2024/06/26

240622新潟2-2川崎(J1 #19)

新潟2-2川崎(デンカビッグスワンスタジアム, 18:00KO, 33,885人)

完敗に終わった神戸戦(J1 #18)から中5日。
 J1リーグ前半戦の最後となる、アウェイ新潟戦。
 ここまで5勝5分8敗の14位で、低空飛行が続いている。


先発は、神戸戦から5人を変更する。
 新たに先発するのは、瀬川、瀬古樹、山本、小林悠、マルシーニョ。
 外れた高井はベンチスタート、脇坂、ゴミス、山内はベンチ外となった。
 また、橘田は、イエローカード累積4枚のため出場停止となっている。

 小林悠は、4月28日の広島戦(J1 #10)で負傷交代して以来の復帰となる。

ベンチには、新たにパトリッキ・ヴェロン、宮城天が入った。


新潟は、J1リーグ5勝5分8敗の15位。
 川崎U-18で山内・宮城天と同期の森璃太(24)は、ベンチ外。

2023年の対戦は、新潟の2勝1分(うちPK戦1敗)だった。
 230311新潟1-0川崎(J1 #4)
 230830新潟2(3PK4)2川崎(天皇杯 QF)
 230929川崎2-3新潟(J1 #29)

■1st half
川崎が勢い良くプレスを仕掛けていく。
 遠野とマルシーニョが走り回って、高い位置でボールを奪う。
 そこから早くゴールを目指すことで、チャンスを作った。

15分、左サイドでマルシーニョとパス交換した佐々木旭がクロスを入れる。
さらに17分、同じような形で左サイドを崩した。
 左ポケットから佐々木旭が折り返し、マルシーニョが蹴り込んで先制する。

先制後も、川崎は左サイドから仕掛けていく。
 28分、佐々木旭がインターセプトから運んでいってミドル。
 34分、マルシーニョがRSB藤原奏哉(25)を抜いて左クロス。

新潟は30分を過ぎたあたりから仕掛けていく。
 33分、CKからの舞行龍ジェームズ(5)のシュートは、ライン上で遠野がクリアした。

■2nd half
後半になると、川崎のプレスが緩んでくる。
 新潟は2CBがボランチに預けて、縦に攻めていく。
 川崎が寄せてきた背後のスペースを突いていった。

60分、新潟が右サイドからPAに入れて、奥村仁(30)がシュート。
61分、大南のクリアボールを藤原奏哉(25)が合わせ、同点とされる。

川崎が若干の優位を保ったままのロスタイム。
90+7分、新潟が右スローインからPA内に入っていく。
 舞行龍ジェームズのシュートを、鈴木孝司(9)がヒールで動かして逆転ゴール。

土壇場でリードを許した川崎は、パワープレイに出る。
 前線にジェジエウを上げ、CKではGKソンリョンも上がった。
90+11分、GKソンリョンの長いFK。
 ゴール前の競り合いから宮城天が折り返して、山田新が同点ゴールを決めた。

■summary
新潟はプレスを受けて、上手くビルドアップできなかった。
 それでも安易にロングボールに逃げることなく、2CBからつないだ。
 2ボランチが前を向くことができれば、攻撃の起点となることができた。

2ゴールは、いずれも川崎の守備をしっかりと崩した。
 ペースを握られた時間は長かったが、チャンスを確実に仕留めた。


川崎は、橘田の出場停止もあって、瀬古樹と山本の2ボランチを採用した。
 遠野と小林悠が2トップを組んで、家長とマルシーニョがサイドに立った。

小林悠が統率するプレスが効いていた。
 個人が単独で追うのではなく、チーム全体でボールを追い込んだ。
 複数人で囲んでボール奪取できたことも大きかった。

なによりも、ゴールを目指す姿勢が強く感じられた。
 覇気なく敗戦した神戸戦は残念だったが、新潟戦は見違えた。
 仮に山田新の同点ゴールがなく、負けていたとしても満足できたと思われる。

次は中3日でホーム湘南戦(J1 #20)。
 橘田が出場停止から復帰するが、2ボランチを継続してほしい。

■goal
61藤原奏哉(25) 90+7鈴木孝司(9) 
17マルシーニョ(23) 90+11山田新(20) 

■judge
ソンリョン(1) 6.0 12分、秋山裕紀(6)のミドルを弾く。22分と60分にシュートをキャッチ。
瀬川祐輔(30) 5.5 対峙する谷口海斗(7)に右サイドを崩される。57分、カウンターを止める。
ジェジエウ(4) 6.0 思い切りよく前に飛び出して、ボールを処理する。57分、PA内でカット。
大南拓磨(3) 6.0 安定して守っていた。71分、山本のFKをヘッド。79分、シュートブロック。
佐々木旭(5) 6.5 1アシスト。28分、49分にシュート。多彩なパターンでサイドを攻略する。
山本悠樹(77) 6.0 丁寧にパスをつないだ。43分、ロングシュート。83分、2本の右クロス。
瀬古樹(16) 6.5 CBからボールを引き出して組み立てる。縦や斜めのワンタッチパスで打開した。
家長昭博(41) 5.5 6分、シュート。周囲に頼られる機会が少なく、存在感は発揮できなかった。
小林悠(11) 6.0 プレスを統率する。13分、48分にGKパントをキープ。シュートはなかった。
マルシーニョ(23) 6.5 佐々木旭とのコンビが冴えて1ゴール。15分、54分、73分にシュート。

■sub
66(11)山田新(20) 6.5 1ゴール。70分、73分、90+1分にドリブルで進撃。83分、ヘッド。
79(23)宮城天(24) 6.0 左FWに入る。83分にインターセプト、85分にシュート。1アシスト。
79(41)ヴェロン(28) 5.5 プレスを活性化。83分、山本のクロスをヘッド。90+11分、ミドル。
87(77)ヒカルド(6) 6.0 身長を活かしてハイボールを競る。ミスなくパスをつないだ。
87(30)田邉秀斗(15) 5.5 LSBで出場。90+1分、左クロス。90+5分、ドリブル。

■bench
上福元直人(99) 高井幸大(2) 

■coach
鬼木達 6.0 勝てなかったが、攻める姿勢を見せてくれた。良い内容だった。

■referee
笠原寛貴 6.0 若干川崎に有利な場面もあったが、おおむね適切だった。

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AT+5+16

2024/06/18

240616神戸1-0川崎(J1 #18)

神戸1-0川崎(国立競技場, 14:00KO, 49,541人)

天皇杯初戦のソニー仙台戦(天皇杯 R64)から中3日。
 アウェイ神戸戦は、国立競技場で開催される。
 陽射しはかなり強く、14時キックオフなので厳しい気候となった。

代表ウィークが終わって、U-23代表から復帰した高井が先発する。
 U-19代表の神田奏真は、14日にフランスで試合があった。


先発は、ソニー仙台戦から5人を変更する。
 新たにジェジエウ、高井、遠野、ゴミス、山内が先発する。
 ソニー仙台戦でCBだった大南と佐々木旭は、どちらもSBで出場する。
 瀬川、瀬古樹、山田新、マルシーニョがベンチへ、山本はベンチ外となった。

ベンチからは、宮城天が外れている。


ヴィッセル神戸は、J1リーグ9勝3分5敗で4位。
 水曜日に天皇杯富山戦があったので、川崎と同じく中3日の日程。

川崎から移籍した宮代大聖(9)はベンチスタート。
 2013-19年に所属したGK新井章太(21)はベンチ外。

同じ国立競技場でのスーパーカップは、川崎が勝っている。
 240217神戸0-1川崎(FFSC)★

■1st half
神戸は大迫勇也(10)へのロングボールを軸に攻める。
 大迫は、ジェジエウや高井を相手にしながらボールを収める。
 川崎のCBを引き出してから、サイドに流すことでチャンスとなった。

22分、佐々木大樹(22)の右クロスを大迫がボレー。
23分、カウンターから山口蛍(96)がGK1対1となってシュート。
31分、酒井高徳(24)の右クロスを井出遥也(18)がシュート。

神戸が決定機を量産したあと、川崎は少し盛り返す。
家長が左サイドに出張して、パスを細かく回す。
 ただ、シュートは少なく、34分、山内がミドルを狙ったくらいだった。

43分、中央で競り勝った大迫が、右でフリーとなった酒井に渡す。
 酒井のシュートを、武藤嘉紀(11)がコースを変えてゴールが決まった。

■2nd half
ゼ・ヒカルドを投入して、橘田との2ボランチに移行する。
 ただ、ビルドアップは改善せず、ゴールに迫れないことは変わらない。

59分、脇坂の左CKで最大の決定機を作った。
 ファーでフリーの家長がヘッドしたが、ゴール右に外れた。

神戸はシンプルな攻撃からチャンスを作っていく。
 69分、大迫の左クロスを武藤がシュート。
 90+1分には大迫と井手口陽介(7)が続けて決定機を迎えた。

■summary
神戸は、本拠地から遠く離れた国立競技場で開催した。
 ゴール裏は川崎の方が埋まったが、5万人弱の観客を集めた。
 国立はアクセスもスムーズでありがたいが、関西遠征が1つなくなるので、残念でもある。

宮代大聖はベンチスタートで、67分から出場。
 井出とポジションを争っているが、活躍を期待したい。


川崎は厳しい気候もあって、あまり走れなかった。
 神戸も主力が30代だが、最後までプレスを緩めることがなかった。

アンカー橘田へのパスコースを神戸が消していた。
 脇坂が下りて加勢すると、前線との距離が離れてしまう。
 山内か遠野が中継したかったが、スペースに立てなかった。

ハーフタイムで、ゼ・ヒカルドを投入した。
 鬼木監督は、「ミスをしても堂々とやれる選手が必要」と判断したとのこと。
 ヒカルドは素晴らしいパスもあったが、安易な判断によるミスも相変わらず目立った。
 プラスの効果は少なく、瀬古樹を優先すべきだったと考える。

見るべきものは少なかったが、1失点にとどめた。
 勝ち点を得るチャンスを最後まで残すことはできていた。
 しかし、パワープレーを仕掛けることもなく、無策なまま試合を終えた。

次は、中5日でアウェイ新潟戦(J1 #19)。
 4枚目のイエローをもらった橘田が出場停止となる。
 今シーズンの折り返しとなるが、少しでも内容を上向かせたい。

■goal
43武藤嘉紀(11)

■judge
ソンリョン(1) 7.0 23分の山口、49分の大迫と決定的なシュートを止める。キックは今一つ。
大南拓磨(3) 5.5 31分、58分、68分に右クロス。LCBに回って、81分に大迫の独走を遅らせる。
ジェジエウ(4) 5.5 大迫に勝ち切れなかった。11分、大南へ縦パス。足を攣らせて早めの交代。
高井幸大(2) 5.0 パスコース少なく、ビルドアップでミスを繰り返す。前に出る守備は効いた。
佐々木旭(5) 5.0 前半、神戸のサイド攻略を許した。後半、多くの左クロス。71分にはミドル。
橘田健人(8) 5.0 早く寄せられる。6分、囲まれつつ山内へパス。14分、カバーしてイエロー。
脇坂泰斗(14) 5.0 ドリブルで剥がして前進できれば、チャンスを作れた。37分、ループパス。
遠野大弥(17) 4.5 アンカーから遠く、スペースに立てなかった。50分、左サイドをドリブル。
家長昭博(41) 5.0 59分、左CKをヘッド。左サイドに出張してパス交換するが、崩せなかった。
ゴミス(18) 4.5 動き出しが少なく、ボールが届く回数が限られた。58分、シュートブロック。
山内日向汰(26) 5.0 34分、カウンターから思い切ったミドル。ドリブル突破はできなかった。

■sub
HT(26)ヒカルド(6) 4.5 78分、マルシーニョへ縦パス。52分、56分、74分に自陣でロスト。
61(18)山田新(20) 5.0 86分、PA内で流れてパスを受けるもシュートできず。87分、右クロス。
61(17)マルシーニョ(23) 5.5 縦への推進力は見せてくれた。78分、左クロスはクリアされる。
72(4)瀬古樹(16) 5.5 79分、縦パスでCK獲得。90+3分、ミドル。90+4分、アーリークロス。
80(41)瀬川祐輔(30) 5.5 85分、神戸CKをクリア。89分、佐々木旭の左クロスを右で折り返す。

■bench
上福元直人(99) 田邉秀斗(15) 

■coach
鬼木達 4.5 攻撃の糸口をつかめないまま敗戦。交代策も機能しなかった。

■referee
ダミアン・シルヴェストジャク(POL) 6.5 感情をまったく出さない毅然としたジャッジ。

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AT+4+5

2024/06/15

240612川崎2-0ソニー仙台(天皇杯 R64)

川崎2-0ソニー仙台(U等々力, 19:00KO, 7,000人)

名古屋戦(J1 #17)から中9日。
 代表ウィークの水曜日、今年の天皇杯初戦を迎える。
 代表活動にはU-23に高井幸大、U-19に神田奏真が参加している。


川崎は思い切ったターンオーバーはせず、見慣れた主力(準主力)を起用する。
ただ、先発は名古屋戦から5人を変えている。
 新たに瀬川、佐々木、山本、山田新、マルシーニョが先発する。

先発から外れた遠野、ゴミス、山内はベンチスタート。
 高井は代表で不在、名古屋戦で負傷交代したジェジエウはベンチ外。

ベンチには、負傷明けの宮城天が入った。


ソニー仙台は、JFLで3勝3分5敗の12位(JFLは16チーム)。
 日曜日にJFL第11節ラインメール青森戦があり、中2日の日程。

川崎とは、2018年の天皇杯で同じ2回戦で対戦した。
 180606川崎3-2ソニー仙台(天皇杯 R64)

6年前にゴールを決めた2人のうち、藤原元輝(10)は現在も在籍しているが、今日はベンチ外。
 もう1人の三浦祐希は、現在、コバルトーレ女川(東北1部)に所属している。
 GK瀧本雄太は2019年から所属チームなし、DF田中龍志郎は2022年に引退した。

■1st half
ソニー仙台は、大きく蹴ることなくGK佐川雅寛(1)からつなぐ。
 ゴールキックは、2CB長江皓亮(4)と塩﨑悠司(3)がGK佐川を挟み、3人が並んだ。
 この3人からSBに渡す意図は感じられたが、川崎の厳しいプレスに苦しんだ。

川崎は、アンカー瀬古樹が起点となる。
 ワンタッチパスが多く、ソニー仙台は寄せることができない。
 右サイドの家長に渡せば、瀬川と脇坂が絡んで押し込んだ。

8分、マルシーニョがCBに詰めてバックパスを奪う。
 PA内で受けた山田新のシュートは、ブロックされた。

19分、ソニー仙台は信太英駿(11)がミドルシュート。
 21分に平田健人(5)、25分に布方叶夢(15)がシュート。
 この時間帯は、川崎のプレスを突破してゴールに迫っていた。

川崎は優勢ながらも決定機を作れなかったが、39分。
 瀬古樹が、右側で浮いていた脇坂に斜めのパスを出す。
 脇坂の右クロスをマルシーニョが折り返して、山田新がゴール。
 前半のうちに1点リードすることができた。

■2nd half
後半も川崎がソニー仙台を押し込んでいった。
マルシーニョがPAで待ち構える形からチャンスを作る。
 52分、瀬古樹の右クロスをヘッド。
 54分、PA内左からターンしてシュート。

58分、駆け出したマルシーニョへ佐々木旭がロングフィード。
 マルシーニョは最終ラインの裏でトラップし、ゴールを決めた。

2点差となって、ゆっくりと川崎はプレーする。
ソニー仙台のシュートは少なく、単発だった。
 77分、左クロスをRSB後藤裕二(2)がヘッド。
 83分、吉森恭兵(7)が左クロスを秋元佑太(18)に入れる。
 86分、秋元のシュートはGKソンリョンがキャッチ。

■summary
ソニー仙台は、ビルドアップにこだわり続ける。
 包囲を抜け出すことができれば、川崎陣内まで運ぶことができた。
 ただ、川崎のプレスで次々とボールを奪われる。
 特に後半は押し上げることもできず、守備の時間が長くなった。

6年前のような速攻主体の方が、可能性はあったと思われる。
 それでも、自らのスタイルで立ち向かう姿は素晴らしかった。


川崎は主力を起用して、勝利することができた。
 2点リードしてからも交代は遅めで、安全運転に徹したといえる。

とはいえ、天皇杯2回戦はターンオーバーの貴重な機会。
 U-18から昇格した由井航太のデビューを期待したが、叶わなかった。

次は中3日で、アウェイ神戸戦(J1 #18)。
 アウェイといっても国立競技場開催なので、移動距離は短い。
 悪くないプレーを見せてほしい。

■goal
39山田新(20) 58マルシーニョ(23) 

■judge
ソンリョン(1) 5.5 プレー機会はほとんどなかった。86分、ミドルシュートをキャッチ。
瀬川祐輔(30) 6.0 家長の近くでプレー。56分、中山雅斗(6)に股抜きされたが、自らカバー。
大南拓磨(3) 6.0 RCB。14分、右サイドを上がるがクロス失敗。66分、瀬古樹のFKをヘッド。
佐々木旭(5) 6.0 LCB。1アシスト。23分、パスカット。85分、田邉のロングパスで駆け上がる。
橘田健人(8) 6.0 LSB。出る判断に迷いながらも、インターセプトを繰り返す。83分からRSB。
瀬古樹(16) 6.5 隠れず動いてボールを引き取る。ミドルパスで守備陣形のギャップを突いた。
脇坂泰斗(14) 6.0 19分、ミドルをブロック。64分、中央で奪ってミドル。76分、自陣でクリア。
山本悠樹(77) 5.5 軽いタッチでパスをつないだ。23分、42分、53分とマルシーニョに出した。
家長昭博(41) 6.5 5分、CKをボレー。圧倒的なボールキープから、クロスを多く入れていった。
山田新(20) 6.0 先制ゴール。8分の決定機はゴールできなかった。13分、脇坂の左CKをヘッド。
マルシーニョ(23) 7.0 1ゴール1アシスト。52分、54分にシュート。プレスでボールを奪った。

■sub
65(23)山内日向汰(26) 5.5 78分、ドリブルを仕掛ける。81分、橘田のパスから左クロス。
70(41)遠野大弥(17) 5.5 79分、山内のクロスに走り込む。82分にループ、85分にはミドル。
83(77)ヒカルド(6) 5.5 87分、宮城へロングパス。90+2分、自陣でのパス選択はリスク大。
83(30)田邉秀斗(15) 5.5 LSB。84分、左クロスをクリア。85分、佐々木旭へのロングパス。
83(14)宮城天(24) 5.0 左FWでの復帰戦。85分、87分のシュートはDFにブロックされた。

■bench
上福元直人(99) ゴミス(18) 

■coach
鬼木達 6.0 結果を求めて結果を出した。2点差となっても選手交代は遅かった。

■referee
西村雄一 6.0 少し川崎有利なジャッジとなったが、ベテランらしく貫禄があった。

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2024/06/04

240602川崎2-1名古屋(J1 #17)

川崎2-1名古屋(U等々力, 17:00KO, 19,463人)

ドローに終わった柏戦(J1 #16)から中7日。
 日程に余裕があって、ホーム2連戦となる名古屋戦。

キックオフ直前、等々力は強い雨に見舞われた。
 落雷もあったため、10分間延期されてキックオフは17:13となる。
 ただ、ピッチに水溜まりができることはなく、ボールは転がっていた。


先発は、柏戦から3人を変更する。
 新たに高井、瀬古樹、山内が先発する。
 山内は、4月7日の町田戦(J1 #7)以来、2度目のJ1リーグ先発。

マルシーニョはベンチスタート、瀬川はベンチ外となる。
 佐々木旭は、累積警告で出場停止。

ベンチには、新たに田邉、丸山、山本が入った。
 丸山は、3月30日の左大腿二頭筋肉離れからの復帰となる。
 VW際がベンチから外れている。


名古屋は、J1リーグで8勝2分6敗の5位。
 日程は中6日で、川崎より少しだけ詰まっている。

2023年の対戦は、名古屋の2勝だった。
 230415川崎1-2名古屋(J1 #8)
 230701名古屋2-0川崎(J1 #19)

■1st half
6分、川崎がいきなり先制する。
 瀬古樹の右CKに高井が走り込み、ファーに流す。
 待っていた家長のダイビングヘッドが、ゴールに突き刺さった。

名古屋はカウンターを仕掛けていく。
 FWキャスパー・ユンカー(77)と倍井謙(17)に向けてロングボールを蹴る。
9分、倍井の左クロスを稲垣祥(15)が頭で合わせるが、GKソンリョンがセーブ。
 さらに稲垣がシュートするが、ジェジエウがゴールライン上でクリアした。
11分の倍井のシュートも、同じようにジェジエウが防ぐ。

18分、CB三國ケネディエブス(20)のミスから追加点を挙げる。
 三國は足裏でボールを止めようとするが、軸足が滑って転んでしまう。
 すかさず家長が回収して、GKランゲラック(1)をかわして2点目を決めた。

さらに27分、瀬古樹の右CKから、ゴミスが決定機を迎える。
 しかし、GKランゲラックが至近距離からのシュートを止めた。

川崎はプレスを掛けて、名古屋のロングボールを妨げる。
 ゴミスのポストプレーを中心として、上手くボールを運んだ。

■2nd half
後半からRCBジェジエウに代わり、LSBに田邉を入れる。
 大南をRSBからRCBへ、橘田をLSBからRSBへと、最終ラインを組み替えた。

引き続き、川崎がチャンスを作っていく。
 47分、瀬古樹の左クロスからPA内の家長がシュート。
 56分にはプレスでボールを奪うと、脇坂のパスから家長がミドル。
 58分、64分とゴミスが2度ゴールネットを揺らすが、いずれもオフサイドだった。

名古屋は59分、FW山岸祐也(11)と永井謙佑(18)を投入して反撃する。
 60分、永井の左クロスを、山岸がシュート。
 61分、永井のロングシュートがバーを叩く。
 64分、ゴール前の混戦から内田宅哉(34)と森島司(14)が連続シュート。

失点しないまま凌ぐと、少し落ち着くことができた。
しかし、終盤には再び名古屋の時間帯となった。
 89分、山中亮輔(66)の右CKから、ハ・チャンレ(3)がゴール。
 1点差とされ、90+1分と90+2分には永井がシュート。
 際どい場面も多かったが、逃げ切ることができた。

■summary
名古屋は前半、セットプレーとCB三國のミスから2失点。
 山岸と永井の投入で巻き返したが、ゴールは89分と遅くなった。
 60分前後で得点が入っていれば、勝ち点のチャンスは大きかったと思われる。

21分、和泉竜司(7)は、ループパスに戻りながらジャンプ。
 着地の際、右ひざをひねってしまって、負傷交代となった。
 和泉のケガが少しでも軽いものであることを願いたい。
(2024年6月7日(金)、左ハムストリング肉離れと公式発表。全治見込の発表なし。)


川崎は良い時間帯を作りながら、家長の2得点で勝利した。
 この試合では、瀬川とVW際がメンバーから外れている。
 最終ラインが揃わない現状で、2点リードを守ることは簡単ではない。
 名古屋の攻勢を受けたが、なんとか1失点で終えた。

ジェジエウは、倍井のシュートをクリアした11分のプレーで負傷。
 前半、左太ももをずっと気にしながらプレーしていた。
 軽い症状だとは思われるが、早く交代すべきだったかもしれない。

次週は代表ウィークで、J1リーグはお休みとなる。
 中9日で、天皇杯ソニー仙台戦(天皇杯 R64)が組まれる。
 サブメンバーを多く起用しながら、勝利したい。

■goal
6,18家長昭博(41) 
89ハ・チャンレ(3)

■judge
ソンリョン(1) 6.5 9分の稲垣、64分の内田と森島のシュートを止める。失点は飛び出しを逡巡。
大南拓磨(3) 6.0 前半はRSBで精力的にサイドを駆け上がる。後半はRCBでクロス対応を続けた。
ジェジエウ(4) 6.5 9分、11分にゴールライン上でクリア。左太ももを負傷し、前半のみで交代。
高井幸大(2) 6.0 1アシスト。42分、山内にループパスを入れる。ビルドアップに丁寧さを欠く。
橘田健人(8) 6.5 どちらのSBでも自由を与えなかった。85分、カウンターを止めてイエロー。
脇坂泰斗(14) 6.0 瀬古の近くでフォローする。35分、遠野へ縦パス。56分、家長へラストパス。
瀬古樹(16) 6.5 余裕があって正確なパスで組み立てる。ロングパスは通らず。CKも良かった。
遠野大弥(17) 6.0 ハーフスペースで引き出して前を向く。8分、左からミドル。プレスを先導。
家長昭博(41) 7.5 2ゴールで勝利に導く。47分、56分にシュート。守備でも良く相手を追った。
ゴミス(18) 7.0 圧倒的なポストプレーで味方につなぐ。27分に2本、45+4分、53分にシュート。
山内日向汰(26) 6.0 26分、2度切り返し。38分、カットインからミドル。39分、ターンで抜く。

■sub
HT(4)田邉秀斗(15) 5.5 LSBで中山克広(27)と森島の仕掛けに対応。61分と75分にパスミス。
66(26)マルシーニョ(23) 5.5 73分のカウンターはファウルで止められる。82分、ドリブル。
81(17)山本悠樹(77) 5.5 左IHに入る。83分と85分にPA内でパスを受ける。85分、右クロス。
90(18)山田新(20) 5.5 CFで出場。90+7分、CB三國とクリアボールを競り合いFKを獲得。

■bench
上福元直人(99) 丸山祐市(35) エリソン(9) 

■coach
鬼木達 6.5 最終ラインの欠場が相次ぐ中、前半の攻勢で逃げ切った。交代枠を残した。

■referee
御厨貴文 6.0 違和感の少ない安定したジャッジ。73分、マルシーニョを止めた椎橋慧也(8)にイエローを出すべき。

219,800views
AT+5+9