シーズン回顧(2) 2014ランキング
2014シーズンの回顧その1では、選手ごとに平均採点を計算した。
その2では、シーズンを全体的に振り返るために、ランキングを見てみたい。
■high player (season)
1,000分以上出場した選手で、シーズン平均採点が高かったのは次の選手。
1位 中村憲剛(14) 40試合 3,467分出場 平均採点6.25
2位 レナト(10) 40試合 3,469分出場 平均採点6.05
3位 小林悠(11) 40試合 3,548分出場 平均採点6.02
中村は試合をコントロールする中心選手であり、平均的に高い採点だった。
ただ、2位3位と比べても、採点が高くなってしまったかもしれない。
■low player (season)
逆にシーズン平均採点が低かったのは次の選手。
1位 パウリーニョ(34) 20試合 1,008分出場 平均採点5.50
2位 井川祐輔(4) 21試合 1,768分出場 平均採点5.60
3位 谷口彰悟(15) 40試合 3,742分出場 平均採点5.69
谷口はパフォーマンスが落ちた時期も起用され、平均採点は低くなった。
■high game
各試合の選手の採点を、出場時間に応じて平均した。
この平均採点が高かったのは次の試合。
1位 140719清水0-2川崎(J1 #15) 平均採点6.496
杉山を中心に決定機を与えながらも無失点。
攻撃陣も華麗なパスワークで2点を奪った。
2位 140510川崎4-1鹿島(J1 #13) 平均採点6.441
連戦で疲れが残る中、小林と大久保がともに2ゴール。
3位 140923大宮1-3川崎(J1 #25) 平均採点6.438
大久保がいずれも速攻からハットトリック。
いずれもJ1リーグの試合となった。
ACL(8試合)では、平均採点6.248の140422川崎3-1蔚山現代(ACL GL#6)。
ナビスコカップ(4試合)では、平均採点5.991の140903C大阪1-3川崎(YNC QF #1)。
天皇杯(2試合)では、平均採点5.818の140712川崎2-1YSCC横浜(天皇杯 R64)が最高。
■low game
逆に平均採点が低かったのは次の試合。
1位 141102川崎2-3清水(J1 #31) 平均採点5.135
2回リードを奪いながら逆転負け。決定機を多く作られる。
2位 140823横浜FM2-0川崎(J1 #21) 平均採点5.186
登里が早い時間に退場し、チャンスも少なかった。
3位 141005新潟3-0川崎(J1 #27) 平均採点5.194
動き出しが少なく、新潟のパスワークに翻弄される。
いずれもJ1リーグの後半戦での試合となった。
ACL(8試合)では、平均採点5.341の140312蔚山現代2-0川崎(ACL GL#2)。
ナビスコカップ(4試合)では、平均採点5.213の141009G大阪3-1川崎(YNC SF #1)。
天皇杯(2試合)では、平均採点5.498の140820川崎0-1愛媛(天皇杯 R32)が最低。
■high player (each game)
各試合の採点で最も高かったのは8.0点。2回だった。
シーズンを通してみても印象的な活躍だった。
8.0 小林悠(11) 140510川崎4-1鹿島(J1 #13)
2ゴール。1点目は早いタイミングでの強いミドル、2点目は昌子を背にして反転してのゴール。
どちらのゴールも素晴らしく美しいゴラッソだった。
さらに1アシストでダメ押し。試合を決めた。
8.0 大久保嘉人(13) 140923大宮1-3川崎(J1 #25)
ハットトリック。特に3点目はひとりで持ち込んで角度のないところから決めた。
広告看板を蹴って2試合出場停止明けで、疲労感のあるチームを牽引した。
次に高かったのは7.5点。5回だった。
7.5 小林悠(11) 140323FC東京0-4川崎(J1 #4)
決定機にいくつも絡んで2ゴール1アシスト。1点目はマークをうまく外した。
7.5 金久保順(18) 140715C大阪1-2川崎(J1 #12)
後半から出場して、前半低調だったチームを盛り返した。決勝ゴールを決めた。
7.5 杉山力裕(1) 140719清水0-2川崎(J1 #15)
決定的な難しいシュートをたくさん止めて、勝利の立役者となった。
7.5 小林悠(11) 140816川崎5-4C大阪(J1 #20)
2ゴールと2つのポスト直撃。2点目の反応はとても素早かった。
7.5 レナト(10) 140913川崎4-0徳島(J1 #23)
ゴールは1つだけだったが、試合冒頭からドリブルで多くの決定機を作った。
ACLでは7.0、天皇杯とナビスコカップはともに6.5が最高。
Jリーグの試合の方が、よいパフォーマンスが見られた。
7.5以上の採点は、小林が3回と最も多かった。
■low player (each game)
各試合の採点で最も低かったのは3.5点。4回だった。
うち2回は短時間で退場したもの。残りはGKとCB。
3.5 西部洋平(21) 140312蔚山現代2-0川崎(ACL GL#2)
ミスキックで2失点目を招いた。1失点目もタイミングを合わせられなかった。
アウェイで押し気味だったチームをドローに導くこともできなかった。
3.5 パウリーニョ(34) 140723鳥栖0-1川崎(J1 #16)
68分に交代出場して、86分に2枚目のイエローで退場となった。
追いつくために投入されて、パスは良かっただけに残念だった。
3.5 登里享平(23) 140823横浜FM2-0川崎(J1 #21)
3分、PA内でのハンドでイエロー。与えたPKで先制点を奪われる。
35分には無理しなくてもいいシーンでショルダーで止めて2枚目のイエロー退場。
どちらも厳しい判定だったが、ゲームを壊してしまった。
3.5 井川祐輔(4) 141009G大阪3-1川崎(YNC SF #1)
左SBで出場するが、俊敏さもスピードもなかった。前半で交代。
FWパトリックを1対1で止めることができなかった。
次に低かったのは4.0点で、5回あった。
4.0 福森晃斗(22) 140315川崎3-4大宮(J1 #3)
守備ではマークを外し、攻撃も消極的。前半のみで交代した。
4.0 パウリーニョ(34) 140820川崎0-1愛媛(天皇杯 R32)
プレスがかかっているわけではないのに、単純なミスパスを重ねる。
4.0 井川祐輔(4) 141102川崎2-3清水(J1 #31)
PA内で抜かれるなど、後手後手に回ってしまった。
4.0 金久保順(18) 141102川崎2-3清水(J1 #31)
ケガの中村と交代するが、ゲームに絡めず。井川と同じ試合。
4.0 安柄俊(27) 141122鹿島2-1川崎(J1 #32)
87分にピッチに入って、足裏タックルでイエローをもらう。
各大会からまんべんなくランクインした。
失点に直接関与する機会が多い守備の選手が多くなった。
4.5以下の採点は、パウリーニョと井川がともに2回で多かった。