2024/12/07

241204川崎4-0山東泰山(ACLE GL #6)

川崎4-0山東泰山(等々力, KO, 13,840人)

合計9ゴールの乱打戦となった東京V戦(J1 #37)から中3日。
 24シーズン最後の2試合は、等々力でのホームゲーム。
 まずは、ACLEグループリーグ第6節、山東泰山戦。

12月の平日ナイター開催だが、寒さはそれほど厳しくはなかった。
 来場者にニットキャップが配布され、スタンドはファンシーな雰囲気に包まれた。
先発は、東京V戦から6人を変更する。
 新たにジェジエウ、丸山、河原、瀬川、小林悠、エリソンが先発する。
 外れる高井、佐々木旭、橘田、家長、山田新、遠野はベンチに回った。

ベンチには、ブリーラム戦(ACLE GL #5)で初出場初ゴールを決めた神田が入る。
山東泰山は、ACLEでここまで2勝1分2敗。
 FWクリザン(9)は、累積警告で出場停止。

今年2月、2023-24シーズンのACLラウンド16で対戦し、山東が勝ち上がった。
 240213山東泰山2-3川崎(ACL R16 #1)
240220川崎2-4山東泰山(ACL R16 #2)

■1st half
川崎はあっさりと先制する。
 3分、小林悠のパスからエリソンが右でポイントを作り、走り込んだ瀬川がシュート。
 鋭い反応でGKワン・ダーレイ(14)が止めたが、マルシーニョが押し込んだ。

山東のプレスは、1トップのゼカ(19)単独のものが多かった。
 川崎の2CB2ボランチには余裕があって、無理なく前進する。
 ドリブルもキープも別格だったエリソンに預けながら、押し込んでいく。

山東は攻撃機会は少ないながらも、決定機を作った。
12分、バレリ・カザイシュビリ(10)がスルーパス。
 シエ・ウェンノン(23)が抜け出してGK1対1となるが、GKソンリョンが止める。
36分、ゼカの左からのシュートは、GKソンリョンが触りバーに当たる。
 さらにリー・ユェンイー(22)のシュートもソンリョンが片手を伸ばして弾き出した。

川崎は41分、右からのFK。
 山本が壁を巻いてニアを撃ち抜き、2点差とした。
 GKワン・ダーレイは、ファーに構えていて触れなかった。

■2nd half
両チームとも中盤が緩んでくるが、スピードはそれほど上がらない。
川崎が前半と同じように優勢に進めていた65分。
 山本の左CKを、高く飛んだジェジエウがゴールに押し込んだ。

3点差とした川崎は、選手を入れ替えながら優勢を保つ。
 90分、河原のスルーパスで抜け出した神田のラストパスを、山田新がゴール。

■summary
山東はクリザンが出場停止となって、ゼカが1トップに入る。
 GKやCBからロングボールをゼカに入れるが、丸山に跳ね返された。
 低い位置からビルドアップを図っても、追い詰められて回収された。

前半は決定機を作れていたので、1点差のうちに同点ゴールがほしかった。
 ただ、今日のGKソンリョンの壁はあまりにも厚く、破れなかった。
川崎は厳しい日程ながら、ターンオーバーして快勝した。
 高井と佐々木旭を休ませた2CBを始め、選手が揃ってきている。
 今日もフル出場となった両SBは、稼働率は高いものの、高水準のプレーを見せた。

神田奏真は、等々力デビュー。
 90分にプロ初アシスト、90+3分にドリブルからシュート。
 ラインブレイクも狙い続け、短い時間で確かな足跡を残した。

次は中3日、今シーズン最終戦となる福岡戦(J1 #38)。
 退任する鬼木監督の8年間の集大成として、勝利したい。

■goal
3マルシーニョ(23) 41山本悠樹(77) 65ジェジエウ(4) 90山田新(20) 

■judge
ソンリョン(1) 7.5 12分に1つ、36分に2つの決定機を止める。66分にもGK1対1をセーブした。
VW際(31) 6.0 高い位置に攻め上がり18分、21分、25分にシュート。73分、家長へスルーパス。
ジェジエウ(4) 6.5 負傷からの復帰後初先発でフル出場。1ゴール。スルーパスを素早く止める。
丸山祐市(35) 6.5 ゼカへのハイボールを高さで封じる。フリーで持って長短のパスを繰り出す。
三浦颯太(13) 6.0 内外から駆け上がって、クロスやドリブルを仕掛けた。36分、自陣でロスト。
河原創(19) 6.0 鋭い寄せで自由を奪った。71分、ロングシュート。90分、神田へスルーパス。
山本悠樹(77) 7.0 GKの逆を突いた直接FKで1ゴール。CKで1アシスト。パスを効果的に供給。
瀬川祐輔(30) 6.0 3分、25分にシュート。39分、右クロス。46分、右太もも裏を負傷して交代。
マルシーニョ(23) 6.5 3分、こぼれ球を押し込んでゴール。スピードあふれるドリブルも効いた。
小林悠(11) 6.0 25分、マルシーニョのクロスをシュート。ポストプレーもプレスも的確だった。
エリソン(9) 6.5 猛烈なプレスを続ける。数多くの強烈なシュート。45+2分、ヒールリフト。

■sub
49(30)遠野大弥(17) 6.5 動き回って幅広く顔を見せる。85分、家長のループパスを回転ボレー。
68(77)橘田健人(8) 6.0 75分、素早いプレスバックで回収。87分、右からアーリークロス。
68(11)山田新(20) 6.5 確実に合わせて1ゴール。80分、90+3分に左ライン際をドリブル突破。
68(23)家長昭博(41) 5.5 味方に寄ってパスを受ける。83分、ジェジエウのパスで抜け出す。
84(9)神田奏真(32) 6.5 90分、河原のパスから1アシスト。90+3分、ドリブルからシュート。

■bench
山口瑠伊(98) 早坂勇希(22) 高井幸大(2) 田邉秀斗(15) 佐々木旭(5) 車屋紳太郎(7) 山内日向汰(26) 

■coach
鬼木達 6.5 2CBと2FWをターンオーバーしながら完勝に導いた。交代も適切だった。

■referee
アデル・ハミス・アルナクビ(UAE) 6.0 毅然とした明快なジャッジで、コントロールした。

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AT+3+3