追い付かれてドローとなった鳥栖戦(J1 #32)から中3日。
J1リーグ優勝を決めたG大阪戦(J1 #30)のあと、2試合ドローが続いている。
やや停滞している状況で、J1リーグ等々力最終戦となる浦和戦を迎える。
先発は、鳥栖戦から2人が変わる。
新たに中村と、清水戦(J1 #31)で負傷交代した登里が先発する。
田中碧と旗手がベンチスタートとなった。
ベンチからは、下田が外れている。
浦和は、J1リーグで13勝7分12敗の暫定10位。
すでに、大槻毅監督との契約が今シーズン限りで満了することが発表されている。
青森山田高校卒ルーキーのMF武田英寿(37)が、J1リーグで初先発する。
埼玉スタジアムでの対戦は、川崎が勝っている。
200920浦和0-3川崎(J1 #17)
■1st half
浦和は自陣に引いてブロックを作って守る。
川崎はフリーでボールを持つことができ、攻め込んでいった。
しかし10分。谷口がボールを奪われて、浦和がショートカウンター。
ピンチを脱したかと思われたが、GKソンリョンが岩武克弥(28)をPA内で倒してしまう。
岩武は中央から外へ斜めにボールを追っていて、不用意な判断でPKを与えてしまった。
11分、興梠慎三(30)がPKを決めて、浦和が先制する。
リードされた後も引き続き川崎が攻めていく。
たくさんの決定機を作ったが、浦和がギリギリのクリアを重ねる。
31分、42分と左CKからジェジエウがヘッド。
43分、三笘のシュートをGK西川周作(1)が弾き、小林悠が押し込もうとするがクリアされる。
45分、守田のシュートはGK西川に弾かれた。
なかなかゴールが入らず、ビハインドで折り返した。
■2nd half
49分の山根のシュートなど、引き続き川崎が攻め込んでいく。
53分、守田のロングシュートがゴール右隅に決まる。
加入3年目の守田は、J1リーグ初ゴール。ようやく同点となった。
ここからはゴールラッシュとなった。
59分、山根の右クロスをファーの三笘がヘッドで決めて逆転。
61分には中村のノールッククロスを小林悠が合わせて3点目。
あっさりと浦和を突き放すことに成功する。
2点を追う浦和は、選手交代で少し勢いづくも、シュートに至らず。
抵抗することなく、静かに試合は終わった。
■summary
浦和はブロックを作ってPA内を固めて守った。
ボールには寄せないため、川崎に自由を与えてしまう。
多くの決定機を作られても、前半は失点せず、さらにPKで先制。
考えられる最高の展開となって、勝つ可能性はゼロでなかった。
しかし、攻撃は組織されておらず、シュートがほとんどなかった。
PA近くまでボールを運ぶこともできず、低調だった。
ブロックを組む守備も、左右に振られると修正が追い付かない。
川崎に何度も攻め込まれ、後半3失点と決壊してしまった。
小林悠(11)へのアシストを決めて、ジュニーニョのポーズで天を見上げる中村憲剛(14)。等々力でのJ1リーグ・ラストゲームでした。 |
川崎は攻め続けたが、なぜかゴールが決まらなかった。
それでも、53分の守田のゴールをきっかけに3得点。
優勢な展開で先に失点してしまったが、しっかりと逆転した。
絶好調の三笘が、ゴールに向かってドリブルを仕掛ける。
登里が隣に並んでサポートすることで、浦和の守備を混乱させた。
GKソンリョンがPKを与えたように課題もあったが、勝つことができた。
次は中2日でアウェイ柏戦(J1 #34)。
今シーズンのJ1リーグも最終戦となる。
天皇杯準決勝を見据え、ターンオーバーしつつ、良い内容を見せてほしい。
■goal
53守田英正(6) 59三笘薫(18) 61小林悠(11)
11PK興梠慎三(30)
■judge
ソンリョン(1) 5.0 10分、飛び出しのミスでPKを与える。プレー機会はほとんどなかった。
山根視来(13) 6.0 良いタイミングで攻め上がった。59分、美しい右クロスで1アシスト。
ジェジエウ(4) 6.0 31分、42分とCKをヘッドで合わせる。スピードを活かして守った。
谷口彰悟(5) 5.5 素早くビルドアップする。9分、ボールロストからピンチを招いた。
登里享平(2) 6.0 左サイドの深いところからクロスを入れる。28分、フリーでシュート。
守田英正(6) 6.5 比較的自由があった。21分、45分とシュート。53分、J1リーグ初ゴール。
脇坂泰斗(8) 6.0 59分、駆け上がる山根にスルーパスを供給。5分、16分、50分にシュート。
中村憲剛(14) 6.0 3分、25分とシュート。61分、右クロスでアシスト。ミスパスもあった。
家長昭博(41) 6.0 右サイドから多彩なパターンで仕掛ける。56分、76分にシュート。
小林悠(11) 6.0 43分の決定機は決められず。61分、難易度の高いゴールを決めた。
三笘薫(18) 6.5 左からクロスを入れ、中央からドリブル。59分、ヘッドを沈めて1ゴール。
■sub
80(8)旗手玲央(30) 5.5 インサイドハーフで良く動いた。ドリブルで局面を打開する。
80(11)ダミアン(9) 5.5 81分、縦パスを追い掛ける。90+3分、ターンからシュート。
88(41)田中碧(25) 5.5 走り回ってプレスを掛ける。ボールに触れる機会は少なかった。
90+2(18)長谷川竜也(16) 5.5 左FWに入る。90+5分、左サイドでFKを獲得した。
■bench
丹野研太(27) 山村和也(34) 齋藤学(19)
■coach
鬼木達 6.0 大勝に導く。次の柏戦は中2日だが、選手交代は遅かった。
■referee
今村義明 6.0 PKは妥当な判定。適度なジャッジを続けた。
136,800views