山東泰山戦(ACLE GL #6)から中3日、ホーム連戦となるJ1リーグ最終節福岡戦。
2024シーズン最後の公式戦となり、8年間指揮を執った鬼木達監督が退任する。
先発は、山東泰山戦から5人を変更。
新たに佐々木旭、高井、橘田、家長、山田新が先発する。
VW際、ジェジエウ、河原、エリソンはベンチへ、負傷の瀬川はベンチ外となる。
ACLEで結果を出した神田が、J1リーグで初のベンチ入り。
アビスパ福岡は、J1リーグ12勝14分11敗の11位。
12位川崎とは勝ち点1差で上に立っている。
浦和戦(J1 #37)から中7日で、川崎より余裕ある日程。
累積警告でDFドウグラス・グローリ(33)とボランチ重見柾斗(30)の2人が出場停止。
5シーズン福岡を率いた長谷部茂利監督が、契約期間満了で退任する。
福岡でのラストマッチで、2025シーズンは川崎監督就任が報道されている。
アウェイでは、ドローだった。
240506福岡1-1川崎(J1 #12)
■1st half
川崎は連動して厳しく寄せていく。
福岡の逃げ道は少なく、パスやトラップに甘さが出ると奪われる。
1トップのウェリントン(17)も丸山に勝ち切れず、ロングボールを受けられない。
流れるように攻め続ける川崎は8分、先制ゴール。
山本がインターセプトして、すぐ縦に入れて攻めかかる。
小林悠のシュートはGK村上昌謙(31)が弾くが、家長がニアハイに豪快なゴール。
家長はベンチに向かって鬼木監督に飛び付き、等々力に祝祭感が溢れた。
福岡は右サイドの紺野和也(8)を使って反撃する。
9分、前嶋洋太(29)の右クロスをウェリントンがヘッド。
14分、紺野が仕掛けてシュート。
27分、山田新の落としから、山本がミドル。
強いシュートではなかったが、正面で構えたGK村上はキャッチできず。
落としたボールを小林悠が蹴り込んでゴール。
小林悠も家長と同じように、鬼木監督にまっすぐに飛び付いた。
その後も川崎のペースが続いたが、福岡にもチャンスはあった。
31分、紺野の右クロスを金森健志(7)がヘッド。
42分、金森のループシュートは、GKソンリョンが弾いた。
■2nd half
48分、早くも川崎が追加点を挙げる。
三浦の左クロスがDFにクリアされるが、追い付いた家長が振り返って右クロス。
中央の山田新と小林悠を越えて、ファーのマルシーニョがボレーで流し込んだ。
3点差となったが、福岡がすぐにゴールを奪う。
51分、井上聖也(4)の右クロスをファーに走り込んだ松岡大起(88)がゴール。
佐々木旭は中央のFWに付いていて、松岡はフリーとなっていた。
福岡は57分、ナッシム・ベン・カリファ(13)とシャハブ・ザヘディ(9)を投入。
ウェリントンと異なるスタイルの2人で、前からのプレスが効き始める。
77分に紺野が交代して、サイドよりも中央から仕掛けてくる。
82分、85分にザヘディがシュートするが、ゴールはなかった。
川崎は64分に河原と遠野を入れて、守備にも比重を置く。
体力的に劣勢となり始めた時間帯だったが、この2人が引き締めた。
■summary
福岡は、紺野の右サイドを中心に攻めた。
紺野はドリブル突破も周囲を使うパスもあって、川崎を苦しめる。
左サイドは、岩崎悠人(18)が1列低い位置だったこともあり、佐々木旭に止められる。
3失点で妥当な敗戦となったが、あと少し早く反撃のゴールがほしかった。
GK村上昌謙は、あまり良くなかった。
27分、山本のシュートをキャッチできず、追加点を与えてしまう。
キックも等々力の芝の状況もあったためか、不安定だった。
シャーレを背にした最後の挨拶で、感極まる鬼木達。 |
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選手たちに胴上げされて宙に高く舞う鬼木達。 |
川崎は、8年間チームを率いた鬼木達監督のラストマッチ。
J1リーグ第1期連覇(2017-18)のMVP2人がゴールを決めた。
GKソンリョンを含め、鬼木体制全期間を支えた選手が最後の勝利をもたらした。
福岡に勝利して、今シーズンもJ1リーグで1つ勝ち越した。
最終順位は8位となり、ACLEを含めて4連勝(すべて3ゴール以上)で終えた。
8年間で7タイトルを獲得した黄金時代は、ついに終焉を迎える。
2025シーズンは、2月11日(火)の浦項戦(ACLE GL #7)から始まる。
新監督を含めた新しい編成で、どんな戦いを見せてくれるのか、大きく期待したい。
■goal
8家長昭博(41) 27小林悠(11) 48マルシーニョ(23)
51松岡大起(88)
■judge
ソンリョン(1) 6.0 42分、金森のループをジャンプして弾き出す。78分、遅延行為でイエロー。
佐々木旭(5) 6.0 RSBでフル出場。プレスを受けてもつなぐ。岩崎を始めサイド攻撃を封じる。
高井幸大(2) 6.0 能動的に狙ってボールを奪う。68分、カリファにPA内で抜かれるも自らカバー。
丸山祐市(35) 6.0 ハイボールでウェリントンに競り勝った。50分、62分に焦って縦パスをミス。
三浦颯太(13) 6.0 紺野対策でいつもより攻め上がりを控えた。83分、左ポケットからクロス。
橘田健人(8) 6.5 1分、ミドル。がっちり中央を引き締める。43分、シュートせずパスを選択。
山本悠樹(77) 7.0 8分のインターセプト、27分のシュートでゴールを生んだ。55分、ボレー。
家長昭博(41) 6.5 早めの仕掛けから1ゴール1アシスト。リードしてからは遅攻も多く混ぜた。
マルシーニョ(23) 6.0 1ゴール。45分、53分にもシュート。ランもドリブルも鋭く速かった。
山田新(20) 6.5 47分、73分、75分、78分にシュート。ポストプレーもラストパスも良かった。
小林悠(11) 6.5 8分の決定機は止められる。27分、GKに詰めて1ゴール。後半は動きが落ちた。
■sub
64(23)遠野大弥(17) 5.5 左ウィングに入る。65分、ボールカット。75分、山田新へ左クロス。
64(77)河原創(19) 6.0 ボランチ。1度逃してもさらに寄せていく。78分、山田新へラストパス。
75(11)エリソン(9) 5.5 ゴールの近くでパスを中継したが、自らのシュートチャンスはなかった。
90+1(20)神田奏真(32) 5.5 J1リーグデビュー。90+3分、三浦のスローインを収められず。
■bench
山口瑠伊(98) ジェジエウ(4) VW際(31)
■coach
鬼木達 6.5 厳しい日程ながらも快勝に導いた。選手交代も的確だが、神田投入は遅すぎ。
■referee
先立圭吾 6.5 バランス良く納得感あるジャッジ。VARチェックも短時間で、素晴らしかった。
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AT+3+5