2014/11/02

141102川崎2-3清水(J1 #31)

川崎2-3清水(等々力, 16:00KO, 19,169人)

甲府戦(J1 #30)に敗れ、J1リーグ優勝は厳しくなった。
清水は16位。降格争いに巻き込まれているチームと連戦となった。

先発は、甲府戦から森谷、田中、實藤、登里が外れ、中村、小宮山、井川、福森が入る。
中村は左足首のケガで今季終了後に手術との報道があった中、戻ってきた。
福森は前半のみで交代した3月15日の大宮戦(J1 #3)以来のJ1リーグ出場。

■1st half
川崎はボールを奪うと、早い攻撃を仕掛ける。
清水は、DFヤコヴィッチ(19)を中心とした高いラインでオフサイドをたくさんとる。
19分、中村のCKから福森がきれいなヘッドを決める。
前節に続いて、いい時間帯での先制点となった。

その後、清水は縦へのワンタッチパスで攻撃を仕掛ける。
23分の大前元紀(10)のFK、31分の決定機などはなんとか防いだ。
しかし、40分、右サイドに展開したDF吉田豊(28)に、PA内で井川が抜かれる。
センタリングを入れられて、MF六平光成(16)がゴール。

44分、大島から右サイドの小宮山に展開。
中央に戻したところを中村がスルーパス。
小林がGK櫛引政敏(1)との1対1をかわし、追加点をあげ、前半終了。

■2nd half
川崎は徐々に動けなくなってくる。
特によく走っていた山本の足が止まり、中盤が間延びしてしまう。
50分、DF吉田豊(28)にカウンターから同点ゴールを決められる。
64分、中村がケガで金久保に交代したあとは防戦一方。
中盤でパスを奪われて々と攻撃される。

66~68分にかけ、清水は多くの決定機を連続して作る。
杉山のビッグセーブなどで凌いだが、攻撃は単発で続けられない。

清水はフレッシュな選手を投入し、攻勢を強める。
セカンドボールを拾えなくなって、厳しい時間帯が続く。
最後は90分。大島がボールを奪われ、カウンターからFW村田和哉(22)の決勝点が生まれた。

■summary
優勝争いから脱落する残念な結果となった。
翌日開催の首位浦和が勝利すれば、優勝の可能性はなくなる。

前半は内容的に悪くはなかったが、後半は完全に失速。
FWは攻撃が終わった後も前に残ったまま。
ボランチも走れなくなって、CBはずるずるとラインを下げる。
相手のパスに対するフォローが遅く、清水の選手をフリーにしていた。
よく3失点で抑えることができたと思う。

清水は、降格争いの中、少し浮上することができた。
しかし、予断はまだまだ許されない。
最終節まで、今日のように勝ち点を粘り強く拾っていかなければならない。

川崎は、9月末の仙台戦(J1 #26)あたりから失速した流れのまま。
もし、ナビスコカップで決勝に進めていても、この調子では戴冠は難しかったと思われる。
今年、残り3試合となったが、少しでもいい内容のサッカーを取り戻してほしい。

■goal
19福森晃斗(22) 44小林悠(11)
40六平光成(16) 50吉田豊(28) 90村田和哉(22)

■judge
杉山力裕(1) 5.0 ビッグセーブを連発したが、3失点は厳しい結果。判断に迷いが見られる。
小宮山尊信(8) 5.5 右サイドから精度の高いクロスを入れてチャンスを作った。
井川祐輔(4) 4.0 相手との間合いが悪く、スピードもなかった。
谷口彰悟(15) 4.5 ミスパスが目立った。右CBより左CBに適性があると思われる。
福森晃斗(22) 6.0 プロ初ゴール。位置取りは不安定だが、期待以上の出来。FKも良かった。
山本真希(6) 5.5 中盤の守備を支え続けるが、後半、足が止まる。交代させるべきだった。
大島僚太(16) 5.0 消極的。90分、相手を抜こうとして奪われ、決勝ゴールを許した。
中村憲剛(14) 6.5 2アシスト。チームを牽引。無理せず、足首の手術に踏み切ってほしい。
レナト(10) 5.5 固く守られていたが、それでも左サイドを強引にこじあけていた。
小林悠(11) 6.0 ゴールシーンをはじめ、裏への動き出しでボールを呼び込んだ。
大久保嘉人(13) 4.5 中盤に下がりすぎだった。ボールキープもできなかった。

■sub
64(14)金久保順(18) 4.0 攻守に渡って試合に加わることができなかった。
90+2(8)森島康仁(9) 5.5 プレー時間は短かったが、ターゲットとして機能した。

■bench
西部洋平(21) 實藤友紀(2) 稲本潤一(20) 山越享太郎(25) パウリーニョ(34)

■coach
風間八宏 4.0 足が止まった後半も動かず。稲本やパウリーニョで局面を変えたかった。

■referee
扇谷健司 6.5 偏らないジャッジ。いいゲームを作り上げた。