2025/04/30

250430アルナスル2-3川崎(ACLE SF)

アルナスル2-3川崎(キング・アブドゥラー・スポーツシティ・スタジアム, 19:30KO(01:30+1JST), 28,810人)

ACLE準々決勝アルサッド戦(ACLE QF)を勝ち上がり、中2日で準決勝アルナスルFC(KSA)戦。
 会場は、準々決勝と同じジェッダ市内だが、キング・アブドゥラー・スポーツシティ・スタジアムで開催される。


先発は、アルサッド戦から5人変わる。
 新たにVW際、橘田、伊藤達哉、大関、神田奏真が先発する。
  神田奏真は、プロ初先発となった。
  大関友翔は、横浜FM戦(J1 #5)に続いて川崎での2度目の先発。
 佐々木旭、河原、家長、脇坂、エリソンはベンチに回る。

ベンチ内外の入れ替えはなく、アルサッド戦の23人と同じメンバーとなった。


アルナスルは、ACLEのGL西地区を3位で突破した。
 ラウンド16では、GL6位のエステグラルFC(IRN)に勝利。
 1-4で勝った準々決勝横浜FM戦から中3日と、川崎よりも有利な日程。

クリスティアーノ・ロナウド(7)、サディオ・マネ(10)が先発する。
 ロナウドは5度のバロンドール、マネは2018-19プレミアリーグ得点王。
 さらに、コロンビア代表ジョン・デュラン(9)、クロアチア代表マルセロ・ブロゾビッチ(11)、ポルトガル代表オタビオ(25)も先発する。

川崎とは、初対戦となる。

■1st half
アルナスルは1分、デュランがスルーパスからシュート。
 橘田が戻って寄せ、GK山口がギリギリで弾き出した。

10分、マルシーニョの左クロスがDFに当り、バイタルに高く上がる。
 伊藤達哉が力を抜いたボレーをゴール左上に突き刺した。

アルナスルは、長くボールを保持して押し込んでくる。
 準々決勝のアルサッドのように回しすぎず、早めにゴールを目指してきた。
 ボランチのブロゾビッチが、縦パスを狙って組み立てる。
 ロナウド、マネ、デュランと前線のクオリティは高く、緊張を強いられる。

28分、マネが左サイドからカットインしてミドル。
 丸山に当たってコースが変わり、GK山口も触ったが力強くゴールに決まった。
32分、右ロングスローから、ロナウドがオーバーヘッド。
34分、ブロゾビッチの右クロスを、ロナウドが高い打点のヘッドで合わせるが右ポストに当たる。

川崎は低い体勢に押し込まれつつ、プレスを回避しつつ前進する。
 37分に大関、39分にマルシーニョが抜け出すが、アルナスルが手をつかって止めた。

そして41分、マルシーニョから大関への横パスがずれて、スペースに流れる。
 伊藤達哉が拾ってPAを目指すと、神田へのラストパスはDFに当たって戻ってくる。
 さらに前進してのシュートはGKベント(24)がセーブしたが、こぼれ球を大関が押し込んだ。

■2nd half
後半もアルナスルがボールを持って、慎重に動かす。
 48分、ナワフ・ブーシャル(2)が左からカットインしてシュート。

ブロックを組んで待ち受ける川崎は、回数は少ないがゴールに迫った。
 アルナスルは攻撃に比重を置いていて戻る人数が少なく、スペースが空いた。
54分、山本が左ポケットに走り込んでラストパス。
 中央でエリソンがフリーだったが、GKベントが触った。

76分、アルナスルが攻めあぐねる中、川崎が追加点を決める。
 ボールカットから伊藤達哉がドリブルで持ち上がり、エリソンに渡す。
 エリソンは左コーナーでアイメリック・ラポルテ(27)を背負い、スピードを上げて突破する。
 GKを引き寄せてからのラストパスを、家長がゴール。

2点差となって、アルナスルは積極的にシュートを狙っていく。
 79分、ロナウドがFKを直接狙い、83分にデュラン、86分にマネがシュート。
そして87分、アイマン・ヤハヤ(23)の正面のミドルをGK山口が弾けず、1点差。

アルナスルはさらに圧力を高めて、90+5分にはロナウドが連続して決定機を迎える。
 まずは正面から壁の下を抜いたFKは、GK山口が右足でセーブ。
 次いでミドルを放ち、さらには縦パスからGKをかわしたが、佐々木旭がカットした。

■summary
アルナスルは個の力を活かして攻めてきた。
 1分のディラン、34分のロナウドのシュートなど、技術の高さを存分に示した。
 サディオ・マネの28分の同点ゴールも素晴らしかった。

ただ、ボールを持たない局面での運動量は少なかった。
 サイドチェンジも少なく、最短距離でゴールに向かう。
 後半になると、前線の選手は守備に戻れなくなる。
 川崎のカウンターに少人数で対応することになり、3点目を許した。


川崎は、ACLE準決勝で神田奏真と大関友翔を先発させた。
 おそらく、最初から前半45分だけの限定起用だったと思われる。
 この2人が十分にタスクをこなしたことも勝因の1つとなった。

ゴールはいずれも俊敏性を活かしたもの。
 伊藤達哉の素早いタッチのドリブルが効果的で、3ゴールともに絡んだ。
 アルナスルの攻勢を凌ぎ切って、延長を回避して決勝進出を果たした。

次は中2日、ACLE決勝となるアルアハリ・サウジ戦(ACLE Final)。
 休養は短いが、できる限り回復して、良い結果を出してほしい。

■goal
28サディオ・マネ(10) 87アイマン・ヤハヤ(23)
10伊藤達哉(37) 41大関友翔(16) 76家長昭博(41)

■judge
山口瑠伊(98) 6.5 1分、48分、69分、90+5分(2本)と怒涛のセーブ。2失点目は止めたかった。
VW際(31) 6.5 マネとロナウドに対峙し、抜かれない間合いを保った。55分、ロングシュート。
高井幸大(2) 7.0 タイムアップまで気を抜かず集中して守った。ロナウドにも競り負けなかった。
丸山祐市(35) 7.0 冷静に落ち着いて守備陣を統率した。PA内に入り込まれてもクリアし続ける。
三浦颯太(13) 6.0 パスミスもあり、疲労は隠せなかったが最後まで奮闘する。45分、左クロス。
橘田健人(8) 6.5 1分、デュランに寄せる。57分、ブロゾビッチに寄せて右足首を踏まれ交代。
山本悠樹(77) 7.0 54分、左ポケットからラストパス。PA内も含め、スペースをしっかり埋める。
伊藤達哉(37) 8.0 1ゴール。2点目、3点目も起点となる。早く細かいタッチのドリブルが効いた。
大関友翔(16) 6.5 1ゴール。10分、寄せられつつマルシーニョへ。35分、37分に中盤でターン。
マルシーニョ(23) 7.0 6分、30分にシュート。10分のクロスで先制点を生む。プレスも効果的。
神田奏真(32) 6.0 ボランチを消しながらCBにプレス。ポストは難しかった。37分、大関に展開。

■sub
HT(32)エリソン(9) 6.5 1アシスト。54分、2人に囲まれてもドリブル突破。終盤あまり走れず。
HT(16)脇坂泰斗(14) 5.5 64分、縦にPAまで中央突破。押し込まれる展開で、守備に注力する。
60(8)河原創(19) 6.0 身体は重そうだったが、タイトに寄せていく。70分、右サイドをカバー。
64(23)家長昭博(41) 6.5 1ゴール。74分、右サイドで溜めるがパスミス。84分、ボールカット。
70(31)佐々木旭(5) 7.0 73分、マネのチャンスを防ぐ。90+5分、ロナウドの決定機をカット。

■bench
ソンリョン(1) 安藤駿介(21) 田邉秀斗(15) アイダル(44) 瀬川祐輔(18) ヴェロン(28) 山田新(20) 

■coach
長谷部茂利 7.0 決勝を見据えた大関、神田の起用を成功させ、90分で見事に勝利した。

■referee
アリレザ・ファガニ(IRN) 6.5 コンタクトプレーに少し厳しすぎたが、素晴らしいジャッジ。

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AT+3+6

2025/04/29

250427川崎3-2アルサッド(ACLE QF)

川崎3-2アルサッド(プリンス・アブドゥッラー・アルファイサル・スタジアム, 19:30KO(01:30+1JST), 2,873人)

スコアレスドローとなった東京V戦(J1 #11)から中6日。
 J1リーグ7連戦を2勝4分1敗で終えて、サウジアラビアへ移動。
 ACLEノックアウトステージ準々決勝は、アルサッドSC(QAT)とジェッダで対戦する。
 西地区チームとの対戦は、2007年のラウンド16、セパハンFC(IRN)戦以来。

ACLEノックアウトステージは、サウジアラビアでの集中開催。
 東西4チームずつが集まって、準々決勝から決勝まで1試合制で行う。
先発は、東京V戦から変更は1人だけ。
 1トップにエリソンが入り、山田新がベンチに回る。

J1リーグより3枠多いベンチには、4月6日の町田戦(J1 #9)で負傷した橘田健人が復帰。
 さらにGK安藤、田邉、瀬川、ヴェロンが入り、山内と小林悠の2人が外れた。


アルサッドSCは、ACLEのGL西地区を4位で突破した。
 ラウンド16では、アルワスルFC(UAE)を破っている。
 川崎とは初対戦となる。

■1st half
4分、川崎がいきなり先制する。
 山本がボール奪取して、右の家長をパスで走らせる。
 家長の右クロスを、エリソンが右足ハーフボレーで決めた。

9分、アクラム・アフィフ(84)のスルーパスで、パウロ・オタヴィオ(6)が抜け出す。
 高井がファーを切ったが、角度がないところからオタヴィオが思い切りシュート。
 正面に飛んだシュートをGK山口が弾けず、アルサッドが同点に追い付く。

川崎はブロックを組み、アルサッドを待ち受ける。
 サイドを狙われるが、SBにウィングが加勢して守った。

アルサッドのプレスは緩く、川崎は無理なくビルドアップする。
 最終ラインの背後をマルシーニョやエリソンが狙って、山本がループパスを入れた。

21分、山本のスルーパスでマルシーニョが突破する。
 GKメシャール・バルシャム(21)が詰めるが、マルシーニョは上を越えるゴールを決めた。

■2nd half
リードしている川崎は、ゴール前に引いて守る。
 アルサッドを中盤で止めることができず、PA内まで入られた。
 55分、丸山がクリアしたボールを、オタヴィオがミドル。
 64分、ジオヴァニ(21)の右クロスが、ゴール前を流れた。

そして71分、三浦がジオヴァニにボールを奪われる。
 持ち上がったジオヴァニの右クロスを、PA内で待っていた2人は触れない。
 しかし、3人目のクラウジーニョ(33)がファーから同点ゴールを決めた。

同点となってからも川崎のチャンスは少なかった。
 アルサッドも体力的に厳しくなり、膠着状態に陥った。
 89分、ジオヴァニがワンツーからミドルを放つが、高井がブロック。

■extra time
延長に入り、81分に投入された橘田の運動量が活きてくる。
 ルーズボールを拾うだけでなく、ボールホルダーを繰り返し追いかける。

98分、ギリェルメ(18)のパスミスを、瀬川が右コーナー近くで拾う。
 瀬川から渡されたPA内の山田新のラストパスから、脇坂がゴール。

リードされたアルサッドは、それでもロングボールに頼らない。
 最終ラインから組み立てるが、前線の動きはほとんどなかった。
 117分、クラウジーニョがミドルを放つが、大きく外れた。

川崎は104分と114分に山田新、118分に橘田がシュート。
 追加点はなかったが、しっかり時間を費やして逃げ切った。

■summary
アルサッドは、アクラム・アフィフが攻撃の中心となった。
 下がって組み立てに参加しながら、走り出した味方にスルーパスを狙う。
 ただ、延長になるとジョグもなく、棒立ちとなっている姿が目立った。
 交代するべきと思ったが、最後までフェリックス・サンチェス監督はピッチに残した。

暑熱の中東のチームらしく、J1リーグのような慌ただしさがなかった。
 プレスは緩く、リスタートも急がず、アクチュアル・プレーイングタイムは長くない。
 ただ、チャンスを迎えると、残している体力を存分に使ってきた。


川崎は、11度目の出場となるACLで、初のベスト4進出を果たした。
 ジェッダへの長距離移動があったものの中6日で、ある程度は回復できていた。
 常にリードする展開となり、アルサッドより動けたことが勝因となった。

橘田健人は、81分に山本と交代して、約40分間プレー。
 両チームともに疲弊していた中盤で、大きな存在感を示した。

次は中2日で、準決勝アルナスルFC戦(ACLE SF)。
 アルナスルは、準々決勝で横浜FMに90分で勝利して中3日。
 120分プレーして中2日の厳しさは否めないが、勝機を見出したい。

■goal
4エリソン(9) 22マルシーニョ(23) 98脇坂泰斗(14) 
9パウロ・オタヴィオ(6) 71クラウジーニョ(33)

■judge
山口瑠伊(98) 5.5 ハイボールとクロス処理で大きく貢献。正面のシュートを止められず1失点。
佐々木旭(5) 5.5 14分、アフィフの突破を許す。48分、家長のパスで抜け出して右クロス。
高井幸大(2) 6.5 34分、アフィフへのパスをカバー。89分、ジオヴァニのミドルをブロック。
丸山祐市(35) 6.5 32分、53分とPA内のパスをカット。47分、マルシーニョへロングパス。
三浦颯太(13) 5.5 サイドの守備に奔走。2失点目につながるロスト。左クロスは精度を欠く。
河原創(19) 6.5 広い範囲をカバーしながら守備の決壊を防いだ。69分、ミドルをブロック。
山本悠樹(77) 7.0 4分、ボール奪取から家長へパス。前線への縦パスを狙い続け、1アシスト。
家長昭博(41) 6.0 山本のパスを受けて1アシスト。守備では担当するエリアを空けなかった。
脇坂泰斗(14) 7.0 決勝ゴール。29分、ボレー。前半はプレスに出て、後半は引いて守った。
マルシーニョ(23) 6.5 1ゴール。38分、CKをヘッド。スペースに走り込むことで陣地回復。
エリソン(9) 6.5 右足ダイレクトで先制ゴール。20分、24分、37分にシュートしてCK獲得。

■sub
56(9)山田新(20) 5.5 1アシスト。73分、104分のGK1対1を決められず。もっと走りたい。
65(23)伊藤達哉(37) 5.5 いつもと逆の左ウィングでプレー。103分、PAに持ち込みシュート。
81(41)瀬川祐輔(30) 6.0 98分、ロスト直後のプレスバックでミスを誘い、決勝ゴールを生む。
81(77)橘田健人(8) 7.0 ルーズボールを拾いまくり、鋭い寄せで自由を奪う。118分、ミドル。
99(14)大関友翔(16) 6.0 102分、104分とプレスを仕掛ける。118分、右クロスでCKを獲得。
exHT(5)VW際(31) 5.5 RSB。動かないアクラム・アフィフに対応。プレー機会は少なかった。

■bench
ソンリョン(1) 安藤駿介(21) 田邉秀斗(15) アイダル(44) ヴェロン(28) 神田奏真(32) 

■coach
長谷部茂利 6.0 少し遅くはなったが、6人の交代枠を使い切って勝利に導いた。

■referee
マー・ニン(CHN) 6.5 冷静さを保ち続けて、ノーカード。素晴らしいジャッジだった。

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AT+3+5+2+1

2025/04/24

250420川崎0-0東京V(J1 #11)

川崎0-0東京V(U等々力, 15:00KO, 21,870人)

観るべき内容が少なかった神戸戦(J1 #12)から中3日。
 7連戦の最後となるゲームは、等々力での東京ヴェルディ戦。
先発は、動けなかった神戸戦から2人変更に留める。
 新たに家長昭博と山田新が先発する。
 伊藤達哉とエリソンは、ベンチに回った。

ベンチには新たに神田が入り、瀬川が外れた。
東京ヴェルディは、J1リーグ2勝4分4敗の16位。
 水曜日にYLC秋田戦があったので、日程は川崎と同じ中3日。

2024年の対戦は、川崎の1勝1分だった。
 240420川崎0-0東京V(J1 #9)
 241130東京V4-5川崎(J1 #37)

■1st half
ヴェルディは、木村勇大(10)と新井悠太(40)がパスコースを切って追い詰める。
 GK山口の横並びまで川崎2CBを押し込んで、ロングボールを蹴らせた。
 1トップの山田新は、ヴェルディ3CBとボランチに囲まれて受けられない。

とはいえ、ヴェルディは神戸ほど厳しくなかった。
 川崎のボールロストは少なく、パス交換でプレスを抜けることもできた。
 カウンターを受けても、ヴェルディ側にもミスがあって助けられた。

ヴェルディは1トップの木村勇大にボールを集める。
 ただ、木村は、高井と丸山の2人に挟まれて収められない。
 川崎をPA内に押し込んでからのアイディアが足りず、シュートは少ない。
 30分、福田湧矢(14)がロングシュート。

風下の川崎も、チャンスはあまりなかった。
 3分、マルシーニョの右クロスに山田新が飛び込む。
前半の終盤になって、ボールを握れるようになる。
 山本が風に戻されることを計算して、マルシーニョへパントキックを入れる。
 43分、山本の縦パスをPA内で佐々木旭が落とし、脇坂がシュート。

■2nd half
後半がスタートすると、お互いにセットプレーでチャンスを迎える。
 47分、山見大登(11)の右CKを、ファーの谷口栄斗(3)がシュート。
 50分、脇坂の右FKを、家長が頭で合わせた。

風上となった川崎が、ボールを握って優位に進めていく。
 ヴェルディは中盤やサイドのスペースを埋め切れず、前進を許した。
55分、59分、66分と、河原が縦にスルーパスを入れる。
 意外性あるプレーだったが、ヴェルディの3バックはしっかり対応する。

ヴェルディは、木村がポストプレーで奮闘を続ける。
 68分から入った負傷明けの森田晃樹(7)が、縦にパスをつなぐ。
 しかし、川崎の守備を崩すことはできず、シュートに至らない。

ロスタイム、川崎のシュートが増える。
 90+3分にエリソン、続いて伊藤がシュート。
 90+5分、大関のループパスを丸山がヘッドしたが、GKマテウス(1)がキャッチした。

■summary
ヴェルディは、勢い良くプレスを仕掛けるが、後半は少し緩み始める。
 それでも3バックがゴール前を固めて、川崎に決定機を許さない。
 サイドからのクロスもきっちり跳ね返し、無失点で終えた。

ゴールの可能性は、あまり高くなかった。
 ボールを保持できていた前半も、動き出しが少なく、崩し切れない。
 1トップの木村にボールを当てても、単独ではチャンスを作りにくい。
 ヴェルディにとって、スコアレスドローは悪くない結果と思われる。
川崎は、神戸戦ほど悪い内容ではなかった。
 風の影響もあったが、後半、優勢の時間帯を長く作った。
 ただ、チャンスはあっても、決定機を作る回数は少なかった。
 連戦の疲労は色濃く、動きの鈍さは明らかだった。

長谷部監督は、シーズン当初、大胆にフレッシュなメンバーを起用した。
 しかし、7連戦の後半になって、メンバーの固定化を進めている。
 橘田やジェジエウなど負傷者がいる事情があるにしても、残念なところ。

次戦は、ACLE準々決勝アル・サッド戦(ACLE QF)。
 中6日と日程は空くが、サウジアラビア開催で遠距離を移動する。
 少しでも疲労を癒して、悪くない内容を見せてほしい。

■goal


■judge
山口瑠伊(98) 6.0 47分、谷口のシュートをキャッチ。クロスボールやCKをしっかり処理した。
佐々木旭(5) 6.0 31分、突破した翁長聖(22)を止める。43分、PA内でポスト。パスミスは多め。
高井幸大(2) 6.5 ビルドアップで縦パスを狙う。25分、足を痛め倒れ込むが、大事なくフル出場。
丸山祐市(35) 7.0 ポストプレーを担う木村勇大と競り合う。カバーも適切。90+5分、ヘッド。
三浦颯太(13) 6.0 早いタイミングで左クロスを入れたが、長くなった。73分、1人抜いて突破。
河原創(19) 6.5 バイタルから縦のスルーパスを狙った。86分、森田のトラップを狙って奪取。
山本悠樹(6) 6.0 前半、マルシーニョへパントを上げる。29分、40分に右ポケットに走り込む。
家長昭博(41) 5.0 50分、脇坂の右FKをヘッド。同点の交代時、歩いてピッチを去り時間を空費。
脇坂泰斗(14) 6.0 43分、佐々木旭の落としをシュート。滑らかなドリブルで推進力を発揮した。
マルシーニョ(23) 6.0 73分、シュート。79分、エリソンへスルーパス。縦ポンに走り込んだ。
山田新(20) 5.5 3分、決定的シュート。66分、河原の縦パスからシュート。ポストプレーは孤立。

■sub
68(20)エリソン(9) 6.0 79分、ドリブルでPA内まで突進する。90+3分、90+4分にシュート。
80(14)大関友翔(16) 6.0 90+3分、エリソンへ縦パス。90+5分、ゴール前の丸山へループパス。
80(41)伊藤達哉(17) 5.5 右ウィング。82分、自陣でFK獲得。90+3分、PA内で動いてシュート。
89(23)神田奏真(38) 5.5 2トップに入る。90+1分、佐々木旭のパスのトラップが乱れてロスト。

■bench
ソンリョン(1) VW際(31) アイダル(44) 山内日向汰(26) 小林悠(11) 

■coach
長谷部茂利 4.5 神戸戦に続いて疲弊した選手を多く起用。見応えは少なかった。

■referee
池内明彦 6.5 感情に流されず、冷静さを保ったジャッジ。イエローも出さなかった。

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AT+1+5

2025/04/20

250416神戸2-1川崎(J1 #12)

神戸2-1川崎(ノエビアスタジアム神戸, 19:00KO, 11,019人)

3戦連続のドローとなったアウェイ清水戦(J1 #10)から中2日。
 ようやく終わりが近づいた7連戦の6試合目は、アウェイ神戸戦。
 4月25日/26日に組まれるJ1リーグ第12節だが、川崎のACLE参加のため前倒しされる。


先発は清水戦から1人だけ変更。
 新たに伊藤達哉が入り、家長昭博がベンチに回った。
 残りの10人は引き続き先発する。

ベンチには山内が入って、車屋が外れる。


ヴィッセル神戸は、J1リーグ3勝3分3敗で暫定14位。
 ACLEは、ラウンド16で光州FC(KOR)に敗退した。
 日程は中3日だが、ACLEのためスキップされた第5節は、7月の開催。
 同じACLE組の川崎と横浜FMとは異なり、7連戦ではない。
 また、サウジアラビア遠征がなくなったので、5月の日程も緩和される。

川崎に2019-24年に所属した宮代大聖(9)は先発する。
 2013-19年に所属したGK新井章太(21)はベンチスタート。

2024年の対戦は、川崎の2勝1敗だった。
 240217神戸0-1川崎(FFSC)★
 240616神戸1-0川崎(J1 #18)
 240807川崎3-0神戸(J1 #25)

■1st half
キックオフから川崎は足が止まっていた。
 神戸のロングボールを跳ね返しても、セカンドを競りにいけない。
 傍観している間に神戸に攻め込まれて、2CBが直接さらされる。

ビルドアップでは動き出しが少なく、神戸のプレスが上回る。
 パスコースを作れず、無理に蹴っては回収されてカウンターを浴びた。

30分、バックパスを受けたGK山口がエリキ(27)に詰められる。
 山口のクリアは直接、佐々木大樹(13)に渡ったが、シュートは外れた。

続いて31分、狙い続けた右サイドから神戸が先制点を奪う。
 右PA角からの佐々木大樹のシュートは、丸山に当たってゴールに入った。

45分には汰木康也(14)の右CKから追加点。
 マテウス・トゥーレル(3)が、ヘッドで放物線を描いて、GK山口の頭上に決めた。

川崎は攻撃が機能しなかった。
 エリソンかマルシーニョが単体で攻撃するだけで、ゴールの可能性は低かった。
しかし、45+3分、河原創がマルシーニョに向けてスルーパス。
 ギリギリでCB山川哲史(4)は触れず、抜け出したマルシーニョが1点を返した。

■2nd half
後半も川崎のパスやトラップのミスが相次ぐ。
 少しプレスで追い掛けたが、寄せは厳しくなく神戸に突破される。

ハーフタイムで神戸は扇原貴宏(6)を入れ、さらに体力的に優位となる。
 49分、右サイドから崩して、PA内でエリキがボールを動かす。
 66分、PA内で宮代が受け、井手口陽介(7)がシュート。

神戸は追加点を奪えなかったが、川崎にチャンスを作らせない。
 1点差のまま、危な気なく後半を終えた。

■summary
神戸は、同じACLE組だが、4月の試合数は川崎よりも少ない。
 ターンオーバーしなかった川崎に対して、明らかに体力的に優位だった。
 前線に4人を並べて、川崎の4バックと噛み合わせるプレスも効果的。
 セカンドボールを簡単に回収して、そのまま攻撃に移行する。

ほとんどの時間で川崎を押し込んで、PA内でボールを動かした。
 攻め続けた割に、2ゴールは少なかったが、しっかり勝利した。


川崎は采配ミスで惨敗を喫した。
 走れなかった清水戦から中3日で、先発10人をそのまま起用。
 選手は明らかに疲弊していて、コンディションを見誤った。
 途中交代も早くなく、反撃することもなく、あっさり負けた。

ACLEを控える7連戦の6戦目で、主力を起用しての敗戦。
 さらに疲労を溜める結果ともなり、ACLEへの影響も懸念される。

次は中3日で、東京V戦(J1 #11)。
 残念なプレーは避けてほしい。

■goal
31佐々木大樹(13) 45マテウス・トゥーレル(3)
45+3マルシーニョ(23)

■judge
山口瑠伊(98) 4.5 2失点とも触れないコースに飛んできた。30分、クリアミスで決定機を与える。
佐々木旭(5) 5.0 深い位置まで押し下げられて、攻める機会は少な目。28分、エリキからカット。
高井幸大(2) 6.0 ゴール前の対応を次々と迫られるが、集中力を保った。69分、大迫からカット。
丸山祐市(35) 5.5 45分、トゥーレルにゴールを許す。66分の決定機など鋭くブロックを続ける。
三浦颯太(13) 5.0 51分、フェイントから右足ミドル。55分、65分にミスパス。上下動は少な目。
河原創(19) 5.0 45+3分、スルーパスでアシスト。75分、ミドル。セカンドボールを回収できず。
山本悠樹(6) 4.5 27分、美しいトラップからシュート。61分、丸山からのパスに気付かずロスト。
伊藤達哉(17) 5.0 4分、ドリブルで前へ。33分、スルーパス。比較的、動けていたが、途中交代。
脇坂泰斗(14) 5.0 21分にエリソン、70分に山田新へスルーパス。疲労しつつ技術の高さで戦う。
マルシーニョ(23) 5.5 5分、山本のクロスをヘッド。12分、イエロー。河原創のパスで1ゴール。
エリソン(9) 5.0 ロングボールの受け皿となる。21分、PA左からシュート。45+2分、イエロー。

■sub
61(17)家長昭博(41) 5.0 70分、左ポケットからクロス。84分、右サイドの保持で時間を作る。
61(9)山田新(20) 5.0 70分、脇坂のスルーパスを受けるがカットされる。戦術的に前に残った。
78(5)VW際(31) 5.5 84分、家長をパスで走らせて、戻しを右クロス。90+2分、右クロス。
78(19)大関友翔(16) 4.5 82分、自PAからターンで抜け出したがロスト。90+1分、ロスト。
78(23)小林悠(11) 5.0 2トップ。84分、VW際の右クロスに走り込むが、CBが先に触った。

■bench
ソンリョン(1) アイダル(44) 山内日向汰(26) 瀬川祐輔(18) 

■coach
長谷部茂利 3.0 体力面を重視せず、疲弊した選手を起用して惨敗。途中交代も意図不明。

■referee
上田益也 5.5 判断のスピードは遅め。エリソンがレイトタックルを繰り返すが、イエローは45+2分と遅くなった。

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2025/04/14

250412清水1-1川崎(J1 #10)

清水1-1川崎(IAIスタジアム日本平, 14:00KO, 17,629人)

2戦連続ドローとなったホーム横浜FM戦(J1 #5)から中2日。
 7連戦の5戦目は、アウェイ清水戦。
 午前中から良く晴れていたが、キックオフ時点では雲がかかった。


先発は、横浜FM戦から9人変更する。
 続けて先発するのは高井、河原創、マルシーニョの3人。
 横浜FM戦で休むことができた主力組が先発に戻ってきた。

ベンチには、横浜FM戦の先発組の多くが回る。
 ただし、田邉はベンチ外となっている。
 新たに車屋が入り、GK安藤、土屋、ヴェロン、山内、神田が外れた。


清水は、2022シーズン以来となるJ1リーグ昇格。
 ここまで3勝1分4敗で、暫定10位。
 水曜日にYLC磐田戦があり、川崎と同じ中2日の日程。

1勝1敗だった2023年のYLC以来、2年ぶりの対戦となる。
 230308清水3-2川崎(YLC GL #1)
 230419川崎6-0清水(YLC GL #4)

■1st half
10分あたりから、川崎が前線からのプレスを始める。
 清水は4バック2ボランチのオーソドックスなスタイル。
 GK沖悠哉(1)から2CBにつないだ先のパスコースを探せず、ボールを失った。

川崎は、それほど急がず組み立てる。
 2CBがボランチに渡し、そこから前線に向かうパスでスピードを上げる。
 PA内まで入り込んで、決定機を作っていく。

18分、エリソンのラストパスを、フリーの脇坂がシュート。
26分、三浦の左FKを、丸山がヘッド。
28分、マルシーニョのパスを、エリソンがターンしてシュート。
34分、エリソンがドリブルで進撃してシュート。
 GK沖が止めたが、再度エリソンがシュート。

清水は、効果的に前進することができないまま。
 縦パスは川崎のCBに狙われ、サイドも人数をかけて守られて突破できない。

45+4分、右スローインから北川航也(23)がPA内で落とす。
 乾貴士(33)がチップシュートするが、GK山口が止めた。

■2nd half
清水が乾のドリブルとパスで盛り返す。
 川崎はミスが増え、スペースを埋められず主導権を握れない。

49分、乾の決定機は、佐々木旭がブロック。
56分、乾のスルーパスから、宇野禅斗(36)が高井を剥がしてシュート。
60分、乾のパスをPA左で北川が受けると、河原が遅れて足を出してPKを与える。
 このPKを北川が決め、清水が先制した。

リードした清水は受けに回って、川崎が反撃に出る。
68分、山本が中央で受けて左に展開する。
 左ポケットからの三浦のクロスを、山本がきれいに蹴り込んだ。

同点としてからも、川崎が攻めていく。
 73分、三浦の強烈なミドルが左ポストを叩く。
 83分、PA内で佐々木旭、脇坂が続けてシュート。
 84分、山本のスルーパスでマルシーニョが抜け出すが、北爪健吾(5)が止めてレッドカード。

数的不利になった清水は、割り切って時間を使う。
 逆に川崎はボールを持てなくなり、勝ち越せなかった。

■summary
清水はCBがプレスを受ける展開となった。
 ロングボールを蹴るのは追い詰められてからで、狙いは定まらない。
 川崎に低い位置で奪われて、前半、多くの決定機を作られた。

ボランチを経由して抜け出せば、乾を中心に仕掛けていく。
 後半になると攻勢を仕掛け、55分にはカピシャーバ(7)を投入する。
 左サイドからチャンスを作り、PKで先制することに成功した。
 その後は耐える流れにとなり、数的不利にも陥るが、1失点で凌いで勝ち点を獲得した。


川崎は、3戦連続で失点を喫してのドロー。
 ビルドアップでは、河原創と山本が近い距離を保つ。
 CBのパスコースを用意して、ときに脇坂が加わりながらスムーズに前進する。

河原創がPKを与えたプレーは、遅れて足を出したもの。
 疲労の影響が大きいと思われるが、橘田と大島が離脱した台所事情は苦しい。
 今後も連戦が続き、プレー時間を減らすのは難しいが、なるべくクオリティを保ってほしい。

失点後、64分に山田新を投入し、エリソンとの2トップに移行。
 同点となった77分には、伊藤達哉を入れて1トップに戻す。
 数的有利となった85分からは、再び2トップ。
 清水も73分から3バックに移行し、お互いにシステムを次々と組み替えた。

次は中3日で、アウェイ神戸戦(J1 #12)。
 7連戦の6戦目となるので、少しでもメンバーを入れ替えたい。
 大関、山田新、瀬川、VW際などを先発起用したい。

■goal
62PK北川航也(23)
68山本悠樹(6) 

■judge
山口瑠伊(98) 6.5 29分に乾のロングシュート、45+4分に乾の至近距離のシュートを止める。
佐々木旭(5) 6.0 乾の仕掛けに晒される。29分、ドリブルしてロスト。83分、PA内でシュート。
高井幸大(2) 6.0 PA内で防いで決定機を与えない。45分、イエロー。56分の宇野は止められず。
丸山祐市(35) 6.0 最終ラインのバランスを保つ。26分、三浦のFKをヘッド。90+7分、ミドル。
三浦颯太(13) 6.5 前半はトラップやパスミスが目立つ。1アシスト。73分のミドルは右ポスト。
河原創(19) 5.5 相手に厳しく寄せてボールを奪う。疲労を考えれば、PK付与は責められない。
山本悠樹(6) 7.0 1ゴール。前線からのプレスに加勢した。バイタルで受けてPA内へと刺し込む。
家長昭博(41) 5.5 右サイドでキープするも突破できず。しっかり戻って守備に穴を開けなかった。
脇坂泰斗(14) 6.5 プレスを牽引。18分の決定機は仕留めたかった。83分、90+8分にシュート。
マルシーニョ(23) 6.5 83分の突破はレッドで阻止される。圧倒的なスピードを守備でも活かす。
エリソン(9) 6.0 ロングボールを受け止めて、強引に突破を狙う。28分、34分(2本)にシュート。

■sub
64(41)山田新(20) 5.5 74分、三浦のクロスをヘッド。83分、ポスト。90+8分、イエロー。
77(9)伊藤達哉(17) 5.5 右ウィングに入る。細かいタッチでリズムを作る。86分、右クロス。
85(19)大関友翔(16) 5.0 89分、PA近くでFKを与える。90+1分にもファウル。時間を失った。
85(23)小林悠(11) 5.5 90+3分、山本のループパスに走り込む。90+4分、左クロスを入れる。

■bench
ソンリョン(1) VW際(31) 車屋紳太郎(7) アイダル(44) 瀬川祐輔(18) 

■coach
長谷部茂利 6.0 連戦の疲労は否めないが、それでも優勢に進める。交代枠を1人残す。

■referee
上村篤史 5.5 75分、エリソンのレイトタックルを、蓮川壮大(4)のイエローと真逆の判定とするが、副審の意見で修正した。PKとレッドカードは妥当。

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2025/04/11

250409川崎3-3横浜FM(J1 #5)

川崎3-3横浜FM(U等々力, 19:00KO, 21,478人)

ドローで終わったアウェイ町田戦(J1 #9)から中2日。
 ACLEラウンド16のため延期されていたJ1リーグ第5節が、水曜日に開催される。
 次の土曜日には清水戦(J1 #10)があって、中2日の連戦となる日程。
 できれば、夏の2週間の中断期間に開催してほしかったところ。


先発は、町田戦から9人と大きく変える。
 連続しての先発するのは、河原創とマルシーニョの2人。
 新たにGKソンリョン、VW際、高井、アイダル、田邉、大関、伊藤、瀬川、小林悠の9人が先発。

大関友翔は、川崎での初先発となる。
 小林悠は、昨年の中村憲剛引退試合での左肩鎖関節脱臼から復帰する。

先発を外れた9人のうち、ベンチに回ったのは佐々木旭、脇坂のみ。
 町田戦で負傷したジェジエウと橘田を含め、残り7人はベンチ外となった。

ベンチには、新たにGK安藤、土屋櫂大、ヴェロン、神田が入る。
 土屋は、U-18昇格後初めてのメンバー入り。

キックオフ前の選手紹介では、宮城天が先発すると発表されていた。
 何らかのアクシデントがあって、急遽、ベンチメンバーからマルシーニョが先発。
 スタジアムには変更のアナウンスはなく、走るマルシーニョに気付いて驚いた。
 併せてベンチには、ヴェロンが補充されている。


横浜Fマリノスは、今季からスティーブ・ホランド新監督が就任。
 J1リーグは1勝4分3敗で、暫定19位。
 8試合で4得点6失点と、ゴール数が少なくなっている。
 ACLEはラウンド16で上海海港に勝ち、川崎とともにベスト8進出。

土曜日の東京V戦(J1 #9)から中3日。
 その前は中2日だったので、中3日→中2日の川崎とほぼ同じ日程。

今シーズン、川崎から移籍した遠野大弥(9)は先発する。

2024年の対戦は、マリノスの1勝1分だった。
 240403横浜FM0-0川崎(J1 #6)
 240817川崎1-3横浜FM(J1 #27)

■1st half
川崎は立ち上がり、マルシーニョを軸に攻めていく。
 6分、マルシーニョが左からシュート。
そして7分、伊藤が横パスを拾って左のマルシーニョへサイドチェンジ。
 マルシーニョのラストパスはDFに当たり、PA中央から大関が先制ゴール。

その後は、マリノスが圧倒的にボールを持った。
 川崎はミドルブロックを敷いたが、縦パスを次々に入れられる。
 マリノスの2CBが高い位置まで持ち上がっても、プレスに出ていかない。
 スペースに走り出されると付いていかず、簡単にサイドを突破された。

多くのクロスやセットプレーを間一髪で凌いでいたが、41分。
 右サイドからヤン・マテウス(11)がドリブルで中央に切り込む。
 寄せることができないまま、ゴール右隅にミドルが決まった。

■2nd half
後半から河原とマルシーニョに代えて、山本と脇坂を投入する。
 脇坂がプレスの指揮を執り、ようやく積極的にマリノスを追い掛ける。
 ビルドアップでも山本と脇坂の2人が加わって、スムーズに前進する。

67分、右スローインから、脇坂がアイダルに戻す。
 アイダルは前のスペースに運ぶと、地を這うようなミドルを決めた。

再びリードしてからは、マリノスが攻めてくる。
 RSB宮市亮(23)とヤン・マテウスを中心に、右サイドから崩してくる。
 76分、メイア・ルアで突破した宮市の右クロスを、遠野がヘッド。

88分、足を攣ったアイダルに代えて、土屋をRCBに投入する。
 高井がLCBに回り、U-18出身者で2CBを組むが、失点を重ねてしまう。
89分、宮市の右クロスを植中朝日(14)がオーバーヘッド。
 このシュートをゴール前で天野純(20)が押し込んで、同点とする。
さらに90+2分。
 山根陸(28)の左クロスを、植中がトラップしてGKソンリョンと重なる。
 こぼれたボールをヤン・マテウスが蹴り込んで、マリノスが逆転した。

川崎はリードされるが、90+10分。
 脇坂の右CKを、高井がヘッドできれいな同点ゴールを決めた。

■summary
マリノスは、2度のリードを許したが、2度追い付いてさらに逆転した。
 劇的な展開となったが、逃げ切ることはできず、ドローに終わった。

宮市亮とヤン・マテウスが、右サイドを面白いように突破した。
 多くのクロスボールを入れ、89分には2度目の同点ゴールを生んだ。

連戦の中、選手の入れ替えは少なかった。
 前節東京V戦の先発と9人が同じで、今日の途中交代は3人にとどまった。
 川崎と同じくACLEを控える過密日程の中、疲労の蓄積が心配される。


川崎は大きくターンオーバーしながら、ドローの結果を得た。
 2-1で逃げ切りたかったが、空中戦で活躍していたアイダルの交代が響いた。
 ただ、マリノスに逆転を許しながらも、追い付いたことは素晴らしかった。

62分、小林悠に代えて神田奏真を投入。
 山田新がベンチに控えながら、あえて神田を選択する。
そして88分の土屋櫂大の投入は、本当に驚いた。
 CBにとって、極めて難しい状況でのプロ初出場。
 結果的に1点リードを守れず、短時間で2失点する厳しいデビュー戦となった。

河原創とマルシーニョは前半だけ、山本と脇坂は後半だけと、プレー時間を分散した。
 宮城天の負傷がなければ、おそらくマルシーニョはもっと短時間だったはず。
 目先の勝ち点を狙うだけではなく、少しでも主力を休ませた判断は素晴らしい。

次は、中2日でアウェイ清水戦(J1 #10)。
 コンディションを大事にしながら、戦ってほしい。

■goal
7大関友翔(16) 67アイダル(44) 90+10高井幸大(2) 
41,90+2ヤン・マテウス(11) 89天野純(20)

■judge
ソンリョン(1) 5.5 1失点目は触りたい。クロスやシュートの処理は安定。飛び出しは控え目。
VW際(31) 6.0 33分、瀬川へラストパス。53分、ミドル。右サイドの守備をしっかり固めた。
高井幸大(2) 7.0 1ゴール。53分、70分にカウンターを止める。55分、伊藤のクロスをヘッド。
アイダル(44) 7.0 加入後初ゴール。クロスやCKをヘッドでクリアし続ける。足を攣って交代。
田邉秀斗(15) 5.5 宮市とヤン・マテウスを相手に厳しい守備を強いられた。81分、ヘッド。
河原創(19) 6.0 6分のスルーパスは長くなる。劣勢の展開で、よく走ってスペースを埋めた。
大関友翔(16) 6.0 先制ゴール。広い視野から繰り出すパスの精度を上げたい。76分、イエロー。
伊藤達哉(17) 6.0 俊敏性を活かしクロスを上げる。7分、横パスをカット。90+11分、ミドル。
瀬川祐輔(18) 6.0 33分と62分にシュート。80分にヘッド。創造性に溢れるがロストも目立つ。
マルシーニョ(23) 6.0 序盤にチャンスを作り、7分のパスで先制ゴールを生む。31分、ドリブル。
小林悠(11) 5.0 プレスを仕掛けなかった。ロングボールは競り合えず、オフサイドも多かった。

■sub
HT(23)脇坂泰斗(14) 5.5 1アシスト。プレスを牽引。90+2分、動きを止めてロストして失点。
HT(19)山本悠樹(6) 6.0 53分、左ポケットからクロス。82分、ドリブルで2人を抜いてパス。
62(11)神田奏真(38) 5.5 プレスを仕掛ける。90+9分、脇坂の右クロスにニアへ飛び込んだ。
82(15)佐々木旭(5) 5.5 LCBに入る。89分、2対1の数的不利から宮市に右クロスを上げられる。
88(44)土屋櫂大(39) 4.5 デビュー戦。投入直後の89分、植中に離されてオーバーヘッドを許す。

■bench
安藤駿介(21) 山内日向汰(26) ヴェロン(28) 山田新(20) 

■coach
長谷部茂利 7.0 大幅にターンオーバーしながら勝利目前まで到達。神田と土屋を大胆に起用。

■referee
御厨貴文 6.0 VARの助力が必要な難しい場面が多かったが、荒れることなくコントロールした。

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2025/04/08

250406町田2-2川崎(J1 #9)

町田2-2川崎(町田GIONスタジアム, 14:00KO, 11,974人)

FC東京戦(J1 #7)湘南戦(J1 #8)と連勝して中3日。
 7連戦の3試合目は、FC東京戦に続く近距離アウェイの町田戦。

野津田に行くまでは雨が降っていたが、キックオフ後は晴れた。
 昨年は雨の中、帰りの鶴川駅行きのシャトルバスを傘を差しつつ待った。
 やはりバス待ちのストレスは、晴れていれば明らかに軽減される。


先発は、湘南戦から3人変更する。
 新たにジェジエウ、家長昭博、エリソンが先発する。
 高井はベンチ外、伊藤達哉、山田新はベンチに回る。

ベンチには車屋紳太郎、山内日向汰が入り、大関が外れた。
 車屋は、3月12日に負傷した左長内転筋肉離れからの復帰となる。


町田ゼルビアは、J1リーグ5勝1分2敗と好調。
 首位鹿島と同勝ち点で、暫定2位となっている。
 川崎と同じく中3日の日程。

2018-20年に川崎に所属した下田北斗(18)は、ボランチで先発。

2024年の対戦は、1勝1敗だった。
 240407川崎0-1町田(J1 #7)
 241005町田1-4川崎(J1 #33)

■1st half
町田は3バック2ボランチで、左右のウィングバックを高く上げる。
 CB昌子源(3)からFWオ・セフン(90)へのロングボールも多用する。

11分、橘田が仙頭啓矢(8)との接触で、右足首を負傷。
 周囲がすぐにベンチに交代を求め、山本が投入された。

16分、投入直後の山本も絡み、マルシーニョが左ポケットに走る三浦に流す。
 三浦のクロスをGK谷晃生(1)が弾くが、エリソンが蹴り込んで先制した。

27分、河原のロングボールで、エリソンがCBの間を抜け出す。
 CB2人に挟まれながらGK1対1となるが、GK谷がシュートセーブ。
 さらに脇坂が詰めてループを狙うが、これもGK谷がキャッチした。

直後の28分、町田が決定機を作る。
 相馬勇紀(7)がワンツーで佐々木旭を置き去りにして、左ポケットからラストパス。
 ゴール前でフリーのオ・セフン(90)が合わせるが、わずかに外した。

32分、ロングボールを背走して追ったジェジエウが負傷。
 RCBに緊急投入された車屋にとって、最初のプレーは町田のロングスロー。
 車屋は飛び出したもののロングスローに触れず、岡村大八(50)が同点ゴール。
 岡村をマークしていた佐々木旭と重なって、佐々木旭の動きを止める結果となった。

失点直後の川崎はバランスを崩した。
 明らかに動揺していたが、5分程度で落ち着きを取り戻す。
 山本が組み立てに入ってプレスを逃れ、家長に預けて時間を作った。

■2nd half
後半、車屋と位置を入れ替えて、丸山がRCBに入る。
 町田も相馬が左から右に移って、攻めるサイドを変えてきた。
 お互いに配置を変える中、先にゴールを奪ったのは町田。

53分、相馬の右クロスを、西村拓真(20)がヘッドで薄く当ててゴール。
 三浦は、林幸多郎(26)と相馬との1対2となり、LCB車屋が引き出される。
 ゴール前では丸山が1対2となり西村はフリーで、ピンポイントのクロスでリードを奪った。

ビハインドとなったが、川崎は慌てずじっくり攻める。
 家長が右サイドでプレスを引き受けて、全体を押し上げる。
 町田が3バックで固めるゴール前に果敢に仕掛けていった。
 70分には残り1回の交代機会で、前線の3選手を入れ替える。

73分、バイタルから河原創がPAの山田新に縦パスを入れる。
 山田新のフリックを下田北斗が触って、転がったボールを河原創が拾う。
 そのままPA左に流れながら、矢のような同点ゴールを左足で突き刺した。

その後も川崎が攻めていき、チャンスを作る。
 町田も最後でシュートブロックを続け、ドローに終わった。

■summary
町田は2ゴールを奪ったが、2失点してドロー。
GK谷晃生は、16分の三浦のクロスをキャッチできず、先制ゴールを許す。
 21分にも脇坂のFKにパンチングを選択したが、キャッチしてほしいところ。
 ただ、27分のエリソンと脇坂の連続シュートを止めて、勝ち点獲得に貢献した。

下田北斗は、ボランチでフル出場。
 ロングボールが頭上を越えることも多かったが、スルーパスは光った。
 70分にミドル、77分と90+5分にクロスを入れるなど、攻撃を牽引した。


川崎は今シーズン12試合目の公式戦で、初の複数失点を喫した。
 15分に橘田、33分にジェジエウが負傷交代した影響は大きかった。
 特に34分の失点は、車屋がロングスローを触れなかったことによる。
 負傷からの復帰戦かつ投入直後の車屋にとって、難しいタイミングだった。

フル出場が続く両SBは、さすがに動きは控え目だった。
 町田のウィングバックの仕掛けに対応する必要もあり、最終ラインを離れにくかった。
 それでも前線は機能していて、チャンスも多く、悪くなかった。

脇坂泰斗も高稼働が続く中、奮闘を続ける。
 ロスタイムの接触で、右目付近を負傷したことは気になるところ。

次は、中2日で横浜FM戦(J1 #5)。
 両チームのACLEラウンド16のために、3月8日から延期されたもの。
 7連戦の4試合目で、さらに中2日の連戦が続くので、フレッシュな選手が必要。
 負傷者も出ていて状況は難しいが、可能なら先発11人全員を入れ替えてほしい。

■goal
34岡村大八(50) 53西村拓真(20)
16エリソン(9) 73河原創(19) 

■judge
山口瑠伊(98) 6.0 2失点ともに止めるのは困難だった。クロスやCKへの対応は素晴らしかった。
佐々木旭(5) 6.0 守備を重視しながら、終盤に攻撃参加が増える。82分、カットインからミドル。
ジェジエウ(4) 6.0 豪快なクリアを見せる。32分、背走ダッシュで左太もも裏を負傷して交代。
丸山祐市(35) 6.0 最終ラインの混乱を立て直す。40分、CKでフリーとなるがシュートできず。
三浦颯太(13) 6.0 16分、左クロスで先制ゴールを呼ぶ。いつもより攻め上がりは控え目だった。
河原創(19) 7.5 同点ゴール。27分、エリソンへロングパス。広範囲をカバーし、相馬を封じる。
橘田健人(8) 5.5 11分、仙頭と接触して右足首を負傷。ピッチサイドで状態を再確認したが交代。
家長昭博(41) 6.0 複数に囲まれても余裕でキープする。守備の規律を守り、スペースを埋める。
脇坂泰斗(14) 6.0 27分、ループ。中央でトラップし、サイドに展開。クロスはDFに弾かれる。
マルシーニョ(23) 6.5 65分、左から1人抜いてシュート。スプリントで戻る守備でも貢献する。
エリソン(9) 6.5 先制ゴール。27分にも決定機。3バックを苦にせず、ロングボールを受ける。

■sub
15(8)山本悠樹(6) 6.0 緊急出場。すぐに溶け込んだ。51分、右クロスが直接ゴールを襲った。
33(4)車屋紳太郎(7) 5.0 2人目の緊急出場。投入直後に失点に関与。後半途中からは安定した。
70(9)山田新(20) 5.5 74分、79分にシュート。82分、脇坂の右CKを車屋が落としてシュート。
70(41)伊藤達哉(17) 6.0 87分、プレスで下田北斗からカット。90+3分、こぼれ球をシュート。
70(23)宮城天(24) 6.0 79分、山本のクロスをヘッド。マルシーニョとは異なる強味を発揮した。

■bench
ソンリョン(1) VW際(31) 山内日向汰(26) 瀬川祐輔(18) 

■coach
長谷部茂利 6.5 2度の負傷交代というアクシデントがありながら、的確に対応する。

■referee
木村博之 6.0 ファウルが多く荒れがちなゲームを、なんとか落ち着かせた。

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2025/04/04

250402川崎2-0湘南(J1 #8)

川崎2-0湘南(U等々力, 19:00KO, 21,392人)

J1リーグ7連戦が始まったFC東京戦(J1 #7)から中3日。
 3週連続となるミッドウィーク初戦は、等々力での湘南戦。

午前中から昼過ぎまでは雨だったが、キックオフ前には止んだ。
 やや肌寒い気候で、選手にとってはプレーしやすい環境。


先発は、FC東京戦から3人が変わる。
 新たに河原創、橘田健人、伊藤達哉が入った。
 先発を外れる山本悠樹と家長昭博はベンチへ、大島僚太はベンチ外となる。

ベンチには、新たに大関友翔が入る。


湘南は、J1リーグ3勝2分2敗の勝ち点11。
 得失点差で9位だが、4位川崎(未消化1試合)と勝ち点11で並ぶ。
 開幕3連勝を飾ったが、その後2つ引き分け、直近は2連敗。

2024年8月に川崎から移籍したGK上福元直人(99)が先発し、移籍後の初対戦。
 2018-19年に所属した鈴木雄斗(37)もRWBで先発する。

川崎から期限付き移籍中のゼ・ヒカルド(6)は、右腸脛靭帯炎で離脱中。
 (ただし、もともと川崎戦には契約上出場できない。)

2024シーズンの対戦は、川崎の1勝1分だった。
 240224湘南1-2川崎(J1 #1)
 240626川崎1-1湘南(J1 #20)

■1st half
川崎はパスコースを切られると、丸山や三浦がロングボールを蹴った。
 山田新とマルシーニョが受け止めて、全体を押し上げていく。
 脇坂が下がって2ボランチに加勢して、パスを引き出す。
 スペースを探しながらバイタルまで運び、ゴールに迫った。

24分、河原のラストパスを脇坂がミドル。
29分、三浦の左CKをGK上福元がキャッチミス。
 こぼしたボールを山田新がシュートするが、GK上福元がキャッチ。
40分、橘田が右からアーリークロス。
 ファーのマルシーニョがフリーで合わせたが、右ポストを叩いた。

湘南は3バックで、両ウィングバックから斜めに入れて前進を目指す。
 左サイドでは、LWB松村晟怜(32)が、LCB鈴木淳之介(5)やLIH小野瀬康介(7)と組む。
 パス交換からサイドを走り込むが、PA内には入れなかった。
45分、GK上福元のロングボールを、RWB鈴木雄斗が前方に落とす。
 福田翔生(19)が抜け出したが、佐々木旭がシュートをブロックした。

■2nd half
後半、川崎はプレス位置を高め、圧力を強める。
すると50分、河原創がマルシーニョのパスでPA内に入り込む。
 左に回り込んでから中央に折り返すと、脇坂が身体ごとゴールに押し込んだ。
 先制後も、59分と64分に橘田がミドルを狙うなど、川崎が畳み掛けた。

湘南は61分、両ウィングバックに藤井智也(50)と畑大雅(3)を投入する。
 クロスを入れる機会が増えたが、精度は低く、GK山口にキャッチされた。

終盤、川崎がペースを取り戻した。
90分、宮城天がPA内左で縦にドリブルすると、藤井智也に倒されてPKを獲得。
 宮城天が自らこのPKを決めて、勝利した。

■summary
湘南は、両ウィングバックを中心に、PA外側までは運んだ。
 ただ、その先PA内に届けることができず、シュートに至らない。
 FW鈴木章斗(10)がCBと対峙する形を作りたかったが、その前で川崎に止められた。

守備ではバランスを保ちながらパスコースを切る。
 ただ、川崎が流動的に動いてくると、スムーズに受け渡しができなかった。
 1ボランチ奥野耕平(15)の両脇のスペースから、ラストパスを狙われる。
 5バックで守りながらも固め切れず、PA内でボールを動かされた。

GK上福元は、24分の脇坂、88分の河原創、89分のエリソンのシュートをセーブ。
 ただ、29分にCKをファンブル、43分にバックパスをトラップミス。
 決定的なシュートを止めたが、やや安定感を欠いた。


獲得したPKを自ら決めた宮城天。

川崎はJ1リーグ2連勝となり、3戦連続の無失点。
 2ボランチ橘田と河原が、ボールホルダーを粘り強く追い続ける。
 45分、47分に福田翔生がシュートするが、それぞれ佐々木旭と丸山がブロック。
 GK山口が脅かされる場面も少なく、失点の可能性はあまりなかった。

FC東京戦に出場しなかったジェジエウ、大関、宮城天を途中交代で起用した。
 特に61分のCB高井の交代は驚いたが、休養を与えるための適切な采配だった。

多く獲得したセットプレーでは、キッカーも変える。
 三浦と脇坂が中心だが、伊藤達哉や宮城天も蹴り、異なるパターンも試した。

次は中3日で町田戦(J1 #9)。
 厳しい日程が続くので、多くの選手を入れ替えたい。

■goal
50脇坂泰斗(14) 90+2PK宮城天(24) 

■judge
山口瑠伊(98) 6.0 31分、左CKをパンチング。71分、76分、77分とクロスボールをキャッチ。
佐々木旭(5) 6.5 45分、福田の決定機をブロック。縦へのドリブルもオーバーラップも効果的。
高井幸大(2) 6.5 機動力を活かし広い範囲を守る。47分、鈴木章斗に喰い付き背後を取られる。
丸山祐市(35) 7.0 22分、鈴木章斗を高井と挟み込んで守る。前線へのロングボールが冴えた。
三浦颯太(13) 6.5 19分、抜け出しを止めてイエロー。マルシーニョとともに左サイドを崩す。
河原創(19) 7.0 3分、三浦のFKをヘッド。50分、PA内から脇坂へラストパス。88分、ミドル。
橘田健人(8) 7.0 鋭い出足で守り続ける。40分、マルシーニョへクロス。59分のミドルはバー。
伊藤達哉(17) 6.0 13分、ゴールを直接襲う右クロス。40分、PA内で倒されるが、PKはなし。
脇坂泰斗(14) 7.0 先制ゴール。24分、河原創の横パスをミドル。多彩なパスでゴールに迫る。
マルシーニョ(23) 7.0 40分のシュートは右ポスト。72分、長距離のプレスでCBから奪った。
山田新(20) 6.0 身体を張ったポストで味方につなぐ。29分、シュート。43分、GKへプレス。

■sub
61(20)エリソン(9) 6.0 72分、脇坂のスルーパスをシュート。89分、宮城天の右CKをヘッド。
61(2)ジェジエウ(4) 6.0 68分、右サイドをカバーする。76分、小野瀬のFKをヘッドでクリア。
74(17)家長昭博(41) 6.0 84分、藤井の右クロスをクリア。90分、PKを獲得する宮城天にパス。
82(23)宮城天(24) 6.5 88分、丸山のロングボールを正確にトラップ。PKを得て、自ら決めた。
82(14)大関友翔(16) 5.5 等々力デビュー。90分、ミドル。90+5分、エリソンへスルーパス。

■bench
ソンリョン(1) VW際(31) 山本悠樹(6) 瀬川祐輔(18) 

■coach
長谷部茂利 6.5 湘南を封じて完勝に導く。高井からジェジエウへの交代は見事だった。

■referee
今村義朗 6.0 バランスを欠くジャッジも見られたが、破綻はしなかった。

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