2014シーズンの川崎フロンターレを振り返る。
公式戦はJ1リーグ34試合、ACL8試合、ナビスコ4試合、天皇杯2試合の48試合。
■J1リーグ 6位
34試合16勝7分11敗 勝ち点55 得失点差+13
■アジア・チャンピオンズ・リーグ(ACL) ベスト16
グループステージHグループ 2位 6試合4勝2敗 勝ち点12 得失点差+2
ラウンド16は、FCソウルと2試合1勝1敗。得失点差は0で、アウェイゴール差で敗退。
■ヤマザキ・ナビスコ・カップ(YNC) ベスト4
決勝トーナメント 4試合2勝2敗 得失点差0
準々決勝はセレッソ大阪に得失点差で勝ったが、準決勝はガンバ大阪に得失点差で敗退。
■天皇杯 3回戦敗退
2試合1勝1敗 得失点差0
ラウンド32(天皇杯 R32)で愛媛に敗れた。
プレー時間の合計は、4,616分。
この時間には、前後半のロスタイム、天皇杯の延長及びそのロスタイムを含んでいる。
ロスタイムの時間は、www.football-lab.jp/ やフロンターレ公式サイトを参考とした。
各選手の試合ごとの採点を、出場時間に照らしてシーズンの平均採点を計算した。
チーム全体の平均採点は、5.87点だった。
GK、DF、MF、FWのポジション別に出場時間順が多い選手から並べた。
チームとして登録しているポジションではなく、実態に合わせた。
稲本(DF登録)はMF、谷口(MF登録)はDFとするなどしている。
goal keeper
西部洋平(21) 30試合 2,865分出場 平均採点5.90
第1GKとして安定したプレーを見せた。シュートストップに強みを発揮した。
とラインが下がった状態からリスタートのタイミングと、パスワークが課題。
ケガで戦列を離れてしまう時間が長かった。
杉山力裕(1) 18試合 1,758分出場 平均採点5.88
チャンスはもらっていたが、試合ごとに好不調の波が大きかった。
清水戦(J1 #15)がベスト(採点7.5)だったが、良くない試合もあった。
(2015 清水(J2)へ完全移籍)
安藤駿介(24) 0試合 0分出場
出場なし。2013年に湘南で経験を積んできただけに、もったいない。
新井章太(30) 0試合 0分出場
出場なし。ファイフロでの活躍が目立った。
defender
谷口彰悟(15) 40試合 3,742分出場 平均採点5.69
FC東京戦(J1 #4)で左SBとして出場機会を掴み、そのままレギュラーに定着。
CB、ボランチとして出場し続けた。
パフォーマンスが落ちる時期もあり、平均採点は低くなってしまった。
終盤には落ち着いて試合の流れをコントロールするプレーが見られた。
田中裕介(3) 40試合 3,203分出場 平均採点5.79右SBとして身長を活かし、セットプレーで攻守に活躍した。
右ウィングとしての出場を含め、攻撃面では物足りなかった。
(2015 ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(AUS)へ完全移籍)
ジェシ(5) 33試合 2,817分出場 平均採点5.84
はっきりとした安心感溢れるプレーで最終ラインを支えた。
ACLは皆勤。シーズン後半に入ってケガで出場できないことが多かった。
(2015 期限付き移籍満了、アヴァイFC(BRA)へ完全移籍)
登里享平(23) 25試合 1,997分出場 平均採点5.79
左SBでのファーストチョイス。J1リーグでは6枚のイエローをもらう。
レナトとのコンビが熟成してきて、守備ではよく相手にくらいついた。
井川祐輔(4) 21試合 1,768分出場 平均採点5.60
2回に渡ってケガで長期離脱してしまい、シーズン後半はポジションを失う。
清水戦(J1 #31)で復帰したが、よいパフォーマンスを見せられなかった。
小宮山尊信(8) 22試合 1,675分出場 平均採点5.72
左右SB、CBとどのポジションで出場しても十分な働き。
貴重なバックアッパーとして活躍した。
YSCC横浜戦(天皇杯 R64)では起死回生の同点ゴールを決めた。
實藤友紀(2) 17試合 1,420分出場 平均採点5.77
ワールドカップまではWSW戦(ACL GL #3)しかプレーする機会がなかった。
再開以降は出場機会を増やした。
CBとして足元の上手さを見せた。
中澤聡太(7) 18試合 1,330分出場 平均採点5.73
気迫を前面に出したプレーを見せたが、決定機を与えるミスも見られた。
後半になると徐々に出場機会を減らした。
(2015 C大阪(J2)へ期限付き移籍)
武岡優斗(17) 7試合 396分出場 平均採点5.80
J2横浜FCからの移籍1年目。初めてのJ1でのプレー。
なかなか出番が与えられなかったが、鹿島戦(J1 #32)からの終盤3試合フル出場。
素早いタイミングでのクロスなど、チームにアクセントを与えた。
福森晃斗(22) 6試合 346分出場 平均採点5.58
清水戦(J1 #31)から4試合連続出場。プロ初得点を決めた。
左足からの正確なロングボール、セットプレーを見せた。
高卒4年目でJ1リーグ5試合、天皇杯1試合だけだったのは残念。
(2015 札幌(J2)へ期限付き移籍)
山越享太郎(25) 5試合 327分出場 平均採点5.97
徳島戦(J1 #23)からJ1で3試合出場。天皇杯2試合にもフル出場。
時間は限られたが、出場したときのプレーは悪くなかった。
車屋紳太郎(31) 2試合 182分出場 平均採点6.26
筑波大学4年生の特別指定選手。
関東大学リーグ1部からの降格が決まったあと、終盤2試合に登場。
足元の技術があり、プレスを受けても落ち着いていた。
(2015 新規加入)
徳島戦(J1 #23)からJ1で3試合出場。天皇杯2試合にもフル出場。
時間は限られたが、出場したときのプレーは悪くなかった。
車屋紳太郎(31) 2試合 182分出場 平均採点6.26
筑波大学4年生の特別指定選手。
関東大学リーグ1部からの降格が決まったあと、終盤2試合に登場。
足元の技術があり、プレスを受けても落ち着いていた。
(2015 新規加入)
midfielder
大島僚太(16) 41試合 3,791分出場 平均採点5.96
U-21代表主将としてアジア大会に参加。
J1を4試合欠場しながらも、大久保に次ぐ出場時間となった。
完全に主力としてチームを支えた。もっと強気なプレーを見たい。
中村憲剛(14) 40試合 3,467分出場 平均採点6.25
足首のケガでコンディションを落とし、フロンターレの終盤の失速を招いた。
チームを牽引する存在であり、勝利に導くプレーを見せた。
2試合のみの出場の車屋(6.26)を除けば、最も高い採点となった。
森谷賢太郎(19) 37試合 3,029分出場 平均採点5.93
右のウイングとして疲弊していても攻守に献身的に働いた。
パスの起点になるだけでなく、ゴールを自ら狙いたい。
山本真希(6) 30試合 1,544分出場 平均採点5.91
昨シーズンはレギュラーとして活躍したが、今シーズンは出場機会を減らす。
豊富な運動量で攻撃の比重が強いチームの守備を賄った。
チームに必要な人材だと思われる。
パウリーニョ(34) 20試合 1,008分出場 平均採点5.50
期限付き移籍で加入。
当初レギュラーとして起用されるが、J1のスピードに付いていけなかった。
パスワークやミドルシュートは良かった。
ボールを奪うタイミングを外されてファウルを重ねる。
(2015 千葉(J2)へ移籍)
金久保順(18) 19試合 922分出場 平均採点5.74
ショートパスで攻撃にアクセントを加えた。
ボールが来ない時間帯に消えてしまうのは課題。
夏場のC大阪戦(J1 #12)の決勝ゴールが印象的だった。
(2015 仙台(J1)へ移籍)
稲本潤一(20) 14試合 507分出場 平均採点6.12
出場時間は限られたが、経験に裏付けされたプレーを見せた。
特に短い出場時間では、ボールを奪取する能力が効いた。
(2015 札幌(J2)へ移籍)
可児壮隆(26) 2試合 137分出場 平均採点5.72
大卒1年目は天皇杯2試合の出場(それも途中交代)だけとなった。
ボールを持つと、可能性は感じることができた。
(2015 湘南(J1)へ期限付き移籍)
forward
大久保嘉人(13) 45試合 4,155分出場 平均採点5.90
終盤、チームの連敗とともに調子を落とすが、2年連続の得点王。
川崎から唯一ベストイレブン(2年連続)に選出される。
出場試合、出場時間ともにチームでトップとなった。
ブラジル・ワールドカップにチームから唯一の出場。
名古屋戦(J1 #22)で広告看板を蹴って2試合出場停止となった。
小林悠(11) 40試合 3,548分出場 平均採点6.02
ワンタッチゴールや前線での動き出しだけでなく、ゴラッソを決めるようになる。
トラップやドリブルで簡単に相手DFを抜きさることが多くなった。
1ランク上のプレーを見せ、日本代表入り。
レナト(10) 40試合 3,469分出場 平均採点6.05
ゴール数は伸びなかったが、多くのシュートを放つ。
ボールを持ってドリブルを仕掛けると、見る側をワクワクさせてくれる。
ファウル・アピールが多く、ジャッジへの不満が目立った。
森島康仁(9) 19試合 794分出場 平均採点5.61
他の3人のFWが不動とはいえ、起用が少なすぎた。
試合終盤、攻撃が停滞していてもベンチに座ったまま。
実績あるFWなのに可哀相だった。
(2015 磐田(J2)へ期限付き移籍)
安柄俊(27) 6試合 281分出場 平均採点5.52
徳島戦(J1 #23)で先発し、プロ初ゴールを決める。
FC東京戦(J1 #4)、鹿島戦(J1 #32)では危険なタックルを見せた。
(2種登録) ※出場なし
板倉滉(32) 0試合 0分出場
三好康児(33) 0試合 0分出場