YBCルヴァンカップ準決勝、柏との第1戦(YLC SF #1)から中3日。
舞台を日立台に移しての第2戦は、日曜日の16時キックオフ。
第1戦は川崎が3-1で勝ち、第2戦で柏が2点差で勝利すれば、延長戦となる。
大関友翔と神田奏真は、U-20ワールドカップに出場。
8日(木)のラウンド16で、フランスに敗れて帰国しているが、この試合はベンチ外。
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後半キックオフ。 |
第1戦からの先発の変更は1人だけ。
負傷した三浦颯太が外れて、LSBに田邉秀斗が入る。
ベンチには土屋櫂大と野田裕人が入り、負傷の大島僚太が外れた。
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後半キックオフ。 |
柏レイソルは、先発を4人変更。
三丸拡(2)、戸嶋祥郎(28)、出場停止空けの中川敦瑛(39)、特別指定の山之内佑成(32)が入る。
■1st half
川崎が4分、早速先制する。
伊藤達哉の右クロスからの混戦でマルシーニョが競り、脇坂泰斗がゴール。
2戦合計で3点差となった。
柏はいつものようにショートパスをつないで反撃する。
川崎を押し込んでゴールに迫っていく。
26分、小泉佳穂(8)のスルーパスで、山之内が右サイドを抜け出す。
ダイレクトの右クロスに、垣田裕暉がニアに飛び込んでゴール。
川崎はカウンターから反撃を狙ったが、柏の時間が長くなる。
45+4分にジエゴ(3)、45+6分に中川がミドル。
■2nd half
ハーフタイムで、柏は3人を交代する。
体力差を活かしながら、さらに攻勢に出てきた。
55分、小屋松知哉(14)のラストパスで細谷真大が2CBの間を割る。
抜け出した細谷をウレモヴィッチが倒してレッドカード。
数的不利となり、神橋と土屋を投入して3バックに移行。
マルシーニョと伊藤達哉が交代するが、山本悠樹がエリソンにロングパスを入れる。
エリソンは前線の人数が足りない中でも奮闘して、FKやスローインを獲得する。
ただ、脇坂も1列下りて3ボランチ5バックとなり、サンドバック状態となっていく。
73分、仲間隼斗(19)にゴールを許すと、山本悠樹を交代させる。
橘田健人を入れてさらに守備偏重となるが、まったく前進できなくなる。
柏はCKやスローインも素早くリスタートして、川崎に息を付く暇を与えない。
細谷真大が77分、90+2分にゴールを決め、柏が2戦合計で逆転した。
■summary
柏は数的優位を活かして決勝に進出した。
第1戦の結果を受けて、攻撃的なスタイルでゴールを目指す。
先発4人を入れ替え、ハーフタイムには2戦ともに3人を交代する。
川崎よりも選手層が厚く、体力的にも優位に立つことができた。
仮に退場がなければ、結果的に逆転できなかったかもしれない。
だとしても、逆転を目指してベストを尽くしたリカルド・ロドリゲス監督には共感できる。
最も素晴らしかったのは細谷真大。
ウレモヴィッチを退場させて、力強く圧巻の2ゴール。
特に90+2分の決勝ゴールは、佐々木旭にマークされながら奪ってみせた。
細谷は、2023年の天皇杯決勝(2023 天皇杯 Final)では、大南拓磨のチャージに耐えて進撃した。
倒れていればDOGSOだったが、それでもゴールを目指す姿勢は感動的だった。
広島との決勝戦で、自らの力でタイトルを勝ち取ってもらいたい。
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川崎はウレモヴィッチが退場して一気に暗転した。
采配も迷走し、3バック、さらに山本悠樹の交代と失敗が続いて逆転を許した。
ゴール前に張り付いたまま、長時間逃げ切るのは現実的でなかった。
敗退は仕方ないが、消極的な采配に終始したことは残念だった。
2017年のACL準々決勝浦和戦とまったく同じ展開となった。
等々力での第1戦(2017 ACL QF #1)を3-1で勝利して、アウェイ第2戦(2017 ACL QF #2)。
1-1の同点から車屋紳太郎が退場して、浦和が3得点して逆転した。
8年ぶりの最低の試合となったが、それでも止まらずに突き進んでほしい。
次は中5日でホーム清水戦(J1 #34)。
大関と神田が戻ってくるが、ロマニッチとウレモヴィッチが出場停止となる。
結果を求める成績ではないので、神橋を始め若手を登用してほしい。
■goal
26垣田裕暉(18) 73仲間隼斗(19) 77,90+2細谷真大(9)
4脇坂泰斗(14)
■judge
ソンリョン(1) 6.0 11分に小泉、35分にジエゴ、71分に細谷(2本)の決定的シュートをセーブ。
VW際(31) 5.5 13分、伊藤のパスをミドル。45+3分、クリア後に足裏で小屋松を蹴りイエロー。
ウレモヴィッチ(22) 3.5 48分、細谷にシュートを許す。55分、細谷の抜け出しを手で倒し退場。
佐々木旭(5) 5.5 3バックの中央で神橋と土屋をサポート。90+2分、細谷の決勝ゴールを許した。
田邉秀斗(15) 5.5 クロスや縦パスで良さを出せなかったが、長く続く守備では破綻しなかった。
河原創(19) 6.0 スペースを埋めるために文字通り奔走し続けた。78分、小泉に寄せてFKを獲得。
山本悠樹(6) 6.0 10人となっても生命線となるパスを出し続ける。交代させたことも敗因の1つ。
伊藤達哉(17) 6.0 4分、右サイドから仕掛けてのクロスで先制ゴールの起点に。18分、シュート。
脇坂泰斗(14) 6.0 1ゴール。数的不利では3ボランチに入る。71分、中川のシュートをブロック。
マルシーニョ(23) 5.5 混戦から脇坂のゴールを生む。少ないサポートでもスプリントは効いた。
エリソン(9) 6.0 10分、左からシュート。単独で仕掛けて62分にFK、65分にスローインを獲得。
■sub
59(17)土屋櫂大(39) 5.0 3バック右。75分、クリアミス。余裕なく、落ち着いてプレーできず。
59(23)神橋良汰(27) 5.5 3バック左。大きく蹴ってクリアする。77分、細谷に剥がされて失点。
74(6)橘田健人(8) 5.5 中盤を引き締めようとするが限界があった。90分、シュートブロック。
74(9)ロマニッチ(91) 5.0 76分、遅延行為でイエロー。87分、GKのパントを競ってFK獲得。
83(15)家長昭博(41) 5.0 同点で投入されるが、貢献できなかった。90分、左クロスをクリア。
■bench
安藤駿介(21) 野田裕人(30) 小林悠(11) 宮城天(24)
■coach
長谷部茂利 3.0 3バック採用、山本悠樹の交代、家長の投入など采配ミスを繰り返し、敗退を招いた。
■referee
今村義朗 5.5 VW際のイエロー、ウレモヴィッチの退場は妥当な判定。ボール近くに立ちすぎた。
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AT+6+11