2021/12/27

211227シーズン回顧(1) 2021ランキング

2021シーズン回顧(1) 2021ランキング

2021シーズンの川崎フロンターレを振り返る第1回目(前編)。
 J1リーグで優勝を飾り、6個目のタイトルを獲得した。
 2020シーズンに続き、新型コロナウイルスの大きな影響があった。
  観客数の制限が続き、7月には選手1名とスタッフ2名が感染した。

公式戦は53試合だった。
 J1リーグ38、ACL7、YBCルヴァンカップ2、天皇杯5、FXSC1。

2020年は41試合だったので、12試合の増。
 ACLとFXSCに出場し、J1リーグも4試合増えている。
 2019年は50試合、2018年は47試合、2017年は53試合だった。


浦和戦(J1 #34)でJ1リーグ優勝を決める。
4度目のシャーレを等々力で掲げた。

■J1リーグ 優勝★
 勝ち点92 38試合28勝8分2敗 得失点差+53
  2度目の2連覇で、通算4度目のJ1リーグ優勝となった。
  圧倒的だった2020シーズンとは異なり、夏場に2位横浜Fマリノスに詰められる。
   田中碧と三笘薫が移籍し、負傷者が増えた影響が大きかった。
   8月下旬からコンディションが落ち、ルヴァンカップとACLを失う。
   しかし、9月18日の徳島戦(J1 #29)からの5連戦を全勝して、優勝した。

  J1リーグ最少敗戦記録を2敗(以前は3敗:2020川崎)に更新。
   (なお、20チーム制だったため、試合数は増えている。)
  昨年から続くJ1リーグ無敗記録を、30試合(以前は21試合:2012-13大宮)に更新。
  J1リーグ開幕からの無敗記録を、25試合(以前は19試合:2015浦和)に更新した。

■アジア・チャンピオンズ・リーグ(ACL) ベスト16
 グループステージIグループ 1位 6試合6勝 得失点差+24
 決勝トーナメント 1試合1分(PK戦1敗) 得失点差0
  GLを首位通過したが、蔚山現代戦(ACL R16)はPK戦で敗退した。

■YBCルヴァン・カップ(YLC) ベスト8
 2試合2分 得失点差0
  ベスト8から出場したルヴァンカップは、浦和に競り負ける。
  2試合ともにドローだったが、アウェイゴール差で敗退した。

■天皇杯 ベスト4
 5試合2勝3分(PK戦2勝1敗) 得失点差+3
  2回戦の長野戦(天皇杯 R64)3回戦の千葉戦(天皇杯 R32)と連続してPK勝利。
  準決勝大分戦(天皇杯 SF)はPK戦で敗退し、ベスト4となった。

■FUJI XEROX SUPER CUP 優勝★
 1試合1勝 得失点差+1
  G大阪に競り勝ち、3度目の出場で2度目の優勝を飾る。

5つの大会の合計では、53試合37勝14分(PK戦2勝2敗)2敗。
 負けたのは、8月25日の福岡戦(J1 #26)と、11月7日の鳥栖戦(J1 #35)だけ。
  福岡戦は、2020年11月21日の大分戦(2020 J1 #28)以来、9ヶ月ぶりの敗戦だった。
  この間、J1リーグ30試合無敗、公式戦42試合無敗を記録している。
 ACLと天皇杯はPK戦で、ルヴァンカップはアウェイゴール差で敗退した。

53試合のプレー時間の合計は、5,273分。
 この時間には、前後半及び延長のロスタイムを含んでいる。
 ロスタイムは、フロンターレ公式サイトを参考に独自に算出。
 exdrives における採点から、出場時間に応じて各選手の平均採点を計算した。

チーム全体の平均採点は、6.151点。
 exdrives をスタートした2014年以降、2020年を超えて最高の平均採点となった。

 過去のチーム全体の平均採点は次のとおり。
  2020年 6.073点 J1リーグ・天皇杯優勝
  2019年 5.943点 YBCルヴァンカップ優勝
  2018年 5.883点 J1リーグ優勝
  2017年 6.036点 J1リーグ優勝
  2016年 6.028点
  2015年 6.014点
  2014年 5.870点

■high player (season)
 1,000分以上出場した19選手で、シーズン平均採点が高かったのは次の選手。
  カッコ内は2020年、2019年の順位。
   在籍していない年は (-)、1,000分未満の出場の年は (x) とした。

 1,000分以上出場したのは、2020年は16選手(41試合)、2019年は22選手(50試合)。
  2021年は53試合で19選手で、2019年の22選手と比べ、選手起用は集中していた。

1位(5位, 4位) ダミアン(9) 48試合3450分出場 平均採点6.51 ベンチ5試合
2位(3位, 17位) ソンリョン(1) 47試合4690分出場 平均採点6.39 ベンチ0試合
3位(-, -) 橘田健人(22) 43試合2955分出場 平均採点6.35 ベンチ4試合
4位(14位, 22位) 車屋紳太郎(7) 43試合2634分出場 平均採点6.342 ベンチ5試合
5位(1位, -) 三笘薫(18) 24試合1658分出場 平均採点6.336 ベンチ3試合


レアンドロ・ダミアン(9)。
 10月24日の清水戦(J1 #33)

 レアンドロ・ダミアンを最も高く評価した。
  インテルナシオナル(BRA)から加入3年目。J1リーグMVP、ベストイレブン、得点王。
  圧倒的な決定力だけでなく、精力的なプレッシングでチームを牽引した。
  ダミアンの平均採点6.51は、exdrives における史上最高点。
 2位ソンリョンの6.39、3位橘田の6.35も、例年であればMVPに値する。

 逆に平均採点が低かったのは、19位長谷川竜也、18位山村和也、17位登里享平。
 2020年に上位だった三笘薫は5位(1位)、守田英正はサンタクララ(POR)へ移籍(2位)、ソンリョンは2位(3位)。

 過去の exdrives におけるMVPは、次のとおり。
  2020年 三笘薫(18) 平均採点6.40
  2019年 ジェジエウ(4) 平均採点6.24。
  2018年 家長昭博(41) 平均採点6.25。
  2017年 ソンリョン(1) 平均採点6.32。
  2016年 小林悠(11) 平均採点6.30。
  2015年 大島僚太(16) 平均採点6.25 
  2014年 中村憲剛(14) 平均採点6.25。

■play time (season)
 53試合5,273分のうち、出場時間が長かったのは次の選手。
 カッコ内は2020年、2019年の順位。

1位(1位, 2位) ソンリョン(1) 47試合4690分出場 平均採点6.39 ベンチ0試合
2位(2位, -) 山根視来(13) 48試合4599分出場 平均採点6.03 ベンチ1試合
3位(8位, 4位) 家長昭博(41) 51試合3976分出場 平均採点6.11 ベンチ2試合
4位(3位, 17位) ジェジエウ(4) 43試合3650分出場 平均採点6.25 ベンチ3試合
5位(4位, 1位) 谷口彰悟(5) 41試合3462分出場 平均採点6.17 ベンチ2試合


チョン・ソンリョン(1)。
 3月10日の徳島戦(J1 #3)

 ソンリョンが2年連続で出場時間1位。47試合でフル出場。
  第2第3腰椎横突起骨折で4月の4試合を欠場。このほか2試合欠場しただけだった。

 出場試合数で見ると、家長昭博が51試合、脇坂泰斗が49試合で多かった。
 ベンチ入り(出場なし)も含むメンバー入りは、全53試合だったのが3選手。
  ダミアン、丹野研太、家長昭博の3人で、ダミアンは3年連続でトップ。
 ベンチ入り(出場なし)は、丹野研太が47試合で、2年連続で最も多かった。

■high game
 各試合ごとに出場選手の採点を、出場時間に応じて平均した。
 平均採点が高かったのは、次の試合。

1位 210429名古屋0-4川崎(J1 #22) 平均採点6.66
 首位攻防2連戦の初戦に圧勝。堅守名古屋を完全に攻略して、4得点を決める。
2位 210708大邱1-3川崎(ACL GL #5) 平均採点6.52
 GL首位通過を決める。大邱をパス交換で深く押し込み、ダミアンがハットトリック。
3位 210516川崎2-0札幌(J1 #14) 平均採点6.51
 札幌のハードプレスに苦しみつつ、シミッチのミドルパスなど技術で打ち勝った。

 当時2位の名古屋を圧倒した首位攻防第1戦がベストゲーム。
 2位と3位は、圧勝ではなかったが、高い技術で相手を上回り勝利したもの。

■low game
 逆に平均採点が低かったのは、次の試合。

53位 211107鳥栖3-1川崎(J1 #35) 平均採点5.22
 優勝が決まった直後だったとはいえ、鳥栖に内容で上回られて3失点で惨敗。
52位 210825福岡1-0川崎(J1 #26) 平均採点5.56
 決定機を多く作ったが決め切れず、耐え凌いだ福岡のゴラッソで敗戦した。
51位 210821広島1-1川崎(J1 #25) 平均採点5.59
 風雨が強く、コンディションも悪かった。ダミアンのゴールで同点に追い付く。 

 今シーズンの2敗が、そのまま最下位から2つを占めた。
 8月下旬の広島戦(J1 #25)福岡戦(J1 #26)は、負傷離脱者が増え、疲労が色濃い時期だった。

■high player (each game)
 各試合の採点で、最も高かったのは8.5点。1回あった。

8.5 ダミアン(9) 210708大邱1-3川崎(ACL GL #5)
 34分、64分、87分にゴール。味方が作り出したチャンスを仕留めた。

 次に高かったのは8.0点。5回あった。

8.0 ダミアン(9) 210303川崎3-2C大阪(J1 #11)
 2ゴール1アシストの活躍。2度リードされる苦しい展開で、逆転勝利に導いた。
8.0 ダミアン(9) 210429名古屋0-4川崎(J1 #22)
 先制アシストに続き、ヘッドで2ゴール。完膚なきまでの圧勝を演出する。
8.0 ソンリョン(1) 210626川崎3-2大邱(ACL GL #1)
 1点をリードされた29分、PKをストップする。65分にも決定機を止める。
8.0 大島僚太(10) 210702川崎8-0ユナイテッド・シティ(ACL GL #3)
 前半だけの出場だったが、別格のプレーを見せる。1ゴール1アシスト。 
8.0 ソンリョン(1) 210929川崎3-1神戸(J1 #28)
 1失点後、神戸の決定的なシュートを止めまくる。逆転勝利につなげた。

 今シーズンのハットトリックは2回だった。
 大邱戦(ACL GL #5)のダミアン(採点8.5)と、ユナイテッド・シティ戦(ACL GL #3)の橘田健人(採点7.5)。

■low player (each game)
 各試合の採点で、最も低かったのは4.0点。1回だった。

4.0 旗手玲央(47) 211107鳥栖3-1川崎(J1 #35) 
 前半、LSBでプレーするが、攻守ともにバランスが悪く、中途半端だった。  

 今シーズンの退場はなかった。

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