2014/12/23

141206神戸1-2川崎(J1 #34)

神戸1-2川崎(ノエビアスタジアム神戸, 15:30KO, 17,574人)

2014シーズンのJ1最終節。
開幕戦はホームの神戸戦で、最終節はアウェイの神戸戦となった。

先発には福森と出場停止明けの登里が入る。
そして前節広島戦(J1 #34)のメンバーから稲本と小宮山が外れた。
川崎は6位以下が確定していて、神戸も10位。
どちらも順位を落とさないためのゲームとなった。

■1st half
1分、レナトが異議でイエローカードをもらう。
最近、レナトはファウルのアピールが目立ち、調子の悪さを象徴している。

川崎はパスミスもあるが、ショートパスでプレスをかいくぐり、神戸を押し込む。
ピッチの悪さに苦労しながら、最終ラインも比較的高さを保つ。

11分、レナトが中央から左にドリブルで切り込む。
多くのデフェンダーを単独で抜いていって、シュート。
GK徳重健太(30)が弾いたところを大久保が詰め、先制点を挙げる。
レナトの久しぶりの切れ味のあるドリブルを見ることができた。

最終ラインの車屋と谷口は、落ち着いてフィードする。
福森がボランチの位置から、ミドルパスで局面を打開する。
前のポジションに入った大島も、よいパスを出した。
中村が欠場する中、久しぶりに攻撃が機能していた。

■2nd half
立ち上がりは攻撃を仕掛けたが、追加点は奪えない。
55分あたりから、運動量が落ちてきて、神戸に攻め込まれる。
ここ数試合、後半に押し込まれて失点するパターンを繰り返していたが、なんとか耐えた68分、福森に代えて稲本を投入。

走れなくなっていた守備陣が、稲本が入ったことで目に見えて改善する。
最終ラインのクリアボールを拾えるようになり、大久保、レナトがボールをキープしてファウルをもらった。
67分に投入された小林も、低い位置取りで守りに貢献した。
カウンターを仕掛けながら、ラインを押し上げる時間を作る。

84分、カウンターで抜け出したレナトが、DF高橋峻希(2)に倒されてPK。
高橋はレッドカードで退場。後ろのチャージで、ボールに触れていないので、妥当な判定。
このPKを大久保が決め、2点差となる。

最後のロスタイム。
今度は逆に稲本が、FW田代有三(11)をひっかけてPKを与えた。
シュートチャンスではなかったのでもったいなかったが、妥当な判定。
田代がPKを決めて1点差となったが、すぐに試合は終わった。

■summary
最終戦で良いプレーを見ることができた。
後半に足が止まり、攻撃を受けることは改善できなかった。
2ゴールが生まれて勝つことはできたが、完勝とはいかなかった。

しかし、車屋や福森の台頭には期待を持てる。
大島や谷口、登里もきちんと自分の役割を果たした。
5年間、川崎を支えてくれた稲本も、移籍前に最後に良いプレーを見せてくれた。
2014シーズンの締めくくりとして、楽しいゲームとなった。

■goal
90+4PK田代有三(11)
11,85PK大久保嘉人(13)

■judge
西部洋平(21) 7.0 30分、62分のシュートストップで勝利に貢献した。
武岡優斗(17) 6.0 安易なドリブルを奪われてピンチを招く。守りはまずまず。
谷口彰悟(15) 6.5 吊り出されずに中央に構える。ヘッドのクリアを味方につなげたい。
車屋紳太郎(31) 6.5 左サイドから攻撃参加。落ち着いてクレバーに身体を張って守る。
福森晃斗(22) 6.5 中短のダイレクトパスを供給して変化を生む。63分、惜しいループ。
山本真希(6) 6.0 自由な位置取りで攻撃に絡むが、いつものように後半、運動量を落とす。
大島僚太(16) 6.5 トップ下でボールを展開する。攻撃的なパスコースを選択をしていた。
森谷賢太郎(19) 5.5 ボランチから前線までよく動く。右サイドの守備に追われた。
登里享平(23) 5.5 フリーになる動きを繰り返した。もっとドリブルで仕掛けたい。
レナト(10) 7.0 先制点につながるドリブルで、何人ものDFをはがす。PKも獲得した。
大久保嘉人(13) 6.5 ほとんどレナトのおかげだが、2ゴール。キープ力、ミドルも見せた。

■sub
67(19)小林悠(11) 5.5 復帰戦でコンディションはよくなかった。下がっての守備が多い。
68(22)稲本潤一(20) 6.5 中央でバランスを取った。田代へのPKは厳しいが妥当な判定。

■bench
杉山力裕(1) 實藤友紀(2) ジェシ(5) 小宮山尊信(8) 安柄俊(27)

■coach
風間八宏 6.5 稲本投入でペースダウンを挽回。この采配を夏場から見たかった。

■referee
高山啓義 6.0 たくさんの笛を吹いてゲームを止めたが、偏りは少なかった。