2連勝を飾った北京FC戦(ACL GL #2)から中2日。
グループリーグ第3節は、フィリピンのユナイテッド・シティFCと対戦する。
会場は3試合続けてロコモティフ・スタジアム。
金曜日の日本時間23時キックオフで、比較的観戦しやすいスケジュール。
先発は、北京戦から6人を変える。
新たにジェジエウ、シミッチ、大島、家長、ダミアン、三笘が先発。
大島は、復帰後初の先発となる。
連続して先発するのは、GKソンリョン、山根、谷口、旗手、橘田の5人。
北京戦で負傷交代した小林悠は、ベンチ外となっている。
ベンチには、新たに小塚が入り、神谷が外れた。
ユナイテッド・シティFCは、フィリピンのネグロスが本拠地。
これまでのチーム名はセレス・ネグロスFCで、今年、改称した。
2020年にリーグ優勝し、フィリピン第1代表としてACLに出場している。
ACLグループリーグは、ここまで1分1敗。
宮城県・仙台大学出身で元フィリピン代表の嶺岸光(14)が先発する。
■1st half
ユナイテッド・シティは、5バック4ボランチの布陣。
1トップにはマイク・オット(9)を置いている。
北京FCと同じように、ラインを下げて、スペースを消して守った。
プレスを受けることなく川崎が押し込んでいく。
2CBジェジエウと谷口が、ハーフラインを大きく超えて組み立てる。
ただ、密集して守られているため、決定機までは作れない。
別格だったのは、先発復帰した大島。
33分、ラストパスで三笘の決定機を作る。
34分、右CKを谷口がニアで触って、ファーの三笘がヘッドで先制する。
35分、左クロスをダミアンに合わせる。
そして、42分。三笘からのパスを受けて、ダミアンに当てる。
ヒールで戻ったところを、ふわっとしたミドルを見事に決めた。
■2nd half
2点を追うユナイテッド・シティは、自陣から出ていく人数を増やす。
当然のことながら、ボールを失っても守りを固めるまでに時間がかかる。
川崎のゴール・ラッシュを呼んでしまった。
川崎は早めに選手を入れ替えながら、攻め続ける。
50分、家長のパスで抜け出した山根の右クロスを、ダミアンがゴール。
56分、65分、70分と、橘田がハットトリックを達成。
82分、小塚の美しいラストパスを、胸トラップから三笘がゴール。
そして90+2分、脇坂が最後のゴールを決めた。
■summary
ユナイテッド・シティは、大敗となった。
前半の守備は、悪くなかったが、徐々に運動量が落ちてしまう。
後半になると、川崎に局面を突破されて、次々にゴールを許した。
試合を通じて、攻撃はほとんどできなかった。
守備の強度も長くは続けられず、大差は妥当な結果といえる。
川崎の先制ゴールは33分と遅くなった。
それでも、終わってみれば8ゴールで大勝。
余裕のある展開にすることで、選手交代を早めに行うことができた。
新しいポジションや組み合わせも、次々と試す。
車屋がハーフタイムから出場してLCBに入り、谷口がアンカーへ移動。
61分には車屋がLSBに動き、旗手が交代する73分までRSBでプレー。
73分からはハットトリックを達成した橘田がRSBに入っている。
次も中2日で、ユナイテッド・シティFCと再戦(ACL GL #4)する。
第5節には、グループリーグ首位を争う大邱FC戦(ACL GL #5)が控える。
中2日が続くが、大邱戦に向けて主力を休ませつつ、勝利したい。
■goal
33,82三笘薫(18) 41大島僚太(10) 50ダミアン(9) 56,65,70橘田健人(22) 90+2脇坂泰斗(8)
■judge
ソンリョン(1) 5.5 26分、FWマラニョン(7)のシュートをキャッチ。ほぼ仕事はなかった。
山根視来(13) 6.0 10分、17分に右クロス。50分、ドリブル突破からクロスで1アシスト。
ジェジエウ(4) 6.0 素早さを活かし守る。ピンチは少なかった。65分、ダミアンへ縦パス。
谷口彰悟(5) 6.0 ロングパスを織り交ぜて組み立てに参加。34分、先制ゴールをアシスト。
旗手玲央(47) 6.0 ドリブルで抜いていく。まずまずのプレー。61分、LSBからRSBに移る。
シミッチ(6) 6.0 26分、イエローをもらう。32分、右CKをヘッド。アンカーで良く走った。
大島僚太(10) 8.0 ブランクはあっても、すべてにおいて絶対的な存在だった。1ゴール。
橘田健人(22) 7.5 ハットトリック。インターセプトを狙い、強度の高い守備で貢献する。
家長昭博(41) 6.0 86分、90+2分にシュート。味方を縦に走らせて、丁寧にパスを届けた。
ダミアン(9) 6.5 42分、ヒールで落としてアシスト。1ゴール。53分、70分にも決定機。
三笘薫(18) 6.5 24分、33分の決定機はGKに当てる。33分、先制ゴール。82分に追加点。
■sub
HT(10)脇坂泰斗(8) 6.0 53分、73分にシュート。90+2分、こぼれ球を押し込み1ゴール。
HT(6)車屋紳太郎(7) 6.0 61分、LCBからLSBに動く。スペースがあれば持ち上がった。
61(13)山村和也(28) 5.5 LCBで出場する。落ち着いたプレーで、攻撃を許さなかった。
63(5)塚川孝輝(3) 5.5 アンカーで正確にプレー。80分、脇坂とのパス交換からシュート。
73(47)小塚和季(17) 6.0 82分、三笘にぴたりと届けて1アシスト。守備の強度を上げたい。
■bench
丹野研太(27) ゼイン(15) 長谷川竜也(16) 遠野大弥(19) 知念慶(20)
■coach
鬼木達 6.5 大勝に導いた。HTに2人、73分には交代枠を使い切り、選手を休ませた。
■referee
ハサン・アクラミ(IRN) 6.0 接触プレーに厳しかったが、妥当なジャッジ。イエロー4枚は出しすぎか。
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