J1リーグ優勝を決められなかった大分戦(J1 #28)から中3日。
等々力での2位ガンバ大阪との直接対決を迎える。
王手は変わらず、この試合、ドロー以上で優勝が決まる。
ジェジエウ、田中碧、家長、ダミアン、三笘が先発する。
2試合欠場していた家長は、鹿島戦(J1 #27)以来の出場。
ジェジエウは、累積警告による出場停止から復帰する。
先発を外れた中村、小林悠、齋藤学がベンチスタート。
長谷川と、大分戦で退場して出場停止の谷口がベンチ外となった。
ベンチには、新たに下田北斗が入り、ジオゴが外れた。
YBCルヴァンカップは、GL2位で敗退している。
日曜日の浦和戦(J1 #28)から中2日。
アウェイでの連戦となり、中3日の川崎の方が有利な日程。
先発は、負傷交代した小野瀬康介(8)以外の10人が同じ。
吹田での対戦は、川崎が大島のゴールで勝っている。
200801G大阪0-1川崎(J1 #8)
■1st half
ガンバ大阪は静かな立ち上がり。
プレスも厳しくなく、川崎に余裕を与える。
川崎はきれいにボールを回していく。
ボランチの守田の横に、田中碧を並べることでパスコースを絞らせない。
CBから中盤を経由して前線まで、滑らかにボールがつながった。
先制ゴールは22分。
バイタルでボールを動かして、登里が左クロスを鋭く入れる。
ダミアンが最終ラインから抜け出し、ゴール上に蹴り込んだ。
ガンバは1トップのFWパトリック(18)へロングボールを入れる。
中盤でボールを動かそうとしたものの、運動量が少なかった。
川崎に寄せられ、宇佐美貴史(33)や倉田秋(10)に自由がなかった。
その後も攻め続けて、45分。
田中碧の右CKをダミアンが頭で落として、家長が2点目を決めた。
■2nd half
49分、三笘がドリブルで持ち上がって右にラストパス。
家長が冷静にゴール左に決め、3点差とする。
ガンバは川崎のプレスに苦しみ、次々とボールを失う。
川崎のカウンターを止められず、ずるずると後退していった。
53分、家長とのワンツーからダミアンがシュート。
63分、三笘のラストパスを山根がミドル。
66分、家長がロングシュート。
決定機を量産して、73分。
ダミアンのスルーパスで三笘が独走する。
ラストパスをダイレクトで家長が決め、ハットトリックを達成した。
最後は90分。
旗手のシュートはGK東口順昭(1)に止められたが、こぼれたところを齋藤学が詰めた。
■summary
ガンバは日程上の不利を覆せなかった。
選手をほとんど入れ替えなかったため、動けなかった。
川崎の攻撃を防ぐことができず、多くの決定機を与えた。
このままJ1リーグを2位で終えれば、天皇杯には準決勝から出場する。
川崎と決勝で対戦することとなれば、熱戦を期待したい。
先発した11人が素晴らしく、交代の必要性を感じなかったほど。
前半から攻撃を繰り返し、登里の速いクロスからダミアンが先制ゴール。
CKからの家長のゴールで2点差で折り返すと、後半は決定機を量産。
いろいろなパターンの攻撃を重ねて、ガンバを突き放した。
■champions★★★★
2017年、2018年に続く3度目のJ1リーグタイトルを獲得した。
11月に入って少し足踏みしたが、独走状態は変わらなかった。
今日を含めて2位チームとの対戦に勝利して、10連勝、12連勝と続ける。
ギリギリの優勝争いとは無縁のまま、ゴールを迎えた。
2017年のような劇的なものではなく、2018年のような落ち着いた優勝。
新しいタイトルの感慨を、じわじわと味わいたい。
次は中9日でアウェイ清水戦(J1 #31)。
出場機会に恵まれていない選手を試しつつ、結果を出したい。
GK丹野やジオゴ、下田、そして原田やゼイン、神谷も見てみたい。
■goal
22ダミアン(9) 45,49,73家長昭博(41) 90齋藤学(19)
■judge
ソンリョン(1) 6.0 パンチングもキャッチも安定。90+4分、パトリックとの1対1をセーブ。
山根視来(13) 6.5 右サイドで広くスペースを使ってパスを呼ぶ。63分、決定的なシュート。
ジェジエウ(4) 6.0 スピードと高さを活かし安定して守る。21分、空振りしてクリアできず。
車屋紳太郎(7) 7.0 パトリックとハイボールを競り合う。ターンを交えて素早くパスを出す。
登里享平(2) 6.5 22分、鋭いクロスでアシスト。連戦の疲労を感じさせず、クレバーな動き。
守田英正(6) 7.0 マークを剥がして長短のパスを繰り出す。厳しい守備で中盤を引き締める。
田中碧(25) 6.5 守田をサポートしながら動き回る。18分、21分、56分、88分とシュート。
大島僚太(10) 6.5 トップ下の狭いエリアからパスを展開。ガンバの守備の背後に走り込む。
家長昭博(41) 8.0 プレスを頑張る。45分、追加点。さらに49分、73分にもゴールを決める。
ダミアン(9) 7.5 1ゴール1アシスト。44分、53分にも決定的なシュート。ポストも冴えた。
三笘薫(18) 7.0 ドリブルで仕掛け、落ち着いて2アシスト。12分、41分、57分にシュート。
■sub
83(9)小林悠(11) 5.5 89分、シュートは当たらず。90分には旗手にスルーパスを供給した。
83(41)旗手玲央(30) 6.0 右FWで出場。90分、GK東口と1対1からのシュートは防がれる。
86(10)中村憲剛(14) 5.5 ショートパスの中継点となる。短い時間でもボールに触っていた。
86(18)齋藤学(19) 6.0 89分、左クロス。90分、こぼれ球を蹴り込んでJ1今季初ゴール。
90+4(25)脇坂泰斗(8) 5.5 プレー機会は少なかった。90+4分、右サイドにパスを展開。
■bench
丹野研太(27) 下田北斗(22)
■coach
鬼木達 6.5 先発11人の素晴らしい働きで完勝した。J1リーグ優勝を決めた。
■referee
西村雄一 6.0 過不足なくファウルの判断を下した。安定したジャッジ。
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