2021/01/17

210117シーズン回顧(2) 2020選手別平均採点

2020シーズン回顧(2) 2020選手別平均採点

2020シーズンの川崎フロンターレ。
 J1リーグと天皇杯の2冠を獲得し、J1リーグのベストイレブンに9名が選出。
 1回目の各種ランキングに続いて、2回目は選手別の平均採点を見る。

41試合のプレー時間の合計は、3,982分。
 この時間には、前後半のロスタイムを含んでいる。
 ロスタイムは、フロンターレ公式サイトを参考に独自に算出。

exdrives における採点から、出場時間に照らし各選手の平均採点を計算した。

チーム全体の平均採点は、6.073点。
(2019年5.943点、2018年5.883点、2017年6.036点、2016年6.028点、2015年6.014点、2014年5.870点)。


G大阪戦(J1 #29)でJ1リーグ優勝が決定。
チーム全員でシャーレを掲げる。
金色のバスタブには中村憲剛(14)。

GK、DF、MF、FWの4ポジション別に、出場時間順に並べた。
 ポジションは登録上のものでなく、実態に合わせた。
 2020シーズンは4-3-3だったので、サイドバックはDFに含めている。
 家長や旗手は、MF(インサイドハーフ)でも出場したが、FWに含めた。

なお、移籍情報は随時更新します。


■goal keeper
チョン・ソンリョン(1) 40試合3884分出場 平均採点6.20 ベンチ0試合
 ベストイレブン(2年ぶり2回目)。40試合にフル出場し、チーム最多の出場時間。
 加入5シーズン目は、新井章太が移籍したこともあって、レギュラーを奪還。
 飛び出しの遅さはあったが、リスタートのタイミングや正確性も向上している。
丹野研太(27) 1試合98分出場 平均採点5.50 ベンチ35試合
 (2020シーズン C大阪(J1)から完全移籍で加入)
 YLC鹿島戦(YLC GL #2)が唯一の出場。2失点したが、まずまずだった。
 33歳で加入して、第2キーパーとして、35試合でベンチ入りを果たす。
安藤駿介(24) 0試合0分出場 平均採点- ベンチ6試合
 シーズン当初は丹野研太と交互にベンチ入りした。
 2017年から4年間、出場なしとなっている。
馬渡洋樹(21) 0試合0分出場 平均採点- ベンチ0試合
 (2019年7月 愛媛(J2)から期限付き移籍、2020シーズン 完全移籍で加入)
 2020年は完全移籍に移行したが、中断期間中の3月に岡山へ移籍。
 2019年7月に加入してから、出場もベンチ入りもなかった。
 チームは異例のGK5人体制で始動したが、馬渡の移籍で4人体制に戻った。
 (2020年3月 岡山(J2)へ完全移籍)
藤嶋栄介(23) 0試合0分出場 平均採点- ベンチ0試合
 (2019シーズン 山口(J2)から期限付き移籍で加入、2020シーズン 完全移籍で加入)
 2020年、完全移籍となったが、9月に契約解除。直後の10月に山形に加入した。
 2019年に加入してから、出場もベンチ入りもなかった。
 (2020年9月 契約解除、10月 山形(J2)に加入)
イ・キョンテ(40) 0試合0分出場 平均採点- ベンチ0試合
 (2020年10月 岡山(J2)から2021年1月1日までの期限付き移籍で加入)
 藤嶋栄介の契約解除を受けて、10月に4人目のGKとして加入。
 出場もベンチ入りもなかった。
 岡山には馬渡が移籍し、ポープが期限付き移籍。川崎とGK3名の移動があった。
 (2020シーズン 岡山(J2)からの期限付き移籍を2022年1月1日まで延長)


GK4人組。
イ・キョンテ(40)、チョン・ソンリョン(1)、菊池新吉GKコーチ、安藤駿介(24)、丹野研太(27)。
G大阪戦(J1 #29)でのJ1リーグ優勝決定後。

■defender
山根視来(13) 38試合3595分出場 平均採点5.94 ベンチ0試合
 (2020シーズン 湘南(J1)から完全移籍で加入)
 ベストイレブン(初受賞)。J1リーグ4ゴール。
 エウシーニョが移籍した2019年、苦労したRSBを埋めて余りある活躍。
 右サイドで家長と組んで攻撃を活性化しながら、守備でも貢献した。
ジェジエウ(4) 36試合3262分出場 平均採点6.08 ベンチ0試合
 ベストイレブン(初受賞)。J1リーグ3ゴール。
 名古屋戦(J1 #23)で来日初ゴールを含む2ゴール、横浜FM戦(J1 #30)で決勝ゴール。
 スピードと高さを活かして広い範囲を守る。ケガなく出場時間を増やした。
谷口彰悟(5) 36試合3241分出場 平均採点6.07 ベンチ1試合
 ベストイレブン(2年ぶり2回目)。J1リーグ3ゴール。
 今年、小林悠からキャプテンを受け継ぎ、チームを力強く牽引した。
 大分戦(J1 #28)では退場となっても、下を向くことなく味方を鼓舞した。
登里享平(2) 33試合2820分出場 平均採点6.02 ベンチ5試合
 ベストイレブン(初受賞)。サポーターに愛される登里が、個人タイトルで認められた。
 LSBで全体を俯瞰しながら心憎い動きで、左FWの三笘や長谷川、齋藤学を使った。
 たびたびゴール前で決定機を迎えるが、残念ながらシュートは入らず、ノーゴール。
車屋紳太郎(7) 27試合1501分出場 平均採点5.93 ベンチ9試合
 登里のクオリティが高かったため、LSBのレギュラーを譲った。
 バックアッパーの立場でも準備を怠らず、LCBも含めて27試合に出場。
 札幌戦(J1 #10)で、2016年の湘南戦(2016 J1 #23)以来のJ1リーグでのゴール。
山村和也(34) 14試合748分出場 平均採点6.39 ベンチ6試合
 CBだけでなく、小林悠の離脱時には1トップとしても起用される。
 正確なトラップとパスを駆使して、良いプレーを見せてくれた。
 広島戦(J1 #16)で、天国の第3子へ捧げるミドルシュートを決める。
ジオゴ・マテウス(17) 3試合289分出場 平均採点6.17 ベンチ1試合
 (2020シーズン フェロヴィアリア(BRA)から2021年1月31日までの期限付き移籍で加入)
 RSBとして新規加入。山根が好調だったため、3試合だけの出場にとどまる。
 正確な右クロスとプレースキックを見せ、守備では素早い戻りで貢献した。
 (2021シーズン 期限付き移籍満了)
イサカ・ゼイン(15) 0試合0分出場 平均採点- ベンチ0試合
 (2020シーズン 桐蔭横浜大学から加入)
 2019年は特別指定で2試合ベンチ入りしたが、今年は出場もベンチ入りもなかった。
神谷凱士(26) 0試合0分出場 平均採点- ベンチ0試合
 (2020シーズン 東海学園大学から加入)
 左利きのCB。出場もベンチ入りもなかった。

■midfielder
守田英正(6) 38試合2943分出場 平均採点6.37 ベンチ2試合
 ベストイレブン(初受賞)。プロ3年目にして浦和戦(J1 #33)でJ1リーグ初ゴール。
 8月29日の清水戦(J1 #13)以降、アンカーのポジションを田中碧から奪還。
 連戦でも走り続けて中盤に君臨。2冠のために欠かせない活躍だった。
 (2021シーズン CDサンタ・クララ(POR)へ完全移籍)
田中碧(25) 38試合2872分出場 平均採点5.98 ベンチ3試合
 ベストイレブン(初受賞)。J1リーグ5ゴール、天皇杯1ゴール。
 アンカーのポジションを守田と争い、9月以降はインサイドハーフでの出場が増える。
 思い切りの良いシュートは意外性があった。セットプレーも担当する。
大島僚太(10) 30試合2098分出場 平均採点6.11 ベンチ0試合
 インサイドハーフで積極的にシュート。J1リーグ3ゴール、YLC1ゴール。
 9月20日の浦和戦(J1 #17)以降、負傷離脱と復帰を繰り返した。
 出場すれば、シンプルなプレーで周囲を使い、明らかな違いを生み出した。
脇坂泰斗(8) 37試合1999分出場 平均採点5.88 ベンチ1試合
 コンスタントに先発出場を続けていたが、終盤は途中出場が増えた。
 スピードある攻撃を、滑らかなパスでデザインする。
 守備でもしっかりと上下動を繰り返し、運動量も多かった。
中村憲剛(14) 14試合609分出場 平均採点6.01 ベンチ3試合
 2019年11月2日の広島戦(2019 J1 #30)で左前十字靭帯損傷。
 手術から長期間のリハビリを経て、8月29日の清水戦(J1 #13)で復帰。
 40歳の誕生日、10月31日のFC東京戦(J1 #25)で決勝点を決め、翌11月1日に引退発表。
 天皇杯秋田戦(天皇杯 SF)が、18年間の現役最後のプレーとなった。
 (2020シーズンで引退)
下田北斗(22) 16試合602分出場 平均採点6.01 ベンチ7試合
 ロングキックやセットプレー、豊富な運動量を武器に、8月までは中盤で重宝された。
 9月以降、中村憲剛が復帰してからは、プレー機会が限られた。
 (2021シーズン 大分(J1)へ完全移籍)
原田虹輝(28) 0試合0分出場 平均採点- ベンチ0試合
 昌平高校から加入2年目。今年も出場がなくベンチ入りもなかった。
 公式の練習動画では、きれいなトラップや力強いシュートを見せていた。
 (2021シーズン 鳥取(J3)へ2022年1月31日までの期限付き移籍)


引退する中村憲剛(14)にキャプテンマークを巻く大島僚太(10)。
G大阪戦(J1 #29)でのJ1リーグ優勝決定後。


■forward
家長昭博(41) 34試合2611分出場 平均採点5.97 ベンチ1試合
 ベストイレブン(2年ぶり2回目)。J1リーグ11ゴール、YLC1ゴール。
 抜群のキープ力で攻撃を差配しつつも、守備では気まぐれさを感じることもあった。
 G大阪戦(J1 #29)で3ゴール、柏戦はホーム(J1 #4)アウェイ(J1 #34)も2ゴール。
レアンドロ・ダミアン(9) 40試合2252分出場 平均採点6.11 ベンチ1試合
 チームで唯一全41試合にメンバー入り。J1リーグ13ゴール、YLC1ゴール。
 出場時間が伸びてくるとキレを欠いたが、決定力の高さを見せる。
 ゴール前でこぼれたボールを待ち受けて、冷静に押し込むゴールが印象的だった。
三笘薫(18) 37試合2131分出場 平均採点6.40 ベンチ0試合
 (2020シーズン 筑波大学から加入)
 ベストイレブン(初受賞)。J1リーグ13ゴール、YLC3ゴール、天皇杯2ゴール。
 鋭いドリブルとシュート、右アウトサイドのクロスで川崎の攻撃を牽引した。
 天皇杯は2試合ともに決勝ゴール。タイトル獲得に大きく貢献した。
旗手怜央(30) 38試合2010分出場 平均採点5.86 ベンチ2試合
 (2020シーズン 順天堂大学から加入)
 同じ大卒ルーキーの三笘に隠れつつも、燦然と輝くJ1リーグ5ゴール。
 FW、インサイドハーフ、チーム事情からLSBにも入る器用さを見せる。
 ピッチを這うような重いミドルシュートで、守備的な相手を攻略する。
小林悠(11) 34試合1737分出場 平均採点6.16 ベンチ0試合
 負傷離脱が多く、出場時間が限られつつもJ1リーグ14ゴール、YLC4ゴール。
 ダミアンとプレー時間をシェアしながら、三笘とともにチームのトップスコアラーとなる。
 決定機やPKを外すこともあったが、浦和戦(J1 #33)などでゴラッソを決めた。
齋藤学(19) 27試合1123分出場 平均採点6.07 ベンチ2試合
 8月下旬までベンチ外が多かったが、清水戦(J1 #13)以降、出場機会を掴む。
 鋭いスプリントでプレスを仕掛けて、疲れて動けなくなったチームを救った。
 J1リーグ1ゴール、YLC1ゴール。FWとしてはゴールに恵まれなかった。
 (2021シーズン 名古屋(J1)へ完全移籍)
長谷川竜也(16) 15試合719分出場 平均採点6.03 ベンチ0試合
 開幕当初はレギュラーだったが、7月22日の仙台戦(J1 #6)で左膝の内側側副靭帯を損傷。
 全治4週間と発表されたが、11月14日の鹿島戦(J1 #27)まで長期離脱することとなった。
 J1リーグ3ゴール、YLC2ゴール。復帰後はスピードが戻らず、活躍できなかった。
宮代大聖(20) 21試合566分出場 平均採点5.54 ベンチ6試合
 (2020シーズン 山口(J2)への期限付き移籍から復帰)
 YLCのU21枠を埋め、2月16日の清水戦(YLC GL #1)で川崎でのデビューを飾る。
 過密日程の中、出場機会を得て、J1リーグ1ゴール、YLC1ゴールを決めた。
 (2021シーズン 徳島(J1)へ2022年1月31日までの期限付き移籍)


抱き合うダミアン(9)と小林悠(11)。
G大阪戦(J1 #29)でのJ1リーグ優勝決定後。


(特別指定) ※出場なし
橘田健人(31) 0試合0分出場 平均採点- ベンチ0試合
 6月に加入内定、特別指定。桐蔭横浜大学4年生。
 (2021シーズン 新規加入)

(2種登録)
 登録なし。

■rental
ポープ・ウィリアム
 (2020シーズン 岡山(J2)へ2021年1月31日までの期限付き移籍)
 (2021シーズン 大分(J1)へ完全移籍)
マギーニョ
 (2020シーズン 横浜FC(J1)へ2021年1月31日までの期限付き移籍)
 (2021シーズン 横浜FC(J1)へ2022年1月31日までの期限付き移籍)
馬渡和彰
 (2020シーズン 湘南(J1)へ2021年1月31日までの期限付き移籍)
 (2021シーズン 大宮(J2)へ完全移籍)
タビナス・ジェファーソン
 (2020シーズン G大阪(J1)へ2021年1月31日までの期限付き移籍)
 (2021シーズン 水戸(J2)へ完全移籍)
カイオ・セザール
 (2020シーズン 長崎(J2)へ2021年1月31日までの期限付き移籍)
 (2021シーズン 長崎(J2)へ完全移籍)
鈴木雄斗
 (2020シーズン 松本(J2)へ2021年1月31日までの期限付き移籍)
 (2021シーズン 磐田(J2)へ完全移籍)
三好康児
 (2020シーズン ロイヤル・アントワープFC(BEL)へ2020年6月までの期限付き移籍)
 (2020年4月 ロイヤル・アントワープFC(BEL)へ完全移籍)
宮城天
 (2020シーズン ユースから昇格、富山(J3)へ2021年1月31日までの期限付き移籍)
 (2021シーズン 復帰)
知念慶
 (2020シーズン 大分(J1)へ2021年1月31日までの期限付き移籍)
 (2021シーズン 復帰)
遠野大弥
 (2020シーズン Honda FC(JFL)から完全移籍で加入、福岡(J2)へ2021年1月31日までの期限付き移籍)
 (2021シーズン 復帰)

■coach
鬼木達 平均採点6.03
 最も高い評価は7.0点で、次の4試合。
  FC東京戦(J1 #3)清水戦(J1 #13)横浜FM戦(J1 #14)名古屋戦(J1 #23)
 最も低い評価は3.5点で、札幌戦(J1 #26)だった。
 (2019年5.81、2018年5.72、2017年6.12)

■referee
平均採点5.90
 (2019年5.70、2018年5.71、2017年5.72、2016年5.69、2015年5.61)

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