2025/08/20

250816新潟1-1川崎(J1 #26)

新潟1-1川崎(デンカビッグスワンスタジアム, 19:00KO, 26,493人)

2人の退場者を出して大敗した福岡戦(J1 #25)から中6日。
 お盆の真っ只中の土曜日、アウェイ新潟戦。

福岡戦でレッドカードを受けたウレモヴィッチは、2試合の出場停止。
 イエロー2枚で退場したVW際とともに、この新潟戦に出場できない。


先発は、福岡戦から2人が変わる。
 新たにジェジエウと三浦が先発し、佐々木旭がLSBからRSBに動く。
 出場停止のウレモヴィッチとVW際が外れた。

ベンチには、新たにGKソンリョン、野田、土屋、神橋が入る。
 野田は、J1リーグ初のベンチ入りとなった。
 田邉、ロマニッチ、小林悠の3人がベンチから外れる。

安藤、ソンリョンとGK2人がベンチに入る。
 ベンチ入り11人で通常GK2人のACLE(ACL)を除けば、異例の措置。
 GK複数ベンチ入りは、2022年の浦和戦(2022 J1 #23)でのGK3人ベンチ入り以来。


アルビレックス新潟は、J1リーグ4勝7分14敗で20位。
 前週の3連休、月曜日にC大阪戦(J1 #25)が組まれ、日程は中4日。

6月23日に就任した入江徹監督は、J1リーグ5敗、天皇杯1敗の成績。
 勝ち点は1つもなく、就任時の暫定18位から最下位20位となった。
 チームとしては、樹森大介前監督の最後の試合から、公式戦7連敗中。

入江徹監督の初戦だった2か月前の等々力では、川崎が勝った。
 250625川崎3-1新潟(J1 #15)

■1st half
新潟は立ち上がり、FWブーダ(65)にボールを当てて攻める。
 7分、佐々木旭との競り合いを制した小原基樹(14)が、左サイドから中へ展開。
 ジェジエウが右に引き出され、フリーの白井永地(8)がミドルを決めた。
先制後も11分、12分、19分にブーダがシュート。
 GK山口を中心に凌いだが、決定的な場面を簡単に作られる。

川崎はビルドアップを少しずつ改善して盛り返す。
 橘田が2CBからボールを引き出すことで、前進していく。
17分、三浦の左クロスをGK田代琉我(21)がキャッチミス。
 詰めたマルシーニョがゴールに流し込もうとするが、外した。
40分、山本の右CKから、エリソンがバーに当てる。

45+1分、山本の左CKを伊藤達哉がファーで受ける。
 少し動かして藤原奏哉(25)の足を拡げ、同点ゴールを決めた。

■2nd half
後半、新潟はプレスを受けてロングボールを蹴らされる。
 川崎は高い位置を保ちながら回収して、仕掛けていった。
50分、マルシーニョとのワンツーから伊藤達哉がシュート。
 続いて脇坂のラストパスをエリソンがシュート。
62分、橘田の縦パスをPA内で脇坂が落として、エリソンがシュート。

新潟は散発ながらもカウンターで反撃を試みる。
 68分、脇坂から奪ってブーダがシュート。
 90+3分には島村拓弥(28)がシュート。

川崎が押し込む展開が続くが、ゴールはなかった。

■summary
新潟は序盤、川崎をしっかり崩して、決定機を量産した。
 FWブーダが再三訪れたチャンスを決めていれば、勝利できたと思われる。

前半の中盤あたりから勢いは落ち、後半、川崎に押し込まれる。
 それでもブロックを敷いて耐え切り、勝ち点1を獲得した。
 J1リーグ残留に向けて厳しい状況が続くが、個人的には今後も新潟遠征を続けたい。


川崎は立ち上がりの劣勢が、最後まで響いた。
 滑るピッチの影響も大きかったが、1対1の仕掛けで崩された。
 GK山口のビッグセーブがなければ、大敗していたと思われる。

出場停止が2人いたこともあるが、選手が揃わない状況だった。
 稼働できるフィールドプレイヤーだけでベンチは埋まらず、GKが2人入る。
 ベンチ入りした家長昭博も、ハーフタイムの練習を回避していた。
 体調不良者が何人かいるとのことだが、選手交代の選択肢は限られた。

次は中6日でアウェイ名古屋戦(J1 #27)。
 マルシーニョが累積警告4枚で出場停止となる。
 引き続き選手が足りないかもしれないが、ベストを尽くしたい。

■goal
7白井永地(8)
45+1伊藤達哉(17) 

■judge
山口瑠伊(98) 7.0 12分、68分のブーダの決定機を間一髪で弾き出す。69分、右クロスをパンチ。
佐々木旭(5) 5.0 7分、小原基樹の突破を許して失点を招く。16分にも橋本健人に抜け出される。
ジェジエウ(4) 5.5 12分、18分、68分にブーダに抜かれる。10分、90+3分にシュートを防ぐ。
丸山祐市(35) 6.0 失点シーンはマークに迷っていた。80分、ボールカットから前線に飛び込む。
三浦颯太(13) 6.0 17分、左クロスをGK前に落とす。41分、数的不利のカウンターを上手く守る。
橘田健人(8) 6.5 2CBのパスを引き出し、前を向いてビルドアップ。14分、62分に脇坂へ縦パス。
山本悠樹(6) 6.5 21分、2人に挟まれながらターンで前進。85分、イエロー。90+7分、ミドル。
伊藤達哉(17) 6.5 1ゴール。50分、78分にシュート。49分、80分に右クロス。プレスも効く。
脇坂泰斗(14) 5.5 45+2分、エリソンの落としをミドル。68分、パスを受けるも囲まれロスト。
マルシーニョ(23) 6.0 17分、GK田代のキャッチミスに詰めてシュート。45+4分、イエロー。
エリソン(9) 6.5 40分のヘッドはバー。50分、62分のシュートは舩木翔(77)にブロックされる。

■sub
63(23)大関友翔(16) 5.5 トップ下。プレスを仕掛けていく。76分、スローインを受けFK獲得。
77(8)河原創(19) 6.0 78分、クリアボールを拾ってエリソンへスルーパス。90+5分、ボレー。
87(9)神田奏真(38) 5.5 87分、ポストプレー。90+4分、ロングボールの競り合いでFKを獲得。
87(17)野田裕人(30) 5.5 右ウィング。90分、山本のロングパスをPA内で受けるがカットされる。

■bench
ソンリョン(1) 安藤駿介(21) 神橋良汰(27) 土屋櫂大(39) 家長昭博(41) 

■coach
長谷部茂利 6.0 稼働できる選手で合理的に采配する。未来を見据えて神田と野田を起用。

■referee
上村篤史 5.5 試合への影響は少なかったが、時間帯によって基準が大きく変化した。
 (熊谷幸剛第1副審のオフサイド判定はかなり厳しかった。(上村主審の採点の対象外))

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2025/08/12

250809川崎2-5福岡(J1 #25)

川崎2-5福岡(U等々力, 19:00KO, 22,062人)

逆転負けを喫したG大阪戦(J1 #24)から中19日。
 2週間のサマーブレークを終えて、ホーム等々力での福岡戦。

7月22日、山内日向汰が、仙台(J2)へ期限付き移籍。
 30日、GK中川真が、期限付き移籍を解除して、福島(J3)へ復帰した。
 高井、アイダル、山田新に加えて、夏の移籍期間に5人がチームを去ったこととなる。
 (6月の特別移籍期間にもヴェロンと瀬川が移籍している。)

8月2日、フィリップ・ウレモヴィッチ(22)とラザル・ロマニッチ(91)の加入が発表された。


先発は、G大阪戦から3人が変わる。
 新たに新加入のウレモヴィッチ、橘田、エリソンが先発する。
 佐々木旭がCBからLSBに回って、三浦はベンチ外。
 河原と小林悠はベンチに入った。

ベンチには、新たに田邉とロマニッチが入る。
 土屋、神橋、宮城天が外れた。


アビスパ福岡は、J1リーグ8勝8分8敗の11位。
 6日(水)、天皇杯鹿島戦(天皇杯 R16)で延長120分プレーして、敗退。
 鹿島、川崎と遠征が続く中2日の日程。

2016-19年に川崎に所属した奈良竜樹(3)は、昨年6月の左膝靭帯手術から復帰。
 3バックの中央で先発し、キャプテンマークを巻く。

2月のアウェイは、川崎が勝った。
 250226福岡1-2川崎(J1 #3)

■1st half
1分、2分にエリソンがシュートすると、4分に先制点。
 マルシーニョが左で溜めて戻し、橘田がバイタルからミドルを決めた。

幸先良く川崎がリードしたが、11分に暗転。
 ウレモヴィッチが、1トップ碓井聖生(27)のポストプレーに付いていく。
 逆を突かれて碓井に抜け出されると、レイトタックルを足首へ見舞う。
 清水主審は最初にイエローを提示したが、VARでレッドカードと訂正された。

数的有利となって、福岡が反撃に出る。
 19分、名古新太郎(14)のミドルをGK山口が弾くと、CKが3本続く。
 23分、藤本一輝(22)に抜け出されたVW際が、背後から倒してFKを与える。
 名古新太郎が直接FKでニアを狙い、エリソンがクリアできず同点ゴール。

飲水タイムを経て、29分。
 ショートカウンターから山本がエリソンの前にループパスを落とす。
 上島拓巳(5)が滑り込んでシュートを防ぐが、エリソンが先に起きてゴール。
 GK小畑裕馬(24)も至近距離まで寄せてきたが、ニアを抜かれた。

福岡は再びセットプレーで同点ゴール。
 35分、名古新太郎の左CKを上島が合わせ、またエリソンに当たって2度目の同点ゴール。

45+7分、川崎の右CKを福岡がクリアする。
 紺野和也(8)が速攻を仕掛けると、VW際が背後から手で止める。
 23分に続いて2枚目のイエローが提示され、2人目の退場となった。

■2nd half
2人少ない状況となって、川崎はなすすべなく耐えるだけ。
 50分の重見柾斗(6)、56分の碓井、59分の松岡大起(88)とミドルを狙われる。
 まともに守ることはできず、時間を空費することが最優先となった。

67分、藤本の縦への突破を橘田が身体を当てて止める。
 清水主審はノーファウルと判定したが、VARで再び訂正されてPKとなった。
 このPKでリードを許すと、これ以上粘れず、立て続けに失点を重ねた。

■summary
福岡は日程的な不利もあって、序盤は押し込まれた。
 15分に1人多くなってからも、川崎にカウンターを浴びる。
 それでも、2人多くなれば当然だが圧倒して、勝利した。

藤本一輝の左からの仕掛けは、素晴らしかった。
 23分、VW際に1枚目のイエローを与えて、このFKで同点ゴールが生まれる。
 67分には橘田からPKを奪取して、逆転ゴールをもたらした。


川崎は複数回の自滅を繰り返して大敗した。
 ウレモヴィッチのレッドは、必要のない局面でのレイトタックル。
 獲得したばかりのCBだが、不安を感じさせるデビューとなった。

VW際は、藤本一輝の仕掛けに翻弄される。
 45+7分には紺野和也を背後から手で倒し、2人目の退場となった。
 2024年の名古屋戦(2024 J1 #31)でもイエロー2枚を短時間で受けた。
 今日も冷静さを欠いてしまい、敗戦に導いた。

次は中6日でアウェイ新潟戦(J1 #26)。
 勝てなくとも、退場者を出さないでほしい。

■goal
4橘田健人(8) 29エリソン(9)
24,73PK名古新太郎(14) 36上島拓巳(5) 85碓井聖生(27) 88紺野和也(8)

■judge
山口瑠伊(98) 6.0 5点目はニアを抜かれる。19分に名古、83分に橋本悠(47)のミドルを弾く。
VW際(31) 3.0 23分、45+7分と2枚のイエローで退場。藤本一輝に喰い付きすぎて抜かれた。
ウレモヴィッチ(22) 3.0 11分、碓井聖生へ足裏でレイトタックル。早くもピッチから去った。
丸山祐市(35) 6.0 数的不利でも凌ぎ続ける。終盤、リードを許すとさすがに崩れてしまった。
佐々木旭(5) 6.0 37分、左クロス。エリソンへミドルパスを届ける。破綻なく紺野を抑える。
橘田健人(8) 6.5 1ゴール。45+5分、ミドル。68分、藤本を倒してPKを与え、異議でイエロー。
山本悠樹(6) 6.5 2分、脇坂へスルーパス。1アシスト。63分、笛の後にシュートしてイエロー。
伊藤達哉(17) 5.5 4分、VW際の縦パスを落とす。7分、名古へファウル。17分、戦術的な交代。
脇坂泰斗(14) 5.5 2分、エリソンへラストパス。9人の後半はボランチ。74分のFKは直接GKへ。
マルシーニョ(23) 6.0 1アシスト。59分、松岡のミドルをブロック。良く走って守りでも貢献。
エリソン(9) 6.0 1分、2分、6分にシュート。1ゴール。24分、36分にはクリアし切れずに失点。

■sub
17(17)ジェジエウ(4) 6.0 緊急出場。20分、CKをクリア。守備のほころびを最小限にとどめる。
72(9)ロマニッチ(91) 5.5 GKからのパントを競り合う。81分、佐々木旭の縦パスを受け止める。
72(6)河原創(19) 5.5 広大なバイタルを1人で埋めるべく奮闘するが、あまりにも過重だった。
78(14)大関友翔(16) 5.5 80分、佐々木旭へのパスを奪われる。81分、2人に囲まれてロスト。
78(41)家長昭博(41) 5.5 投入直後は比較的走っていた。90+4分、松岡を倒してイエロー。

■bench
安藤駿介(21) 田邉秀斗(15) 小林悠(11) 神田奏真(38) 

■coach
長谷部茂利 5.5 采配にミスはなく、ベストを尽くした。ウレモヴィッチの先発起用は当たらず。

■referee
清水勇人 5.5 VW際の2枚のイエローは妥当。15分のレッドと67分のPKは、VARに助けられる。

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2025/07/27

250720G大阪2-1川崎(J1 #24)

G大阪2-1川崎(パナソニックスタジアム吹田, 19:00KO, 31,898人)

天皇杯相模原戦(天皇杯 R32)にPK戦で敗れてから中3日。
 J1リーグ第24節、アウェイG大阪戦は3連休の中日に開催される。


先発は、天皇杯相模原戦から3人変わる。
 新たに佐々木旭、河原創、伊藤達哉が先発する。
 橘田と家長はベンチに回り、ジェジエウはベンチ外。

ベンチには、新たに神橋、宮城天、エリソンが入る。
 エリソンは、5月21日の浦和戦(J1 #13)で負った右膝内側側副靱帯損傷から復帰。
 神橋は、加入後初のメンバー入りを果たした。
 車屋、山内がベンチ外となった。


ガンバ大阪は、J1リーグ9勝4分10敗の暫定10位。
 天皇杯3回戦は山形(J2)と対戦して、延長PK戦で敗退。
 120分間プレーしてから中3日は、川崎と同じ日程。

安部柊斗(13)は、天皇杯山形戦で退場したため出場停止。

等々力では、ドローだった。
 250525川崎2-2G大阪(J1 #18)

■1st half
ガンバがスタートから攻勢に出る。
 川崎のプレスの逆を突いて、ネタ・ラヴィ(6)や宇佐美貴史(7)につなぐ。
 左サイドの黒川圭介(4)と倉田秋(10)が、マークを剥がしながら前進する。

ただ、先制したのは川崎だった。
 9分、山本がボール奪取して小林悠に渡す。
 小林悠は伊藤達哉に預けて走り込むと、完璧なトラップからGK1対1を制した。

川崎は引き続きカウンターを狙う。
 29分、伊藤達哉のラストパスを小林悠がシュート。
 三浦弦太(5)が触って勢いを削ぎ、GK一森純(22)がキャッチした。

ガンバは長く保持しながらも、崩せない状況が続く。
しかし45+3分、シンプルに攻略する。
 宇佐美が入れた右クロスを、ウェルトン(97)が触って軌道を変える。
 佐々木旭がクリアし切れず、足元に転がって倉田秋が同点ゴール。

■2nd half
後半もガンバがボールを持つ展開となる。
57分、鈴木徳真(16)がウェルトンに縦パスを入れる。
 縦パスを追って宇佐美がダッシュするが、河原創の動き出しが遅れてしまう。
 ウェルトンのラストパスを宇佐美がスルーして、デニス・ヒュメット(23)がボレーを決める。
 佐々木旭が宇佐美へ、VW際がヒュメットへスライドするが、間に合わなかった。

1点を追って川崎も攻めていく。
 80分、大関のパスからエリソンがシュート。
 81分、山本の左CKを家長がヘッドするが、右ポストに当たる。
 87分、宮城天が左から巻くようにミドルを狙うが、GK一森が弾き出した。

■summary
ガンバは序盤、ゴールに迫るが、9分の失点後はブロック内側に入れなくなる。
 ボランチのネタ・ラヴィや鈴木徳真が2CB間に落ちても、パスコースを探せない。
 攻めあぐねる中、前半のうちに同点ゴールが生まれたことが勝因となった。

57分に逆転してからは、バランスを保ちながら川崎を迎え撃つ。
 縦に早く仕掛け、64分と67分に宇佐美、67分に山下諒也(17)が決定機を迎える。
 GK一森純、2CB三浦弦太と中谷進之介(20)がゴール前を固めて、逃げ切った。


川崎はボールを持たれつつ、ブロックを組んで守った。
 9分、カウンターから先制ゴールを決めて、ガンバの反撃を抑え込む。
 上手くコントロールできていただけに、前半ロスタイムの失点が厳しかった。
 57分の決勝ゴールも速攻に対応しきれず、ゴール前で数的不利に陥った。

高井幸大、山田新と現役日本代表2人がチームを離れた。
 この日はRCBに佐々木旭が入り、エリソンも負傷から復帰して45分間プレー。
 2人とも悪くなかったが、当たり前だがチーム力を維持するのは難しい。
 2021年の夏も、田中碧と三笘薫が移籍した後、苦しみながらJ1リーグを制覇した。
 4年前とは選手層は大きく異なるが、その時点のベストを粘り強く尽くすしかない。

サマーブレークを挟み、次は中19日で福岡戦(J1 #25)。
 時間はあるので、攻守両面で少しでも改善してほしい。

■goal
45+3倉田秋(10) 57デニス・ヒュメット(23)
9小林悠(11) 

■judge
山口瑠伊(98) 6.0 43分、ヒュメットのシュートをキャッチ。67分、山下諒也との1対1をセーブ。
VW際(31) 6.0 中へのドリブルでプレスを剥がす。2失点はカバーが間に合わず。62分、ボレー。
佐々木旭(5) 5.0 39分、バックパスをミスしてCKを与える。45+3分、強くはクリアできず失点。
丸山祐市(35) 5.0 64分、宇佐美のシュートをブロック。67分、無理な縦パスから決定機を招く。
三浦颯太(13) 5.5 前半、ウェルトンの仕掛けに対応する。後半、高い位置からクロスを入れた。
河原創(19) 5.0 ボールを追い続ける。57分、戻りが遅く、宇佐美に置き去りにされ失点に関与。
山本悠樹(6) 6.0 中盤で奪取してロングパスで速攻を狙う。53分、59分にエリソンへラストパス。
伊藤達哉(17) 6.5 1アシスト。29分、小林悠へ決定的なラストパス。LSB黒川圭介の突破を許す。
脇坂泰斗(14) 5.5 速攻でパスの中継点となる。47分、山本のループをシュートするが当たらず。
マルシーニョ(23) 5.5 押し込まれる展開で、走力を活かせず。49分、エリソンへラストパス。
小林悠(11) 6.5 完璧なトラップから1ゴール。29分の決定機も決めたかった。前半のみで交代。

■sub
HT(11)エリソン(9) 6.0 シンプルな動きから、49分、53分、59分、80分、88分にシュート。
71(23)宮城天(24) 5.5 71分の仕掛けはゴールラインを割る。87分、左から巻くようなミドル。
71(17)家長昭博(41) 5.5 81分、山本の左CKを頭で合わせたが右ポスト。90+4分、右クロス。
78(19)橘田健人(8) 5.5 84分、家長のロストを即時奪回。87分、パスコースを探せずにロスト。
78(14)大関友翔(16) 5.5 80分、エリソンへ縦パス。79分、83分に果敢に仕掛けたがロスト。

■bench
安藤駿介(21) 神橋良汰(27) 土屋櫂大(39) 神田奏真(38) 

■coach
長谷部茂利 5.0 攻勢に耐え切れずに2失点して逆転負け。反撃も機能しなかった。

■referee
中村太 6.5 観客にも分かりやすく、均衡のとれたジャッジを続ける。

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2025/07/19

250716川崎0(1PK3)0相模原(天皇杯 R32)

川崎0(1PK3)0相模原(U等々力, 19:00KO, 8,661人)

逆転で勝利したホーム鹿島戦(J1 #23)から中10日。
 少し日程が空いて、水曜日に天皇杯3回戦ラウンド32が開催される。

天皇杯は、3回戦から下位カテゴリチームの会場が優先される。
 しかし、SC相模原(J3)のホームでなく、U等々力での開催となった。

7月8日(火)、高井幸大(2)がトッテナム・ホットスパーFC(ENG)へ完全移籍。
 13日(日)、セサル・アイダル(44)も海外クラブへの移籍手続きのため、チームを離脱。
 当日16日(水)になって、山田新(20)がチームを離脱することも発表された。

東アジアE-1選手権の日本代表に、山田新と大関友翔が招集された。
 前日15日(火)に韓国戦があったが、2人ともに出場機会はなかった。


先発は、鹿島戦から4人が変わる。
 新たにジェジエウ、橘田、マルシーニョ、小林悠の4人が先発する。
 河原創、伊藤達哉はベンチ、高井と山田新は海外移籍のためチームを離れる。

ベンチには、新たに車屋、土屋、山内が入り、宮城天が外れた。
 前日まで日本代表で韓国にいた大関友翔も、ベンチに入る。


SC相模原は、J3リーグ4勝9分7敗の16位。
 12日のホーム福島戦(J3 #20)から中3日の日程。

天皇杯は神奈川県予選決勝から登場して、YSCC横浜(JFL)に勝って本大会に出場。
 1回戦で水戸(J2)、2回戦で磐田(J2)と上位カテゴリに勝利して3回戦に進出。

川崎とは、初めての対戦となる。

■1st half
相模原は、5バック3ボランチながらラインは高め。
ミドルブロックを敷きながら、序盤にペースを掴んだ。
 14分、高木彰人(14)が縦にドリブルしてミドル。
 19分、河野諒祐(7)が左から巻くようなミドル。

川崎は2CBがプレスに晒されて、ロングボールを蹴らされる。
 組織的に崩すことができず、個の力で打開を図る展開となる。
 家長が右サイドでキープすることで、なんとか押し上げていく。
 VW際と三浦がクロスを入れるが、小林悠は受け皿になりきれない。

■2nd half
後半になると、川崎が押し込んでいく。
 相模原のプレスは弱まり、山本が前を向いてパスを繰り出した。
 58分、家長が右からクロス気味のシュート。

相模原は守備を固めつつ、数は少ないがシンプルに攻める。
 51分、河野諒祐の左クロスを、ファーの前田泰良がシュート。
 59分、GKバウマン(45)のロングキックから、高木彰人がボレー。
 75分、ラファエル・フルタード(9)が横に持ち出してシュート。

終盤、川崎がさらに攻勢を強める。
 80分、脇坂、続けて伊藤達哉がシュート。
 81分、山本の右クロスをマルシーニョがヘッド。
 88分、神田が落として、脇坂がフリーでシュート。
 ゴールに迫ることはできたが、決められなかった。

■extra time
延長に入ると、両チームの動きは落ち着いた。
相模原は91分と93分に杉本蓮(24)がシュートする。

間延びしながらも、川崎がチャンスを作る。
 98分、三浦の左クロスから混戦となって、大関がシュート。
 102分、脇坂が右からカットインして左足シュート。
 110分、佐々木旭のアーリークロスを神田がヘッド。

115分、VW際が足を攣って土屋と交代し、交代枠を使い切る。
119分には丸山が足を痛めてピッチを外れる。
 短い時間だが10人となり、土屋、佐々木旭、三浦の3バックとなった。

■penalty shootout
PK戦は川崎ゴール裏に向かって、相模原の先攻となった。
 川崎が3人連続失敗して、失敗2人の相模原が勝利した。

相模原 〇武藤雄樹(11) ×ピトリック(3) 〇竹内崇人(17) ×加藤大育(2) 〇高野遼(16)
川崎 ×河原創(19) ×山本悠樹(6) ×神田奏真(38) ○大関友翔(16)

■summary
相模原は、前半に優勢となる時間も作りながら、PK戦で勝利。
 後半から延長にかけ、川崎に押し込まれたが粘り強く守った。

GKバウマンは、63分の脇坂、98分の大関のシュートをセーブ。
 PK戦でも3人目の神田を止めて、勝利に大きく貢献した。

天皇杯4回戦ラウンド16は、秋田(J2)と対戦する。
 会場は、湘南(J1)ホームのレモンガススタジアム平塚と発表された。
 川崎との3回戦に続いて、相模原ギオンスタジアムでプレーできない。
 来年以降の天皇杯は、できればホームスタジアムを確保してほしい。


川崎はボールを持って優勢に進めていても、決定機は少なかった。
 ゴール前のブロックを崩し切れず、得点の可能性は高くなかった。
 相模原に決定機を許していたので、90分間での敗退もありえたと思われる。
 PK戦では3人連続で外し、天皇杯は2年連続で3回戦敗退となった。

CKを9本獲得したが、57分の家長のショートコーナー以外は山本が蹴った。
 1本か2本、脇坂や三浦を交えても、目先が変わったかもしれない。

次は中3日でアウェイG大阪戦(J1 #24)。
 G大阪も天皇杯3回戦で120分間プレーしてPK戦で敗退している。
 暑熱の中、お互いに体力的な厳しさはあるが、良い内容を見せてほしい。

■goal


■judge
山口瑠伊(98) 6.0 19分、河野諒祐のミドルをパンチング。プレー機会はあまり多くなかった。
VW際(31) 6.0 17分、23分に小林悠へ右クロス。60分、ボレー。左内転筋を負傷して交代。
ジェジエウ(4) 5.5 8分、縦パス。豪快なプレーは少なかったが、着実に守る。前半のみで交代。
丸山祐市(35) 5.5 前に出ても競り勝てず。75分、決定機をブロック。119分、ピッチを外れる。
三浦颯太(13) 6.0 マルシーニョと組んで多くの左クロスを入れる。96分、ミドルをブロック。
橘田健人(8) 6.0 攻撃に比重を置くチームを裏で支えた。83分、中盤を1人で駆け回って守る。
山本悠樹(6) 6.5 自由自在に縦パスを狙い続ける。8本のCKを担当。63分のFKは壁に当たった。
家長昭博(41) 6.0 厳しい状況でも右サイドでキープして、クロスを入れる。58分、シュート。
脇坂泰斗(14) 6.0 63分、80分、88分、102分にシュート。83分から左右のウィングに入った。
マルシーニョ(23) 6.0 左サイドで仕掛ける。72分、シュート。81分、山本の右クロスをヘッド。
小林悠(11) 5.5 23分、VW際の右クロスをトラップから反転シュート。ハイボールは収められず。

■sub
HT(4)佐々木旭(5) 6.0 長谷部体制で初のRCB。ビルドアップで貢献。110分、神田へ右クロス。
64(41)伊藤達哉(17) 5.5 80分、シュート。1対2で対応されて、仕掛けるスペースを消された。
64(11)神田奏真(38) 6.0 88分、左クロス。90+1分、110分にクロスをヘッド。ポストも活躍。
83(23)大関友翔(16) 5.5 98分、PA内の混戦からシュート。116分、ボレー。動きは少なかった。
90+5(8)河原創(19) 5.5 104分、神田へ縦パス。105分、2CBの背後を狙われたパスをカバー。
115(31)土屋櫂大(39) 5.5 RSBで緊急出場。慎重にプレーを続ける。120+2分、ボールカット。

■bench
安藤駿介(21) 車屋紳太郎(7) 山内日向汰(26) 

■coach
長谷部茂利 5.5 休養十分ながら相模原を圧倒できず。120分間のプレーして敗退となった。

■referee
飯田淳平 6.5 納得感ある明快なジャッジを続ける。イエローを自制して92分の1枚にとどめる。

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AT+1+5+0+3

2025/07/07

250705川崎2-1鹿島(J1 #23)

川崎2-1鹿島(U等々力, 19:00KO, 23,675人)

残念ながら敗れた東京V戦(J1 #22)から中5日。
 J1リーグ第23節は、ホーム等々力に鹿島を迎える。

東京V戦翌日の6月30日(月)、高井幸大のチーム離脱が発表された。
 海外クラブへの移籍のため、この鹿島戦が最後のプレーとなる。

7月3日(木)、東アジアE-1選手権の日本代表が発表。
 川崎からは、初代表となる山田新と大関友翔が選ばれている。


先発は、東京V戦から5人と大きく変わる。
 新たにVW際、河原創、山本、家長、山田新が先発する。
 佐々木旭、橘田、マルシーニョ、神田がベンチへ、大島はベンチ外。
  マルシーニョは東京V戦で負傷交代したが、離脱せずベンチに入った。

ベンチには、新たに小林悠が入る。


鹿島は、J1リーグ13勝2分7敗で1位。
 シーズン当初から好調を保っているが、直近2連敗中。
 中6日で、川崎より1日だけ日程が空いている。

前川崎監督の鬼木達が、等々力で初めてアウェイの指揮を執る。
 2017-22年に川崎に所属していた知念慶(13)は、ボランチで先発。

国立競技場では、ホームの鹿島が勝った。
 250511鹿島2-1川崎(J1 #16)

■1st half
鹿島のプレスは強くなく、2CB高井と丸山がパスを散らす。
 8分に伊藤達哉が、9分に三浦が左クロスを入れる。

10分、高井が大きなミスをしてしまう。
 鈴木優磨(40)に決定機をプレゼントしたが、GK1対1のシュートは外れた。

鹿島はロングボールを蹴り込んでくる。
25分、LCBキム・テヒョン(3)のロングボールで、松村優太(27)が抜け出す。
 ファーのレオ・セアラ(9)が蹴り込んで、あっさりと先制した。
 三浦は松村の動きを把握しきれず、背後を突破された。
32分、GK早川友基(1)のパントでレオ・セアラが抜け出し、鈴木がシュート。
37分、知念慶の右クロスを小川諒也(7)がヘッドするが、バーに当たる。

リードを許した川崎は、終盤に押し込む。
 38分、VW際の右クロスを山田新がヘッド。
 44分、山本の左クロスから脇坂がシュート。
GK早川が2つの決定機を防いだが、45+4分。
 山本の左CKから、伊藤達哉が浮いたボールを合わせて同点ゴール。

■2nd half
ハーフタイムで、ジェジエウとマルシーニョを投入する。
51分、そのジェジエウが、抜け出した松村を背後から手で押し倒す。
 DOGSOでレッドカードが提示されるが、VARにより松村のオフサイドと判定。
 レッドカードは取り消されたが、投入直後の軽率なプレーだった。

鹿島はロングボールだけでなく、パスをつなごうとする。
 しかし川崎のプレスは鋭く、抜け出せずに捕まってしまう。
55分、山本が鈴木からボールを奪って、家長が右クロス。
58分、マルシーニョが知念のトラップを攫って、山本がループパス。
 家長の右クロスをマルシーニョが蹴り込んで、逆転に成功する。

鹿島の運動量はがっくりと落ち、間延びしてしまう。
 ぽっかり空いた中盤のスペースで、川崎がボールを動かした。
 家長を筆頭に時間を消費しながら、危な気なく逃げ切った。

■summary
鹿島の2FWレオ・セアラと鈴木優磨のプレスは弱め。
 1人がボールに寄せていっても、もう1人は動き出さない。
 プレスを逃れられると、2度追いすることなく諦めた。
 川崎のパスコースを消すことができず、前進を許した。

前半、25分の先制ゴールを含め、いくつかの決定機を作った。
 ただ、後半になるとチャンスを作れず、選手交代も奏功しなかった。
 試合後、鬼木達監督は「同じ課題が続いている」とコメント。
 改善する方策を探す必要があるが、簡単ではないと思われる。


川崎は前半、ロングボール処理に後手を踏んで1失点。
 スタートから良い攻撃を続け、攻め込んでロスタイムに同点に追い付いた。

後半からは、丸山に代えてジェジエウを投入する。
 ジェジエウはDOGSOで退場しかけるなど、怪しい判断もあった。
 それでも2CBを組む高井とともに、ロングボールを跳ね返した。

高井幸大は、この鹿島戦を最後にヨーロッパに旅立つ。
 2023年にU-18からトップチームに昇格して2年半。
 同じU-18昇格組の板倉滉(4年)、三好康児(4年半)、田中碧(4年半)より早いタイミング。
 U-20/U23代表、フル代表4試合も経ながら、急速に成長を遂げた。
 世界を代表するCBとなって、いつの日かこのクラブに戻ってきてほしい。
(2025年7月8日(火) 公式発表 トッテナム・ホットスパーFC(ENG)へ完全移籍)

東アジアE-1選手権のため、J1リーグは中断される。
次は中10日で、天皇杯相模原戦(天皇杯 R32)。
 この間に休養を取りながら、さらに戦術も調整してほしい。

■goal
45+4伊藤達哉(17) 58マルシーニョ(23) 
25レオ・セアラ(9) 

■judge
山口瑠伊(98) 5.5 90+7分、鈴木のヘッドを弾いて止めてキャッチ。プレー機会は少なかった。
VW際(31) 6.0 38分、山田新への右クロス。86分、ミドル。家長を走らせるパスを出し続ける。
高井幸大(2) 5.0 10分、ミスパスで決定機を与えたが、立て直した。32分、シュートブロック。
丸山祐市(35) 5.5 背後を縦パスで狙われて、32分にレオ・セアラに抜け出される。前半で交代。
三浦颯太(13) 5.0 9分、山田新へ左クロス。25分、ロングボールと松村の位置を見誤って失点。
河原創(19) 6.0 14分、ヘッド。45分と79分にシュート。中盤でイーブンボールを競り続ける。
山本悠樹(6) 7.0 44分、脇坂へラストパス。58分、家長へ華麗なループパス。素晴らしかった。
家長昭博(41) 6.5 1アシスト。後半、右サイドでキープして時間を使う。80分、遅延でイエロー。
脇坂泰斗(14) 6.0 6分、ボレー。44分、山田新の落としをシュート。84分、ドリブルでCK獲得。
伊藤達哉(17) 6.5 8分、強い左クロス。右足首を痛めながら同点ゴールを決めたが、前半で退く。
山田新(20) 6.0 9分、38分にヘッド。31分にミドル。ハイボールに競り勝って、力強くキープ。

■sub
HT(17)マルシーニョ(23) 7.0 自らボール奪取して決勝ゴールを決める。66分、77分にヘッド。
HT(35)ジェジエウ(4) 5.5 51分、DOGSO未遂。85分、ヘッド。ロングボールに上手く対応。
78(6)橘田健人(8) 6.0 89分、90+1分、90+4分にルーズボールに競り勝つ。逃げ切りに貢献。
84(13)佐々木旭(5) 6.0 三浦に代わってLSBに入る。86分、左サイドで仕掛けた。
90+3(41)宮城天(24) 6.0 右ウィング。90+4分、90+6分に右サイドでキープする。

■bench
安藤駿介(21) 大関友翔(16) 小林悠(11) 神田奏真(38) 

■coach
長谷部茂利 6.5 ジェジエウの投入でロングボールを封じる。紙一重だったが、勝利に導く。

■referee
荒木友輔 6.0 荒れ気味だったが上手くコントロール。接触後に倒れた姿でファウルと判定しがち。

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AT+7+7