2021/07/12

210711川崎4-0北京(ACL GL #6)

川崎4-0北京(ロコモティフ・スタジアム, 17:00KO(21:00JST, 0人)

大邱FC戦(ACL GL #5)に勝利して中2日。
 タシケントで集中開催される6試合の、いよいよ最後の試合。

グループリーグ5連勝で、首位通過が決まっている。
 北京FCもグループリーグ4位が確定していて、消化試合となる。

会場は、ロコモティフ・スタジアムに戻ってきた。
 これまでで最も早い、現地時間17時キックオフで、明るい時間帯。
 湿度は低いが、気温が高い中でのプレーとなる。


先発は、大邱FC戦から10人を入れ替える。
 続けて先発するのは車屋のみで、3試合連続先発。
 新たにGK丹野と宮城天が先発し、タシケントでの初出場となる。
 そして宮城天と神谷は、川崎での初先発となった。

ベンチに田邉秀斗が入り、初のメンバー入り。
 ベンチ入りは10人まで可能だが、9人にとどめている。
  イエローをもらっている登里、ジェジエウ、旗手がメンバー外。
  GLで累積2枚になると、次の準々決勝に出場できないためと思われる。

シミッチは、イエローカードの累積2枚で出場停止。
 小林悠と塚川は負傷のため外れている。


北京FCは、グループリーグ1分4敗の4位。
 第2節での対戦では、川崎が7ゴールで大勝した。
  210629北京0-7川崎(ACL GL #2)

■1st half
川崎が圧倒的に攻め込んでいく。
 北京は自陣に押し下げられて、耐える時間が続く。

2分、小塚の右CKを山村が頭で動かしてゴール前へ。
 知念が2度、押し込もうとするがギリギリで防がれる。

2CBの山村と車屋が、ハーフラインを大きく越えてボールを持つ。
 アンカーの橘田にも余裕があって、前を向くことができた。
 ただ、その先は密集したエリアを攻略できない。

その中でも良い崩しができていたのは右サイドから。
 右FWの宮城天が、サイドライン近くでボールを受ける。
 きれいなトラップから鋭くPAに向かっていった。

21分、宮城天の右クロスを、知念がシュート。
 ボールは右ポストから左ポストに流れて、再び知念が押し込んで先制する。
37分にも宮城天が、右からラストパスを入れる。
 中央で待ち受けた小塚が、美しいフォームからミドルを決めた。

■2nd half
後半スタートから、田邉をLSBに投入し、神谷をLSBへ。
 車屋が外れたことで、攻撃を仕掛けるのが山村に偏ってしまう。

それでも56分。
 PA内左で田邉からのパスを受けた遠野がシュート。
 右ポストに当たって戻ったところを、遠野がラストパスを入れる。
 宮城天がダイレクトで合わせて、3点差となった。
69分には小塚がFKを直接決めた。

北京は疲労が目立つようになるが、前半よりゴールに近づく。
 GK丹野までボールが届く機会も少し増えた。
 81分にはFWラン・ジーシュエン(61)が初シュートを放った。

■summary
北京FCは、ほとんど攻めることができなかった。
 果敢に最終ラインからパスをつなごうとする姿勢は良かった。
 ただ、川崎のプレスを受けて簡単にボールを失ってしまう。
 川崎のゴール前までたどり着くことすら、ほとんどなかった。

守備ではGKグォ・チェンボ(25)を中心に耐え続ける。
 ゴール前を固めることで、なんとか4失点にとどめた。


ACLグループリーグ6試合を全勝とした。
 2019年、2018年はGLで敗退したので、2017年以来の決勝トーナメント進出。
 対戦相手に恵まれてはいたが、それでも素晴らしい結果といえる。

宮城天、神谷、ゼインがフル出場を果たした。
 そして田邉を、公式戦初出場させることができた。
 特に宮城天は、長野戦(天皇杯 R64)に続いて高いパフォーマンスを披露した。
 今後の彼らの成長に期待したい。

次は日本に帰国して、中5日でアウェイ清水戦(J1 #18)。
 ACLに出場している間、J1リーグ2位の横浜Fマリノスが連勝。
  1試合未消化で、勝ち点9差まで迫ってきている。
 しっかりと勝利して、勝ち点を伸ばしていきたい。

■goal
21知念慶(20) 37,69小塚和季(17) 56宮城天(24)

■judge
丹野研太(27) 5.5 仕事はほとんどなかった。ボールに触ったのも5回ほどと少なかった。
ゼイン(15) 5.5 41分、長距離を運びシュート。多くの右クロス。83分、88分にシュート。
山村和也(28) 6.5 キャプテンマークを巻く。2分、CKをフリック。長短のパスを出した。
車屋紳太郎(7) 6.5 落ち着いて組み立てる。スペースがあればドリブルで持ち上がった。
神谷凱士(26) 5.5 前半はLSB。25分、小塚のパスを受けてシュート。後半はLCBに入る。
橘田健人(22) 6.5 アンカーでの出場。縦にパスを入れ続けた。4分、ドリブルで中央突破。
遠野大弥(19) 6.0 4分、ボレー。22分、シュート。56分、右ポストに当てたあと1アシスト。
小塚和季(17) 6.5 37分、美しいゴール。セットプレーを担当し、69分にFKを直接決める。
宮城天(24) 7.0 完璧に止めるトラップを見せる。仕掛けも素晴らしかった。56分、ゴール。
知念慶(20) 6.5 21分、先制ゴールを沈める。多くのシュートを放った。足を攣らせて交代。
長谷川竜也(16) 5.5 スペースなく、仕掛けは少なかった。35分、ゼインのクロスをヘッド。

■sub
HT(7)田邉秀斗(30) 6.0 デビューを飾る。LSBで果敢に攻める。47分、72分にシュート。
82(20)ダミアン(9) 5.5 83分、ゼインのクロスをヘッド。85分、宮城天へスルーパス。
89(22)谷口彰悟(5) 5.0 アンカーに入る。90+1分、ボールロストでカウンターを招く。
89(16)家長昭博(41) 5.5 右FWでゆったりプレー。90分、右クロスをダミアンに入れる。

■bench
安藤駿介(21) 山根視来(13) 脇坂泰斗(8) 大島僚太(10) 三笘薫(18) 

■coach
鬼木達 6.5 出場機会の少なかったメンバーを大胆に起用しつつ、大勝に導いた。

■referee
モハンメド・アルホイシ(KSA) 5.5 まずまずのジャッジ。ただ、接触プレーをほとんどファウルと判定していた。

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