分、自陣でミスパス。90+1分、左CKを蹴って決勝ゴールを生んだ。
79(6)橘田健人(8) 6.0 90分、ルーズボールを拾いFK獲得。90+2分、中村の左クロスをクリア。
79(23)瀬川祐輔(18) 5.5 84分、越道草太(32)を倒しイエロー。90分、プレスでマイボールに。
■bench
ソンリョン(1) アイダル(44) 山内日向汰(26) 神田奏真(38)
■coach
長谷部茂利 6.0 好調の広島相手に、遜色ない内容で勝利した。VW際のアクシデントを受けた交代策もベスト。
■referee
マルティン・ペーターセン(GER) 6.5 ほとんどの接触プレーでファウルを取らなかった。判定への異議には直ちにイエローを提示。
244,300views
AT+1+4