J1リーグ第3節にして早くもミッドウィーク開催となるアウェイ福岡戦。
日程は、ドローに終わった柏戦(J1 #2)から中3日。
U-20アジアカップのため、大関、神田、土屋は引き続き不在。
U-20代表は、準々決勝でイランに勝って、U-20ワールドカップ出場権を獲得。
この福岡戦と重なる20時30分(日本時間)から、オーストラリアと準決勝を戦う。
(U-20代表は準決勝敗退。ベスト4で終わった。)
![]() |
先発は、柏戦から2人が変わる。
新たに橘田健人と家長昭博が先発し、河原創と伊藤達哉がベンチに回る。
ベンチには、名古屋戦(J1 #1)で負傷退場した佐々木旭が復帰する。
![]() |
アビスパ福岡は、J1リーグ開幕2連敗。
前年まで5年間率いた長谷部茂利監督と対戦する。
前節G大阪戦(J1 #2)の先発から5人を変える。
紺野和也(8)や岩崎悠人(18)、松岡大起(88)などはベンチスタート。
2016-19年に川崎に所属した奈良竜樹(3)は、昨年6月に左膝靭帯を手術して離脱中。
全治10~12箇月と診断されていて、8月9日の等々力(J1 #25)の出場を待ちたい。
2024年は、川崎の1勝1分だった。
240506福岡1-1川崎(J1 #12)
241208川崎3-1福岡(J1 #38)
■1st half
福岡は強くはプレスに出てこない。
川崎はCBから無理なくつないでゴールに近づく。
4分、山本がバイタルからミドル。
5分、脇坂の縦パスから、家長がバーに当てた。
福岡は12分、見木友哉(11)がロングシュート。
そして15分、最終ラインに下りたボランチ秋野央樹(15)がロングボール。
ナッシム・ベン・カリファ(13)がハイラインの裏に抜け出して、先制ゴールを決めた。
川崎はブロックの外側でのパス回しが長くなる。
福岡のカウンターを浴びて、我慢する時間ともなった。
24分、VW際のロストから速攻を仕掛けられ、志知孝明(77)を高井が止めてイエロー。
33分にも名古新太郎(14)を橘田が手で止めてイエロー。
42分、右サイドライン近くからのFK。
三浦がゴール前に蹴り込むと、家長がバックヘッドで同点ゴールを決めた。
■2nd half
福岡はベンチに置いていた主力を投入する。
ハーフタイムから岩崎、57分に紺野を入れる。
特に紺野の投入は、かなり効果的だった。
60分、紺野が右サイドからPAに入ってシュート。
63分、紺野のループパスを秋野がシュート。
65分、岩崎のCKから田代雅也(37)がループを放つまで、福岡が押し込む時間となった。
69分、川崎は3枚替えで盛り返しを図る。
右サイドはVW際と家長の2人から、佐々木旭と伊藤達哉の組み合わせとなる。
佐々木旭はインナーラップからクロスを入れ、伊藤達哉はスペースがあればドリブルした。
86分、河原創がCBまで戻して作り直しとなり、高井が伊藤に渡す。
伊藤達哉が前に運ぶと、短いモーションからクロスを入れる。
福岡CBよりも先に動いたエリソンが、ヘッドで叩き込んだ。
■summary
福岡は先制したが、ペースを握られる時間も長かった。
紺野の投入から10分間ほどチャンスを作ったが、最後に逆転を許した。
開幕3連敗となったが、ターンオーバーしたことは悪くない。
短期的な結果も欲しいはずだが、長いシーズンで無理しすぎないことも重要だと思われる。
![]() |
川崎は先制を許しながらも逆転勝ち。
失点は、高井がベン・カリファに抜け出され、GK山口がニアを抜かれたもの。
複数のエラーが重なったので、悲観すべきではないかもしれない。
ただ、GK山口は、シュートのタイミングで両足が浮いていた。
着地してから動き、身体近くのニアサイドを止められなかった。
次の京都戦は、ターンオーバーの意味でもソンリョンを起用したい。
失点後、チームに動揺も見られたが、短時間で元の姿を取り戻した。
60分からの福岡の攻勢をしのぎ、1失点で終えたことは評価できる。
42分の同点ゴールは、三浦のFKから。
三浦が蹴る前に、家長がクイックで始めようとしたが、木村主審に止められた。
クロスが得点源となっているので、メリットを感じられないクイックは避けるべき。
次のホーム京都戦(J1 #5)は、中2日。
その次のアウェイ上海上港戦(ACLE R16 #1)に向け、大きく選手を入れ替えたい。
■goal
15ナッシム・ベン・カリファ(13)
42家長昭博(41) 85エリソン(9)
■judge
山口瑠伊(98) 5.5 ニアを抜かれて1失点。キックは遠くまで飛ばせず、福岡の再攻撃を招いた。
VW際(31) 6.0 24分、ロスト。攻めながらのリスク管理は難しかった。56分、志知からカット。
高井幸大(2) 5.5 背後に抜け出されて1失点。24分、イエロー。福岡のラストパスを止める。
丸山祐市(35) 6.5 鋭い読みと高さを活かしてゴール前を固める。あと少しパス精度を上げたい。
三浦颯太(13) 7.0 ダッシュで気持ち良く駆け上がる。1アシスト。紺野への対応に手を焼いた。
橘田健人(8) 6.0 前を意識しつつ慎重に組み立てる。33分のイエロー以降、無理には止められず。
山本悠樹(6) 6.5 4分、ミドル。35分、球離れが遅くなりロスト。90分、エリソンへの左クロス。
家長昭博(41) 6.5 1ゴール。5分のシュートはバーに当たる。49分、シュート。左にも出張する。
脇坂泰斗(14) 6.5 次の動作のために最適なトラップを続ける。23分、67分に決定的なシュート。
マルシーニョ(23) 5.5 67分、カットして脇坂へラストパス。78分、深いタックルでイエロー。
山田新(20) 5.5 ボールに触れず、シュートはなかった。クロスは先にCB田代に跳ね返された。
■sub
58(8)河原創(19) 6.0 中盤でしっかり寄せる。83分、自陣からドリブルするが囲まれてロスト。
69(31)佐々木旭(5) 6.5 インナーラップから右クロスを入れる。藤本一輝(22)と激しく攻防。
69(41)伊藤達哉(17) 7.0 スピードに乗ったままのクロスでアシスト。正確なトラップを見せる。
69(20)エリソン(9) 7.0 CBより先に動き出してフリーで決勝ヘッド。73分、90分にもヘッド。
81(23)宮城天(24) 5.5 87分、左サイドを独走するも、そのまま突進してDFにカットされる。
■bench
ソンリョン(1) 車屋紳太郎(7) 山内日向汰(26) ヴェロン(28)
■coach
長谷部茂利 6.5 交代選手の活躍で逆転勝利に導いた。もう少し選手を入れ替えたいところ。
■referee
木村博之 6.5 スムーズなジャッジを安定して続けた。
237,800views
AT+5+5