2025/03/02

250301川崎0-1京都(J1 #4)

川崎0-1京都(U等々力, 15:00KO, 22,404人)

逆転で勝利したアウェイ福岡戦(J1 #3)から中2日。
 ホーム等々力に戻り、J1リーグ第4節の京都戦。

U-20代表は水曜日の準決勝で敗退し、活動を終えた。
 ただ、大関、神田、土屋の3選手はメンバー外。
 他チームに帰国を報じられた選手もいたが、この3人の動静は不明。


先発は、福岡戦から10人と大幅に入れ替える。
 GKソンリョン、最終ラインは右から佐々木旭、アイダル、車屋紳太郎、田邉秀斗。
 ボランチは橘田健人と河原創、2列目はヴェロン、山内、伊藤達哉、1トップにエリソン。
 連続して先発するのは、橘田健人のみとなった。
 また、GKソンリョンは、今シーズン初出場となる。

先発を外れたGK山口、VW際、高井、山本、家長、脇坂、マルシーニョ、山田新の8人はベンチ。
 丸山と三浦の2人はベンチ外となった。
 宮城天は、福岡戦に続いてベンチスタート。


京都サンガFCは、ここまで3試合のJ1リーグで2分1敗。
 前節神戸戦(J1 #3)から中2日で、先発は3人と小幅に変える。
 神戸戦の前半途中で交代したマルコ・トゥーリオ(11)は、ベンチ外。

2024年の対戦は、京都の1勝1分だった。
 240309川崎0-1京都(J1 #3)
 241109京都1-1川崎(J1 #36)

■1st half
京都は、滞空時間の長いパントを蹴る。
 無類の強さを誇る原大智(14)が落とすが、その先にはつながらない。

川崎の2CB、特にアイダルに向かってプレスを仕掛ける。
 アイダルは詰められると蹴り出して回収される。
 5分、平戸太貴(39)の左CKをファーの須貝英大(22)がボレー。
 13分、CKから奥川雅也(29)がクロスを入れ、福岡慎平(10)がヘッド。

川崎はエリソンにロングボールを集める。
 CB鈴木義宜(50)と宮本優太(24)に挟まれながらも、強い体幹で受け止める。
 ショートパスを中盤で重ねて京都のプレスを抜け出し、ゴールに近づいた。
 19分、エリソン、伊藤とつなぎ、山内がミドル。
 22分、河原のスルーパスから、エリソンが右足シュート。

京都はアフターも含めて強く当たってきた。
 24分、ジョアン・ペドロ(6)が橘田を倒してイエロー。

序盤は京都が押し込むが、川崎が盛り返して前半を終えた。

■2nd half
京都は、風上を活かして攻勢に出る。
 47分、佐藤響(44)のスローインを原大智が流し、ラファエル・エリアス(9)がシュート。

49分、左サイドに出ていた橘田健人のバックパスが弱くなる。
 拾ったラファエル・エリアスに高井が寄せたが、ラストパスを奥川に通されて先制される。
 橘田はGKソンリョンに戻すところが、キックの振り幅自体が小さくなった。

さらに気落ちした川崎を攻め立てる。
 51分、田邉の背後を突いた川﨑颯太(7)がGK1対1となるが、ソンリョンが止める。
 57分、平戸の右CKを、ゴール前で原が決定的なヘッド。

59分、川崎は2列目の3人を同時に交代する。
 オフサイドも多かったが、噛み合い始めると決定機を作り出す。
 家長が難しい状況でもパスを引き取り、脇坂が細かなタッチで運んだ。

76分、マルシーニョの横パスから家長がシュート。
 79分、佐々木旭の右クロスをマルシーニョが頭で合わせるが、GK太田岳志(26)がビッグセーブ。
 81分、86分、90+3分にも家長がシュートする。
 エリソンも左足を痛めながら、81分、87分、88分、90+6分とシュート。

京都は攻められながら、最後まで耐え切った。

■summary
京都は望外の先制ゴールを守って勝利した。
 原大智を目掛けてパントを入れるが、田邉と対峙する右サイドでは互角だった。
 しかし、中央に流れれば無双状態で、47分にはエリアスの決定機を作り出した。

終盤は自陣深くに閉じ籠もる。
 押し込まれる展開ともなったが、ゴール前で粘り強く守った。


川崎は大きくターンオーバーしながら、失点せずに前半を終える。
 京都と互角に戦えていていたが、48分の失点でプランが崩れた。
 59分に主力3人を入れて巻き返したが、同点ゴールは決まらなかった。

ハーフタイムの高井、59分の脇坂とマルシーニョの投入は早かった。
 家長については、次のアウェイ上海上港戦に伊藤達哉を使う予定ならば理解できる。
 交代選手は攻撃を牽引したが、勝ち点を得るために無理する必要はなかった。
 ロスタイムを含め30分以上のプレーとなったが、70分を過ぎての交代でも良かった。
 また、ベンチにいた宮城天を起用する選択肢もあった。

次は、中3日でアウェイ上海申花戦(ACLE R16 #1)。
 厳しい日程が続くが、重要なACLE準々決勝の第1戦。
 上海から勝ち点を持ち帰り、等々力での第2戦に備えたい。

■goal
49奥川雅也(29)

■judge
ソンリョン(1) 6.5 失点はチャンスなし。51分、川﨑颯太の決定機をセーブ。キックも飛んだ。
佐々木旭(5) 6.5 38分、ミドル。68分、PA内に侵入。70分、マルシーニョへ完璧な右クロス。
アイダル(44) 5.5 足元が乱れてプレスを浴びる。自陣へのハイボールに競り勝って跳ね返す。
車屋紳太郎(7) 6.0 失点シーンにダッシュで戻らなかった。終盤、ロングボールを入れ続ける。
田邉秀斗(15) 5.5 43分、CKをヘッド。51分、川﨑颯太に抜け出される。原大智と互角の対応。
河原創(19) 6.0 22分にエリソン、68分に佐々木旭へ縦パスを通す。84分、CKの戻りをボレー。
橘田健人(8) 4.0 痛恨のミスパスで失点を喫する。河原とのパス交換でプレスを抜けて前進する。
ヴェロン(28) 5.5 17分、右クロス。25分、左FKを蹴る。サイドを突破する武器を増やしたい。
山内日向汰(26) 5.5 6分、エリソンへ縦パス。19分、左からミドル。中央から左右に散らした。
伊藤達哉(17) 5.5 17分、35分、38分に左クロス。37分、ドリブルでロストしたがすぐに回収。
エリソン(9) 6.5 22分にシュート。CBを背負って収める。終盤、左足を痛めつつ多くシュート。

■sub
HT(44)高井幸大(2) 6.0 RCB。49分の失点は1対2で止められず。60分、縦パスでロスト。
57(28)家長昭博(41) 6.5 76分、81分、86分、90+3分と多くのシュート。決めたかった。
57(26)脇坂泰斗(14) 6.5 81分、エリソンへラストパス。77分からボランチでボールを動かす。
57(17)マルシーニョ(23) 6.0 70分、佐々木旭の右クロスを決定的なヘッド。88分、シュート。
77(8)山田新(20) 6.0 ニアに走り込んで佐々木旭のクロスを呼び込む。シュートはなかった。

■bench
山口瑠伊(98) VW際(31) 山本悠樹(6) 宮城天(24) 

■coach
長谷部茂利 6.0 ベストは尽くしたが、結果は出せず。57分の3枚替えは、少し早かった。

■referee
山本雄大 6.0 アフターや背後からのチャージが多い中、妥当なジャッジ。イエロー3枚も適切。

238,100views
AT+2+7