2021/01/10

210110シーズン回顧(1) 2020ランキング

2020シーズン回顧(1) 2020ランキング

2020シーズンの川崎フロンターレ。
 J1リーグと天皇杯で優勝。初めて複数タイトルを獲得した。
 新型コロナウイルスによって大きな影響があったシーズンを振り返る第1回目。

公式戦は41試合だった。
 J1リーグ34試合、YBCルヴァンカップ5試合、天皇杯2試合。

2019年は50試合だったので、9試合の減。
 ACLに出場せず、新型コロナウイルスの影響でYLCと天皇杯の試合数が減った。
 2018年も47試合で、試合数の少なさからも異例のシーズンだったことが分かる。

それでも川崎は、他チームと比べれば多くの試合があった。
 仙台、浦和、広島、鳥栖は、YLCが2試合で、天皇杯もなく、公式戦は36試合だった。


G大阪戦(J1 #29)でJ1リーグ優勝が決定。
3度目のシャーレを掲げる。

■J1リーグ 優勝★
 勝ち点83 34試合26勝5分3敗 得失点差+57
  圧倒的な成績で、2年ぶりにタイトルを奪還。3度目の優勝を飾った。
  2005年以降、18チーム制となってからの新記録を数多く打ち立てた。

  最多連勝 10連勝、12連勝 (9連勝 : 2007鹿島、2018G大阪)
   ※同一シーズン中で、90分間の勝利に限る。
  最速優勝 残り4試合 (残り3試合 : 2010名古屋)
  最多勝ち点 83点 (74点 : 2015広島、2016浦和)
  2位との最大勝ち点差 +18点 (+12点 : 2018川崎)
  最多勝利 26勝 (23勝 : 2010名古屋、2011柏、2015広島、2016浦和)
  最少敗戦 3敗 (4敗 : 2007浦和、2016浦和、2017川崎)
  最多得点 88点 (84点 : 2006川崎)
  最多得失点差 +57点 (+43点 : 2015広島)
  ベストイレブン 9人 (7人 : 2018川崎)

■YBCルヴァン・カップ(YLC) ベスト4
 5試合3勝1分1敗 得失点差+9
  6試合制から3試合制に縮小されたグループリーグは、2勝1分で首位通過。
  プライムステージ(これも1試合制)の準々決勝で神戸に勝ち準決勝でFC東京に敗れた
  ベスト4となって、唯一タイトルを獲得できなかった。

■天皇杯 優勝★
 2試合2勝 得失点差+3
  J1リーグのチームは、1位川崎と2位G大阪だけが準決勝から出場した。
  異例のレギュレーションの中で、準決勝で秋田に決勝でG大阪に勝ち、初優勝を飾った。


3つの大会の合計は、41試合31勝6分4敗。
41試合のプレー時間の合計は、3,982分。
 この時間には、前後半のロスタイムを含んでいる。
 ロスタイムは、フロンターレ公式サイトを参考に独自に算出。
 exdrives における採点から、出場時間に応じて各選手の平均採点を計算した。

チーム全体の平均採点は、6.073点
 exdrives をスタートした2014年以降、2017年を超えて最高の平均採点となった。

 過去のチーム全体の平均採点は次のとおり。
  2019年 5.943点
  2018年 5.883点
  2017年 6.036点
  2016年 6.028点
  2015年 6.014点
  2014年 5.870点

■high player (season) 
 1,000分以上出場した16選手で、シーズン平均採点が高かったのは次の選手。
  カッコ内は2019年、2018年の順位。
  在籍していない年は (-)、1,000分未満の出場の年は (x) とした。
  1,000分以上出場したのは2019年は22選手、2018年は16選手。
  試合数が減り、総プレー時間が減った影響もあった。
  ただ、その中でも過密日程のため、選手起用はある程度分散していたといえる。

1位(x,x) 三笘薫(18) 37試合2131分出場 平均採点6.40 ベンチ0試合
2位(19位, 3位) 守田英正(6) 38試合2943分出場 平均採点6.37 ベンチ2試合
3位(17位, 9位) チョン・ソンリョン(1) 40試合3884分出場 平均採点6.20 ベンチ0試合
4位(16位, 2位) 小林悠(11) 34試合1737分出場 平均採点6.16 ベンチ0試合
5位(4位, -) レアンドロ・ダミアン(9) 40試合2252分出場 平均採点6.11 ベンチ1試合


三笘薫(18)。
C大阪戦(J1 #11)であんたが大賞。

 三笘薫を最も高く評価した。
  筑波大学から新卒加入して、圧倒的なドリブルと決定力で、2冠に大きく貢献。
  三笘の平均採点6.40は、exdrives における史上最高点。
 2位の守田の平均採点6.37も、三笘との差はわずかで、例年であればMVPに値する。

 逆に平均採点が低かったのは、16位旗手玲央、15位脇坂泰斗、14位車屋紳太郎。
 2019年に上位だったジェジエウは7位(1位)、阿部浩之は名古屋(J1)へ移籍(2位)、下田は1,000分未満の出場でランク外だった(3位)。

 過去の exdrives におけるMVPは、次のとおり。
  2019年 ジェジエウ(4) 平均採点6.24。
  2018年 家長昭博(41) 平均採点6.25。
  2017年 ソンリョン(1) 平均採点6.32。
  2016年 小林悠(11) 平均採点6.30。
  2015年 大島僚太(16) 平均採点6.25 
  2014年 中村憲剛(14) 平均採点6.25。

■play time (season)
 41試合3,982分のうち、出場時間が長かったのは次の選手。
 カッコ内は2019年、2018年の順位。

1位(2位, 4位) チョン・ソンリョン(1) 40試合3884分出場 平均採点6.20 ベンチ0試合
2位(-, -) 山根視来(13) 38試合3595分出場 平均採点5.94 ベンチ0試合
3位(17位, -) ジェジエウ(4) 36試合3262分出場 平均採点6.08 ベンチ0試合
4位(1位, 1位) 谷口彰悟(5) 36試合3241分出場 平均採点6.07 ベンチ1試合
5位(6位, 11位) 守田英正(6) 38試合2943分出場 平均採点6.37 ベンチ2試合


名古屋戦(J1 #23)のソンリョン(1)。
試合前のアップを終えて引き上げる。

 ソンリョンが出場時間1位。欠場した1試合以外でフルタイム出場した。
 2年連続で1位だった谷口が、4位となっている。

 出場試合数で見ると、ソンリョンとダミアンが40試合で最も多かった。
 ベンチ入り(出場なし)も含めたメンバー入りは、ダミアンが41試合で、2年連続のトップ。
 ベンチ入りは、丹野研太が35試合で最も多かった。

■high game
 各試合ごとに出場選手の採点を、出場時間に応じて平均した。
 平均採点が高かったのは、41試合のうち次の試合。

1位 201031川崎2-1FC東京(J1 #25) 平均採点6.74
 YLC準決勝(YLC SF)で敗れたFC東京に完勝。決勝点は中村憲剛の現役最後のゴール。
2位 201125川崎5-0G大阪(J1 #29)★ 平均採点6.70
 ドロー以上でJ1リーグ優勝が決まる1位2位対決を、5得点で圧勝。
3位 200902神戸0-6川崎(YLC QF) 平均採点6.66
 3週連続の神戸戦の2戦目。疲労困憊だった初戦(J1 #24)を払拭する快勝劇。

 スコアは接戦だったものの、FC東京を圧倒した試合がベストゲーム。
 2位3位は、大量得点かつ無失点で圧勝したゲーム。

■low game
 逆に平均採点が低かったのは41試合のうち次の試合。

41位 201103川崎0-2札幌(J1 #26) 平均採点4.89
 札幌の厳しいマークに手も足も出なかった。致命的なロストを繰り返した。
40位 201007川崎0-2FC東京(YLC SF) 平均採点5.37
 自陣に引き籠って守るFC東京を崩せず。セットプレーとカウンターで2失点。
39位 200826神戸2-2川崎(J1 #24) 平均採点5.48
 最終ラインが疲労困憊で動きが鈍かった。内容は悪かったがドローに持ち込む。

 今シーズン4敗のうち、2試合が入った。
 残りの2敗は、名古屋戦(J1 #12)が33位、大分戦(J1 #28)が35位。

■high player (each game)
 各試合の採点で、最も高かったのは8.0点。6回あった。

8.0 小林悠(11) 200722仙台2-3川崎(J1 #6)
 0-2のビハインドの状況で後半開始から投入。2ゴール1アシストで逆転に導く。
8.0 三笘薫(18) 200905横浜FM1-3川崎(J1 #14)
 たった1人でマリノスの左サイドを切り崩し、2ゴール。劣勢のチームを救う。
8.0 ジェジエウ(4) 201018川崎3-0名古屋(J1 #23)
 完璧な守備を見せつつ、セットプレーから来日初ゴールを含む2ゴール。
8.0 守田英正(6) 201031川崎2-1FC東京(J1 #25)
 厳しいマークを苦にせず、中盤に君臨する。守備では危険の目を摘んだ。
8.0 家長昭博(41) 201125川崎5-0G大阪(J1 #29)★
 頑張ってプレスを仕掛け、ハットトリックを達成。J1リーグ優勝を決めた。
8.0 三笘薫(18) 201118川崎3-1横浜FM(J1 #30)
 またもマリノス戦で左サイドを制圧。先制ゴール、PK奪取、1アシスト。

 6回ともにJ1リーグの試合。
 三笘薫は採点8.0が2回あり、どちらも横浜Fマリノス戦。
 今シーズンのハットトリックは、G大阪戦(J1 #29)の家長昭博の1回だった。

■low player (each game)
 各試合の採点で、最も低かったのは3.5点。2回だった。

3.5 家長昭博(41) 201103川崎0-2札幌(J1 #26)
 運動量が少なくて、戻りも遅かった。バックパスをミスして1失点を与えた。  
3.5 谷口彰悟(5) 201121大分1-0川崎(J1 #28)
 34分、ハイボールの目測を誤り、PKを与えた上にレッドカード。敗戦を招いた。

 次に低かったのは4.0点。1回だった。

4.0 守田英正(6) 201103川崎0-2札幌(J1 #26)
 サポートが少なく、1ボランチで孤立。囲まれてボールロストを繰り返した。

 今シーズンの退場は2回で、大島と谷口だった。
  大島は、名古屋戦(YLC GL #3)で2枚のイエロー。採点は5.0。
  谷口は、上記の大分戦(J1 #28)で1発レッド。採点は3.5。

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