2025/10/23

251018川崎5-3清水(J1 #34)

川崎5-3清水(U等々力, 14:00KO, 22,292人)

逆転されて敗退したYLC準決勝柏との第2戦(YLC SF #2)から中5日。
 代表ウィークが終わり、J1リーグが再開される。
 14時キックオフと、等々力では久しぶりの日中開催。

U-20代表から、大関友翔と神田奏真がチームに復帰した。

ロマニッチとウレモヴィッチは、出場停止。


先発は、柏との第2戦から2人が変わる。
 新たにGK山口、ジェジエウが先発する。
 GKソンリョンはベンチに回り、ウレモヴィッチは出場停止。

ベンチには、新たに大関が入り、GK安藤と出場停止のロマニッチが外れる。


清水エスパルスは、J1リーグ10勝11分12敗の11位。

2021-23年、川崎に所属した小塚和季(8)は、右インサイドハーフで先発する。
 水原三星(KOR)、ソウルイーランド(KOR)を経て、今季から清水に加入した。
 アウェイ日本平ではベンチ外で、川崎から移籍後、初めての対戦。

アウェイでは、ドローだった。
 250412清水1-1川崎(J1 #10)

■1st half
序盤から、川崎が早く強いプレスで圧倒する。
4分、佐々木旭が小塚を抜いて運び、陣形を崩して脇坂に縦パスを入れる。
 脇坂はトラップからターンして、そのまま左隅に先制ゴールを決めた。
7分、山本悠樹が蹴った右CKのクリアボール。
 VW際のミドルを佐々木旭が触って2点目が入る。
13分には早くも3点目。
 脇坂との流れるようなパス交換から、伊藤達哉が少し動かしてからゴール。

3点差となってからも引き続き川崎が押していく。
 エリソンは22分、29分、35分と多くのシュートを放つ。
そして37分、左から仕掛けた田邉秀斗のこぼれ球をエリソンがシュート。
 ボールは目の前のDFに当たって浮き、ゴールに吸い込まれた。

4点差となり、清水は4バックに移行する。
 1列上がった山原怜音(14)を使って、左サイドから前進する。
45+6分、山原の左クロスを乾貴士(33)が折り返す。
 中央の小塚がフリーでゴールに蹴り込み、1点を返した。

■2nd half
清水はハーフタイムに3人を交代して、キックオフ直後に追加点。
 山原、松崎快(19)と2つの縦パスから、髙橋利樹(38)が抜け出してゴール。

左サイドのカピシャーバ(7)を使って攻勢を強める。
 59分、PA内の松崎快がパスを受けると、遅れた田邉秀斗が引っ掛けてPKを与える。
  しかし、60分の北川航也(23)のPKは、GK山口瑠伊が止めた。
 65分、カピシャーバの左クロスを、松崎快がヘッド。
 66分、吉田豊(28)の左クロスを、髙橋利樹がヘッド。

危ない場面が続いた川崎だったが、69分。
 河原創が脇坂に縦パスを入れるが、住吉ジェラニレショーン(66)がカット。
 拾った矢島慎也(21)から河原創が奪い返し、GK1対1からゴールを決めた。

再度3点差とされたが、清水も反撃を続ける。
 90+1分、北川航也が2度目のPKを今度は決めるが、残り時間は少なかった。

■summary
清水は前半、3バックで失点を重ねた。
 37分に致命的と思える4点目を失ったが、そこから巻き返す。
 4バックにシステムを変更して逆襲に転じたが、もう少し早く決断したかった。
 それでも、60分のPKを決めていれば、勝ち点を得ることも可能だったかもしれない。
 スコアだけ見れば大敗だが、4失点後は観戦に値するプレーを見せた。


川崎は前半、圧倒して4点差としながらも、試合のコントロールに失敗する。
 自陣深くに押し込まれる時間が続いて、失点癖は治まらずに3失点。
 仮に退場者が出ていれば、柏とのYLC準決勝第2戦の再現もありえたと思われる。
 山口瑠伊のPKストップ、河原創の追加点で逃げ切ったが、劣勢の時間帯を短くしたい。

次は中6日でアウェイC大阪戦(J1 #35)。
 清水戦の勝利でJ1リーグ6位に浮上し、さらに上位も狙える状況にある。
 それでも、なるべく若手を起用してほしい。

■goal
4脇坂泰斗(14) 7佐々木旭(5) 13伊藤達哉(17) 37エリソン(9) 69河原創(19) 
45+6小塚和季(8) 46髙橋利樹(38) 90+2PK北川航也(23)

■judge
山口瑠伊(98) 7.5 60分、PKストップ。73分、髙橋利樹の決定機を止める。勝利に大きく貢献。 
VW際(31) 6.0 7分、強烈なボレーで1アシスト。後半になると、カピシャーパの圧力に曝される。
ジェジエウ(4) 6.0 28分、河原創の右クロスをヘッド。70分、プレー再開後も水を飲み続ける。
佐々木旭(5) 7.0 1アシスト1ゴール。46分、髙橋利樹に抜け出されて失点。62分、シュート。
田邉秀斗(15) 5.5 19分、プレスを受けながら縦パスを通す。59分、対応が遅れてPKを与える。
河原創(19) 6.5 細かなパスを重ねてリズムを生む。69分、高い位置でボールを奪って1ゴール。
山本悠樹(6) 6.0 良い位置取りで余裕を作り、パスを出した。6分、15分、35分にループパス。
伊藤達哉(17) 6.5 1ゴール。19分にシュート。積極的に仕掛けるが、後半は守備の比重が増える。
脇坂泰斗(14) 7.0 1ゴール1アシスト。前線のプレスを指揮する。56分、エリソンへスルーパス。
マルシーニョ(23) 6.0 6分、山本のループパスをボレー。27分、伊藤のパスを右からシュート。
エリソン(9) 6.5 1ゴール。22分、29分、35分、45+7分、56分にシュート。54分、イエロー。

■sub
57(23)宮城天(24) 5.5 63分、2本の右クロス。90+4分、ボールカットからドリブルで前進。
57(9)小林悠(11) 5.0 縦ポンをスプリントで追いかけるが分が悪かった。88分、PKを与える。
81(4)神橋良汰(27) 6.0 LCB。90+3分、FKからのスルーパスをカバー。90+8分、クリア。
81(17)橘田健人(8) 6.0 右ウィングに入り、相手に寄せるプレスを繰り返した。最後はLSBへ。
90+8(15)大関友翔(16) 5.5 右ウィングで終了間際に出場。ボールに触る機会はなかった。

■bench
ソンリョン(1) 野田裕人(30) 土屋櫂大(39) 家長昭博(41) 

■coach
長谷部茂利 6.0 前半は圧倒したが、清水の巻き返しに対して有効な手を打てなかった。

■referee
川俣秀 6.0 大量ゴールにあってもバランスを崩さず判定を続ける。PK判定は2つとも妥当。

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AT+7+10