逆転で勝利したホーム鹿島戦(J1 #23)から中10日。
少し日程が空いて、水曜日に天皇杯3回戦ラウンド32が開催される。
天皇杯は、3回戦から下位カテゴリチームの会場が優先される。
しかし、SC相模原(J3)のホームでなく、U等々力での開催となった。
7月8日(火)、高井幸大(2)がトッテナム・ホットスパーFC(ENG)へ完全移籍。
13日(日)、セサル・アイダル(44)も海外クラブへの移籍手続きのため、チームを離脱。
当日16日(水)になって、山田新(20)がチームを離脱することも発表された。
東アジアE-1選手権の日本代表に、山田新と大関友翔が招集された。
前日15日(火)に韓国戦があったが、2人ともに出場機会はなかった。
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先発は、鹿島戦から4人が変わる。
新たにジェジエウ、橘田、マルシーニョ、小林悠の4人が先発する。
河原創、伊藤達哉はベンチ、高井と山田新は海外移籍のためチームを離れる。
ベンチには、新たに車屋、土屋、山内が入り、宮城天が外れた。
前日まで日本代表で韓国にいた大関友翔も、ベンチに入る。
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SC相模原は、J3リーグ4勝9分7敗の16位。
12日のホーム福島戦(J3 #20)から中3日の日程。
天皇杯は神奈川県予選決勝から登場して、YSCC横浜(JFL)に勝って本大会に出場。
1回戦で水戸(J2)、2回戦で磐田(J2)と上位カテゴリに勝利して3回戦に進出。
川崎とは、初めての対戦となる。
■1st half
相模原は、5バック3ボランチながらラインは高め。
ミドルブロックを敷きながら、序盤にペースを掴んだ。
14分、高木彰人(14)が縦にドリブルしてミドル。
19分、河野諒祐(7)が左から巻くようなミドル。
川崎は2CBがプレスに晒されて、ロングボールを蹴らされる。
組織的に崩すことができず、個の力で打開を図る展開となる。
家長が右サイドでキープすることで、なんとか押し上げていく。
VW際と三浦がクロスを入れるが、小林悠は受け皿になりきれない。
■2nd half
後半になると、川崎が押し込んでいく。
相模原のプレスは弱まり、山本が前を向いてパスを繰り出した。
58分、家長が右からクロス気味のシュート。
相模原は守備を固めつつ、数は少ないがシンプルに攻める。
51分、河野諒祐の左クロスを、ファーの前田泰良がシュート。
59分、GKバウマン(45)のロングキックから、高木彰人がボレー。
75分、ラファエル・フルタード(9)が横に持ち出してシュート。
終盤、川崎がさらに攻勢を強める。
80分、脇坂、続けて伊藤達哉がシュート。
81分、山本の右クロスをマルシーニョがヘッド。
88分、神田が落として、脇坂がフリーでシュート。
ゴールに迫ることはできたが、決められなかった。
■extra time
延長に入ると、両チームの動きは落ち着いた。
相模原は91分と93分に杉本蓮(24)がシュートする。
間延びしながらも、川崎がチャンスを作る。
98分、三浦の左クロスから混戦となって、大関がシュート。
102分、脇坂が右からカットインして左足シュート。
110分、佐々木旭のアーリークロスを神田がヘッド。
115分、VW際が足を攣って土屋と交代し、交代枠を使い切る。
119分には丸山が足を痛めてピッチを外れる。
短い時間だが10人となり、土屋、佐々木旭、三浦の3バックとなった。
■penalty shootout
PK戦は川崎ゴール裏に向かって、相模原の先攻となった。
川崎が3人連続失敗して、失敗2人の相模原が勝利した。
相模原 〇武藤雄樹(11) ×ピトリック(3) 〇竹内崇人(17) ×加藤大育(2) 〇高野遼(16)
川崎 ×河原創(19) ×山本悠樹(6) ×神田奏真(38) ○大関友翔(16)
■summary
相模原は、前半に優勢となる時間も作りながら、PK戦で勝利。
後半から延長にかけ、川崎に押し込まれたが粘り強く守った。
GKバウマンは、63分の脇坂、98分の大関のシュートをセーブ。
PK戦でも3人目の神田を止めて、勝利に大きく貢献した。
天皇杯4回戦ラウンド16は、秋田(J2)と対戦する。
会場は、湘南(J1)ホームのレモンガススタジアム平塚と発表された。
川崎との3回戦に続いて、相模原ギオンスタジアムでプレーできない。
来年以降の天皇杯は、できればホームスタジアムを確保してほしい。
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川崎はボールを持って優勢に進めていても、決定機は少なかった。
ゴール前のブロックを崩し切れず、得点の可能性は高くなかった。
相模原に決定機を許していたので、90分間での敗退もありえたと思われる。
PK戦では3人連続で外し、天皇杯は2年連続で3回戦敗退となった。
CKを9本獲得したが、57分の家長のショートコーナー以外は山本が蹴った。
1本か2本、脇坂や三浦を交えても、目先が変わったかもしれない。
次は中3日でアウェイG大阪戦(J1 #24)。
G大阪も天皇杯3回戦で120分間プレーしてPK戦で敗退している。
暑熱の中、お互いに体力的な厳しさはあるが、良い内容を見せてほしい。
■goal
■judge
山口瑠伊(98) 6.0 19分、河野諒祐のミドルをパンチング。プレー機会はあまり多くなかった。
VW際(31) 6.0 17分、23分に小林悠へ右クロス。60分、ボレー。左内転筋を負傷して交代。
ジェジエウ(4) 5.5 8分、縦パス。豪快なプレーは少なかったが、着実に守る。前半のみで交代。
丸山祐市(35) 5.5 前に出ても競り勝てず。75分、決定機をブロック。119分、ピッチを外れる。
三浦颯太(13) 6.0 マルシーニョと組んで多くの左クロスを入れる。96分、ミドルをブロック。
橘田健人(8) 6.0 攻撃に比重を置くチームを裏で支えた。83分、中盤を1人で駆け回って守る。
山本悠樹(6) 6.5 自由自在に縦パスを狙い続ける。8本のCKを担当。63分のFKは壁に当たった。
家長昭博(41) 6.0 厳しい状況でも右サイドでキープして、クロスを入れる。58分、シュート。
脇坂泰斗(14) 6.0 63分、80分、88分、102分にシュート。83分から左右のウィングに入った。
マルシーニョ(23) 6.0 左サイドで仕掛ける。72分、シュート。81分、山本の右クロスをヘッド。
小林悠(11) 5.5 23分、VW際の右クロスをトラップから反転シュート。ハイボールは収められず。
■sub
HT(4)佐々木旭(5) 6.0 長谷部体制で初のRCB。ビルドアップで貢献。110分、神田へ右クロス。
64(41)伊藤達哉(17) 5.5 80分、シュート。1対2で対応されて、仕掛けるスペースを消された。
64(11)神田奏真(38) 6.0 88分、左クロス。90+1分、110分にクロスをヘッド。ポストも活躍。
83(23)大関友翔(16) 5.5 98分、PA内の混戦からシュート。116分、ボレー。動きは少なかった。
90+5(8)河原創(19) 5.5 104分、神田へ縦パス。105分、2CBの背後を狙われたパスをカバー。
115(31)土屋櫂大(39) 5.5 RSBで緊急出場。慎重にプレーを続ける。120+2分、ボールカット。
■bench
安藤駿介(21) 車屋紳太郎(7) 山内日向汰(26)
■coach
長谷部茂利 5.5 休養十分ながら相模原を圧倒できず。120分間のプレーして敗退となった。
■referee
飯田淳平 6.5 納得感ある明快なジャッジを続ける。イエローを自制して92分の1枚にとどめる。
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AT+1+5+0+3