2019/12/22

191222シーズン回顧(1) 2019ランキング

シーズン回顧(1) 2019ランキング

2019シーズンの川崎フロンターレ。
2回に分けてシーズンを振り返る第1回目。

公式戦は50試合。
 J1リーグ34、ACL6、YBCルヴァンカップ5、天皇杯3、FXSC1。
 そしてワールドチャレンジ2019・チェルシーFC戦(PSM)が1。

2018シーズンは47試合だったので、3試合の増。
 YLCで3試合、ワールドチャレンジで1試合増えて、天皇杯が1試合減った。


 YBCルヴァン・カップ初優勝。


■J1リーグ 4位
 勝ち点60 34試合16勝12分6敗 得失点差+23
 2018年の勝ち点69、2017年と2016年の勝ち点72を下回った。
 シーズン6敗は最少だったものの、ドローが多く、勝ち点を伸ばせなかった。
■アジア・チャンピオンズ・リーグ(ACL) GL敗退
 グループステージHグループ 3位 勝ち点8 6試合2勝2分2敗 得失点差+3
 2勝を挙げたものの、GL3位で敗退した。なお、2018年は無勝利に終わっている。
■YBCルヴァン・カップ(YLC) 優勝★
 ノックアウトステージ 5試合2勝3分(うちPK1勝) 得失点差+4
 準々決勝、準決勝とも先に等々力で勝ち、アウェイをドローとして勝ち上がる。
 形勢が二転三転した札幌との決勝(YLC Final)をPKで制し、5度目の決勝で初優勝を飾った。
■天皇杯 ベスト8
 3試合2勝1敗 得失点差+1
 ラウンド16(天皇杯 R16)で神戸に敗れた。
■FUJI XEROX SUPER CUP 優勝★
 1試合1勝 得失点差+1
 2度目の出場(FXSC)で、ダミアンのゴールで初めての優勝。
■ワールドチャレンジ2019
 1試合1勝 得失点差+1
 チェルシーFC(PSM)に、ダミアンのゴールで勝利した。



 FUJI XEROX SUPER CUP初優勝。


合計では、50試合25勝(うちPK1勝)14分9敗だった。

50試合のプレー時間の合計は、4,872分。
この時間には、前後半及び延長のロスタイムを含んでいる。
ロスタイムは、www.football-lab.jp やフロンターレ公式サイトを参考に独自に算出。

exdrives★★★ における採点から、出場時間に照らし各選手の平均採点を計算した。

チーム全体の平均採点は、5.943点。
(2018年5.883点、2017年6.036点、2016年6.028点、2015年6.014点、2014年5.870点)。
昨年よりもACLやYLCで良い結果を残したことを反映している。


■high player (season) 
 1,000分以上出場した22選手で、シーズン平均採点が高かったのは次の選手。
  カッコ内は2018年、2017年の順位。
  在籍していない年は (-)、1,000分未満の出場の年は (x) とした。
  2018年、1,000分以上出場したのは16選手だった。
  今シーズンは例年よりも多くの選手を起用したといえる。

1位(-, -) ジェジエウ(4) 17試合1,672分出場 平均採点6.24 ベンチ7試合
2位(7位, 2位) 阿部浩之(8) 35試合2,335分出場 平均採点6.222 ベンチ3試合
3位(x, -) 下田北斗(22) 23試合1,698分出場 平均採点6.215 ベンチ9試合
4位(-, -) レアンドロ・ダミアン(9) 39試合2,154分出場 平均採点6.15 ベンチ10試合
5位(x, x) 新井章太(21) 15試合1,445分出場 平均採点6.12 ベンチ34試合


 天皇杯岡山戦(天皇杯 R32)のジェジエウ。
 台風10号のため翌日の山陽新幹線は運休となった。
 21時30分に試合が終わり、当日中に新大阪駅まで移動するため、急いでピッチを後にしました。

 ジェジエウを最も高く評価した。
 5月3日の仙台戦(J1 #10)でデビューして、9月1日のC大阪戦(J1 #25)まで出場。
 スピードと高さでコンスタントに活躍したが、9月5日、練習中に右内転筋肉離れで離脱した。
 2位は阿部浩之、3位は下田北斗。

 2018年に上位だった家長は13位(1位)、小林悠16位(2位)、守田は19位(3位)。
 過去の exdrives におけるMVPは、次のとおり。
  2018年 家長昭博(41) 平均採点6.25。
  2017年 ソンリョン(1) 平均採点6.32。
  2016年 小林悠(11) 平均採点6.30。
  2015年 大島僚太(16) 平均採点6.25 
  2014年 中村憲剛(14) 平均採点6.25。

■low player (season)
 逆に1,000分以上出場した22選手で、シーズン平均採点が低かったのは次の選手。

22位(11位, 13位) 車屋紳太郎(7) 39試合3,391分出場 平均採点5.68 ベンチ3試合
21位(-, -) 馬渡和彰(17) 23試合1,687分出場 平均採点5.69 ベンチ4試合
20位(6位, 5位) 中村憲剛(14) 29試合2,079分出場 平均採点5.72 ベンチ3試合

 車屋は、本職の左SBだけではなく、チーム事情から右SBとCBでも出場。
  特に右SBではいいところが少なかった。発表はなかったが、4月に離脱していた。
 馬渡は、右SBのポジションを掴みかけたが、ケガを繰り返した。
 中村憲剛は、チームを勝たせるパフォーマンスが例年よりも少なかった。

■play time (season)
 50試合4,872分のうち、出場時間が長かったのは次の選手。
 カッコ内は2018年、2017年の順位。

1位(1位, 2位) 谷口彰悟(5) 45試合4,279分出場 平均採点5.97 ベンチ1試合
2位(4位, 3位) ソンリョン(1) 36試合3,427分出場 平均採点5.83 ベンチ12試合
3位(5位, 1位) 車屋紳太郎(7) 39試合3,391分出場 平均採点5.68 ベンチ3試合
4位(2位, 10位) 家長昭博(41) 38試合3,282分出場 平均採点5.97 ベンチ3試合
5位(9位, 4位) 小林悠(11) 43試合3,167分出場 平均採点5.91 ベンチ3試合

 谷口が2年連続で出場時間1位となった。
 3年以上在籍している選手が5位までを占めた。
 6位タイには2年目の守田と、登里が入っている。

 出場試合数で見ても、谷口が45試合で最も多かった。
 ベンチ入り(出場なし)も含めたメンバー入りは、新井とダミアンが49試合でトップ。

■high game
 各試合ごとに出場選手の採点を、出場時間に応じて平均した。
 この平均採点が高かったのは、50試合のうち次の試合。

1位 190714FC東京0-3川崎(J1 #19) 平均採点6.65
 首位FC東京に圧勝。2列目の阿部、中村、齋藤学とボランチの下田が躍動した。
2位 191026札幌3(4PK5)3川崎(YLC Final)★ 平均採点6.56
 PK戦で決着した熱闘。MVPの新井と2得点の小林悠を採点8.0点とした。
3位T 190331松本0-2川崎(J1 #5) 平均採点6.50
 雪が舞うアルウィンで、J1リーグ初勝利を第5節に挙げた。
3位T 191009川崎3-1鹿島(YLC SF #1) 平均採点6.50
 先制点を奪われながらも、同点に追いつき、79分の大島の投入から逆転した。

 首位で好調のFC東京に圧勝した試合がベストゲーム。
 初優勝したルヴァンカップ5試合から、2試合が入った。

■low game
 逆に平均採点が低かったのは50試合のうち次の試合。

50位 190918神戸3-2川崎(天皇杯 R16) 平均採点4.90
 あまりにも簡単に3失点を重ね、2点は奪い返したものの、天皇杯を失った。
49位 190810名古屋3-0川崎(J1 #22) 平均採点4.94
 大島がアップ中に負傷して、低迷する名古屋に完敗を喫した。
48位 191130川崎1-4横浜FM(J1 #33) 平均採点4.98
 シーズン終了間際の惨敗。優勝した横浜FMになすすべもなく敗れた。

 3試合とも、相手を内容的に上回ることができなかった。

■high player (each game)
 各試合の採点で、最も高かったのは8.0点。3回あった。

8.0 大島僚太(10) 191009川崎3-1鹿島(YLC SF #1)
 79分に投入されると、異次元のプレーであっという間に2得点を生んだ。
8.0 新井章太(21) 191026札幌3(4PK5)3川崎(YLC Final)★
 PK戦で5人目6人目を連続ストップ。絶体絶命の状況からチームを救った。
8.0 小林悠(11) 191026札幌3(4PK5)3川崎(YLC Final)★
 後半から登場して2ゴール。どちらもYLC初優勝の為に必要なゴールだった。

 3回ともにYLCの試合だった。
 なお、今シーズン、ハットトリックは生まれていない。

■low player  (each game)
 各試合の採点で、最も低かったのは3.0点。1回だった。

3.0 谷口彰悟(5) 190810名古屋3-0川崎(J1 #22)
 3失点を喫した上、さらに80分。相手を小突いて退場となった。

 次に低かったのは4.0点。2回だった。

4.0 ソンリョン(1) 190918神戸3-2川崎(天皇杯 R16) 
 68分、小川慶治朗(13)のシュートをトンネル。3点目を喫した。
4.0 谷口彰悟(5) 191130川崎1-4横浜FM(J1 #33)
 ボールロストが多く、89分にはビルドアップでボールを奪われてゴールを許す。

 今シーズンの退場は2回で、いずれも谷口だった。
  1回目は上記の名古屋戦(J1 #22)で、採点は3.0。
  YLC決勝(YLC Final)は1発レッドで、採点は5.0。

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